『旅路の果てに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ずいぶん歩いてきた。
まだ歩ける。でもそろそろ良いかも、とも思う。
ここで落ち着いて過ごせばどんなに幸せだろうか。
そもそも、幸せになっても良いんだろうか。
たくさんの人に出会い、裏切り、失ってきた。
また出会い、傷つけ、別れてきた。
あの笑顔もあの涙ももう、はるか昔。
もっともっと、と歩いてきた。自分は欲深だ。
幸せだと認めてしまえば、あの人を泣かせずに済んだのかもしれない。
ここで今幸せだと認めれば二度と歩き出せない。
旅路の果てに目指した場所はここなのか。
わからない。
『旅路の果てに』
風が吹いては髪が靡いた
道を歩いては歌を歌った
ケ・セラ・セラ
なるようになるわ
未来は誰にも分からないけど
ケ・セラ・セラ
なるようになるわ
雨が降っては髪が濡れた
傘をさしては歌を歌った
ケ・セラ・セラ
なるようになるわ
未来は誰にも分からないけど
ケ・セラ・セラ
なるようになるわ
何かに出会っては旅を続けた
何かと別れては歌を歌った
ケ・セラ・セラ
なるようになるわ
未来は誰にも分からないけど
ケ・セラ・セラ
なるようになるわ
旅人は疲れていた。もう数日間も山をさまよっている。食料も底をつきかけていた。旅人は体力こそは多いが頭脳はそこそこで優柔不断であった。旅人は山をずぅっと下っていた。しばらくすると光が見えてきた。ハッとして駆け込んだその先は世界の果てのような所だった。旅人はそこで意識が落ち、目覚めぬ者となった。そこが旅の果てだったのかは分からないが、とりあえずは旅の果てには世界の果てのようなものがあったことにしようではないか。そして山で遭難した際は下ってはならない。ということだけは頭に刻んでおくと良いだろう。
『旅路の果てに』
新しい靴を履いて
お気に入りのリュックを背負い
どこまでも歩いて行こう
見たこともない世界
初めての道
リアルもバーチャルも
何でもあり
山あり谷あり
どこまでも行こう
旅路の果てに
たどり着くのは
キミが待ってる場所
って言いたいところだけど…
本当は
どこでもいい
住めば都っていうしね
楽園は自分で作る
いつか招待するよ
「あなたらしいね」
きっとキミは笑ってそう言う
そんな素敵な場所
僕はトンネルをずっと突き進んでいた。
いつまで続くだろうか。
これも何度思っただろうか。
もはやいつからこれをしているのか。
―この先に何があるのか
―――もともとこれは何だったのか
テーマ:旅路の果てに
私の夢の旅路の果てに…
幼馴染くんは今日、学校に来なかった。双子の弟くんが熱を出して具合が悪かったから。コロナって結構厄介なんだよね。
ーあーあ、つまんないのー
え、待って。今、なんて思ってた!?私、幼馴染くんがいないのを…
いつもより視界が寂しい。幼馴染くんは笑ってない、というかいない。私は幼馴染くんを目で追っていたということを改めて知る。だって、あんな事言うから…そんな事を考えていた時、私はふと思い出す。ある日の夢の話。
知らない道。見覚えのない苦しいスーツ。体は家へ向かっていた。言うことの聞かない体は家の鍵を開けた。ドアを開けて、寝室に直行。お、幼馴染くん!私が目にしたのはベッドでテレビを見ている幼馴染くんの姿だった。私の胸が高鳴った。幼馴染くんに抱きつき、頭も撫でてもらって、この上ない幸せだった。
「疲れた〜」
「頑張ったね〜ヨシヨシ」
この幸せが続けばいいのに…でも、これは夢、夢かもしれない。私とあなたはどんな関係なの?
「ねぇ、き、君!わた…し」
私の夢の旅路の果て…幼馴染くんの答えを聞くまもなく途切れてしまった。
え、待って。この夢が示している事って…
頭にはライトを付けた帽子。寒さを凌ぐ厚手の防寒具を身につけて、背中には荷物がタップリ入っている愛用のリュック。たった1人の終わらない旅。
ここは名も無き廃墟。瓦礫まみれ、隅では見たこと無いような虫が走っている。天井の隙間から僅かな月明かりが差し込んでキラキラと埃を反射させている。きっと僕が歩いたせいで静かだった埃が舞い上がったのだろう。
旅に目的はない。きっといつかなにかあるだろう、位の軽い気持ちで始めたからいつ終わるかは自分でも分からない。
床に気をつけながら歩く。廃墟は床が脆くちょっとした衝撃で崩れてしまう。「ぐうぅ…」大した成果もないのに一丁前に腹は減る。とりあえず廃墟の中じゃカビ臭くて飯が不味くなってしまうから、一旦外に出よう。
この旅を始めて随分経つが、肉にありつける回数はごく僅かだ。大方住んでるのが魚と虫。あとは身を削って覚えた食べられる野草。ごく稀にウサギに似た生き物を獲って食べる。残念ながら今晩のご飯は昼間に釣り上げた魚だ。白身なのか、淡白だが臭みもなく食べやすい。
魚を調理(焼いただけだが)し、野草をサラダに見立て夕食の完成だ。見た目は質素だが味は保証する。…多分。熱いうちに食べ終えて一息。
この旅の最終目的はない。今やめてしまってもいい。こんな静かなカビ臭い世界じゃなくて、都会の喧騒にまみれた華やかな世界に行っても構わない。それでも分からない「何か」を夢見て僕は進む。
「旅路の果てに」
《旅路の果てに》
今まで約18年間の人生を
休憩なしで歩んで来ました
楽しいことや嬉しいことの方が
多かったんだろうけど
やっぱり脳裏にこびりついて
離れないのは
辛かったり苦しかったり
嫌な思い出ばかりで
ちょっとだけ休憩したいな
と思うようになってきました
旅路の果てに
いろんな物を見て
いろんなことを感じて
でも、やっぱり最後は貴方の隣がいい
〚旅路の果てに〛
この場所を離れて、旅に出よう。
旅に出たら、見えるもの、出会う人、感じる
ことすべてが変わるのだろう。
自分は何者なのか、そんなことを考えている
間に、歩いて歩いて頭を空っぽにしてしまえば、
いずれ辿り着くはずだ。
そんな旅路の果てに、私だから見つけられる
そんな世界観があると信じて。
どこに行こう。
全部捨てに行こう
嫌なことから逃げたっていいじゃないか
皆人生のゴールはある
そんな急いでゴールしなくたっていいじゃないか
「旅路の果てに」
旅路と言う名の人生の果てに、
僕らは何を見いだせるだろうか。
旅路の果てに
僕は旅が 好きだ
色々な国で
素晴らしい感動を もらえるから
美味しい食べ物に
美しい風景や 建物を堪能する
僕は旅が 大好きだ
色々な国で
素敵な人たちと 出会えるから
食べ方や 場所の行き方を
教えてもらったりする
だから
旅の終わりには
いつも気持ちが 凄く暖かくなるんだ
旅路の果てに
旅路の果ては、まだ遠い先のはずだが
いい旅だったと言えるように
回り道も恐れず、分かれ道は
自分の行きたい方へ
登り下りも、景色を眺めながら進む
途中で気の合う人に会えば
色んな話をしながら一緒に旅をする
我家で帰りを待ってくれている人には
旅の土産話でもしようか
俺はばぁちゃんの言葉を頼りにとうとう南の島までやって来た。
伊良部島…沖縄にある島だ。
ここにたどり着くまでには、かなりの時間がかかった。
全国の伊良部さんに電話をし、何なら北から南へ会いに行ったりもした。
違った、何も得られなかった。
そうだ、もっと単純に考えれば良かったんだ。
旅路の果てにたどり着いたこの島に何かある。
何かは知らんけど。
それを証拠にこの暑い中、黒のスーツに黒ネクタイをし、サングラスをかけた男たちが俺の後をつけている。
とにかくこの伊良部島に何かがある、俺の第六感がビンビンと何かを感じていた。
#17 旅路の果て
旅路の果てに
人生100年時代と言われる今、私の年齢を考えると
始まったばかり、走り出したばかり
それでも色々あったような気がしなくもないけど
まだまだだな。
これからまだまだ輝けるし、心が若くいれるよう
沢山知りたいし見たいし経験したい。
時に立ち止まることも大切。
ずっと走り続けられない。
でも今ある当たり前の幸せも大切だけれど
当たり前じゃない幸せも大切。
それを掴もうと努力することも掴むことも大切
まだまだ走れる。
頑張ろう。
海を見たら、おー、と言ってしまうのはどうしてなのだろう?
そんなことを考えながら、今、丘を登っている。
旅路の果ては海がいい。海の見える場所をゴールにしよう。そう決めて、当て所なく旅に出た。
夜通し歩き続けて、もうすぐ、夜が明ける。
「…おぉー……!」
丘を登りきった時、目の前に広がる大海原には、まさに今、朝日が生まれ出ようとしていた。
旅路の果てに。
旅路の果てに。
どこにいるんだろ?
大阪それとも
地元?
果ての果てだと
思ったら
元通り。
苦労して進んだ先に
何が待っているのか
考えても出ない答えに
頭を抱える日々
#旅路の果てに
あら、もうこんな所まで来てしまった。最後に君を見たのはほんの三年前だったのにな。お前に、ずっとどこかに行ってりゃ良いのにって言われてからもう三年も旅をしていることになる。石の上にも三年、かあ。そういえば、明日はお前の誕生日だよね。それまでには会えるように頑張るよ。
いなかった。君も遠くへ行ってしまっていたんだね。今はどこにいるの? どこにいるとしても会いに行くよ。噂では一宮市にいるそうだね。大丈夫だよ、誕生日まであと四時間はある。君の旅路の果てまでついていくよ。