『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
可愛い手袋が落ちていた、なんて小さいんでしょう。
誰のかなぁ〜、と足元を見るあ〜やっぱり!
脱いじゃ駄目だよ!今日は雪が降ってるの、散歩に行くならちゃんと履いてね、手袋。
しくった……。
手ぶくろ家に忘れてきちゃった……。
仕事も無事納まって後は帰るだけなんだけど……雪も降ってきちゃったな……。
ポッケに手を入れて歩くのは……つまずいた時怖いしやめとこ。
うー……結構手がかじかむなあ……。カイロとか持ってくれば良かったなあ。
まあでもしょうがない。
自分のうっかりが原因だから甘んじて受け入れましょう。
……と思ったのに、カバンの奥底から出てくるなんて聞いてないよ!
『手ぶくろ』
「寒くないの?」
白い雪が空から舞い落ちる帰り道、君がこてりと首をかしげた。
君の瞳は僕の剥き出しになっている手に向けられている。
「ちょっと寒いかな」
夕方とはいえ吐く息が凍りそうなほどに冷えこんでいる。
露になっている首筋に吹き付ける風に、不意にくしゃみが出た。
「手、繋ぐ?」
手ぶくろに覆われた君の手がひらりと振られる。
「……え」
とくりと胸が鳴った。
君の手に僕の手が重なることを想像する。
「嫌ならいいんだけど」
僕が嫌だと思ったのか、君が早口で言葉を付け加える。
それに被せるように首を振った。
「繋ぎたいです」
「なんで敬語」
君が笑った。
手ぶくろを取って、君の手が僕に差し出される。
僕よりも小さいその手を握った。
「ちょっとでもあったかくなった?」
「うん。ありがとう」
手の冷たさなんて気にならないほどに上がった体温には気づかないふりをして、君の手を柔らかく握りしめた。
手袋
大好きな人の手を繋ぐときはじゃまだけど
今のわたしにとっては、なくてはならない大切なもの
孤独女に防寒着は必需品
end
お題 「手ぶくろ」
注意
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体とは関係ありません。
物語 ▼
「……寒くないの、?」
いつも無口な彼が、そう聞いてきた。
ただの商店街の道、
寒空の下、
いつもの如く、私が無理矢理連れ出したデート。
「…へぇッ、?」
思わず変な声が出てしまった。
「………それ、」
彼は私の手を指差していた、
寒さで、少し赤くなっている手、
「…ッあ、別に…だいじょーぶだよ、?」
私が笑ってそう答えると、
「……ほら、手、冷たいじゃん、」
彼はそう言うと、何の躊躇いもなく、
私の手を握る。
「……ぁ、え、えと、」
突然の恋愛ハプニングにどぎまぎしていると、彼が鞄をごそごそ、とする。
「……これ、」
彼が出したのは、新品でふわふわ、可愛いミントグリーンの手ぶくろ。
「…遅れたけど、クリスマスプレゼントね、」
彼は照れくさそうにそっぽを向いている。
「あ、ありがとう……、」
ああ、顔が熱い。
手ぶくろは私に似合ってるだろうか、
いや、似合っているだろう。
手ぶくろの温もりより、
彼に握られた手の温もりが、
とても、とても、
暖かかった。
ーーあとがき。
手ぶくろ、って、語呂が良いですよね、(?)
ごほん、それは置いといて、
…いや、話す事がありませんね……、
…ここまで読んでくれてありがとうございます。
私のクリスマスプレゼントは、自分自身にオルゴールを買ってプレゼントしました。
皆サマ、良い一日を、
ーー
手ぶくろ
「手ぶくろを買いに」を思い出す
ミトンの赤い手袋を買いに行く
キツネの話だった
小学校の国語の授業
記憶と一緒にまた本で読みたい
【手ぶくろ】
大親友からもらった手ぶくろ。
とても暖かい手ぶくろ。
安くても、貰うだけで嬉しい。普通そうじゃないかな。
仲良い関係を続けるだけじゃなくいつものお返しも兼ねて…
「自分もお返ししなきゃ。」
何がいいかな?…
私が小学生の頃
ご愛用だった、ミトン型の
ふわふわ手ぶくろ。
もぅどこかに行ってしまったけど。
なんと娘が、
そっくりな手ぶくろを今ご愛用中。
好きなものって似るのかな。
昔の私を重ねちゃいます。
手ぶくろ
クリスマスに頼んだプレゼント
暖かいね
ありがとうサンタさん
もうこれで終わってもいいや
手ぶくろ
12月後半になり気温は下がり、雪が降り始める。今日は彼女とお揃いの手ぶくろを買いに行く。久しぶりに外に出たのだが、家との温度差に炬燵の温かさが恋しくなった。あまりにも寒そうにしている僕を見た彼女は「私の手あったかいよ?繋ぎながら行こう。」そう言って手を差し伸べた。確かに手は温かく、正直彼女さえいれば手ぶくろなんて必要ないなと思ってしまった。
おばあちゃんにかってもらった
わたしのてよりもおおきなてぶくろ
ぶあついぬのにおおわれたては
いまぬくもりにつつまれた
そとはとてもさむいから
うわぎとまふらーきせてくれた
そしてわたしはいままさに
おばあちゃんのくれたてぶくろを
りょうのてにつけようとしている
てぶくろのもつぬくもりは
そのもののあたたかさだけでなく
だいじなだれかがあたえてくれた
ひとのあたたかさ
おばあちゃんにかってもらった
わたしのてよりもおおきなてぶくろ
そのぬくもりをまとったりょうてで
ゆきだるまひとつつくってみよう
そとにでてみてためいきつけば
いきがしろくなっていた
ひょうてんかにまでなるさむさでも
わたしはちっともさむくなかった
このてぶくろがあたためてくれた
てぶくろのもつぬくもりに
なぜだかとてもあんしんするの
よわいわたしをまもってくれる
そんなきがしてあんしんするの?
やさしさにあふれるこのてぶくろは
せかいをへいわにしてくれるのかな
だいじなだいじなそのぬくもりで
せかいをへいわにしてくれるのかな
そうなるといいな
おばあちゃんがかってくれた
このてぶくろで
【手ぶくろ】
どこまでも冷え切っていた私を温めてくれたのは
今こうして右手を温めてくれるあなただった
片割れだけを持っている
あの人から貰ったものだ
両手で違うデザインで
だからお揃いにもならない
あの人の冷たい手から
固く凍った手から貰ったものだ
握り締められたもう片手は
どうしても取れなかった
あの人から貰ったものだ
今も白に埋もれ息を止めた
あの人から貰ったのだ
‹手ぶくろ›
「ね、大人になっても一人だったらさ」
「えー?ふふ、大丈夫だよ」
「嘘は生涯一回こっきりだもの」
‹変わらないものはない›
手ぶくろ
手を暖めたい為につける手ぶくろ
手がとても冷たい後輩の手
心までも冷え切っているのではないかと心配する
あなたの心も手も暖かくなりますように
と願いを込めて
手ぶくろを渡したのてある
手ぶくろをはめて
あなたをやってやる
いざ雪合戦だ!!
手ぶくろ
車椅子で生活するようになって、手ぶくろは只者でないことを思い知りました
ただの防寒具でない
私に強さを与えてくれる
私に安心を与えてくれる
大切にします
手袋、帽子、服、ズボン、靴、マスク、メガネ。
人の為に生まれた道具たち。
私は時間の経過を感じる物体に好感を持つ。
脱ぎ捨てられたズボン、干しっぱなしの靴下。
汚い言い方になるが、言ってみれば排泄物と同じなんだな。
かつて、さっきまで俺の一部であったもの。
『車に乗ると人が変わる』というのはよく聞くが、『服を着ると人が変わる』というのは聞かない。
ふと思ったが、物に愛着を抱き、なかなか捨てられないというのは自分の一部を手放す、極端なことを言えば自分ではなくなることに対する恐怖なのかもしれないな。
記憶は脳の中に蓄積されるのではなく、物や環境に宿るというのが正しいらしい。
私の母は離婚した時指輪を投げ捨てたらしいが、やはり物も人間の一部であることは間違いなさそうだ。
話が飛び飛びになるが、メガネをかけてる人ってサイボーグと同じなんじゃないか、と思ったことがあるな……。
なんか話がごちゃごちゃになってきたな。とりあえずここまで。
「手ぶくろ」
手ぶくろ、と聞くといつも「手ぶくろを買いに」の絵本を思い出す。
わたしの好きなお話の一つだ。
普段は手があったかいわたしなのだけど、さすがに冬に自転車乗る時は必要で、主人が手袋をプレゼントしてくれた。
お揃いだ。
ある時、主人はどこかでそのお揃いの手ぶくろを無くしてしまったみたいで、とても残念がってた。
彼は私がお付き合いして初めての冬にプレゼントした下手くそな編み物のマフラーも使いこそはしない(私がやめてというから)ものの、きちんと整理ケースに直してくれてある。
時々、言葉が荒くて、ついカチンときたり、悲しくなってしまうこともあるけれど、
彼の優しさは家のあちこちにある。
私はちゃんと気づかずに10数年を過ごしてしまった。
まだ遅くはないと思いたい。
彼の優しさをちゃんと、記憶しておきたい。
そういえば、私が主人から借りて持ったままにしてた物を駅に届けた時も、手ぶくろもせずに必死に走ってきた私の手に、付けて帰りなさいと、大きな彼の手ぶくろを貸してくれた。
私が借りたら、主人が帰ってくる時は手ぶくろなしで、その時間よりもっと寒いはずなのに。
いいよ、と言っても、
俺は大丈夫だから、
付けて帰りなさい。
と、半ば強引に大きな手ぶくろを渡され、私は冷たい思いもせずに家に帰ることができたのである。
こんなエピソードも、こうして、書く習慣を付けてから、思い出したものである。
書くっていいですね。
【手ぶくろ】
大好きな貴方に
手袋をプレゼント
「Globe Me!」
私を捕まえて
手ぶくろ
ほぼ使わない
手はポケットに詰め込む
しかしポケットも袋ではあるのかも
いつからか苦手で
余程じゃないと使わない
だから買っていない
ドラッグストアやコンビニに売ってる
余程って
必須で装備しないといけない場合で
スキーくらいしか浮かばない
そんな手ぶくろではあるのだけど
もうそろそろ試さないと
今も苦手か分からないから
寒く不自由になれば買ってはみる
ずっとそのままとは限らないのですから