『愛言葉』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
もしかしたら
ずっといっしょに
いるかもしれないと
思ってはいたけれど
まさか36年もいっしょに
いるとは思わなかった
こんなことなら
もっと たくさんの
打ちつける夕立のような
ゆっくり降るぼたん雪のような
愛言葉を
言ってもらえばよかったかもしれないね
小さな手とタッチしながら、
登校前には最近必ず
今日も元気にがんばるぞ
おーっ
と合言葉。
実は、いつか見たアニメの中の一コマ。
すごく良いな、と思い始めました。
後押しとなって、
笑顔でドアを閉める姿が増えました。
いってらっしゃい。
今日はどんな1日を経験するんだろう。
愛言葉
『月並みな言葉だけれどさ、愛してるよ』
『本当に月並みな言葉ね。でも、私も愛してるわ』
まるで決められたかのように同時に顔を見合わせて笑った
あの日、ちゃんときみに好きだって、愛の言葉を
いっていたら、
こんな辛い想いしなくて済んだのだろうかと、
とおく離れることもなかったのだろうかと、そんなこと
ばかり考えてしまう。
─愛言葉─ #106
(今日は頭痛がして、気づいたらやるべきことやんないでアニメぼーっと見てました。おもろかったです(聞いてない)。アニメって途中で白々しく思えてしまって泣くこととかなかったんですけど、気づいたらぐちゃぐちゃに泣いてました(だから聞いてない)。
…頭痛とか慣れてるのに、それで1日潰すとかなにしてんだ)
初めてあった日から沢山の月日が流れた。
「気になる人」から「好きな人」へ
「すき」から「大好き」へ
そして
「彼氏」から「旦那」へ
変化して行った。
「大切な人」から「欠かせない人」へ
キミとボクの関係は続いていく。
「愛してる」
この一言で済ますことの出来ない愛言葉を。
あいせるかな。じぶんいがいのだれかを
いるのかな
このせかいにいるだれかに
とどくのかな。このきもち
ばしょなんかわからないのに
あなたのことを
いっぱいおもったけれど
この恋はかなわなかった
とまらない涙 くやしさ
ばかみたいな自分
あなたを忘れるために
いきることを頑張った
ここにいる自分は過去を乗り越えた私
とまらないで走り続ける夢のために
ばかだと思ってた? そうだ馬鹿だよ
あなたを踏み台にして
いっしょうけんめいに生きる事で
こころが何度割れようと必死に
とおく長くとも地道に行くことにした
ばかと罵られたけれどその道に花は開く
愛言葉
私は君を愛している愛の言葉をつたえるよ
愛の言葉を君と交わしていきたい
これからも君のことを愛します
私達の関係が永遠に続きますように
約束はノンバーバルな愛言葉
通じてたのはセピアな夏日
♯愛言葉
愛言葉?
は?
何?
合言葉?
え?
『山』
『川』
じゃなくて
『愛してる』
『愛してる』
愛言葉
寡黙過ぎる男はダメだ。
一緒にいて面白みがないし、ちっとも愛情を感じられない。
おしゃべり過ぎる男もダメだ。
一緒にいるとただただ疲れるし、深みというものが感じられない。
見た目が良過ぎる男はさらにダメだ。
一緒にいて不安にさせられるし、その不安はいつか現実へと変わる。
経済力がある男に至っては最悪だ。
一緒にいて虚しいし、私の代わりになるアクセサリーなど他にいくらでもいる。
なら、一周まわって優しい男はどうだろう?
上辺の優しさではない、根っからの優しさを持った男のことだ。
そんな男なら、きっと私の欲しい愛の言葉(愛言葉)を囁いてくれるのではないだろうか?
お題
愛言葉
私の彼氏は、背が高くて優しくて、とても強い自慢の彼氏。男運が無いと思っていたけれど、彼に会うための試練だったと考えれば辛くもない。
秋晴れの空が美しい日だった。
久しぶりに休みが被ったので、カラオケでも行こうかと2人で大通りを歩いていた。お昼ご飯はカラオケで買おうか、いや高いから持ち込みにしよう、そんなことを話している時だった。後方から大声が聞こえた。振り返ると、自動車がこちらに向かってくるのが見える。
幸い、私のいる所とは数メートル離れているので、真っ直ぐ進めば怪我人も出ないだろう。彼以外には。
咄嗟に、彼を逃がさなきゃ、と思った。全体重をかけて、彼を車道に押し出した。こういう時は、あなたの体が憎いわ。私にもっと力があれば、もしかしたら私も一緒に逃げられていたのかも知れない。もしかしたら、なんて話は嫌いだから言わないけど。
運転手と目が合う。どうにかしてくれと、懇願しているような表情だった。ごめんね、私にはこれが精一杯なの。
最期に見るのが彼じゃなくて知らないおじさんなんて、ちょっと失敗したかもね。
でも、嬉しいことに最期ではなかった。もちろん、無傷で生還ってわけにはいかなかったけど。
医師によると、右腕の神経が切れてしまったらしい。自分の意思で動かなくなったそれは、プラプラと思ってもみない所へぶつかるので、扱いに苦労した。切れた神経は二度と治らないと聞いた時、私よりも彼の方がショックを受けていた。
その日から私は、彼の好物のビーフストロガノフを作るどころか、食べる事さえままならなくなってしまった。それでも、なるべく明るく振る舞うようにした。空回りして見えたかも知れないけど、本当に楽しいことだって沢山あった。でも、彼は心から楽しめてはいなかった。
彼が「俺のせい」と言うようなことを口にすれば、即座に否定した。あなたのせいじゃない、私がしたことなの。子供に言い聞かせるように宥めた。
それでも歪な感情は、いつかは露呈してしまう。それまで、私と彼には運命の糸が繋がっているのだと本気で思っていた。けれど、私が隻腕になってから首の皮一枚で繋がっていたそれは、些細な事で決壊する。
彼の帰宅が遅いことで、少し喧嘩をしてしまった翌朝だった。ベッドで目覚めると、彼が私の首を絞めていた。彼は私の瞳が開いていることに気付くと、ぼろぼろと大粒の涙をこぼした。顔に触れる温かい液体は、シーツに落ちる頃にはすっかり冷たくなっている。
聞き取れないほど小声で何か発しているので耳をすませば、「ごめん、おれのせい、でも、おれもつらい」と言っているのが聞こえた。だから、あなたのせいじゃないって何度も言ってるのに。そう言って、涙を拭いたかった。けれど、苦しくて掠れた声しか出ない。
ずっと前から、彼の私を見る目が愛憎へと変わっていることに気付いていた。私の首に回る大きな手にそっと触れて、「いいよ」と笑った。
それを聞くと彼の手がきつく締まって、私の視界が白んでいく。何も見えない中で、彼の「愛してる」だけが耳に入った。
お題『愛言葉』
愛言葉
とわに ちかう
ひらけ みらい
僕の父は、寡黙な人だった。幼い頃から、父が多くを語ることはなかった。家族の中で会話の中心はいつも母であり、時々僕が話に加わる程度だった。
そんな父がある日、不意に僕に声をかけてきた。「一緒に釣りに行こうか」と。冬が終わり春が近づき始めた頃、中学生だった僕は驚きつつも嬉しさを感じてうなずいた。
釣り場に着くと、冷たい朝の空気が水面を覆いわずかに漂う霧が静寂を引き立てていた。
父は淡々と道具を準備し、黙々と仕掛けをセットしていった。その姿は普段の無口な父そのものだったが、僕のために全てを丁寧に教えてくれるその姿に普段以上の優しさを感じた。
初めての釣りに夢中になり、糸を垂らしながら魚がかかるのを待つ間、僕はふと父の横顔を見た。
陽光が少し傾き、父の顔を柔らかく照らしていた。そこで初めて気づいた。普段の厳しい表情が今日は少しだけ緩んでいるようだった。
僕は思わず問いかけた。
「父さん、なんで僕を釣りに誘ったの?」
父は一瞬こちらを見たが、すぐに視線を戻ししばらくの間ただ静かに糸を見つめていた。
そしてぽつりと、言葉をつむいだ。
「お前に、大事なことを伝えたくてな」
その短い一言の意味は、当時の僕にはまだよくわからなかった。しかしその帰り道、父が言った言葉はずっと胸に残り続けた。
夜風に乗って漂う川の匂いとともに、父の言葉が心の奥にしみ込んでいくようだった。
それから数年後、僕は大学進学で家を出る日を迎えた。玄関に見送りに来た父は、いつも通りの無表情だった。しかし、父が小さな声でつぶやいた言葉があった。
その瞬間、あの釣りの日の記憶が鮮明に蘇り胸が熱くなった。
社会人になり、自分の家庭を持つようになった今、あの日の父の言葉の意味がようやくわかるようになった。
大事な人に伝えたい想いは、どれだけ不器用でも言葉にしてこそ届くのだと。
父もきっと、そう感じながら伝えてくれたのだろう。
僕もまた、自分の息子を連れて釣りに行くことがある。
朝の水面が静かに輝く中、糸を垂らしながら何気なく息子に話しかけた。
「お前には、ちゃんと大切なことを伝えたいんだよ」
父がくれた言葉は、こうして今、僕の口から息子へと受け継がれていく。
【愛言葉】
#43 愛言葉
──信じてみてもいいのかな。
「『この心の揺らぎを愛と仮定したとして、わたしはあなたに愛を伝える言葉を持っていません。あいを受け取ることも、注ぐことも、みんなが当たり前にできるようなことが、どうにもわたしには一切できないようなのです。
これが生まれついてのものなのか、それとも成長する過程での……』ねえ、ちょっと、大丈夫?」
「何故お前は朗読の課題でそんなものを選ぶ……」
「いや、ちょっと愛について考えてみようかと」
「だからといって、おまえは、っ」
「待って、泣かないで!? え、ごめん」
「おまえはわるくない。さっさと覚悟をきめないあいつがわるい」
「あっちにも色々あるんでしょ」
「おまえのほうがいろいろある」
「まあねえ」
「そして、おまえもおまえだ」
「え?」
「そろそろ覚悟を決めてあいつの手を取れ」
「……まだ、」
「卒業までに決着が着かなければ、苦しむのは自分だろう」
「痛いところ突いてくるなあ」
「当然だ、何年お前の親友をやっていると思っている」
「えー、六年?」
「そんなにか、長いな」
「自分で言ったんじゃん」
「そうだが」
「ふふ、……どうすれば良いんだろうね」
「さてな。自分で考えろ」
「冷たい」
「お前なら自分で答えが出せるだろう」
「そう、だね。そろそろ信じてみても良いのかなあ」
(愛言葉)
10/29.加筆しました。親友な二人です。
【愛言葉】
こんな時だけ恋人面ですか。そんなに愛を囁いて欲しいですか。お断りですね。常に長袖着てないといけない身体にしておいて。顔だけは傷付けずに見えない所に。やり口が汚いんですよね。普段は頭悪い癖に。無駄な所で頭使わないで普段の生活に頭使って欲しいものです。依存しないでくださいってお話です。ご理解いただけてますか?
愛言葉……少し前にも出たお題。
さて、愛の表現は言葉に終始するものではないことを、すべてのハートが知っている。およそ愛ほど、多様な表現を為すものは無いだろう。言葉では表しきれない愛の心は、心的態度に、行動のトーンに、姿の輝きに(形の美醜の話ではない)、居るだけで放射する響きに、合わせる肌が伝えるところに、受け取り受け取られる心のぬくもりに、すべての認識層に及ぶことができる。愛ほどレンジの広いものはない。
ムラがあることを嘆く必要はない。大切な「本当」をだいじに集めて、自分のハートの糧にするのが良い。それでこそその愛は生き、自分という愛(存在)も生きる。
愛してるよと面と向かってなかなか言えない
文字を打って相手に送ることはとても簡単なのに
どうしても対面になると恥ずかしくなって
言葉を発しようとしてもなかなか出せずにいる
言葉にしないと思いは伝わらないというのに
まったく…ままならないものである
言葉の代わりに行動で愛を伝えられてるつもりだけど相手に伝わってるかが不安だ
あの人はよく言葉にしてくれるからよく伝わってくる
僕も少しずつあの人に言葉で愛を伝えていきたい
愛言葉
愛を伝える言葉
届ける思い
時に、陳腐になって
時に、幼稚に笑う
愛に正装させて
包装もして
なのに、投げ捨てる日も
なのに、粉々にする
「好き」と呟いてみる
涙が落ちる
きみを、見つめるだけで
それは、愛言葉になる
出会ったのは10代でしたね
20代で結婚し…
30代でマイホームを建てて
40代は子育てとローン地獄(笑)
ただがむしゃらに働きましたね…
50代になって、孫が生まれましたね
双子の男の子でしたね…
彼らも来春は10歳になりますね
毎日、毎日、時間に追われ…
まだまだ必死に生きながら
60代に突入しましたね…
運命のままに一緒に生きて
ケンカも沢山しましたね…
私たちの未来はまだしばらく
続くでしょう…
目の前に居ると何だか素直になれなくて
「ありがとう」が言えません
けれど…私はやっぱり貴方が運命なのです
「愛言葉」をいつか必ず伝えます。
床に寝っ転がり
指で電気の紐を引っ張るフリをする。
バスロマンを入れた湯船に入ったので
いい匂いで、
バスロマンに包まれてるみたいな感じがして
暖かかった。
うとうとしてた所に
ピロリンっと通知が来た。
今日は友達とゲームをする約束をしていて
部屋を作って待っていた。
パスワードは設定出来ないので、
誰でも入れてしまう。
だから通知が来るようにしている。
通知が来たら、
入ってきた人にこう聞く。
「合言葉は?」
答えが違った人は追い出して、
友達はこう答えた。
「"Good Midnight!"」
いつもこうやって遊んでいる。
正直、
いつも私が部屋を作る側
合言葉を聞く側なのは
めんどくさいが、
毎回お礼を言われるので
まあいいかなと思い始めている。
いつも通り遊んだり、
雑談したりして、
深夜までゲームをしていた。
そして急に
あのさ、
このまま友達で終わりたくないんだけど。
と言われた。
びっくりして
床をドンドン叩いてしまい
怒られた。
え?あ、うーん、
……好きってこと?
顔が熱くて真っ赤だ。
リアルで直接言われなくてよかった。
反応も、考える時間もくれた。
うん。
と一言だけ。
ちょっと気まずくて、
明日返事をすることに。
今日も私が部屋を作る。
通知が来たら
適当に聞かずに
ちゃんとアバターを見て
友達かどうかを確認する。
そして友達が来た時、
私は聞いた。
「愛言葉は?」