『放課後』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
放課後、親友のSとぼくはスクールバスでスイミングスクールに通っていた。
毎回、到着までばか騒ぎをしては怒られた。なにせ、ぼくらはアホな小学生男子だったから。
ある日、隣のシートでSは静かだった。
両手にいくつかの消しゴムを持ち、順番にかいでいる。
バス停前に数台のガチャガチャがあり、不人気で捨てられたものをSは拾い集めるくせがあった。
「これ、○○の匂いシリーズなんだよ」
「へえ…その黄色のは?」
「バナナの匂いだよ」
確かにバナナの匂いがする。
「こら、ふごいよ」
Sはニヤッと笑い、黄土色の消しゴムを差し出した、
「な、なんだよ。これ…」
「うんこの匂いだよ」
ぼくはあきれて、通路の反対のシートに逃げた。
「ふごいよ、うんこの匂いだよ」
Sは盛んに黄土色のブツをかぎ続けた
「絶対おれに近づくなよ!」
Sはニヤニヤしながら、ほかの消しゴムの匂いと較べているようまった。
少ししてSの動きが止まった。
鼻を黄土色の消しゴムに近づけたまま。
そして吐いた。
けんかの理由は
なんだったのか
どちらからはじめたのか
どちらが悪かったのか
そんなこと
どうでもいい
放課後の教室になんて
残らなければよかった
夕陽が傾く通学路は
変にまぶしくて
隣を歩くきみがいなくて
泣きたくて
泣きたくなくて
空を仰いだ
どうすれば
自分に素直になれるのだろう
なんてあやまれば
きみはまた笑ってくれるだろう
#放課後
放課後
放課後はダッシュで帰宅していた。
部活もしてないし、友達と放課後の教室でおしゃべりすることもなく、自宅へ直行していた。
家が楽しかったわけでもなく,誰かが待っているわけでもないのに。
なんでだろう?
もしかしたら、1人になりたかったのかもしれない。
学校にも家にも居場所がない、この世に自分の居場所がない感覚がいつもあった。
孤独な思春期女子。
毎日放課後に
君と帰った道
君と通ったコンビニ
毎日手を繋いで家まで送ってくれた君
1年経っても2年経っても
全然慣れなくて
恥ずかしくて
毎回顔が真っ赤だった
君は余裕そうに
「顔、真っ赤だよ?」
微笑みながら言ってきた
「冬だから寒いの」
毎回同じような会話
私の手が君のポッケに入る
それだけで
心まで暖かくなった気がした
君と過ごす放課後は
あと1年か、
「放課後」
日が沈む。
今日も終わる。
あの子は寄り道。
あの子は部活。
あの子は帰宅。
誰もいない教室で
また明日。
「青春ごっこ、したことあるの」
そっと打明け話をしてみたらあなたは予想通り少し戸惑った表情をした。これだけで終わる話でもないから、気にせず言葉を続ける。
学校帰りに家の前を通り過ぎてそのままずっと夕陽へ向かって走ったの。何だか突然、若者らしいことをしてみたくなって。でもね、ごっこ遊びだから、制限時間は山の端に太陽が隠れてしまうまで。
真っ赤な夕焼けは眩しくて、温かくて、追いかけているだけでとてもワクワクしたよ。どこまでも行けるような気がしたし、どこへでも行ける自信だってあった。けど暗くなった頃辿り着いたのは結局、隣町の端っこでさ。
少しがっかりもしたけれど、これは私の足が遅いんじゃなくてこの大地が遥かに広いんだと、気分は却って清々してたのが、今思うとそれなりに青春感あるね。
「今も?今もここを出て何処かへ行ってしまいたくなったりするときがあるのかな」
ふと思い付いた顔で、けれど真面目な瞳で訊ねてくるあなたは何を心配しているんだろう。いつだって私はここに戻って来るし、むしろ何処かへ行くのなら……
「そのときは二人一緒にね」
************
「放課後」
「放課後」
あの空は何色だった?あの時の匂いはどんなだった?音は?天気は?
そんなこと考える、教室の中をイメージして
永遠に止めておきたかった時間
わたしたちは、わたしは、どうすることも出来ずに、数年経ってしまった。
時間を止められるなら、偉い人達が研究してるはずだ。
でも、それがない。
時間を止めるなんて、無理なのかもしれない。
放課後
放課後は必ず部活に行ってたっけ。
経験した部活は演劇部と合唱部。
なんで入部したのか忘れちゃったや。
かけがえの無い仲間、だとかに縁遠い青春だったな。
表面上は取り繕えるから一人になることはなかったけど、
本質が見抜かれてたんだろうなぁ。
放課後にあまり良い思い出は、ない。
『放課後』
早く早く帰らなくちゃ
藍色の夜が迎えに来るよ
放課後=部活
淡い思い出などない
丸坊主の部員120人で練習⚾
原点です
飲み会の席では帰るの1番最後になっちゃう。
何なら、トイレにすら、なるべく行きたくない。
私がいない間に、楽しい事が起こるかもしれないから。
大人になっても、そんな欲張りになったのは、学生の頃のあの放課後があったから。
好きな仲間と勝手に居残ってた。
あの放課後があったから。
「此処から先、魔境」とか通ってたのかなってくらい。行きは爆速で駆け抜けるのに帰りときたら毎日「今日はこっちの道に何かある気がする」ってやってたわ。「さてはこっちか」とか、「いやこっちかも」とか。人様んちのタンス開けたりしないし宝箱もないけど脳内マップは絶対作成してたわ。
家帰るのってなんであんなに時間かかるんだろうね。踏ん張るイッヌの散歩かよ。
昼寝してた。
ちょっと寝過ぎたかもしれないが、晩御飯を買うついでに散歩でも行くことにした。
ゆっくりと準備し、なんだか騒がしい外へ出ると子供たちが笑いながら帰路に着いていた。
「そういえば、この時間は小学生と鉢合う時間だったな…」
すれ違った子供たちの背を少し見て、自分も昔放課後はあんなに笑って帰っていたなと苦笑した。
「さっさと、晩飯を買って寝よ」
寝ぼけた頭で考えていると、秋風が頬を撫でた。
#放課後
放課後
誰もいない教室
ベランダから見る校庭
部活に励む君を見てる
走り込み飛ぶ姿
何度もここで見ている
いつも外を見てるね
誰を見てるかは内緒
私の視線は誰を見てもいい
そんな自由な時間
思いを伝えることはない
そっと見ているだけ
君に気づかれない自由も
この放課後にはあるから
がむしゃらに走る
君をずっと応援している
こんなに遠いけど
たまらなく愛しい
そんな思いを許す時間
今日も夕焼けは美しい
言葉というのは贅沢で高価なのだ
欲しい腕時計に手が届かないように
毎日辛い人生を送っている人間には
気品な言葉はまた、高価で手が届かない
私の、自分のに見合った言葉は
自販機の100円コーナーに並んでいよう
あの数人の仲間達とふらついている大学生の言葉も
おおかたメルカリで販売されていた物であろう
「放課後」
教室で、一人音楽を聴きながら、海を眺めていた。
夕日が綺麗だなと思っていた。
窓からの海が見える景色が綺麗で、決めた高校。
いくつになっても、忘れられない景色。
紺の制服と、机と椅子。
教室にただ一人いたこともあった。
MDプレーヤー。
夕日。
あの景色。
君にも、いつか、見せてあげたい。
10.12
放課後 俺は帰宅部ですることもなく、机にうつ伏せで目を閉じていた。
?「ねぇ、○○くん」
俺はいきなり呼ばれてびっくりしたが、そのままうつ伏せで寝たフリをしていた。
正直女と喋ったことないし、誰かわからないげとうるさい子とは喋りたくない。
?「○○くん、起きてるの?」
?「…寝てるのかな。」
?「……相談乗ってもらおうと思ったのに」
ガラガラ(教室から出ていく音)
ふぅ、よかった、相談とか俺とあんまり話したことないのによくそんな事できるなw
ピンク髪の女子だったな。
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次の日
朝一番乗りで学校に来れ、
機嫌がよく鼻歌を歌って教室のドアを開けた
俺「おっはよー」
俺「って誰もいない…か…?」
その時だった
目に入ったのはピンク髪をした女の子が首吊り自殺をしていた。
俺「え?」
恐怖でしかなかった。
目の前あるのは昨日声をかけてきた人の死体
あれ。昨日相談乗りたいって…
この子いじめられていたのだろうか。
そのことを誰かに言いたくて、自殺を止めて欲しくて、声をかけてきてくれたのだろうか
もし、あの子に返事をしていたら…
俺は女の子の足元にある遺書に目を通した。
そこには、色んな人の名前の下にメッセージがあった。
最後に『昨日放課後うつ伏せだった○○くん』
と書いてあった。
下には、
『本当は起きてたでしょ。』
お題《放課後》
君と帰りたい。
君と約束したい。
君としたいことがたくさんある、放課後。
中学生になるのが嫌だった。
でも、入学して部活に入り、部活が居場所になると、
嘘みたいに学校生活が楽しくなった。
高校も、大学も、そうだった。
キュキュキュッと響くシューズの音。
シャトルの立てるパシッという清々しい音。
励まし合うために、しんどい中でも腹から出す声。
これが、私の放課後。
願ったってもう戻れないけれど。
たしかにあった青春時代。
放課後
#放課後
窓辺に頬杖をついて
空を眺める…
大きな雲が
青い空をゆっくりと
流れゆく…
毎日この時間は
私の宝物…
そして空から
視線を外し…
地上で輝く
貴方の姿を応援する
遠くで小さく合図する
貴方の笑顔がこぼれる…ꕤ*.゚