『星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
星座なんて
面白くない
だって
でたらめでしょ
適当につなげて
こじつけただけ
勉強だって
こじつけ
おとなになったらつかうとか
つかうわけないじゃん
でたらめだけど
楽しいときもある
なんか
くやしいね
星座を目に映した君が嬉々として教えてくれるその姿は、役に立たないことはいらないと、図で見た星座を覚えて、テストがおわったらすぐ忘れてしまう私には、ひどく光って見えました。
【星座】
星座の連なる夜空を見上げた
私は天秤座なのだけれど
この間の天秤座新月の日は
雨が降っていたから少し寂しかった
今日も雨だけれど
私の心に落ちた夜空には星が連なっている
綺麗だねと笑う誰かが私の心を満たすだろう
星座はどこまでも頼りなくけれど確かな
人の生きた証だと思う
君が教えてくれた誕生日から調べた星座
柄にもなく星占いなんてしたっけ
君という人は世界でたったひとりしかいないのに
星座にあてはめ知ろうとした
君のこと、まだ知らない事ばかりなんだ
星を眺め今夜も君を想う
どうしょうもなくなったら
夜空を見上げる
星と星をつないで
自分だけの
星座を作る
………星座
星座
星をガラスのコップに浮かべて飲み干すようなおまじないに
私はいつか文字を辿っていた
それはまるで一つ一つ紡がれてゆく言葉のように
その言葉を表すための記号でしかないのだと
私はいつか気付いて
びいどろを割った破片が光を反射して
虹色に輝くような空を
私はなぞり
昔ここで同じように空をなぞった人に
88の言葉を送りたかった
私は星座のように
繋がり紡ぎ煌めき
星のようにはなれず
私は泣いた
好きな人と休み時間、屋上ではなしていると
急に星座のことを聞いてくる
好「○○って星座何?」
君「○○座だよ」
好「俺は○○座」
好「お前と俺、相性いいらしいな笑」
好「俺と相性いいの、うれしい?」
君「そっちはどうなの?」
【星座】
星座占いを信じますか?
そもそもなんで星座占いというのでしょうか?
星座によって分けて占っているから?
星座に込められた想いを占っているから?
分からない
でも私は分からないことを信じています
#星座
ふと気づくと20時をまわっていた
いつも通り話したり一冊の本を一緒に読んだ
救いになるなんて思ってない
できることをした ただそれだけ
指でオリオン座をなぞりながら
またここでって約束をした
自分の星座を探す
どこにあるのか?
いつか星座の一部になれますように
星座
私には星の区別がつかない。
どれも同じに見える。
だから星座も分からない。
教わりながら見ても分からないだろう。
画像で線が引かれていれば分かるが。
その画像を夜空と照らし合わせても分かる自信はない。
世の中の多くの人は分かるのだろうか。
「星座」とかけまして
「家宝」と解きます。
その心は「占い/売らない」です。
星座
月ごとの
星座
占いは
いつも
ポジティブで
願いを叶えてくれると
信じてる
なな🐶
2024年10月5日2279
星座を数えて
刻々と時間を過ぎさせ
そのかずだけ、
あなたの隣にいれればいい
#星座
「先輩は絶対カラス座です」
部室で私物を片付けていると、後から入ってきた後輩が部屋に入るなり僕にそう言った。
「牡羊座ですけど。ていうか、カラス座って何? 映画館?」
「私の作った新しい星座占いです」
そう言うと後輩は、部室の真ん中のテーブルに一枚の巨大なポスターを広げ始めた。
後輩は背が低いので、大きなポスターを広げるのに机の横に回ったりと一生懸命である。ちょこまかと動く彼女は見ていて飽きなかったが、少し不憫になってきたので彼女の横から手を伸ばして手伝う。
「あ、ありがとうございます」
「よくこんな大きなポスター持ってきたね」
「これしか黄道帯が書いてある星図がなかったんですよ」
長い栗色の髪の毛を片手で後ろにやると、彼女は誇らしげに胸を張った。150センチの彼女はセーラー服を着てなければ子供みたいに見える。
「見てください。これが太陽が通る道、黄道帯です」
黒い夜空のポスターに淡い白い帯が描かれていた。多分あれが黄道帯ってやつなのだろう。彼女はその上に位置する星座を指差すと名前を順に読み上げていく。
「牡羊座でしょ。カラス座、牡牛座、コップ座に双子座…」
「待て待て待て」
「あっ! ちょ、ちょっと!」
僕は彼女の手を取って制止する。
「カラス座とかコップ座とか、星座占いに無いだろう?」
「ふふ、それはですね」
何故か得意気に鼻をならすと、彼女は講釈を始めた。
「12星座というのは古代バビロニア人が黄道帯から勝手にチョイスしたものなんです」
「勝手に…?」
「一年が12か月というのを先に決めた彼らは、黄道帯から12個の星座しか選ばなかったそうです。だから本当は――」
彼女はポスターに赤いマーカーで星座に丸を付けていく。
「ここにある星座も占いに使われるはずなんです。先輩の誕生日は4月15日ですよね? なのでそこを太陽が通過するタイミングはカラス座になるんです」
「…そ、そうか」
「ちなみにカラス座の人の性格、聞きたいですか?」
星みたいにキラキラした目で、彼女はポケットから取り出したメモ帳を開いてこっちを見てる。これは逃げられない流れだ、と僕は思った。
「ここで聞かないという選択肢は――」
「いいでしょう! 教えます! カラス座の性格は、ズバリ嘘つきです!」
「…え?」
きっと今の僕は豆鉄砲をくらった鳩、いやカラスのような顔をしているに違いない。
「そうかな? 割と正直な方だと思うんだけど」
「むむむ。その自信! 牡羊座の皮を被ってますね! 先輩はそんな人じゃないはずです」
そう言うと、後輩は部室の窓ガラスの前に立った。腕を後ろに組んで、教師のように外を眺めている。探偵かなにかのつもりだろうか。
「私は先輩は嘘つきだということを知っています。根拠だってあります」
「例えば?」
「例のハリウッド映画、公開日を一週間も誤魔化しましたね?」
「あれは単に覚え間違っていただけなんだが」
反論すると、彼女はやれやれといった具合で首を横に振る。
「では、期末テストの数学で満点をとったというのは?」
「うっ……」
そこを突かれると確かに痛い。満点を見越して彼女と備品買い出し係をかけて賭けをしたことがあった。結局バレて買い出しには付き合うことになったけど。
「認めましたね!」
「ま、まああれは悪かったよ」
「いいんです。じゃあ――」
彼女が振り返る。彼女は――泣いていた。
「転校するの、嘘だって言ってくださいよ」
黙々と二人は丘陵地を歩いていた。緩やかな斜面をひたすら上に上にと登っていく。
空には満点の星空が広がっていて、見るも鮮やかで綺麗だった。
自分を先導するように前を歩いている彼の目的地を、フィエルテは知らなかった。彼は時折立ち止まると空を見て、何かを確認すると再び歩き出す。フィエルテは取り敢えず、それに着いて行く。それを繰り返しているうちに、二人は洞窟の入口の前に立っていた。
彼は振り返った。
「今夜はここで休むぞ」
そう言うと躊躇いもせずに中に入っていく。洞窟の中は真っ暗で何も見えなかったが、フィエルテも彼に続いて、中に足を踏み入れた。
闇の中でも彼の姿だけは、仄かに発光しているかのように明るくはっきりと見える。それは彼もそうで、フィエルテの姿だけは闇夜でも見失うことはなかった。彼はフィエルテが来たのを認めると、カンテラを燈した。ぱっと辺りが明るくなる。
「着いてこい」
カンテラの灯りに照らされる洞窟の内部は、天井からは苔が垂れ下がり、地面には茸が生えている。いかにもじめじめしてそうなところだった。しかし、風通しがいいのか、湿った臭いは感じなかった。
すぐに突き当たりに辿り着いた。どこにも分かれ道がなかったから、この洞窟は一本道のようだ。ここで行き止まりらしい。そうフィエルテが思っていると、彼はおもむろに壁の一角に手を当てる。訝しく思う間もなく、その手が奥へと沈んだ。
カチッという音が鳴ると、鈍い音を立てて突き当たりの壁が動き、扉が姿を現した。目を瞠るフィエルテをよそに、彼はその扉を開けると、振り向いて彼女に中に入るよう促した。恐る恐る、彼女は中に足を踏み入れる。螺旋階段があった。
彼は再びカンテラを持って先導する。照らされる地面は土から石畳に変わっており、壁も石壁になっている。階段を登り切った先の部屋に入って、ようやく彼は足を止めた。
小窓から星光が射し込んでいる。
「ミラさまはここに来たことがあるのですか?」
部屋の中を見回しながらフィエルテは言った。ああ、と彼は頷くと近くのテーブルにカンテラを置いた。持っていた荷物を部屋の隅に置きに行く。
「元は監視塔の役割をしていた古い隠れ家だ。何度か使ったことがある」
そうなんですか、と相槌を打って、フィエルテは近くにあった椅子に座った。その椅子に座って少し上を見ると、ちょうど視線上に小窓の外が見える。
「どうしてミラさまは、道で迷われないのですか?」
ぼーっとフィエルテは星を見ながらぽつりと問う。乾物をテーブルの上に出していたミラは、彼女を見ることなく言う。
「北の位置さえわかれば、迷うことはない」
「ミラさま、コンパスもお持ちじゃないのに、どうやって北の位置を知っておられるのですか?」
「北極星だ」
彼女の問いに彼は事もなげに返した。彼女は小首を傾げたのを見て、ミラは片眉を上げた。
「知らないか?」
フィエルテはふるふると首を横に振った。そうか、と彼はつぶやくと、彼女の傍に歩み寄る。彼女がぼーっと見ている方向に同様に視線を向けると、口を開いた。
「俺の指す方をよく見ていろ」そう言いながら、ミラは小窓の外に広がる星空のある一点を指した。フィエルテは目を細めて見ている。「あれが、北極星だ。よく見ていると、あの点を中心にして空が回転しているように見えるだろう」
ミラに言われないとどれがその北極星かわからない。フィエルテはもう一度小首を傾げた。その様子を見て、彼は小さく息をついた。
「そうだな……北極星の目印として、あの星座を憶えておくといい」
フィエルテは彼が指す方をじっと見た。一際明るく輝く星の近くに、Wに並ぶ星々が見える。
「北の位置さえわかれば、どこであっても然して迷うことはない」
「ありがとうございます」
フィエルテははにかんだ。その可憐な笑みに思わず釣られて、ミラも小さな笑みを口許に浮かべる。
「さあ、もう寝るぞ」
彼は寝台に横になると、毛布を広げた。フィエルテに隣に来るように促す。彼女は花開くような満面の笑みで、彼の横に滑り込んだ。
あっという間にフィエルテは寝息を立て始める。彼女のあどけない寝顔を見ていると、いつだって彼は彼女を自分の悲願のために利用する罪悪感と、護ってやりたいという庇護欲が湧いてくるのだった。
【星座】#66
四角な空に見える星は
静寂の中に彷徨い続けているように見えた。
次にこの【星座】を見る時
四角な空がまん丸な空になっていれば
きっと星は行き場を取り戻すであろう。
今日から一歩ずつ、前に進もう。
・星座
人は死んだら、お星様になるんだよ
母はよく、そう言っていたから。
母が亡くなったその日から、夜空を見上げるのが習慣になった。
だから断じて、星が好きなわけじゃない。それどころか、星座、たるものは嫌いだった。
大熊だの白鳥だの、整然と整理された空には、母の星の居場所なんて存在しないようで。
公園の手すりにもたれて、ため息をついた。
「今夜は、星が綺麗ですか」
同じ空を見ている人の質問としては、すこしおかしい。振り返ると一人のおじいさんがにこにこ笑いながらこちらを見ていた。その手には、赤いシールのついた白い杖。視覚障害をもつ人が使うものだと、テレビで見た。こういうとき、どんな反応が正解なんだろう。
星が綺麗か否かなんて、もう随分考えたこともない。
「まあ…一般的には、綺麗なんじゃないですか」
なんて、反抗期を拗らせた中学生みたいな返答をしてしまった。おじいさんが、ほんの少しみじろく。
「それはよかった。私は随分と星空を見ていませんが、星は好きなんです。自由に線を入れるだけで、見えないものが見えるようになる感覚もね」
まあ、星座には疎いですが、とおじいさんは笑った。そんなものだろうか。もう一度、空を見上げてみる。無数の星が輝いていた。
「人も同じです。声をかけるだけで、その人を知ることができる。見えなかったものが、見えるようになるのですよ」
この人は、哲学者か何かだろうか。何が同じなのかもわからないし、論をこねくり回しているようで釈然としない。
でも。
白鳥や大熊にしか見えなかった星が、たしかに色を変えた。
朝の何気ない星座占い
君のおうし座は1位で
僕のおひつじ座は最下位
別に気にもとめないよ…
もう恋人でもないんだし。
素敵な出会いが訪れる君と
今日は空回りばかりする1日の僕。
左耳にはラッキーアイテム
いつか君がくれたピアスと
君のラッキーアイテムとは
真逆の色したハンカチ
星座占いなんてあてにしてないから…。
- sign -
星座は、どうしてあるのだろう。
最近、そんな風に思ってる。
どうして、動物が入ってるのだろう。
どうして、人が居るのだろう。
どうして、綺麗な物もあるのだろう。
なぜ星座を作ったのか分からない…。
でも、私の中では……。
忘れないように、作ったような気がする。
✩.*˚ 星座 ˚*.✩