『星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
本日はご多忙のなか私たちの披露宴にご列席頂き
誠にありがとうございます。
私ごとではありますが、この場をお借りしまして両親への感謝の手紙を読ませていただくことをお許しください。
本来は父、母と言うべきですが、気持ちを伝えるために、普段通りお父ちゃん、お母ちゃんと呼ばせてください。
うちは自営業でほぼ毎日働いているなか、私たちを育て上げてくれました。
大人になって仕事や家事をする大変さが分かり、親のありがたみを実感しました。
特に思春期や人生の分岐点の時には親子ケンカする事もあり、沢山迷惑をかけてしまいました。時には厳しい言葉をかける事があっても、必ず私の思いを尊重して支えてくれて本当に感謝してます。
そのおかげで将之さんという素敵な人に出会い、新たな家庭を築くことができることを嬉しく思ってます。これからは2人で協力しながら頑張っていきます。
そして、将之さんのお義母さん、こんな私を新しい家族に迎え入れてくださり本当にありがとうございます。お義母さんの優しい気持ちに本当に感謝しております。至らないところが多い私ですが、どうかこれからもよろしくお願いします。
最後に、お父ちゃん、お母ちゃん、たくさん心配をかけてごめんね。たくさん遠回りをしてしまった私だけど幸せになります。
今まで2人に支えてもらった分、親孝行で返していくのでいつまでも健康でいてください。
星座
見上げれば無数の星。
とても綺麗に見える。
ここは、田舎だ。コンビニすらないし、駅だって遠い。
高校に通うのは一苦労だ。
正直、高校に行くのは辛い。毎日いじめられるし、行っても殴られるだけ。教科書ももうビリビリにされた。
そんな僕が唯一好きな時間がある。
それは帰りの時間。
いつも帰る時は空は暗くなっていて星が見える。
とても綺麗だ。
今、これは学校で書いている。
だっていつどうなるかも分からないからさ。
スマホにあったことを書く。
そしたら気持ちの整理も着くだろ?
だから、いつも自殺しないようにしているんだ。
遠くから声がする。見つかるのも時間の問題だろう。今日はここまでn
─星座─
夏のある日。
星が凄く綺麗に見えた。
星座がはっきり見える、
月明かりのない、静かな夜だった。
ちょっと気を抜いて、歩いていた。
あまりにも星達が綺麗で。
だから気づかなかった。気づけなかったんだ。
トラックが猛スピードで走って来ているのに。
気づいたのは、もうトラックと1メートルもない時。
その時『あぁ、死ぬのか。』と、それだけが理解できた。
人は死ぬとき、呑気になるのだと聞いたことがあった。
それを自分で実感するとは思わなかった。
僕が最後に見たのは、明るく輝く青の信号と、
それと同じくらい輝く、オリオン座だった。
じっと空を見つめる。あぁ、君が見える。
まるで、君座のよう。
【星座】
お題:星座
アメリカでは血液型より星座の性格診断が浸透している
すぐ近くに地面を踏む音が聞こえ、クラウディオスは開いていた本を閉じた。腰掛けた体勢はそのまま、肩から音の方へふりかえり、姿を隠したつもりでいる彼を視界にいれる。
「弓が見えてるよ、ディッパー」
ディッパーと呼ばれた少年は、悪戯っぽい笑顔を浮かべて岩の影から顔を覗かせた。クラウディオスは本に顔を戻し、再びページを開く。ディッパーはその様子を岩の影からつまらなそうに見つめ、ついには、傍らの弓を掴んでクラウディオスの隣へ座りこんだ。
「すごいねぇ、トレミー。君はどうしていつも、僕の隠れた場所が分かるの」
ディッパーは弓をそっと地面に置いて、体操座りでクラウディオスの愛称を呼ぶ。クラウディオスはそれに一瞥もくれず読書にふけるが、ディッパーは変わらず弓を人撫でした。
「トレミーはなんでも分かるんだってヴィルゴにいったらねぇ、あのこ、ふんって笑ったんだ。僕は隠れるのが下手だから、すぐ分かるのよってさ」
クラウディオスはページを捲った。ディッパーは本にびっしり詰まった文字を読んでみるが、クラウディオスにしか読めない文字だったので、すぐに新しい話を始めた。ディッパーはクラウディオスと話をする時間を気に入っていた。毎日こうしてクラウディオスの元へやって来ては、話をして帰ってゆくのだ。
「以前の僕なら分からなかった。ヴィルゴは僕のことバカにして笑ってるて」
クラウディオスは文章をおう目をとめ、相変わらず感情の読み取れない瞳でディッパーに視線をやった。うつ向くディッパーはそれに気がつかぬまま、一度吐き出して止まらなくなった感情を吐露する。
「賢くなったら、もっと皆とお話できると思ってたけど、実際は、見えていた世界が変わってしまっただけなんだよ」
ディッパーは弓を撫でた。
「僕、まだこれから賢くなるだろ。その度に好きな人たちの本当をみてしまうなら、やっぱり僕賢くなるの嫌だな」
クラウディオスは読んでいた本をディッパーの膝の上にのせた。分厚いそれはずっしりとディッパーの膝に重さを伝え、ディッパーはクラウディオスを見上げた。
「もうそろそろ、新しい子が加わるよ」
無意識だろう、寂しげな表情とは打ってかわって目を輝かせ始めたディッパーに、クラウディオスは不器用に微笑んでみせた。その可笑しな表情をみて、年相応に笑顔で笑うディッパー。
ディッパーは本の上、びっしり詰まった文字を指の腹で撫でる。文字こそ分からないが、おそらくここに『新しい子』についての情報がのっているのだろう。
「どんな星座なの」
クラウディオスはページを捲り、文字を指差した。ディッパーは文字を読めないのでクラウディオスの音読を静かに聞いた。
「彼は蠍座。名前はアンタレス。君と気が合うだろうね。きっと隠れるコツを教えてくれるよ」
クラウディオスはディッパーのさらりとした頭髪を指でとく。嬉しそうに頭を預けるディッパーに、クラウディオスはそれとね、と続けた。
「先にばらしてしまうのはつまらないけど、思い詰めているようだし、教えることにした。君はまだ賢くなる。これは、自覚してるね」
ディッパーは頷いた。
「うん。でも、嫌なんだ。ヴィルゴの笑顔が、喜びからくるものじゃなくって、僕のことバカにしたものだって、気付きたくなかった」
クラウディオスは静かに目線を落とすとディッパーの膝の上から本を取り戻した。
「いいかい、ディッパー。善と悪、これは人間ならば必ずもつ二面性だ。どちらかしかない人なんていないのに、私たちは他人と関わりをもつ時、どちらか一面しか見られなくなることがある」
……一面、と繰り返して呟いたディッパーは、クラウディオスを見上げた。
「今の君には悪いところしか映らないのだろうけど、君とヴィルゴが友人だったのは、勘違いじゃないと思うよ。――ヴィルゴとは、もう会いたくないのか。君が好きに決めなさい」
ディッパーは黙り込んだ。沈黙を守りながらも、雄弁にものを語る瞳にクラウディオスは気がつく。
「トレミー、君やっぱり凄いや」
礼を言って走り去ってゆく背中は見送らずに、クラウディオスは新しいページを開いた。
星座
星座の星を君と数える。
そこに広がるのはひとつの物語。
見上げた誰かが浮かべて望んだ、星空に描かれた様々な軌跡。
いつか君とこうして見た夜空に。
僕らの軌跡も重なって。
君と僕とが一緒になって。
星座になって残ればいいのに。
【星座】
「星座って増えないのかなぁ」
「……増えない、んじゃない? たぶん」
時々彼女はおかしなことを言う。頭が良すぎるが故に我々とは話が通じないのだろう、と思われているが、私には違うように思う。
「なんで? 増えてほしいの?」
「だって、星座になってるのって神話の中のすごい人とか面白い人じゃん? 私がもし星座になれるくらいすごい人になっても、この先増えないなら意味ないじゃん」
「そう……だね」
彼女の話はだいたい中心がおかしい。他の人であれば、すごい人といえば生徒会長になるとか、ノーベル賞を取るとか、まあそんなところだろう。おそらく誰も星座を見てあの人はすごいんだなと思わないし、第一どの星と星を結べば星座になるかなんて知らないはずなのに。
いつもはそんな彼女の話に疑問を持ちながらも黙って聞いている私だが、今日はなんだか気分が違っていて、素直に今思ったことを尋ねてみることにした。
「星座になるよりノーベル賞取る方がすごいんじゃない? 誰が見てもそっちの方がすごい人だなあって思うよ」
「うーん……すごい人って思われたいわけじゃないの。ただ、見られたいというか……」
珍しく言葉に詰まる彼女。悩んでいる姿はなぜだかいつまでも飽きが来なさそうで、私にとっては癒しに近かった。しかし、そんないつまでもは来ず、ようやく顔を上げた彼女の頬は少し赤く染まっていた。
「……あなたが、よく夜空を見てるから」
「……え?」
赤い頬が移る。彼女が気を惹くのは、私だけで良かったらしい。
今日は星が綺麗だな。星座もたくさん見れる。
星に向かって手を伸ばしたけど、やっぱり届かないよね。
あの人との距離も、きっと遠いのかな。叶わないのかな。
叶わないかもしれないけど、いつか叶えたい。
この気持ちは、一体どこへ行くのかな。
胸の奥がただ苦しくて置き場所に困る、そんな恋だ。
眠れない夜。
ぬいぐるみをぎゅっと抱きしめながらベッドのうえでごろごろと寝返る。
カーテンのあいた窓からのぞく夜空には無数の星が煌めいていた。
はじめてのデート、ゲーセンでゲットしたぬいぐるみを抱きしめる腕にちからが入る。
男の部屋には不釣り合いな、可愛くて大きなぬいぐるみ。
それは僕の12星座をイメージしたキャラクター。
そして、夜空には相手の星座がキラキラと輝いていた。
はじめての恋をしてから、胸がドキドキしたり、ぎゅぅーっと締めつけられたり、初めてのことばかり経験している気がする。
今日の運勢だとか。
気になるあの人との相性だとか。
別に星座占いなんて信じるきは無いが、なんか気になって見てしまったり、毎日会っているのに会いたくなったり、思い出しては顔が熱くなってきた。
僕はぬいぐるみに顔を埋めながら、目を閉じた。
『星座』2023,10,06
ねえ、あんなに綺麗に光っている星がとうに死んでいたとしたら、きみはどうやって生きていくの。何百年も何億年も前に死んだ星の断末魔を、たぶん一度は見てきたと思うんだけど。
ずうっと、明日を生きていけるんだって漠然と思っている。真実味を帯びて存在する不安や恐怖を分からなくなってしまうような病を抱えたまま、最期までいけたら、嬉しいな。
胸の中で硝子が割れる音は、たぶんずいぶん前に終わっていて、もしもきみの光がきみの断末魔だったらどうしよう、って。だからこれは、祈りだよ。砕けた星を繋いで、見ているんじゃありませんように。
星座
「あれがさそり座。赤い星が見えるでしょ」
夏の夜、君の人差し指が南の空を指し示す。その先には、赤い星を軸にして明るい星がいくつか見える。
「あの並んでるやつ?」
僕はS字みたいに並ぶ星のカーブを指でなぞる。
「そうそう」
いつの間にか君は僕のそばに並んでいて、明るく笑った。
君は他にもいろいろ教えてくれたけど、僕が覚えられたのは、夏のさそり座、冬のオリオン座、一年通じて北の空に輝く北斗七星くらいだ。
それでも僕たちは相変わらず夜の空を眺めている。
今夜もまた、君の細い指が夜空を指し、優しい声で星々について語るのだろう。
#48
そういえば昔、
「私は星の一つ一つについては研究し尽くしたが、それらの集合体である星座については全くの無知である。研究職を辞してからは、星座について学びたい。」
みたいなことを言った学者がいたな。
新卒で入った会社を辞めた日、帰りの電車の中でふと思った。
(星座)
ねむいねむいとぼやきながら
ぽてぽて踏む道に控えめな影
晴れた夜空はどうしてこんなに
オリオンのベルトはどうしてあんなに
だれもわたしを責めたりしない
責めないかわりに許しもしない
ただうすく影をつくるだけ
星座
星座は人間がその並びに意味をもたせたり、形から連想したものに名前をつけたものだ。
都会に住んでいると、夜空を見上げる事も少ないが、星座から神話を思い浮かべる人も多いだろう。
地球も星の一つであるが、宇宙には無数の星がある。その一つの地球に住んでいる事が、とても不思議である。
昔の人は、星から宇宙の成り立ちを考えた。今は星から自分の運命を占う。
星はそして星座は、私達の過去であり、未来である。
時々、夜空を見上げて神秘的な気持ちになる事もいいものだ。
そして流れ星が見られたら、願い事をしてみよう。
今日初めて日記を書く、最初のお題は星座らしいが正直言って思いつくことはない、たった星座という2文字で何を書けばいいのか分からないのである。私は星座のことについて日頃から意識したこともないし考えたこともない。だからすらすらと思い浮かばないと思うのである。そもそも星座とは?頭で考えても星座の意味が分からない。もちろんイメージはできるが、名前の種類も分かる。ただ言葉で表すのが難しい、でも書こうと思えば書けるし、書けないと思ったらそれまでである。星座は美しい、たなぜそうなるのかが分からないのである。
#星座
最近みんな忙しくて集まる機会も減って
仲良しみたいにみんな一緒でもないけど
僕らは今でも星座みたいな関係だったよ
暗い中をそれぞれが照らし続けて
こうして有り続けることで誰かをワクワクさせ続ける。
そして僕らを繫いで形になる
独りだなんて思わない
「世界一いい加減な星座かも」「世界一、も大概だろう」
#tanka
作られた星座なんて興味ない。
それよりこの光が何百年、何千年も前のものかもしれないということ。
今ここできみと見ているということ。
それの方がよっぽど大事だ。
星が綺麗だねと笑う。
何百年、何千年先にも届くような光を、きみと生む。
▷星座
皆さんの誕生星座はなんですか
私、双子座なんですけど
双子座の特徴調べようと思ったら
検索欄に
双子座 頭おかしい
とありました
頭おかしい私に釣り合うような
頭おかしいこと自覚してる人が好きです。
_ ₁₂₇