『星座』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
誰もいなくなった
夏の終わりの砂浜で
ふたりで空を見上げた
あれがカシオペア座
あれがさそり座
星を見る君の横顔が
とても眩しくて
そっと目を逸らした
そんな恋をした
遠い日の思い出
『叶うかは君次第』
君「流れ星が流れる間、3回お願いすると叶うんだよ」
ボク「金・金・金」
君「叶ったら、アイス1年分よろしくね。他は?」
ボク「君・君・君」
君「え?私?」
ボク「すき・すき・すき」
#星座
両手いっぱいの別れを数えて大人になった
薄汚れた残りわずかな純情も
煙草で汚れた六畳の部屋も
棺が燃え、空に溶けていく青色の煙も
結局いつか、私から「さよなら」と告げるもの
瞬く星よりもありふれた出会いと別れ
それは夜のように淋しく、水中のように苦しい
右肩が擦り切れたオリオン座のように
どんなに永遠を感じるものでも
いつか必ずどこかが欠ける
机の上に転がるジッポライターだけが、手元にある
私が数えた別れの分
私が数えた悲しみを与えてくれた人は
私がまだ行けないその場所に
酷く美しい冬の星座の隣にいるのだろうか
『星座』
雑誌のページをめくっていた友達が
真剣に読み始めたのが星座占い
自分の星座を読んだ後私の星座を読み始めた
「信じてないから読まなくていいよ」という
私の言葉を無視し読み続けた彼女の声に
一語一句集中して聞き入る私がいた
小さい頃、どこの誰かも分からない相手と、星を見ながら話をしたことがあった。
「人ってさ、死んだら星になるらしいぜ。」
『そうなの?』
「そう。だから俺、早く星になってあの星座みたいに他の
誰かと一つになりたいんだ。」
星に手を伸ばして微笑む彼は、今にでも消えてなくなってしまいそうで、思わず私は彼の袖をぎゅっと握った。
『私もあの星座みたいになれる?』
「…どうだろうな。」
私の頭をポンポン撫でて、さっきよりも儚げに笑う彼。
それが、彼の笑顔を見た最後の夜だった。
小さい頃ってめっちゃ星見えたよね。物理的な話な。視力悪くなったわーって悲しくなるね。「今日何個見えた」みたいなことすげーやってた。それがさ、いつの間にか乱視になって視える星倍になるの。「やべーダンスホール」ってなるからな。ギラッギラよ。まじで。世界は俺のためにあるやつ。
今? ああ。0.02の世界は真っ暗闇だわ。世知辛いね。
星に座るって書いて星座って読むよね
それって座って星を見てたから星座って言うようになったのかもね
ベットの上で宙を見る
天井を突き破って
高く 高く
夜に冷やされ振り返る
精彩を化し放って
明く 眩く
/ 星座
お題「星座」
本物の星座は、未だに見た記憶がない。
アニメなんかでは、家族や恋人と山で星を見る…
なんて輝くようなシーンもあったりするけど、
私の道は、そんなものとは無縁だったと思う。
けれど、いつのまにか星が好きになっていた。
なぜだか理由はわからない。
形かもしれないし、輝いているからかもしれない。
いつも暗く高い空にいて、でもひとりじゃない星。
作り物のプラネタリウムでもいい。
星たちにしか出せないその世界が好きだと思った。
空に還った人は星になるなんて、
どこで聞いたかもわからない言葉。
それがもし本当なら、
プラネタリウムに映し出されるあの星星は
空の住人が、みんなで手を繋いでいるように見える。
🍀星座
星に興味を持ち始めた小学3年生の頃。
星座の本を片手に春夏秋冬の夜、
飽きずに空を見上げていた。
星座を探すことも好きだが
四季特有の空気を同時に感じながら
無数に光る星たちを眺める1人
過ごす時間が好きだった。
今はどうだろう。
四季折々の空気を感じることはあるけど
視力が落ち始めてから空を見上げることは格段に減った。
見上げても一等星が見えるくらい。
二等星以降はぼやぼや、ほぼ見えない。
偶に空を見上げるとすぐ見つけられるのは
オリオン座と夏の大三角、蠍座。それくらい。
輝きが強い星しか見れなくなってしまった。
世の中もこんな感じ。
輝いている人がよく見えて
輝きの弱い人はひっそりと
北極星を中心に
星がぐるぐる回るように
あなたの周りをぐるぐる回る
ちいさな星が私です
あなたと私でふたりで並んで
ちいさな星座をつくりませんか
射手座がさそり座を射抜くように
その心を射抜ける術を
今日も夜空を見上げながら模索する
『星座』
今でも明確に覚えている星空がある。
夏休みの合宿中、仲間と眺めた星空だ。課題で星座の観察が出されていたこともあり、連れ立って宿の庭に見に行ったのだ。
少し寒い夜、大の字になって見上げたあの夜空。星座から零れるように流星が降っていて、課題のことなんて忘れて夢中ではしゃいだ記憶がある。
未だに、あれより見事な星空は見たことがない。きっと何年経っても、同じことを思うのだろう。
見てみて
ポーラスター
北極星のことだよ
いつも同じ場所で輝き続けているの
同じ場所で同じ輝きをずっとずっと
動くこともなくただ…
私とあなたは動くことは出来ないけれど
ポーラスターのように輝き続けていたいね
動けないっていうのも悪くはないな
星座
私の太陽星座は双子座
月星座は蠍座
月星座はというものがあることを知ったのは4年ほど前。
太陽や,月の他にも、金星火星木星水星土星…それぞれ星座があるということも知った。
いわゆるホロスコープというものですが、難しくってよくわからない。
ともかく、太陽と月が全く正反対と言ってもいいほどに違うので、私の性格は厄介です。
月が内面の自分をあらわし、太陽が外向きの自分と考えると、なんだか納得出来る気もしてくる。
全く違う2人の自分をどう活かしていったら良いのかと思う日々です。
星座
夜空いっぱいに広がる星たち
その星と星を繋ぎ1つの星座になる
それと同じで
自分や家族、友達それぞれの
星と星が繋がり
1つの星座になる
その星座は自分たちが生きた証であり
自分が死んで、何年、何十年と
月日が経つにつれて消えゆく星座
けれどその星座があったからこその
次の世代の星座ができる
1つ欠ければ不格好な星座になってしまう
いなくなっていい星なんてどこにもない
どれもかけがえのない星なんだから
星空____
真っ暗な闇の中に星がたくさんある空。
ほろ苦くてちょっと大人の味がするチョコケーキ。生クリームじゃなくてガナッシュを満遍なく塗った上から更にキラキラしたスプレーをかけたような。
満開の星空。
真っ暗な闇の中にはぽつんと1つの星がある空。
シュワシュワとしたメロンソーダにアイスクリーム。上には1つだけさくらんぼがぽつんとあって、それだけでメロンソーダの印象は全く別のものになっちゃうような。
きれいな星空。
夕方、薄い青空に夜が来ると教えてくれる星の空。
待ちに待った新作のアイスクリーム。口の中にじゅわっと広がるアイスの感覚が疲れを浄化させる。一口食べた瞬間、「あ、これやばい」と手を止めることなくスプーンをアイスに差しこんじゃうような。
新しい星空。
朝方、薄暗い空に朝が来ると教えてくれる星の空。
もうすぐ食べを得てしまうチョコケーキ、メロンソーダ、新作のアイスクリーム。最後の一口が食べきれず少しためらってしまう。だけど、それと同時に「次は何を食べようか」と新しい星空をくれるような、ほんの少しの喜びをくれるような。
寂しい星空。
みんなは何が好き?
夢の中。
寝過ごしたあとみたいな、
こわ〜っとした音が頭の中で流れていた。
酷い頭痛。
それも忘れるくらい、
不思議で綺麗な光景が広がっていた。
空いっぱいの、緑の縁を持つ金字。
点と、線と、円とが規則正しく並んでいる。
星座円。時計。魔法陣。
真っ黒な草原に佇む自分は、
ただ、口を開けて眺めるしかなかった。
それ以降、明晰夢を見ていない。
君に引け目を感じてしまうのは決まって私の方だ。
私なんかが君の横にいてもいいのかと謙遜なんて賢い言葉を使って遠ざけ、今更寂しがるのは私。
何もかも私ばっかりでってちょっと考えてた。
クールでかっこいい君が泣いて本音を漏らすまでは
夜空の星に五線譜を当てて
創られた曲がある
そう教えてくれたあの人
忘れた頃に不意に届く
生存確認のようなmail
晴天前夜の空
何年
何十年
何百年昔に瞬いた
遠い過去の光を見つめながら
振り向きもせずに去って行く
あの人の後ろ姿を見送り
切なさの本当の意味を知った
あの日の自分を思い出す
「星座」