『春爛漫』
春という季節は、私をどうにも緊張させる。
新生活の始まり、対人関係の構築、期待と不安に包まれる。
テレビの向こうは、桜の開花を騒ぎ、花見を強要した。
人が群れ、宴が催される。ある意味、解放なのだろう。
世界規模で流行した感染症はそれまでの常識を覆した。
「もし、地球でこんなことが起きたら」
パニック映画はフィクションで平時だから楽しめるのだ。
しかしあらゆる状態の人間を等しく残酷に巻き込んだ。
著名人も亡くなった。
再会するのは火葬後というのも衝撃的だった。
制限をかけない方向に変わった。
これも『春』が来たひとつの例なのだろう。
感染症という長い冬を過ごして、待ち望まれた瞬間である。
春爛漫。春に対する好感度が上がったかもしれない。
4/10/2023, 8:56:47 PM