『明日、もし晴れたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
明日、もし晴れたら
笑いたい
暑くなるだろうなぁ…
最近ずっと暑いので、冬が恋しい。
けど冬になったら寒くなるので夏が恋しい。この世界なんてだいたいそういうもんなんだ。(なんだこの文章)
明日、もし晴れたら
もし晴れたら、私はあなたと一緒に
何処かへ行きたい
あーあ
誰かが明日晴れますようになんて願ったせい。
馬鹿馬鹿しい
あなたの晴れがわたしの晴れだなんて限らないのに。
そういうところだ。
あなたもその隣もその隣も
私の隣も私すらも。
いけないところだけは世界共通あぁきもちわるい。
駄目な世界に駄目出ししても
叩いて直る訳じゃないのにね。
暇つぶしになるならまだいいのに
これはただの燃えないごみなのにね。
そういうところだ。
あなたもその隣もその隣も
私の隣も私すらも。
ただ吐いて汚れるだけの塵と芥と魑魅魍魎。
見るに堪えないところだけは
世界共通あぁきもちわるい。
明日、もし晴れたら
海に行こう?
なんてベタなLINEがきたから
仕方なく来たけれど
僕は相変わらず夏は嫌いだから
日陰でやり過ごしていて
君はほんとに夏が好きだから
賑やかな波と仲良くしていて
そんな君をぼんやり見てた
日向と日陰のちょうど真ん中に
平行に線ができていて
僕と君の関係もこういうもんなのだろうかと
ふと思った
並んで歩く事はできるけれど
交わる事はできないんだろう
君はどこかで一本線を引いていて
僕はその線を越えれないでいる
好きなものは昔からお互い正反対で
なら君は僕の事嫌いなのかな
ぬるくなったサイダーは甘ったるくて
思わず顔を歪めた僕に
君は爽やかに笑いかけるもんだから
どこか期待してしまう
陽が沈んだ静かな海を
手を繋いで歩く日を
明日、もし晴れたら
お弁当持ってピクニックかな
君と一緒に笑えたら
どこに行っても楽しい
舞華
お題:明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら
世界の音は僕達の音だけになる
緊張なんてもってのほか
ミスは怖くない
そのミスも僕が奏でた音なのだから
それに、最後笑うのは僕じゃなくても
僕達が創れる最高の音楽は明日しかないのだから
そして、その最高の音楽は
やがて最低の雑音になる
最低の雑音に聞こえるくらいこれから上達するからだ
だけど勘違いしてはならない
昔の最高が最低に変わるからこそ
今最高を創れるのだ
最高の音楽を創ろう
さぁ、最高を最低にしよう
頑張ろうぜ、好敵手
聞いとけよ、聴衆
明日、もし晴れたら
誰も居ない遠い世界に行こう。
そして途中のお店である物を買おう。
それは、、
睡眠薬が沢山入ってる瓶。
これを飲めば私は自由だよ。
今日が最期の日らしい。
街中ではいつものようにみんなが大慌てでこの日を楽しんでいるようにも思える。
そうか、最期の日か……
上手いもんでも食いに行くかな。
今まで貯めてきたお金も使い果たすかな。
あの子に告白でもしてみようかな。
最期くらいいいよな。
自分の好きなことしたって。
何しようかな?
そうだ、明日もし晴れたらあの子に告白しよう。
お題 明日、もし晴れたら
明日晴れたら
どこか遠いところに行こう
誰も来れない遥か彼方へ
明日もし、晴れたら
だれもいない海の岸壁にいって
ビール片手にボーッとする
究極の癒し
話しかけないでね
「明日、もし晴れたら」
そろそろ洗車しなきゃです
明日、もし晴れたら、
頂き物の野菜のお裾分けをしよう
お日様を沢山浴びたぴかぴかの実たち
見ているだけでも元気になるから
カーテン越しの晴天が
こんなにうんざりするものだったとは
今日も薄暗い室内で
吸血鬼みたいに
影のように揺らいでいる
冷えたコーヒーなんか飲みながら
夏の野原を駆ける姿を夢想する
あの炎天下に身をさらすなど
もってのほかではあるけれど
わたしは憧れる
照りつける太陽よりもなお
輝かんばかりの生命力で
熱い風に汗を流し
夏を飛び越えてゆく子どもたち
在りし日々を探すのには
もう飽きた
眠ったふりはもうやめにして
明日も晴れるというのなら
夏の中へとひとつ
息巻いて飛び込んでみたって
遅くはないじゃあないか
#明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら
水族館や動物園に行ってみたいな
行って魚とか動物の写真をいっぱい撮りたいな
水族館ではユラユラ揺れるクラゲやシャチやショーやサメやカワウソと握手や色々やってみたい
動物園ではコビトカバや動物の赤ちゃんや色々見て写真を撮りたい
晴れたら動物園や水族館行ってみたいな
yui
#明日、もし晴れたら
アパートを借りて、一人暮らし。フリーランスで動画編集だったり、ウェブライターを請け負ったりしている。
「──当分の間、雨は続くでしょう」
テレビから聞こえてくるアナウンサーの声。
もはや聞き慣れた言葉だ。台風が来ている様子もないし、特に変わったことはない。ただ、これが『地球温暖化の影響』であれば、納得のいく話だ。
人間がもたらした悲劇。
その事実すら目を逸らすのだから、どうしようもない。
息抜きに背伸びをして、白いカーテンを開ける。ザーザーと鳴る雨、強い風とともに、窓を叩いている。
道路の様子を見てみると、コンクリートの道路は隠れていて、代わりに見えるのは船を漕いで出勤をする会社員。毎日、雨との戦いで疲れているはずなのに、彼らは今日も仕事へ行く。
『今日』が始まった、と感じる瞬間だ。
──僕は、雨の音を聴いている。
ノートパソコンを開いて、ひたすら文字を打つ。
これは日記だ。僕の、大切な人へ向けた日記。ここに来る確証も無いのに、君の言葉を信じている。
『明日、もし晴れたら、一緒にお出かけしようね』
君の笑顔が眩しかった。
まるで『太陽』のような温かさを持っている。
そんな彼女が来なくなったのは、雨が続いてからだ。
明日、もし晴れたら。
僕と一緒に、お出かけしてくれるのかな。
期待半分、諦め半分でいる。
また会いたいな。
そう思って、今日もてるてる坊主を作るのだ。
そうだね、
絵でも描き始めようか
既に忘れ去られたSNSで
約束した
何気ない約束を果たすために
もう誰も憶えていないだろう
憶えているのは多分、自分だけ
でも
“約束”は“約束”だ。
いつか果たさなくては。
だから
明日、晴れたら絵を描きはじめよう
だけど
どこにも出さない。
有名なSNSにも。
こんな汚く拙い絵は出せないから。
…そもそも、アカウント持ってないな。
…………………作る気もない。
絵を描くのは
『あの時の約束をはたした』と言う
ただの自己満を満たすだけだから。
そう、だから。
だから
明日、もし晴れたら。
#明日、もし晴れたら
明日、もし晴れたら
俺は空の写真を撮る
快晴もいいが
少しは雲があるのもいい
特に入道雲は夏を感じる
暑さは嫌いだが
空を撮るためだけにでも
家から出ようかな
いつまでも下ばっかり
見てられないしな
『明日、もし晴れたら』
布団を干す
太陽の恵みを布団が吸収し
ふっくらした布団は
私のご褒美
『明日、もし晴れたら』
明日、もし晴れたら、君に傘を返しに行こう。
電車に乗ってバスに乗って、君の元まで届けに行こう。
日傘をさして傘を持つ。
晴れているのに傘を持つ。
すれ違いざま幼子に、「なんで傘持ってるの?」と
指をさされたって気にしない。
今、私にはこの傘が、赤い糸のようにすら見えている。
これは君と私を繋いでくれる運命の傘なのだ。
小指で持つには少し重たいけれど、
その重みすら愛おしい。