『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
8/1 お題「明日、もし晴れたら」
明日、もし晴れたら死のう。そう思った。
抜けるような晴天の日に世界を終わらせるなんて最高じゃないか。そこに行けるとは思わないけれど、晴れればきっと天国も近い。
透明に静かに澄んだ心を抱えて、眠りについた。
翌日。
土砂降りの雨だった。
いつも感じている絶望とはまた違う絶望に見舞われた。
同時に、「止まない雨はない」なんていう馬鹿げた言葉がよぎった。
雨に死ぬか、晴れに死ぬか。それが問題だ。
(所要時間:5分)
@明日、もし晴れたら
そろそろ干からびるかもしれない
『明日、もし晴れたら』 No.108
明日、もし晴れたら公園にいこうね。
ママがそう言ったから
ねこさんの耳をつけた、じしんさくのてるてる坊主をまどにぶらさげて
お布団にとびこんだ
明日は晴れますように
ママと公園にいけますように
朝、目を開けるのが怖かった。
でも、いっぱいに開いた。
窓からはいっぱいのお日様が
おはようって言っていて
ねこさんのてるてるぼうすは
よかったね、って言ってた
明日、もし雨が降ったら散歩に出かけよう。
明日、もし晴れたら窓を開けて窓辺で沢山の本を読もう。きっと、明日だけの景色が見える。
そして人ならざる者が、会いに来てくれる。
雨の日は必ず会いに行くから。
「明日、もし晴れたら何をしようか。」
「ピクニックにでも行きたいね。」
当たり前の日常の当たり前の会話。明日が来るなんて絶対とは限らないのに。
もしかしたら明日私は起きないかもしれない。
明日、隕石が落ちるかもしれない。
宇宙人が私を連れ去るかもしれない。
誰にも未来のことは分からない。
今日話していた人と明日も話せるかは分からない。
分からないことだらけのこの世界で何を信じればいいのか。明日が来ることを信じることは、今日を焦らずゆったり生き、くだらないことで笑ったり、これからの予定を考えて楽しみな思ったり、人生を豊かにする上で大切な術なのではないかなと思う。
さぁ、君たちはもし明日が来なかったらどんな気持ちを抱くだろうか。
明日、もし晴れたら
何をするかな。
くだらないことで怒って、
くだらないことで笑えなくなって。
期待するべきじゃないのはわかってるんだけど
あぁ、
また期待してしまう。
明日、もし晴れたら
早く起きて朝日を浴びよう。
2人分のお弁当を作ろう。
ピクニックへ行こう。
シートをひいて、お弁当箱を広げて風に吹かれながら。
君の大好物な唐揚げを頬張りながら。
君が好きだった歌を唄おう。
きっと空から僕のことを笑っているんだろ?
それに満足したら君に会いにいこう。
心配しなくていいよ、晴れなくても君に会いに行くから。
だって雲の上はいつだって晴れているからね。
明日、もし晴れたら
明日晴れたら、というか晴れるの嬉しいけど最近は暑すぎてあまり考えたくないな。
でも、雨よりかは全然いい。
今は雨が酷いけど
明日には晴れるさ。また君と暑い事しよう!
明日、もし晴れたら君に会いに行こう。
海にでも一緒に行ってさ。
やっぱかわいいなって。
明日もし、晴れたなら、僕は生きられる。
そして、曇ったら怪我をする。
そして、雨が降ったらどうなるのかな。
明日 もしも晴れたら
少し遠乗りをして
ドライブに出かけませんか?と
誘ってみたい
【明日、もし晴れたら】
一緒にどこかへ出かけよう
近くの知らない道とか歩いて
ここどこだってことを口実に
一日中ずっと一緒にいよう
明日、もし晴れたらどこか行こうよ。
君の好きなところへ行こう。どこでも連れて行ってあげるから。
海でも、遊園地でも、外国でも、どこでもいいんだよ。
だから、目を覚ましてよ。
明日、もし晴れたら
「明日、花火大会なんだって」
無機質なテレビの音だけが流れていた部屋の中で君の声がぽつりと響いた
「行きたいの?」
「無理なのは分かってるからいいよ」
君がテレビに向かって視線を移し、諦めたように笑ってこちらを向いた
「今が1番幸せだから」
テレビには君の顔写真と君の個人情報をプライバシーがどうとか関係なく淡々と述べるキャスター
「…明日、晴れたらベランダから見てみよっか」
「見えるの!?」
「見えるよ、天気が良ければ」
「うわ、めっちゃ楽しみ」
きっと長くは続かないであろう僕と君のこんな日常
何年か経ったあと
君の思い出の中に残っているのが少しでも笑顔に溢れた日々であって欲しい
そう思いながら夜空に咲く花に思いを馳せた
明日、もし晴れたら新しい道をみつけに行こうかな。散歩でもするか。公園に行って日向ぼっこでもいいな。お出かけにでも行こうか。でもやっぱり、君に会いに行こう。
最初から、知っていたの?
私の見えてる世界が実は白黒だって事を。
私の痛い所も、この、どうしようもない
感情も、貴方はわかってたんだね、
見え見えなんだね……私の心って。
私の、要らないだらけの頭を貴方は
優しく撫でてくれた、そして笑ってくれた。
もう、何にも要らない、だから…… 私の
残りある全部を貴方にあげるから、だから、
難しい事は言わない、また、いつもみたいに
頭を優しく、撫でてよ。
私はもう、貴方のものだから……。
本当はね、わかってたの、絶対、何処かで
貴方を好きになるって…… 私、知ってたから
貴方を避ける道を選んだの。
形があれば、いつかは崩れる、だけど、
期待さえしなければ、形すらも最初から
無かったかのように…… 世界はまた動く。
世界って言うと、大袈裟だけどね、
あ、でも…… 私の白黒だった世界をカラフル
にしたのは、貴方だから、あながち大袈裟
じゃないね。
私が見える世界に色を付けておいて
私をその気にさせて、僕じゃ無理だからって
私をフッて、もう、貴方意外に考えらんないよ。
最初から…… わかってた、わかってたよ
こうなるって事も。
by恋愛の迷い子
「明日、もし晴れたら」
君がそう言った桜の下。
その後の言葉を春風が連れ去ってしまった。
あの時、僕に聞き返す勇気があれば……
もう少し早く君の隣に居られたのかな。
そう問い掛けてみると、君はあの時の桜のように頬を染めてしまった。
「明日、もし晴れたら……」
いつもより悪戯っぽく君が口を開く。
「どこで何をするにも君と一緒なら」
開けた窓から風が入り、ひらりと桃色のカーテンが揺れた。
明日、もし晴れたら
洗濯しよう
衣類と心の洗濯を
夕立が来る前にひとりねじを巻いて踊って
『明日、もし晴れたら』