『星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【星座】
カシオペア座と柄杓と北極星
授業に出てきたそれをセットで覚えて
あと分かるのは
オリオン座くらいか
12星座は水瓶座だけど
どれかは分からない
たまに晴れた夜空を見上げると
田舎住まいの利点と
下ばっかり見てた事に気付く
アホみたいに
上ばっかり眺めてた頃が懐かしい
〝星座〟
友達と手持ち花火をした帰り、街灯もあって懐中電灯も持っているけど、夜の道はやっぱり心細くなった。
早く帰ろうと早歩きをすることにした。
コンビニが視界に入り、明るさにホッとした。
ちょうど人が出てくるところだった。知ってる顔。
「え、こんな時間に何してんの」
「そっちこそ……あたしは友達と遊んでた帰り」
「真面目そうにみえて実は不良」
すっかりゴミだらけになってるビニール袋を見せてやった。
「悪かったって。で? 楽しめた?」
「うん、楽しく過ごした」
笑いかけてくれる彼。こんな人だったっけ。学校じゃ結構ふざけてる姿しか見ない。
「ところでそっちは何してるの。あたしだけ知られるのは不公平よ」
「塾の帰りだ。ほれ」
彼は鞄の中身を見せてくる。本当だった。
「日頃怒られてるのに真面目だな」
「仕返しかよ」
車が数台行き交った。
「家どの辺?」
「どうして?」
「こんな時間だし、一人より二人のほうが良くないか?」
送るよ、その言葉が予想として出てきていた。けれど現実は、こなかった。
並んで歩きながら、彼は暗くなった空を見る。
「足元見ないと躓くよ?」
「星、見れねぇなぁ」
「話聞いてる?」
「聞いてる」
「星座、わかるの?」
「わかったところで、何もカッコよくないけどな」
彼はそう言い、前を向いて歩く。
「あたしにはよくわからないから、カッコいいと思うけど。日頃の会話に軽く入れてくれたら、違った景色になるよね」
「日頃の会話に星座って出てくる割合少なくね?」
「あ〜……ニュースでよく見れますよって情報がないと確かに見ないかもね……」
お互い表情が引きつったまま笑った。
気づけばあたしの家の近く。
「ありがとうね。夜の道、本音は怖かったから、助かったよ」
彼からは、「ん〜」と手を振ってくれた。そして、ちらほら灯りがあるだけの商店街へと走っていった。もしかして家、そっち方面? 意外にも近所に住んでた。
星座。綺麗。羨ましい。誇らしい。星座になれたら。星になれたら。1つ1つの物語があるのいいよね。夜の空に浮かんで、皆に見上げられて。憧れの場所で綺麗にキラキラ輝く。多くの人に見てほしい。長い時間見上げられたい。見つけてほしい。たくさんの星から見つけられるのかな。わからない。星座になりたい。星になりたい。1つは寂しいし仲間が欲しいよね。 そして、綺麗にキラキラ輝くんだ!見つけてもらえるように。だから今はそんな星になるために頑張ろう。
「星座」
あの時 あなたに声をかけていたら
間に合ったのか 私は
光と光をどう結んで何に見えるかなんて
先に結んだもの勝ちじゃあないか
初めから星の導きで
私達の運命が決まっていたとしても
あの時もしもと
後悔するのは もう沢山なんだ
光と光を結んで 夜空にでっかく
「ゲンキ デスカ」と線を描く
元気でいてくれたらいい
もしも貴方が何処かで気付いたら
「オカゲ サマデ」と結んでください
「星座」
「そんな勇敢なお前は星座にしてやろう。」
神様はそう言って私を空に羽ばたかせました。
人々が私と目が合う度、「綺麗だね。」
そう呟きました。
でもまさか私と目が合っているなんて
思ってもいないんです。
誰が誰だか分かんないけど、
とりあえず褒めているんです。
私の隣の星さんを見て「これは𓏸𓏸なんだよ。」って、
私の名前を言ったりするんです。
ちゃんと私を見て、私を褒めて欲しい。
私はなんのためにここにいるのでしょう。
神様はなぜ私をここに連れてきたのでしょう。
それでも今日も、ここにいなければなりません。
神様がそう仰ったのだから。
私を助けたいのなら、私の名前を呼んで、
そして褒めて。
ここにいることを。そして綺麗だって。
【#93】
好きな星座ある?なんて聞かれたから、
私は空を仰ぎながら、「牡羊座かな、」なんて言う。
でも彼女は「ふーん」って。
あんまり興味がないみたい。せっかく答えたのにね。
「███ちゃんは?」
聞いてみたけど、応えてくれない。
そうだよね。
私は彼女の好きな星座なんて知らないんだもん。
空を見上げ思う、独りぼっちの夜。
題_14_星座
「星座」
昔 星座の性格判断をした事があって
産まれた日の星座は?
牡羊座
どうやって調べたんだろうね
熱しやすく冷めやすい……
羊って そんな性格なんだって
私も熱しやすく冷めやすいから
先は無いの
星は何も言ってこない
私も避けてるから
話はしたくない
当たり前よね
もぅいいでしょ
疲れたから
星になったら終わりょ
本当の意味で
だって誰も味方になってくれないじゃない
聞いてくれないじゃない
何の空間ょ
これ 私じゃなく
貴方が創った空間ょ!
本当に生きた心地は一瞬ょ
それでも この空間に居たいと言う人はいる訳?
星になるのを待ってる?
星は何も言わないから
少しくらい本音教えてょ
星になる前に……
星座
星座の形はちょっと無理がある。だって線一本でこいぬ座とか、誰がわかるの?
そういうこじつけが嫌いな私は、星座を見るのも嫌いだった。どう頑張っても、空に広がる星から星座を見つけ出すことができなかった。星座早見盤も、私には無意味だった。
初めて見つけた星座は、オリオン座。あなたと一緒にプラネタリウムに行って、オリオン座が見られる時間、方位、見つけやすい星───
暗闇の中で手を繋ぎながら、今まで嫌いだった星座も、あなたとなら見つけられる気がした。
プラネタリウムで言われた通りに、オリオン座を探しながら歩く帰りの夜道。少し寒い11月に、あなたの手の温もりで心は温まった。
「あった!」
初めて星座を見つけられた。ただただ綺麗だった星空から、見え方が大きく変わった。なんだか自分の心も変わったような気がした。
隣にいただけかもしれないけど、あなたのおかげで、星座が好きになれた。
地球に来てから
初めての夜だ
夜空に映る
綺麗な星
星には
星座というものがあるという
確か、あれが
やぎ座...
作ろうと思えば
いくらでも星座なんて
見立てた名前で作れそうなのに
牡羊座
牡牛座
双子座
蟹座
獅子座
乙女座
天秤座
蠍座
射手座
山羊座
水瓶座
魚座
なぜか
素敵な名前だと
思ってしまう
星座って
なんでこんな素敵なんだろう
「星座」
あー!
10月2日投稿出来なかった...
過去のお題を確認すると、
「奇跡をもう一度」だったー!
今1番書きたかったなあ〜
最近忙しくて投稿できてない...
明日は投稿できるかな〜
息苦しくなった毎日に、ふと夜空を見上げた。
限りない、果てしない藍色。
昔より星が見えなくなっているとよく聞く。
確かに、藍色で塗りつぶされた夜空には申し訳程度にしか星が散らばっていなかった。
ただでさえ手が届かない場所にあるのに、数が減ってしまった。
減ってしまった星々は未完成で、とてもじゃないけど星座なんて作れそうになかった。
─星座─ #85
「星座」
『あれはオリオン座、あっちはこいぬ座なんだよ』
産まれたばかりの妹に
本で読んだことを自慢げに話してた。
そんなこと言っても
妹にはわかるはずないのに。
けれどそんな妹は
『お兄ちゃん!今日も天体観測行こうね!』
と今でも言ってくれているんだよな。
──きらきら、ぴかぴか。
ほら、あのおっきい変な形がオリオン座、あそこの二つをつないでこいぬ座、いちばん明るいシリウスが目印なのがおおいぬ座。
ベランダから見える空いっぱいにきらきら光る点々を指差して、母さんはせーざ、というものを言っていく。抱っこしてもらっていつもよりちょっとだけ近い夜の空は、こないだ買ってもらったこんぺいとうを敷き詰めたみたいだ。もしかして、食べたらあまいのかな。
「なあ、かあさんのせーざはないの?」
「んー、昔の人が作った話だからねえ。母さんはいないかなあ」
「むかしのひと?」
「古代魔法がまだ普通に使われてた頃の、母さんもじいちゃんもひいじいちゃんも生まれてないくらい昔の人」
こだいまほう、は、昨日学び舎で習った。すっごい昔に使われてた、すっごい強いまほう。
「なんでむかしのひとはせーざをつくったの?」
「さあ、なんでだろうねえ」
「かあさんにもわかんない?」
「母さんにもわからないことはあるの」
「ふうん」
ずうっと上を見ているせいか首が痛くなってきたなあ、と思ったら冷たい風がぴゅうっと吹いた。マフラーも手袋もない格好じゃ寒くて、母さんの首にぎゅっと抱きつく。
「そろそろ入ろうか」
「うん」
母さんも寒そうに首をきゅっとさせて、片手で窓を開ける。家の中は温度を上げるまほーぐが置いてあるからあったかいけど、床はちょっとだけ冷たい。
弟たちはどうしてるかな、と二人を見たくなって寝る部屋の方に走ると、ふとんには弟と妹が並んで寝ていた。寝てても起きてても、やっぱりほっぺたはやわらかそう。触りたい。けど、手が冷たいから起こしちゃうかも。
「寝る部屋に行くなら手洗ってか、らっ」
「わっ」
追いかけてきた母さんに後ろから持ち上げられて、手を洗うところの方に連れていかれる。
「かあさん、てーつめたい」
「外にいたからね」
「おれもつめたい」
「早く手、洗っちゃおう。この前あったかい水が出るようにしてもらったからね」
「まほーぐのやつ?」
「そう」
あったかい水で手を洗って、タオルで乾かす。よし、あったかくなった。これで触っても起きない。満足して弟たちのところに行こうとすると、また後ろから持ち上げられた。なんで。
「ほら、着替えるよ」
「えー」
「今日からもこもこパジャマなのに?」
「やった! きがえる!」
もこもこパジャマは寒い日にだけ着られるやつ。ふとんの上でごろごろするともこもこして楽しい。
「はい、手あげてー」
「ん!」
頭からかぶって顔を出すと、髪がぼさぼさになった。ぶんぶん振って直して、やっと寝る部屋に行ける。
「寝てるんだから起こさないようにね」
「はあい」
そっと弟たちのふとんに乗って、ほっぺたをつつく。おれも赤ちゃんの時はこれくらいやわらかかったのかなあ。
「……あふぁ」
きもちよさそうに寝てるの見てたら、おれも眠くなってきた。
明日は早く起きて、家にあるせーざ図鑑を見てみようか。それから学び舎に行って、帰ってきたら弟たちにあのあまそうなせーざたちの名前を教えてやるのだ。まだちっちゃい弟たちが風邪をひかないように、ぎゅっと抱きしめながら。
(星座)
少しだけ加筆しました。
秋って感じがする10月。
お店は早くもハロウィンの品ばかりの10月。
夢を諦めきれずに
少しの不安とサッチェルバッグを抱えて
田舎に引っ越そうと決めた今日から、
私はどんな人になっていますか。
ついこの前までの私は
特にやりたいことが無くて、
心配になってきて、
色々挑戦したけど上手くいかなくて。
星が好きで、
でも星を観察したりしたいのかと聞かれると
そういう訳でもなくて。
音楽が好きで、
でも音楽を作りたい訳でもなくて。
よく分からない自分がいました。
でも今日の私が
全てを変えてくれました。
夢を叶えようと、
踏み切ってくれたのです。
星をただ見るのが好きなら
見れるところに行けばいいし、
音楽をただ聴くのが好きなら
静かなところでずっと聴いてればいい。
前から引っ越したいと思ってたけど、
結局迷うばかり。
今日ちゃんと決断できた私を
今の私からも褒めてやってください。
この手紙は
今の私の居場所を作った
今日の私を
ずっと忘れないでいて欲しくて書いていますが、
今の私のことも
少し気になります。
見る時によって返答が変わるというのも
また面白い。
今でもあのモビールは使っていますか。
クリームソーダは飲めるようになりましたか。
もうあの漫画は完結していますか。
まだ髪ゴムをよく失くしますか。
まだみずがめ座が好きですか。
まだ「星座になれたら」という曲が好きですか。
数年前書いた手紙。
メモを取りだし、
返答していく。
糸が1箇所切れちゃいましたが、まだ使っています。
まだ舌が痺れる感覚に慣れず、飲めていません。
完結しましたよ。でも私が好きなシーンは
ずっと変わらないままです。
こないだ冷蔵庫の1番奥から
2個の髪ゴムを発見しました。
あのちょっと複雑な形がまだ好きです。
最近聴いてなかったですが、もちろん好きです。
あの歌詞、堪らないですよね〜。
っと。
あとまた何年かしたら、
この返答が変わるだろう。
私の夢は
好きな事を好きなだけして暮らす。
でも好きな事はいずれ無くなったり
飽きてしまう。
「星座になれたら」風に言ってみようか。
その時は
18時でもはっきり見える
星座になれたら。
"Good Midnight!"
私の顔を知らないくせに
私の名前も呼べないくせに
地上の歓声は私を指差し
拙く直線を繋いでいる
時々瞬く光を
偶に果てる光を
稀に気付く目が有っては
太陽に隠されて尚騒いでいる
馬鹿な者達
愚かな者達
後世だ発展だと言っても
私達の世界に追いつけないくせに
まあでもそれでもその矮小が面白くて
あまり退屈しないものだから
死したあの日に空に上げられた事
ちょっとばかり許してあげないこともない
‹星座›
「魚座は変わり者が多い」らしい。
唯一、水の中を生きる星座で、
他の人とは生きる世界が違うという。
初めてその話を聞いた時に、
自分の人生の息苦しさが腑に落ちた記憶がある。
目まぐるしく廻る世界や言葉に、
切れ間なく流れる日常や人間関係に、
心が渇ききり、息が続かず、
逃れたくなる時がある。
そんな時は一人部屋で、
自分の世界に潜る。
閉め切った部屋で、
スピーカーから流れる音楽や、
画面の中の世界に潜る。深く深く。
少しずつ、少しずつ、
コップが水で満たされるように、
自分の身体や心が満たされていく感覚がある。
そうして私はまた、
身体に水を貯め
外の世界を生きるために、
深く息を吸い込む。
[星座]
星座
僕らがさ、もし死んだとしたらあの星座みたいに二人きりで、ずっと一緒にいられるかな。
幼い頃、君が僕の手を握って言ってくれた。どんな時も、辛いことも楽しいことも全部分け合って噛み締めてきた。
先に昇った君を、あの一等星だと思って今日も眠る。
僕達も、あの双子座のように、君と隣合って、ずっと繋がっていますように。
星座
ずっと前になるかな
星座占いで13星座が流行った
本来は12星座でなく、13あるとかないとか
へびつかい座だっけ…
あれは何処に行きましたか
私たちの太陽も、宇宙の遠くはるかの誰かの星座として輝いてるのかな
星座
ロマンティックな星空
あなたとわたしをつなぐ
星座の組み合わせ
星座の組み合わせに
よって…
安心できたり、
刺激しあったり
破壊したり…
色々あるよね
でも…
出会ったということは
何かの縁
きっと…
意味があったのだと
いまは思いたい
たとえ
一瞬の出会いだとしても
1つの星座から
無限に広がる
星座達
ロマンティック
ソラに見えるは
甘いお菓子
色とりどりの金平糖
溶けて広がる珈琲ゼリー
雲よりも遠い星座は
まるで子供の頃に夢見た
ショーウィンドウの光
夜に見上げた空は、星が無数に降り注いでいた。
思わず見とれて、足が動かなくなる。ああ、あそこはオリオン座かな。僕はあんまり星座には詳しくなくて、それしか知らない。でも、そんなことはもうどうでもいい。だって、もう世界は滅びるんだから。