『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『明日、もし晴れたら』
炎天下の中、私は永眠につくだろう。
おやすみなさい。
「明日、もし晴れたら」
明日、もし晴れたら私は死ぬ。
天気予報も、明日晴れだと言っている。
私はきっと、神に嫌われているんだろう。
私は晴れの日が、好きだった。晴れの日はとても気分が良く、私の病気も治ったかのように痛くなかった。…だけど、こうして、私は明日晴れたら死ぬ運命にある。私はきっと死神に好かれているんだろう。
でも、私が好きだった晴れの日に死ねるなら、良いのかも知れないな…。
私はある程度やりたかったことが、出来た。私はまだ、良い方なのかも知れない。
好きな人が出来た。その人と付き合えた。親友ができた。友達がいっぱいできた。
私は幸せだった。
それで、明日晴れで死ねるんだ。私は案外神に愛されてるのかもな…😂
♯明日、もし晴れたら
ずっと雨、ここ一ヶ月間雨だ
学校は大雨警報で休み。最初は嬉しかったけどずっと家の中はさすがに飽きてしまう。
もし明日晴れるなら、親友にあってこの一ヶ月間あった話を沢山したいな
明日、もし晴れたら
君をつれて外に連れだすよ
一緒に外を見あげよう
虹が僕たちの上に浮かんでるよ。
明日、もし晴れたら
外に連れてってあげる
そう言って笑う
彼の目が綺麗だった。
きっと虹が僕たちの上で浮かんでるんだ。
明日はきっと晴れるといいね。
私も晴れた空の下で君と笑い合いたいな
─────『明日、もし晴れたら』
あなたと一緒に過ごしたい
「明日、もし晴れたら」n
明日、もし晴れたら
この頃、ざあざあと降り止まぬ雨が鳴っている。
湿気た空気の中で布団に埋まる野郎を見た。
毎日のように呑んだくれて帰ってくる。
雨降りになると出られない私を置いていく。
帰りは態々濡れてくる。
女の匂いや服に付いた紅を誤魔化すために。
気付かないことはないのに。
それでも、追及する事が出來無いまま。
明日、もし晴れたら。
こっそりと後をつけていこう。
「明日、もし晴れたら」
思い切って遠出しよう
わたしの大切な人たちが眠るあの場所へ
~明日、もし晴れたら~
最近は、ずっと外にれないくらいの雨続き。
明日、もし晴れたなら彼女のお見舞いに行きたい、
彼女の命も残り少ない。
後、1週間持つか持たないからしい。
でも……本当は今すぐに駆けつけたい。
だけど1歩外に出れば飛ばされて色んなものが飛んでくる勢いだ。
でも予報だと1週間全て同じくらいの大雨らしい。
もし彼女が生まれ変わって会えたなら謝りたい。
「本当にごめんね」と
「明日、もし晴れたら」なんていちいち考えたりしない。今日あった嫌なこととか、明日あるかもしれない嫌なことばかり考えてしまう。なんだったら、明日雨だったらやだな、とか思ったりする。でも「明日、もし晴れたら」って心のなかで唱えたら、不思議と今日あった嫌なことなんか忘れて明日あるかもしれない楽しいことがどんどん浮かんでくる。
「明日、もし晴れたら」。明日は何をしようかな。
「明日、もし晴れたら」
どんよりとした雲が覆っている。
(まだ完成してません)
もし晴れたら何しよう
そんな有りもしないことを考えてみる
考えていると楽しくなってきた
紙とペンを取り出して思い付いたことを書き連ねていく
・洗濯物を外に干す
・布団を外に干す
・傘や合羽を干す
・窓を開けて換気をする
・日光浴をする
・公園に行く
・自転車で遠出する
・ピクニックをする
・バーベキューをする
・キャンプに行く
・花火をする
・海へ行く
・スイカ割りをする
・日焼けをする
・青空を写真に収める
・月や星を見る
…etc.
次から次へと思い付く
そして段々悲しくなっていく
有りもしないことだと解っているから
―――常雨の国
#29【明日、もし晴れたら】
毎日、僕が楽しみにしていることがある。
「おまたせ」
「待ってないよ」
それは、家の近くの公園にいる少女と話すことだ。
白いワンピースと麦わら帽子、そして晴れの日にしか現れないという特徴から、彼女は夏の申し子のように思えた。
彼女と話すささやかな時間は、友達のいない僕にとってちょっとした楽しみになっている。
「……私、秘密があるの」
暑さが厳しくなってきた夏のある日、彼女はミステリアスにそう笑った。
自分のことを決して話そうとしない彼女が珍しい。
「なに?」
「知りたい?」
僕はぶんぶんと頷く。
「今日はまだだめなの」
彼女は座っているベンチから立って、くるりとこちらを振り向いた。
「明日晴れたら、またここで」
そう笑う彼女の後ろには、そのまま彼女を飲み込んでしまいそうな入道雲が浮かんでた。
もし、ぼくが
もし、いつの日か
もし、君に
賭け事みたいな振りをさせてよ
テーマ 明日、もし晴れたら
明日もし晴れたら、海に行こうよ。
病院のベッドから大雨の外を眺めながら、彼女はそんなことを言った。空より透き通った肌と、海より青白い顔と、砂浜よりざらついた声で、そんなことを。
「せっかくの夏なんだし。一度くらい見てみたいな」
「……そんなに良いものじゃないよ」
「そう? でも写真は綺麗だったよ?」
「あれはプロが撮ってるし、補正かけてるから。本物はもっと汚いし、うるさいし、熱いし、ベタつくし……」
「あは。それって見たことある人の感想だ」
──ぐ、と押し黙る。唇を噛んだ私になにを思ったか、彼女はへらへら笑って告げた。
「まあいいや。明日晴れるかもわかんないし、そもそも私が生きてる保証もないし。無駄な軽口だった」
「……」
「ねー、それよりアイス食べたい。パピコ独り占め」
「お腹壊すよ」
「いまさら胃を壊した程度じゃどうもならないよ」
「……そ。じゃあ持ってくるから」
そうして私は、彼女の──人造人間《ホムンクルス》の部屋から抜ける。外にいた研究者の一人が「なにかあったか」と問いかけてきた。
「ううん。パピコが食べたいらしくて」
「そうか。その程度なら問題ない。記憶障害は出ていないな? 認知機能に問題は」
「いまのところ、見つからない」
「了解。まあお前に限って平気だとは思うが、アレに暗示を気づかれるなよ。あくまでアレは難病人で、俺達は医者で、ここは病院なんだから」
「わかってるよ」
──ばぁか。彼女はとっくに知ってるぞ。自分が被造物であることも。人間と思い込まされていたことも。長くないことも。──いずれ、私が彼女を殺すことも。
彼女用の小さな冷凍庫からひと袋のパピコを取り出しながら、それでも彼女は、私とこれを分けてしまうのだろうな、と思った。
明日、もし晴れたら君と海に行こう。
山でもいいな。川でもいい。動物園でもいいし公園でボートに乗るってのもいいかもしれない。
なんでもいい。青空の下で笑っている君を見られたら。
少し猫背の背中と並んで歩けたらそれでいいんだ。
白い肌も少しは焼けるかもね。
手を繋いだら私がどこへでも連れてってあげる。
▷明日、もし晴れたら
ここしばらく、俺の心には厚い雲が立ち込めている。
それは天気のせいばかりではないだろう。
俺は、彼女との関係についてずっと考えている。
俺も彼女も軍人として10年以上の付き合いがある。
相棒というよりも、自分の半身と言われた方がしっくり来る。
ある日、部下の強い薦めに負けて、彼女に相棒以上の関係になりたいと告白した。
彼女は静かに微笑んで頷いてくれた。
恋人としての彼女と過ごす時間は、とても幸せだった。
彼女もそう言ってくれた。
頼れる相棒で、欠くことのできない自分の半身。そして、戦場以外で彼女と穏やかに過ごす時間はこの上なく幸福だった。
この時間が永遠に続けばいいと願ってしまった。
しかし、俺は同時に恐怖を覚えた。
この幸せに身を委ねてしまったら、自分の使命を果たすことを放棄してしまうのではないかと。
世界のことも、死んでいった仲間のことも忘れてしまって、自分の幸せを守ろうとしてしまうのではないかと。
俺は死んでいった仲間や殺してしまった人間の分まで、争いがなくなるまで戦わなければならない。
でも、彼女と戦場を離れた場所で感じる幸せは、俺の決意を鈍らせる。
彼女も時おり幸せそうながら悲しげな表情を浮かべることがある。
伊達に10年も彼女の相棒をしているわけではない。
彼女も俺と同じことを思っているのがわかった。
明日、もし晴れたら、公園のベンチにでも座りながら彼女と話してみよう。
恋人と相棒、互いにとってどちらがよりよいものなのか。
どうすることが俺たちにとって幸せなのか。
そして、どんな間柄でいようとも、俺と彼女の絆は永遠のものだと。
洗濯をしよう
嫌な気持ちも
綺麗さっぱり
洗い流して
まっさらに
―明日、もし晴れたら
#明日、もし晴れたら
私は今日も生きよう。
私は雨の日に誰にも会わずに、1人で
死にたい。だから目立つような晴れの日には
ー『死ねない』
「明日、もし晴れたら」
「うん」
「どこへ行こうか」
お日さまを見なくなって、もう何日になるのだろう。このやり取りも何度目か。
「晴れたら、何をしたいかな。たくさんありすぎて困っちゃうね」
明日は晴れますように。
毎日、毎日、毎日、祈りながら眠るのに、神様はちっともお願いをきいてくれない。
「これじゃあ、カビが生えちゃうね」
「カビは嫌だな」
「あきらめちゃダメだよ。願いは絶対に叶うからね。願い続けよう? あきらめちゃ……ダメだよ」
つまんない冗談とか散々言ってたくせに、昨日の夜は、ゼンマイの切れたオルゴールみたいに言ったっきり、黙ってしまった。
「ねえ、カビちゃった?」
返事はなかったけれど、聞こえてるだろうって思って続ける。
「晴れたら。一緒に海に行こう。電車に乗って。で、歩いて歩いて。バカみたいに歩くんだ」
きっと気分がいいから。
「海じゃなくてもいいよ。観覧車に乗るってのはどう? 高いところ大丈夫かな」
ずっと一緒にいたのに、知らないことだらけだって、気づいた。
「どこに行こう? 何がすき?」
「ママぁ、このてるてる坊主さんたちどうしよう」
「えー? どうする……って?」
「お願いかなえてくれたら、なんかあげるって」
「あぁ。お歌にあるねぇ。晴れたら、銀のすずあげよって」
「じゃあ、銀のすずあげようよ」
「今、おうちにすず、ないから、またね」
「ふぅーん。てるてる坊主、またね」
明日、もし晴れたら。
一緒にピクニックに行こう。
学生時代によく行った、大きな芝生の広場がある、あの思い出の公園まで。
きっと楽しいよ。
まぁ、君と一緒なら、どこに居たって楽しいんだけれどね。
でも、もうそろそろ。
君の笑顔が見たいかな。
もちろん君の寝顔が、とびきりにかわいいことには違いないのだけれど。
君に話したいことがいっぱいあるんだ。
病院の白いベッドの上で眠ってるだけじゃ、きっと退屈だろうから。
明日、もし────。
【明日、もし晴れたら】