『手ぶくろ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
手ぶくろ
冬になり、温度が低くなっていく。
手ぶくろを探していたら、見つかった。
でも、片手しか見つからない。
探しても探してもみつからない、
手ぶくろ
20xx年。人類は1人1人ガラスケースの中で生きる法律ができた。
あらゆる対人での事故や事件を防ぐために生み出された法律と噂されていた。
法律ができた当時、私は20代後半だったが私より上の年代は反対していた人が多かったことを覚えている。
だが反対も虚しく、全人類ガラスケースに閉じ込められた。
人間恐ろしいもので、そんな生活を何十年も過ごしていれば人の温もりや心通った関わりをほとんど忘れてしまうのだ。
そんな中で私に人の温もりを微かに思い出させてくれるのはかつて家族に編んでもらった手ぶくろだ。
お店に売られていない私だけに作られた手ぶくろ。
スイートピーが刺繍されたこれだけが、記憶の中の温もりを思い出させてくれる。
亡き恋人の唯一の形見だ。破れたりしてもまた縫い直して使い続けている。そもそもそんなに破けない。そんな鮮やかなピンク色の手袋を毎年使っている。
手袋を履くと彼女との日々を思い出す。お互いお金が無かったのにお揃いの物が欲しかった。すると彼女がある提案をした。
「手袋を1つ買ってお互いに片方ずつ持つとか?」
正直狂った提案だと思ってしまった。それだと片方が冷たいだけでは無いのか? しかし、よく考えてみると空いた手は繋げばいい。そう思って2人で買った。
真冬の寒い日のデートに2人で手を繋いで帰ったあの時。生涯忘れることは無い一時の1つだ。
社会人となった僕は今も形見の手袋を使っている。帰社する時にはいつも手にピンク色を身に付けている。ピンクは目立つから好きだ。いじめられた学生時代、僕を救ってくれたのは彼女とピンク色の□□□□だった。
「今日も寒いなぁ〜」
虚しい独り言が雪に溶けて消える。きっと溶けるのは彼女が聞いているからなのだろう。
「今日も仕事お疲れ様!自分!」
<私が人生で1度は書いてみたかったあとがき>
皆さんは□□□□にどんな言葉が入りますか? 僕はピンク色のTシャツを着てからいじめを気にしなくなりました。明るくなれたのはピンクTシャツのおかげなので今では週3で着用しています。僕はまだ中学生ですか皆さんもお仕事や勉学を頑張ってください!応援してます!
きみの誕生日に贈るねって言った手ぶくろ
余った毛糸も、できそこないの手ぶくろも、
全部ぜんぶごみ箱に捨てた
きみがいないと、意味ないから
#手ぶくろ
手袋
人と人との縁を結ぶように
糸を縦横に折っている
それは簡単だけど
とても大切なもの
冬の寒い日に
凍えて震える人たちに
暖を送ってくれるもの
それは誰かのために用意されたもの
あの日私の手だけでなく、
心までをも温めてくれた
そんな日をわすれない
手ぶくろ
何故かいつも、手袋の片方だけなくしてしまう…去年は緑色、一昨年はオレンジ、一昨々年は紺色…しかも決まって左手…気が付くと、ポケットの中には、右手だけがポツンと入っている…そんな私に、あの人はくすくす笑い乍ら、いたずらっぽい瞳で、
また無くしたの?仕方ないね~手袋買いに行こう
って言ってくる…ごめんね、って言うと、あの人は嬉しそうに、右手を差し出して、左手に絡めてくる…
悴んで使いものにならない。
特に一番使うのに。
息を吹きかけても
袖で隠しても
なかなか温まらない。
包み込む包容力は
少しゴワゴワだけど
その力は十分。
しばらくお世話になります。
–手ぶくろ–
人は、手が冷たいから手袋をする。
看護師は、感染予防的観点から手袋をする。
スポーツ選手は、パフォーマンスや怪我防止の観点から手袋をする。
工場作業は、仕事上の理由から手袋をする。
様々な人が様々な必要性かは手袋を着用する。
一方で
手袋は、手の感覚を鈍くする。
手袋は、人間の感覚を奪う
手袋は、人から自由を奪う。
それでも、愛しい人からもらった手袋は嬉しい。
手袋が与える不自由さも美しい。
あなたの不器用さも愛おしい
手ぶくろ
いつもは出ている部分。
より頑丈に身を守ってくれる。
細かい作業ができなくなるのが嫌なんだ。
顔の痒いとこも掻けないし。
マスクずらすのも一苦労だし。
バッグからリップクリーム取り出したり。
特急券ちゃんと手の中にあるのか分からなくなるし。
スマホもうまく使えない。
そりゃ、スマホ対応の手袋だってあるけど。
けっこう使いにくいよね。
それなのに、手袋ばかり贈ってくるんだ。
手がかじかんで辛かった自分の想い出が色濃いんだろ。
私は足先つらい冷え性なんだって言ってるじゃん。
あったかい靴下もらったほうが嬉しいんだよ。
でもくれるのは手袋なんだよね。
そんな毎シーズンいらないし。
ヘタしたらひと冬に3セットくれたりするし。
片方落としても大丈夫なように?
いやいや、いくら何でもそんなに落とさない。
多分自分がもらって嬉しいモノなんだよね。
分かってるんだよ。
あなたすぐに手袋なくすし。
贈る相手が嬉しがるかどうかより
自分のことばかり考えてるようで、腹立つんだけど。
分かるんだよ。
それ贈ったら喜ぶはずって思いこんでるだろ。
だって自分がもらったら嬉しいから。
分かってるから。
後で開けてよ。
そこプレゼント置いとくから。
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【27】手ぶくろ
寒いね
そうだね
手が乾燥してる
なはは、同じく
ハンドクリームとかは
あるよ
全部貸して
あかんわ
じゃ塗って
乾燥した手ってさ
うん
ハンドクリーム塗ったら痛くない?
わかる
こういう時は手ぶくろだと思う
そうだな
手でも繋ぐ?
手ぶくろないし
ないんかい
"手ぶくろを買いに"
なつい
_2023.12.27「手ぶくろ」
生徒が一足先に冬休みを満喫してるであろうが、教員はそうはいかない。
だって生徒と違って大人だし。社会人。労働者。
あぁ、大人ってとってもとっても嫌な響き。
なりたくも無いのに勝手に大人のバッチをつけられちゃうんだから。
出来ることなら、もう一度あの教室の隅で勉強ばかりしていたつまらない学生時代に戻りたい。
あの頃は俺のいた学校でも、やけに手編みの手ぶくろなんかが流行っていた。
もちろん俺が貰ったわけではなく、爆モテな友人が奇妙なほどたくさん持っていたから俺も見たことがあったまで。
あの頃は手編みの手ぶくろに魅力を感じたことなど無かったが、大人になるとどうだ。
ちょっとそのチープな学生ぽさが変に魅力的だ。
それに手作りって所が萌える。
昔から重い所があるのは自覚してるつもりだが、その手編みという所に妙にグッときてしまった。
時間と労力をかけて作ったもの、その人を思って作ったなら尚更愛の結晶のようでいい。
そこまで考えてやっぱりキモイな、と自己解決。
「手編みって……もう高校生じゃあるまいし、」
はは、っと笑い飛ばした後にちょっぴり考えて、あの子と俺が同級生だったらどんなに良かったか、叶いもしないことを本気で密かに願った。
2023.12.27『手ぶくろ』
僕らは天然の袋だ。肉と水を包み、真ん中を骨で支えた皮袋。
中身は割と繊細。特に手はとっても繊細、なんでもできるように細かく動くし、暑さ、痛さ、柔らかさ、その他様々なこと細かい情報をたくさんわかるように、神経が張り巡らされている。
今も僕のあかぎれだらけの手が、キュウと冷たい空気に恐縮している。
ああ、この袋たちは案外脆いから。欲張りな僕らは布団を重ねるみたいにもう一枚袋を重ねたがる。
手袋を買いにいこう、明日からしばらく冷えるから。その強かで、先のほうが冷たくて案外脆い、君の柔らかくて小さい手を守りたいのだ。
(お題:手ぶくろ)
【手ぶくろ】
少し形が歪で、昔好きだった色だけど今はあんまり好きではない色の手ぶくろ。
だけど、好きだった色まだ覚えててくれたんだ。それだけで温かく感じるのは何故だろうか?
久しぶりに帰省したのに、ぴったりのサイズで用意されていた。
小さいときは成長が早くて毎年毎年編んでくれてた昔が懐かしい。
あの頃は皆にバカにされて一時期嫌がってたっけ?でも本当は、母さんが作ってくれて一番嬉しかった。だからバカにしてくるやつとケンカして帰ってきたこともあったな。
ケンカしてムカムカしながら帰ってきて無言でそのまま部屋に入っても、必ず部屋のドアの前に救急箱と「大丈夫?いじめられてない?」っていう紙が添えられてたな。母さんはずっと心配してくれてた。
でも、大人になった今なら分かる。母さんの手袋の良さを分からないやつなんか放っておけばいいだけなのに。無駄に心配させちゃったな……。
母さんの手袋はな、温かいんだよ。母は不器用なのに、喜んでくれるかと思って毎年毎年編んでくれてた。我が子が寒くないようにと心を込めて不器用なのに編んでくれる。それは今も変わらない。帰省する回数増やそうか。もっと親孝行しないとな……。あと、好きな色も変わったってことも言わないとな……。
テーマ:手ぶくろ #407
マフラーを首に巻き
手ぶくろをはめ
自転車を漕ぐ。
朝の通学路はこの季節になると
特に寒く、薄暗い。
はぁと息を吐くと白い息が出る。
この季節が嫌いという人もいるけど、
私は好きだ。
だって自転車を漕げば漕ぐほど
体は暖かくなっていく。
そうすれば寒さなんて感じない。
それに……。
日が昇る前の空を見ることができるから。
ちょうど朝日が昇り始めた空は
夜の暗い色と
朝日の明るい色で
キレイにグラデーションされている。
これを見られるのはこの時期だけだから。
私は寒くてもこの季節の通学が好き。
俺は今日、手ぶくろをあえて忘れた。
昨日の帰り道、手ぶくろを忘れたお前が
「手ぶくろ貸して!」
と言って俺の手ぶくろの片方を奪った。
…もし俺も手ぶくろを持っていなかったら、
「しょうがないな。んじゃ手繋いで帰るか。寒いし。」
なんて言い出しやすそうだから。
我ながら狡い。
でも許してほしい。
お前と手を繋ぎたいんだ。
さあ!待ちに待った帰りの時間だ!
「聞いてー!手ぶくろ買ったの!」
「え…」
「うそ!手ぶくろ忘れたの?」
「しょうがないなー、片方貸してあげる!」
…これはこれで嬉しいな。
手を繋ぐのはまた今度。
231227 手ぶくろ
『手ぶくろ』
季節は冬になり
日を追うごとに寒さが増してくる
風は冷たく
僕はジャケットのポケットに手をいれる
そろそろ手ぶくろをしないと
そう思いながら僕は早足で家に帰る
ばあちゃんに編んでもらった
手ぶくろをタンスから引き出した
成長するたびに新しい手ぶくろを編んでくれたよな
ばあちゃんは僕が大学を卒業してすぐ病で亡くなった
今でも手ぶくろは大事に使っている
とても大切に
さて買い出しに出かけようか
今日は一段と冷え込むし鍋だな
僕は手ぶくろして家を出た
赤く染まる夕暮れ時の空を見上げた
ありがとうな婆ちゃん
END-名も無き小説家-
「手ぶくろ」
手を赤く染めて
この道歩くのは
貴方が欲しいから。
【#8】
手ぶくろ
手がカサカサしてきたから
夜にハンドクリーム塗って手袋して寝てる。
効果あるのかはわからない。
手ぶくろ…。
さてさて、物語にしようか雜談にしようか…。
今日は気分的に雑談だな。
よし。雜談にしよう。そうしよう。
つい最近の事だが、好きな漫画の最新刊を手に入れた。
その漫画のキャラクターはよく手袋をしている。
白手袋がデフォだが、今回は冬の話であった為か
黒の革手袋をしていたのが印象的だった。
革の手袋を描くのは難しい。
白黒の漫画なら
ベタ、カケアミ、トーン、ホワイト全てを駆使するし、線ではなく面として捉えないといけない。
手の動きによって出来るシワなんかも気をつけて表現しないと、手に見えないなんていうポカも起きる。
光が多すぎると、安物のビニールみたいになってしまうし、かと言って真っ黒にしたら革に見えなくなる。
塩梅が難しい。
反射光なんかをいれると立体的に見えるだろうが
革の質感を邪魔せず配すには…。
…何だかこう書いていると、久しぶりに絵が描きたくなってきてしまった。
年末進行が終わったら、
偶にはお絵描きでもしてみようか。