『日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
表に雨が鳴っている。
蛍光灯の白が人すらも溶かし出す。
電子のささくれが心の皮膚を剥く。
気怠い午後は、人を殺しうるには丁度いい。
金の匂いのする男女どもが蔓延る世の中。天啓でも来てみろ、お前ら、もれなく死ぬぞ。
お手ごろな自殺か性行為が横行する、レイトショー以下の品等なのに、モザイク一つ付いちゃいない。
ここは鈍色の街。
天使の目を潰し、罪から逃れたい人間の為にある、掃き溜めにカラースプレーを掛けたような場所。
お伽噺をご覧あれ。
どうぞ死ぬまでごゆっくり。
意味もなく振り返って
部屋に出た蜘蛛をしばらく眺めて
約束までの日を数えて
私だけのリズムで息をします。
それだけが日常です。
日常
幼馴染へLINEを送り返す、
これが私の就寝前の締め括りだ。
「明日の提出課題はあったか?」だの、
「英語Aのテスト範囲は教科書ではどこまでだ?」
毎回、いい加減クラスの誰かに聞くなり、メモれよと思う。
でも、私がLINEでそれに丁寧に返答しても、
いつも「既読」しか表示されない。
聞いておいての、この塩対応。
返信してこないのは何故かと、一度問いただしたけれど
なんの変化もなかった。
彼女でも居るのたろうかとも思ったが、そんな素振りはないらしい。
あったら、すぐに噂は広まる。
一体、なんなの?
こっちも思い切って、既読だけの反応にしてみようか。
でも、私にはそれを選択する強い心は持ち合わせていなかった。
もう、高校生になったとたん、LINEでしか繋がりがないのだ。
表面上では幼馴染。
中学までは、校内でも放課後でも行き来して、あんなに話していたのに。
高校では一切しなくなった。
お互い、所属するカテゴリーとフィールドが違い過ぎた。
あっちはクラブに熱中して周りに囲まれ青春謳歌している。
こっちは帰宅部で塾通いを強いられているモブに過ぎない。
いつから、道がかけ離れたのだろう。
LINE上でいいように使われてる自覚はある。
返信しているのに、既読で済まされるのが慣れたけれど、
ここ最近じゃあ最後は画面が歪んでしまう。
それでもあんなLINEでも送られると、
まだ完全に忘れられていないと、どこかで安心する私がいる
のも、また、事実。
「……なんか、生存確認されてる気分」
無性に虚しくなった。
これから先も同じように繰り返して、埋もれて身動き取れないままの状態でLINE上で繋がったままでいるのか。
大学生になってからも?
これ以上は上手く振る舞えない。
今夜の返信は、少し短めにした。
お疲れ様!
宿題提出は明日はないよ!
まー、あっても◯◯なら何とかなるでしょ!
今から手を付けないと。レッスン5から7だよ。
そして、私はそっとブロックを押して眠りについた。
#日常 (日常には常に分岐点)
日常
いつもと同じ
日々を
のんびり暮らす
そんな
日常
なぜか
幸せ
なな🐶
2024年6月22日1560
日常
日常的にやってること
夜
布団に入ってスマホのアラームを確認
それからSwitchでピクロス
寝ながらできるようにボタン操作です
ほどよく眠くなるので
Switchをおいて
枕をポンポンと叩くのは起きる時間の回数
(ちなみに猫が居たときは猫のオデコをポンポンさせて頂いていた)
ほぼ寝坊はしない
「日常」
今日は大雨…なのに
なぜか旦那と一緒に
街にデートに出かけた
みんなの傘が色とりどり
紫陽花みたいできれいだった
ランチにパスタを食べて
カフェで珈琲を飲んで
映画を観て…
いつもの日常を忘れて
ちょっとオシャレな休日を満喫した
たまには雨の日のデートもいいな♡
日常
退屈な私の日常を
鮮やかに染める
二次元の世界
その中に入っていけたら
どんなにいいだろうな。
逃避が過ぎるend
→『日常』について。
「なんでもないこと」とは何か?
例えば空気。
例えば思考。
意識せずともあること・やること。
日常にはそんなことが多く存在している。
日々のありふれたさま。
日常様々。
此れを「さまざま」と読むなかれ。有り難てぇなと拝んでるのです。
ありきたりだがね、日々是感謝。
テーマ; 日常
電気をつける。
ちっぽけな部屋を照らすちっぽけな照明が、いつものようにジジッと音を立てて点灯する。
なんとなくテレビをつけて、今日の夕飯をテーブルに並べる。
国民用ラジオが静かに稼働を始める。
ビニール袋から箸を取り出して、手を合わす。
味気ない夕飯をもそもそと書き込みながら、今日もチカチカと光を放つテレビと、やかましく話し続けるラジオに程々の意識を傾ける。
暗幕で光を抑えたさもしい照明。
勇ましいことをいろいろと叫ぶ国民用ラジオ。
派手な演出と射幸感を煽るテレビ番組。
テーブルと、椅子と、毛羽立った分厚いカーテンのみの一部屋。
端にこっそりと、硬いマットレスを乗せた小さなベッドが横たわっている。
夕飯を食べ終えると、申し訳程度についている洗面台に向かい、歯を磨く。
ラジオからは、ちょうど、配給券の得点相場についてのニュースが流れ始めたところだ。
テレビは、戦果報告をやたら派手な演出で祝っている。
それを耳に挟みながら、国民用端末を立ち上げて中身を覗きながら、歯を磨く。
いつもの日常だ。
深く考えてはいけない。
ここでは深く考えてはいけないのだ。
もう何年前のことかも思い出せない、ある日。
この国に、未確認生命体が攻めてきた。
奴らは、電波を操り、未知のテクノロジーを使って、人間を侵略しようとした、らしい。
…公営の報告によれば。
そしてそれを阻止するため、政府は緊急法案を作り出した。
公営のもの以外から情報を得ることは、未確認生命体の侵略の被害に遭うとされ、禁止された。
未確認生命体が、人間に扮して侵略を進めるとされ、全ての行動は、国民用端末を利用して監視されることとなった。
未確認生命体の国民をターゲットにした扇動を防ぐため、個人的に読書や調査によって情報を収集すること、個人が深く思考するということを禁止された。
夜は未確認生命体に襲われないように、外出することが禁止された。
住む場所は政府によって各人に割り当てられ、本棚は全て燃やされた。
現に、閉まっているカーテンの隙間から、一つ目の何かが歩んでいるのがたまに見える。
未確認生命体はいるのだ。
…それが襲ってくる気配は、今のところない。
が、政府は危険視している。接触してはいけない。
これが日常。日常なのだ。
いつから続いているかは分からない。
いつまで続くかも分からない。
でも、これが既にこの世界の日常だ。
…深く考えることは罪なのだ。
私は、テレビを消す。
ラジオを消す。
照明を消す。
電気は繋げっぱなしにしておく。監視カメラが動かなくなるから。
硬いマットレスに横になり、目覚まし時計をかけて目を瞑る。
深く考えてはいけない。
いつも通り日常を過ごさねば。
頭で何度もそう唱える。
心の奥から湧き上がる危険思想を噛み殺す。
政府は独裁をしているのではないか
未確認生命体は本当に敵なのか
そんなことは考えてはいけない。
思考は、日常に必要ない。
目を瞑る。
毛布を被る。
ジィーッ
電気の駆動音が、じっと鳴っている。
深く息をすい、目を閉じる。
危険思想も意識もゆっくりと、睡魔に呑み込まれていった。
間違いなく、私は日常を取り戻してる。
食事はちゃんとできてるし夜になったら眠れてる。文字も読めるし映画だって観れる。起きて着替えて仕事して帰宅したら料理してご飯食べてお風呂入ってまた眠りについて。少しだけ欠けた、ただの日常を繰り返せてる。
とても満たされていて、いつも少しだけ淋しいから、まだ愛おしいけど、それだってあと一ヶ月もすれば消えてなくなる思い出にする。ただ健康でただ幸せな、あなたが望む『日常』を生きる。
今日 は 雨 を見た 。
長ゐ ゞ 紐の 様 な 雨 を見た 。
雨 は
夜 になると 姿を 変え
暗闇 を 照らす
照明 に 成る 。
窓 で 弾ける 一粒 が
今日も 私が 生きた
証明 に 成った 。
むかし、イケメン猫は天使として、前だけを見つめ進むことだけが美徳であるという教えに添って働いていた。それについて疑問を挟んだりはしていけなかった。それが無垢な心と言われていたんだ。
だけどこの世界にやって来てからは、前だけでなく横や後ろも大切にすることを学んだ。
そうしなければライオンの尻尾を踏んでしまうかもしれないからね。
より良い方向を自分で選ぶことを日常的に何気に行なっているんだ。
音楽を聴きながら過去を振り返り、お食事をしながら未来を見据えたりするのさ。
「日常」
朝)短い足で学校に向かう。この高校生活で一度も休んだことがない。これが唯一の取り柄だ。そしてごく稀に、後ろから歩いてくる君に声をかけられる。この最初の朝の幸福が、私の天使と共に訪れる。
夕)たまに、君と共に通学路を歩く。前までは毎日だったけれど、最近は時間が合えば一緒に帰ることになっている。これを始めた最初は、毎日一緒に帰れないことが寂しいと感じていた。が、時が経つにつれ、時間が合うなんて運命的すぎるので、たまに帰れる日々が、今までよりももっと幸せ感じられて良いなと思っている。お互いの1人の時間も生み出せたわけだし、これはこれで良い案だったのだ。
夜)たまに、君と電話をする。もちろんそんなに甘い話ではなく、ゲームを一緒にするためだ。それらは戦友としてのコミュニケーションに過ぎないのだけれど、君と時間を共有できる幸せが、この私にあるのが嬉しい。他の誰かでは解決できない、私だけの特権なのだ。そんな愛しい時間もいつかは終わりがくる。君の愛おしい声を思い出しながら布団に入り、今日最後の幸福を、私の天使の記憶で終える
こんなに甘ったるい文章を綴りながら、この日常が永遠に続けばいいのにと、夢物語を想ってみる
“日常”
「日常」
日常なんて移ろいゆくもの
今当たり前にある幸せも
当たり前にある不安も
いつかは過去の話となって
思い手間に浸るのだろう
だから、今ある日常を
愛していきたい
「日常」
日常の中の幸せってなんだと思いますか?
晴れていたらいいですね
休みならなおいいですね
お金を持ってショッピングをしてもいいですね
たまには募金とかしてみてもいいですね
一駅分歩いてみてら発見があるかもしれないですね
お花が咲いているかもしれませんね
美味しいお店があったら勇気をだして入ってみましょう
気に入る物があるかもしれない
カフェで音楽を聴くのもいいですね
美味しいものを食べながらの音楽は格別です
自分の好きな食べ物ならなおいいですね
皆様は日常の幸せはありますか?
日常かぁ。僕の日常は、、結局殴られたり、虐められたりかな!なんて言っても誰かが助けてくれない。悲しい生活送るの辛いって思ってしまう
設定したアラームのだいたい30分前に起きる。
その頃にはまだ隣には静かに寝息を立てるあなたがいて。
早起きは三文の徳だとそのままうつ伏せで寝る耳を眺める。
そのうち遠くの方で起床を告げる音に寝ていたことを知り、身動いだ頬にキスをして。
名残惜しげにベッドを抜け出す。
歯を磨き、洗い物は洗濯機に任せ、昨日のうちに用意した朝ごはんをレンジで温めながら、ケトルを沸かす。
まだ夢の中にいるのに、あなたは僕が近づいたことをに気付いて手を引かれ、再び腕の中。
緩やかな『日常』
また30分後の未来まで。
「日常」
何の不満のない毎日。
家族仲も良く友人にも恵まれて、良いこともあれば悩むこともある平凡な日々。
そんな私の楽しみは想像の世界に浸ること。
電車に乗っている時や就寝前の一人きり落ち着いた状況で、自分だけの世界に入り込む。
そこでは私は何にでもなれる。
どこにでも行ける。
誰にも邪魔されない、私だけの世界。
困っているのは、想像の世界にいる時間がだんだん長くなっていること。
食事中も会話中も仕事中でさえも。
私の現実はどちらだろう?
トイレにいってきまーす!
お風呂にいってきまーす!
何故かピースサインの満面の笑顔で
元気良く挨拶してくれるそれを
もういいよと言えず
楽しみにしている
_呼吸_
幼い頃から、幸せを感じれば感じるほど、
訳もなく不安になる傾向にある私。
不安が満ちて眠れなくなった夜、
この日常が壊れたらどうしよう、
という考えが頭を巡る。
そんなときは彼が隣で守ってくれるだろうか。
いや、日常全てが崩れるなら、
彼もいなくなるのだから、と堂々巡り。
何をどう考えても思い浮かぶのは彼だった。
彼と日常は切っても切り離せなかった。
彼のことが好きなのだと気づいた。
翌日、彼に不安の全てを打ち明けた。
悩みを受け止めてくれる彼に、
不安に凍らされた心がゆるゆると溶けていく。
多幸感に包まれたが、
不安が溜まることはなかった。
幸せを吸い込んで、不安を吐く。
私は、悩みも弱音も不安も全て、
吐き出すことを知らなかったのだった。
彼に出会うまでは。
2024.6.22
#日常