『日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
今日は、聴こえてこない。
あのカラスの声。
密かに楽しみにしていた
あのカラスの声。
朝の知らせはいつもあのカラスがしてくれて
その声を聴いてから朝食を作っていた。
けれど、今日は梅雨入りの日。
雨がザーザー降っている。
カラスも人も、雨は嫌いだ。
膨らむ髪。
憂鬱漂う空気。
そしてジメジメとした湿気。
朝から気分が上がらない。
ふぅ、と、息を吐こうとしていると
カーカーカー、と、あのカラスの声。
今日も、朝を知らせてくれた。
あのカラスの声。
頑張ろうと思わせてくれた
あのカラスの声。
私はよしっと気合を入れて
朝食の準備を始める事にした。
朝起きて、おはよって今日も頑張ろうねってLINEして好きだよって言う。
学校で目が合ったら手を振って、話せたら話す。
帰ってきたらお疲れ様ってLINEして、夜お互い塾がない日は電話する。
そんな幸せな日常を
ずーっと君と繰り返していたい
私はただ、それだけなんだ。
日常
早めに起きて、ぼーっと撮りためた録画見ながらコーヒー飲んで
家族が起きてくるのを待つ
最近は朝勉も少し
一人の時間って大切、この時間が好き
今日は休日だし、あと2時間位は堪能出来そう
“日常”
僕の日常…
朝家族を起こす
みんなを見守る
外の様子もしっかり確認!よしOK
おなか空いたなー 朝食ください!
朝ご飯を食べる
水を飲む
みんなが出かけるのを見送る
お母さんのそばに行く
マッサージしてくれる!
眠くなってきたな
あそこの冷たい床で寝よ
ん!?お母さんも出かけそう
じーっと見てると、おやつくれる!
「お留守番よろしくね」うん!任せて!
ん!?誰か帰ってきたかな
お母さんか。眠い…んだよ…まだ…
寝てるけどおかえりー……………
ん!?今度はクーちゃん帰ってきた!!
おかえりーーー!!!
この匂いが好き!今日の給食はなんだった?何してきたの!???誰と遊んだ??楽しかった?
ん?なんか、元気なさそう?大丈夫?
僕がいるよ!
僕がいるから大丈夫!
みんな帰ってきた
よしよし
夕飯を食べる
僕のはすぐ終わっちゃうんだ…
でも、たまにデザートももらえる!
ご飯のあとは游ぶ時間!
早く早く!遊んで!撫でて!
やったーー!!嬉しいな!嬉しい!
眠くなってきた
先に寝るよ おやすみ
してほしい事いくらでもありひとつもなくどこかにあなたの在ることを私の日々としたかった
やわらかで安全な寝床で一日を終える
明日の食料の心配がない
ねえ、と声をかければ大切なひとが返事をくれる
これが日常であり続けることを願い、そうでなくなることに怯えている
怯えているうちは大丈夫なのだと、祈る
日曜
違うわ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
お題は👉️日常👈️
じゃあ~ってかあε=(ノ・∀・)ツ
退屈でいられる日々を幸せと呼んで
あなたと居られる日々を奇跡だって
気づけていたら今も君の隣に居られたのかな
ただひたすらに頑張って周りに食らいつく。
必死に生きようとする。
それが私の日常。
人より劣っていると分かっている。
だから人より努力するしかない。
それは苦しいことだけど、普通の人と同じ生活がしたい。私自身が望んだことだ。
最初から人並みの能力があれば、って何度も思ったけど、そんなこと言ったってしょうがない。
日々の頑張りがいつか実を結ぶと信じて。
もうしばらくは私なりに頑張ってみよう。
#3 『努力と希望の毎日』
2024.6.23 日常
【日常】
人と居る時のポジティブな思考か
一人で居る時のネガティブな思考か
膝を抱え途方に暮れる夜か
山歩きに出かける翌朝か
君に綻ぶ笑顔か
時を共に出来ないため息か
あの歌に項垂れた行き道か
それを鼻歌う帰り道か
見えない未来か
見失った過去か
果たされなかった約束か
薄い希望か
握った右手か
震えた左手か
咽び泣いたあの日か
泣くほど笑ったあの日か
きっと全ての時間が日常で
自分の時間も
君の時間も
あの人の時間も
奴等の時間も
歩く道が違って
お互いの時計を見る事は出来なくても
針は同じ所を指してるはずだ
久しぶりに
同じ時間を過ごした
ちょっと前までは日常だった非日常に
少し硬くなってた気持ちが和らぐ
その安心感に浸り続ける事は出来ないと
理解してはいるけれど
増えていく自分の知らない日常を
少し寂しくも思う
そんな俺の思いに構うこと無く
それぞれの時計は進んで行く
いっそ・・・
なんて思うのは
感謝を忘れた現実逃避だ
現状の恵みから目を逸らし
大切に出来ない傲慢さだ
と思う
また今日も日常が始まる
『日常』
あたしの名前はモブ崎モブ子!
私立ヘンテコリン学園に通う高校一年生。
あたしには今、好きな人がいる。
同級生のセバスチャン・フェンリル君だ。
今日こそは彼に告白しよう。
そう思っていた矢先────
「モブ崎さん、
貴女に決闘を申し込みますわ!」
高飛車お嬢様がしょうぶ をしかけてきた! ▼
どうやらあたしはこの人を倒さないかぎり
彼に想いを告げられないらしい。
今日の勝負は"テニス"
お互いテニスウェアに着替えてコートに降り立つ。
「1セット取った方が勝ちですわ。よろしくて?」
「望むところよ!」
とは言ってみたものの、
モブ子はテニスの経験が皆無。
だがここで引いたら女が廃る。
ええい、なんとかなれー!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
なんとかなるはずもなく、ビギナーモブ子は
高飛車お嬢様にボコボコにされていた。
鋭い音とともにサーブが放たれ、
モブ子の横を通り過ぎる。
『40-0』
「オーホッホッホ!貴女相手では
ウォーミングアップにもなりませんわ」
高飛車お嬢様の小馬鹿にした発言に
モブ子は歯を食いしばる。
ムカつく~~~~!!!!
スコアは5-1。
あと1ゲーム取られたら彼女に負けてしまう。
追い詰められたモブ子はある作戦に出た。
ラリーが始まったと同時に、
モブ子は高飛車お嬢様に語りかける。
「何でそんなに必死なんですか?
彼の恋人でもないのに」
「なっ!?」
「ただの雇用主と従業員の関係ですよね?
彼のプライベートまで束縛する権利は
あなたにはないはず!」
モブ子の言葉に惑わされた高飛車お嬢様。
その隙を狙い、モブ子はドロップショットを放つ。
「くっ!」
モブ子の覚醒と言葉責めにより、
高飛車お嬢様の調子が狂い始める。
『40-30』
フォアハンドのストレート、
バックハンドのクロス。
互いに打ち合う中、
高飛車お嬢様が口を開いた。
「モブ崎さん、先程の言葉ですが、
確かに私と彼は恋人ではありません。
けどそんな事はどうでもよいのです」
「えっ」
「なぜなら私は悪役令嬢!
この世の殿方の心は全て私のものだから!」
何そのジャイアニズム!
意味わかんないですけど!!
高飛車お嬢様の強烈なボレーにより試合は決着。
「ゲームセット!メア・リースー様の勝利です」
歓声が沸き起こる。
いつの間にかフェンスの外に人が集まっていた。
負けた。
項垂れるモブ子に高飛車お嬢様が手を差し出す。
「まあ、思ってたよりは戦えましたわね。
及第点を差し上げましょう」
は?ほんと何様なのこの女!
眉間をピキピキとさせながら、
二人は貼り付けた笑顔で握手を交わした。
待っていてね、フェンリル君。
必ずあなたを解放してみせるから!
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
ぞわっ
「どうしましたか、セバスチャン」
「急に寒気が……」
一方その頃、セバスチャンは
謎の悪寒に襲われていたのであった。
日常…
例えば、妻であり母であり嫁である。
例えば、介護施設とレストランで働き内職もしている。
例えば、ツムり、ヘイり、アリも育てる。
例えば……
皆いろんな自分が居る。
誰かが言っていた。
「全部に100点を求めるな。全部足して100点を目指せ。」
ひとつひとつは落第点でも、全部足したらどうだろう。
……なんて、自分に言い聞かせながら…。
食べて寝ては食べては寝て…………
これは別に太る生活をしてるって言う訳じゃなくて
主要がそれなんです
勉強とか学校とかも日常ではあるけど
俺はそれを日常にしたくない、流石に嫌過ぎる
恋人はおろか
好きな人もいなくなってどれくらい経つだろう
その寂しさすら感じにくくなっている
これは、由々しき事態だ
#日常
鏡の前に立って、髪型をチェック。
次は、腹から声を出すことを意識して「あー」と発声。
うん、いい調子だ。
これなら大丈夫だろう。
大事な場面で声が裏返ったりしたら、大変だからね。
私は鏡の前でポーズを取る。
自分はインテリでミステリアスな女。
イメージを守るための努力は欠かせない。
失敗は許されないのだ。
大きく息を吸って、決められたセリフを言う。
「えー、好きな色ですか?
そうですね、『色即是空』、かな」
よどみなく言えた。
完璧だ。
これでみんなの心を鷲掴みに――
「私の部屋で何やってるの、百合子……
おかしくなったの?」
だが後ろから冷たい言葉が投げつけられる。
そんな人の心が無い言葉を吐く奴は誰だ!
振り向けば、友人の沙都子――この部屋の主――が、私の事を困惑して見つめていた。
家に遊びに来たはいいが肝心の沙都子がいなかったので、勝手に上がって一人で遊んでいただけなんだけど……
それにしても沙都子の困惑顔、面白いな。
少しからかってやろう。
「もう一度聞くわ、百合子……
あなた、何をしているの」
「アイドルのインタビューの練習」
「アイドル?
あなたスカウトでもされた?」
「されてないよ」
「じゃあ、アイドルになりたのかしら」
「全然」
「……じゃあ、演劇部の練習とか?」
「私は運動部一筋だよ」
私の言葉に、沙都子の面白い顔が、さらに面白くなっていく。
「前々からおかしいとは思っていたけど、暑さでさらにおかしくなったようね。
でも安心して、いい医者を紹介するわ」
「きっとよくなるわ」と優しい笑顔で私を諭す沙都子。
あれ?
もしかして本気で心配されてる?
ふざけただけなのに、本当に医者を呼ばれそうだから、私ははっきりと否定する。
「待って、沙都子。
私は正気だよ」
「正気じゃない人はみんなそう言うのよ……」
「だから大丈夫だってば!
私の目を見て!」
私が顔をずいっと近づけると、意を汲んだ沙都子は私の目をじっと見る
「……本当ね。
いつものふざけた目だわ」
「誤解が解けて良かったよ」
『それはそれで失礼じゃない?』と思いつつも、私はそれ以上言わなかった。
冗談か本気か分からないボケをやった私が悪いのだ。
人を笑わせるって難しい。
「それで?
なんで突然役に立たないインタビューの練習をし始めたの?」
「最近やってる、ソシャゲのアイドルゲームが面白くってね」
「そう……」
沙都子は呆れたような顔をした。
「ところで色即是空の意味を知っているの?」
「ククク、分からん」
「分からないのに使ったの?」
「……一応調べたんだけど、難しすぎる
『この世界は実体が無く、全ては無である』みたいな意味想像していたのに、詳しく調べたら、因果とか煩悩とか執着とか悟りとか出てきて、私の理解の範疇を超えた……
これ多分、仏教の極意とかそういう物だよ
軽率に使っちゃいけないやつだ」
「そういうあなたは軽率に使ったじゃないの……」
沙都子は大きくため息をつく。
ゴメンね、面白いこと言えなくて。
「まあいいわ。
それで、オチは何?」
「無いよ」
「無いの!?
オチがあるから、この話題振ったんでしょ?」
「勢いで何か出てくるかなって思ってたけど、ダメだった」
いやー、いつもはうまくいくんだけどね。
ほんと、何もないところからポロっと、実体というか、何かか出てくるんだけどね……
こういう事もあるさ。
こうして、私と沙都子の中身の無いやり取りは終わりを告げ――
「ダメよ、なにか面白いこと言いなさい」
「ええー」
告げなかった。
沙都子が許してくれなかった。
やっぱ難しい言葉は軽率に使うもんじゃない。
「無理だって。
なにも出てくないもん」
「はあ、仕方ないわね。
さっきのアイドルごっこ、もう一度やりなさい。
つまんなかったら罰ゲームね」
「暴君だー」
私は、『色即是空』という存在しないアイドルグループの物真似をやらされた。
まったく中身のない物真似だったが、沙都子は大層ご満悦なのであった。
というか沙都子の命令の根拠も無いよね。
なんでそんなのに従ってるんだろう、私……
もしかして私には自分というものが無い……?
私即是空。
日常
朝起きて、身支度を整え、
皆に挨拶して、朝御飯を食べる。
仕事をして、昼御飯を食べて、
また仕事をして。
仕事が終わり、束の間の自由時間。
晩御飯を食べ、入浴し、
寝支度を整え、眠りに就く。
繰り返される、何気ない日常。
貴方が生きている時から、
代わり映えのない、日々の生活。
貴方が俺の側に居たときは、
単調な日常も、楽しかったのに。
貴方が居なくなっただけで、
こんなにも、色褪せてしまうなんて。
貴方がいる頃には、想像出来なかった。
大切な人が居てくれるから、
日常は愛おしいのだと、
貴方を亡くしてから気付くなんて、
俺はなんて、愚かだったのだろう。
通信制高校で働く新卒の教員
成長や笑顔が見られる最高の仕事
残業や土曜出勤も多いが、何よりやりがいがある
子どもたちから「先生」と呼ばれる瞬間が当たり前の日常が幸せ
旦那と喧嘩して言い合って、涙が止まらなかった、、、
旦那は私と居て楽しいのかそう思ってしまった
日常。
常に日と書いて、日常。
常にあるのが日常。
通常と変わりない日が日常。
だから、辛くても楽しくても明日を生きよう。
『日常』
朝起きて、顔を洗って歯を磨く。机の上に置かれたリモコンを操作し、テレビの電源を入れる。
そこに映るのはよくある朝の情報番組で、それを見ながら飲むコーヒーが、妻と食べる朝食が、ずっとそこに在るのだと思っていた。
遠くで鳴り響く爆発音が全身の筋肉を強張らせ、ハンドガンを握る手には嫌な汗が吹き出し始める。
夜明け前の街の一角、今は無人となった教会に身を潜めた俺達は、たった六人でこの場所に置き去りにされ、死の恐怖に、家族と会えない悲しみに打ちひしがれていた。
「碌な武器も物資ない、俺達は見殺しにされるんだ!」
誰かが不満を口にした。見殺し……そのとおりだ。当初は大勢の歩兵、戦車がこの街に配備され、敵戦力の侵攻を阻止する為に、皆が必死に戦い、前線を維持していた。
我々の部隊は敵の基地を発見、それを破壊する命を受け行動をしていたが、急遽街の放棄を言い渡され、撤退する事となった。ただそれはあまりにも突然で、後方基地へ帰還する為の足も支援も失った我々はどうする事も出来ず、敵の包囲の合間を縫って徒歩で移動する他ない状況であった。
敵地のど真ん中に取り残され、三日――食料は底をつき、残された武器は人数分のハンドガンが六丁とその弾薬、そして手榴弾が二個。誰がどう見ようと、絶望的な状況である事は間違いない。
「無理でも無謀でも、必ず生きて帰るぞ……」
生きる。それ以外に言葉は出なかった。
銃の安全装置を外し、扉の隙間から外を確認する。
――見つかれば全てが終わる。生きろ。生きるんだ。腕が折れても足が取れても、家族に会うんだ。
震える足に鞭を打つように、何度も何度も自分に生きろと言い聞かせ、薄暗い街を駆け出す。
家族と過ごす、平和な日常の為に。