『愛を注いで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
自分に愛を注いで豊かになりたい。
他人を愛する前に自分に愛を注いで、
余裕ある自分になりたい。
愛を注ぐだなんてそんな難しいことをやってのける人はすごいと思う。
でも、そんな中でも一番すごいのは、無償の愛を注いでくれるあなた。
無償の愛は、幼子の心を満たしてくれた。
どれだけ否定されようと、どれだけ自分を嫌いでも、帰る場所は決まってあなたのそば。これがあなたのくれた無償の愛の結果なら、ただ傍に帰っているだけでちゃんと伝わっていた。
時に、傷つくことを言ってしまったかもしれない。酷く悲しませていたのかもしれない。その時はその愛情を貰いすぎて、あなたに甘えすぎて、愛してもらえる確証を持ちすぎていたのかもしれない。
そんな傷つくことを言ってもなお、まだ愛を注いでくれているんだから、その愛は疑うことすら許されない。
疑うこと自体が、あなたを傷つけてしまう気がする。
そんな、愛されすぎてる私だけど、私はあなたになにか返せているのだろうか。
あなたが、僕とずっと一緒に
いるのなら、
僕はあなたに ありったけの愛を注いで
僕があなたのそばにいて
ふれあえるのなら、
幸せの名の付くものを一緒に抱えて
明日も明後日も ここにいる。
「愛をそそいで」
そそぐ
コーヒーを
そそぐ
バーボンにソーダを
どれも いっぱいに注ぐと たちまち
あふれ こぼれてしまう
そそぐ
愛は たくさんじゃなく 少しずつ
そそぐ
愛は こぼれないように 少しずつ
そそぐ
愛は 惜しみなく 与えあい
愛は 限りなく 求めあう
愛を そそぐのは 少しずつが いい。
そうっと 静かに そそぐのが いい。
紫翠
並々と愛を注いだコップを飲んで飲んで飲んで、
半分残った時に愛されているとまだ思えるのか?
「愛を注いで」 白米おこめ
愛を注いで
コップいっぱいに注いだはずの水が全部外へこぼれ落ちていた。
コップの中は空っぽ。
注ぎ方を間違えたら台無し。
しっかりと器の中を満たすこと。
そんな注ぎ方が何より大切。
そんな愛し方が何より大切。
相手がしっかり全てを受け取れるように
愛を注いで、、、
愛を注いで生まれてくれた
育ってくれた娘たち
可愛い
ありがとう!
愛を注いで
きみの愛は大きい。
慈悲深く、博愛主義とでも呼べばいいのだろうか。
その中に俺は含まれているとも。
自意識過剰ではなく、それは紛れもない事実なのだから。
でもそれは俺にとっては一番残酷な愛だ。
平等とは心惹かれるもので素晴らしいことこの上ない。
だが、裏を返せば違いもなくただ一定。
そこに特別というものは発生しない。
きみに愛されて幸せだけれども、俺はそれ以上がほしい。
カップの水面張力を決して溢れない愛じゃない。
もっと溢れるほどの愛をカップに注いでほしい。
だって俺はずっと昔から、きみへの愛を注いでるから。
その愛はずっとカップから溢れっぱなしなんだよ。
愛を注いで
愛ってやりたいように注いじゃ駄目なんだよね。
サボテンを眺めながらしみじみ思う。
先週水をやったので、来月くらいまでは水はやらなくて良い。
職場でサボテンを貰ったときスマホで調べた。
サボテンは土がカラカラに乾いて
さらにそこから数日経過した後で水やるくらいが
適切なんだそうだ。
鉢植えがあるからつい水をやってしまいたくなる、はアウト。
サボテンの都合を考えてやらないと腐る。
へー、とスマホを眺めながら感心し、
頭の中の霧が晴れるような気がした。
これ、人間も同じじゃね?と。
自分の両親は無制限の愛を子に注ぐ人たちだった。
自分ではなく兄に。
兄なんでも与えられた人だ。
服も、食事も、おやつも、お小遣いも、
欲しいと言えば欲しいだけ与えられ、
親が与えたいものもどんどん与えられ、
何をしても許され、何もしなくても許され、
いつでもあなたが正しい、
そこにいるだけで価値があると褒められていた。
兄にひたすら愛を注いでいた。
その結果どうなったかというと、
食べたいものを好きなだけ食べて太り、
勉強も運動もせず当然のように落ちこぼれ、
そして自分は悪くない、周りが悪いと言うようになり、
その姿を両親は全力で肯定していた。
対して自分はどうだったかというと、
お前はスペア。
お前には価値がない。
お前は頭が悪い。
お前は不細工でみっともない。
無駄飯食い。
金がかかる。
住まわせてやるだけありがたいと思え。
そう言い続け、その通りだと信じ切っていた。
それを両親の隣で聞いていた兄もうなづいていた。
だから祖父の介護を言いつけられた時従った。
だから大学へ進学もしなかった。
祖母も寝ついてしまった。
祖母の介護もお前がやれと言われ従った。
毎日毎日祖父母の介助を行い、食事を作り、
排泄物の片付けをして、夜中でも起こされて、
気に入らなければ殴られたり、唾を吐かれたり、
怒鳴られたりしていた。
何もない時は隣の部屋で待機していた。
何かをしようと思う気持ちもなかった。
家から出ることもなく、
衣類は兄の着古したものを着ていた。
毎日毎日同じことを繰り返していた。
同じことを何回繰り返したかわからない頃、
祖父が死んだ。
祖父が死んだら祖母は施設に送ることになった。
お前用済みだよ、出てけ。
兄に言われて今のアパートに連れて行かれた。
両親は見送りにも来なかった。
呆然としてふと手元に残った携帯の日付を見た。
今まで今が何年かも気にしていなかった。
年数を数える。数がうまく数えられない。
何度も数えなおす。
何度も繰り返し、ようやく高校を卒業してから
20年経っていることを理解した。
浦島太郎ってこんな気持ちなのかなあ…ぼんやり思った。
10日くらい部屋で動かずにぼんやりしていたが、
ぼんやりしてても腹が減るし、
腹が減ったら外に出てコンビニでパンを買い食べていた。
兄から握らされた金はそんなに多くない。
金がもうないことに気がつき、
こういう時はバイトするんだっけ、と思いつき、
コンビニの張り紙を見て即聞いてみた。
聞かれたことに答えていたら、
介護してたんならあっちの方が向いてるかもねえ、と
オーナーさんに言われて介護施設を紹介された。
介護職は楽だった。
キツいらしいが、祖父母に比べると断然大人しいし、
殴ったり噛みついたりする回数も少ない。
風呂に入れるのもベッドに寝かせるのも楽だし、
何より同じことをする人が複数いて分担できる。
同じ話題で話せるのが楽だった。嬉しかった。
喋りながら、自分が話しかけて返事をしてくれる人と
顔を合わせるのはどれくらいぶりだろうと考えていた。
そして何より、働いたら金が入ってきた。
小銭以上の金を好きに使えると気がついた時
仰天した。
何に使って良いのかわからないとオロオロして、
コンビニのオーナーさんに会いに行き、
かごいっぱいに弁当やおにぎりを詰め、
初めて給料貰ったから沢山買います!と宣言をした。
オーナーは笑っていた。
一気に買うな、
毎日決めた分だけ少しずつ使いなさいと叱られた。
そして一年。
がらんとしていた部屋の中は随分変わった。
窓辺にはサボテンがあり、
安物だが新品の服が増えた。
玄関には施設のレクで作られた人形が飾ってある。
携帯はスマホに変わった。
コンビニに行くと週一でオーナーが店番をしており、
身だしなみと健康状態のチェックを受け、
うちにばかり来ないでよそのお店にもいきなさいと
近所の惣菜店や定食屋を教えてもらった。
そして、爪はOK、耳掃除も忘れずに!と
笑った顔でやはり叱られる。
叱りはするけど怒鳴りはしなかった。
頭が悪いとか価値がないとも言われなかった。
叱られるのが心地よかった。
少しずつ自分のことを話した。
馬鹿にする人や目を合わせない人もいたが、
親切な人は親切だった。
コンビニのオーナーも、職場の人も沢山のことを教えてくれた。
20年を埋めるのはなかなか難しい。
段々自分に色が付いてきた気がする。
そして過去を振り返る。
自分の家族は、今接している人達と全く違う。
何が違うのか不思議で考えてみて、よくわからなかった。
サボテンを貰い、どうすれば良いのか検索をかけてみて
唐突に気が付いた。
職場の人は入居者さんの様子を見る。
気持ちに寄り添う。
どうすれば居心地良く過ごせるかを考える。
しかし、仕事としての線引きはする。
記録をつける。
ミーティングをする。
話し合うし声を掛け合う。
この人達はサボテンに水をやりすぎることもないし、
やらなさすぎることもない。
ああ、全く違う。
両親の手元にサボテンがあったら、
自分達のやりたいように水をやり、
やりたくないなら放置するだろう。
サボテンの都合などどうでも良いからだ。
自分は乾いたサボテンだった。
ふと兄のことを思い出す。
兄は水を貰いすぎて腐りはしなかったのだろうか。
兄のことは眺めているだけで、
一緒に何かをした記憶がない。
あそこから出て行けと言われたこと。
それだけを感謝して今日も仕事に出かけよう。
愛を注いで
きみに…少しお願い事があるんだけれど…言葉にするのが、ちょっと恥ずかしくて、言いにくい…
その…なんて言うのか、ほら、よく、恋愛漫画とかで言っている…あの、口に出来るって、見ていて、こっちが恥ずかしいみたいな…あと、メイド喫茶で、お姉さんが、やってるおまじない的な…
そんな、アレを、私だけにして欲しい…んだけれど…
作品No.257【2024/12/13 テーマ:愛を注いで】
愛を注いでつくりあげた
はずの自分の愛し子達でさえ
簡単に
あっけなく
粗末に
その命を扱ってしまうのだから
自分の中の〝愛〟なんて
きっとその程度のモノだ
愛を注いで
これでもかと注がれた愛に自分はどれだけ応えられるだろうか。
無条件の愛を受けたとて返せるものなど持ち合わせていないことが、だんだんと重荷になっていく。
このいのちに嫌気が差して、投げ出したくなったとしても、差し出せるものはこれしかないのだからと引きずっても這っても生きていかなくちゃ。
「ねえ誰か助けて…」
「もうこの際誰でもいい」
「尽きる事の無い永遠の愛を頂戴」
「私の願いはたったそれだけ」
「同じ分の愛を返すから」
「貴方の為なら全部捨てれるから」
「何でもするから」
「誰か…」
「もう全部終わらせて…」
お題「愛を注いで」
愛を注いで
愛とはなだろうか、存在しているのだろうか、
存在意義はあるのだろうか。
私にはわからないが皆には分かるのか、
どうせ醜いこの世界には意味もないが、
私は一人愛を探している。
私とはなんだろうか、存在しているのだろうか、
存在意義はあるのだろうか。
愛は私を知らないが私はそれを分かるのか、
どうせ哀に溢れた世界で愛を知らない私には意味など無いが、
私は愛知ってみたかった。
どうか私に愛を注いで。
愛を注いで
あの日も寒さが厳しくて、気がつけば肩はすくみ気を抜けば「寒い」と口に出してしまう、そんな真冬の日だった。マフラーをしても手袋をしても、上質なキャメルとシルクで作られたテディベアみたいにもこもこであったかいコートを着ていても、一旦外に出てしまえば冷気に囚われ、それはじわじわと体の芯まで浸食していく、そんな日。
肩をすくめながら眉を寄せ、ただただ無言で隣を歩き続けるあたしをみかねた◾︎◾︎は、「あったかいモン食ってけよ」と当時◾︎◾︎が住んでいたアパートのキッチンで豚汁を作ってくれた。その出来事はたぶん、一生忘れないと思う。
大きめの陶器のおわんによそわれた豚汁の具材は、しゃぶしゃぶ用の薄切りにされた豚肉をはじめ、じゃがいも、にんじん、だいこん、こんにゃく、ごぼう、しいたけと定番のものだ。だけれど今まで食べたことのある豚汁と違うのは、千切りの生姜とすりおろしの生姜、そしてかくし味としてごま油がすこしだけ入れられているというところだ。生姜とごま油の香りが食欲をそそり、ひとくち汁をすすればそれらと調和した味噌のコクとうまみが口の中にしみわたる。二口、三口と食べすすめていくうちにすぐに体温が上昇して、手先やつま先までポカポカになった。◾︎◾︎は「レトルトパックの野菜使ってるから物足りねーとこあるかも」とかなんとか言っていたけれど、そんなのまったく気にならなかった。あたしはそれを機になにかと理由をつけては◾︎◾︎に手料理を作ってくれるようねだった。ありていに言えば、胃を掴まれたのだ。
「あったまるー」
今日も今日とてあたしは◾︎◾︎の手料理をありがたくいただいている。今日はロールキャベツのクリームスープだ。残業上がりのあたしにぴったりな、夜遅くでも食べやすいスープ。スープといえどもロールキャベツがメインだからそれなりに空腹もまぎれるし満足感もある。なによりとろみのあるクリームスープは芯から冷えた体をあたためてくれる優秀なスープだ。
「夜遅くまで大変だな」
「あたしは家に仕事持ち込まないタイプだから問題ない。問題はアンタ」
労ってくれるのも悪くはないけれど、ダイニングからすこし離れたところにあるソファに身を委ねている◾︎◾︎はホットコーヒーをすすっている。ということは、だ。それはまだまだこれから仕事をやっつけるためのエネルギーを補給している、ということなのである。あたしもワーカーホリックなきらいはあるけれど、こいつもこいつで同じくらい、いや、それ以上なところがある。
「まぁ、でもオレのは趣味みたいなモンだから」
ソファからこちらへ移動してきた◾︎◾︎は、あたしの対面のダイニングチェアに座った。ふたりで食事をするときは決まっておたがいこのポジションだ。
「そんな過信してたらいつか過労でぶっ倒れるよ」
「なに。心配してくれてんの」
「まあ、それなりにね」
◾︎◾︎は嬉しそうに笑ってから、少し考えて意地悪な顔を作った。
「そーだよなー。オレがぶっ倒れたら●●のメシ作るヤツいなくなるもんな」
あの胃を掴まれた日から数えると、多分、五、六年は経過していて。小さなころから面識があるせいで当時は幼馴染をこえて家族みたいな間柄だったのに、今となっては恋人として連れ添っているのは大きな変化だ。その過ぎていく日々の中で、変わったことはほかにもたくさんあったけれど。今でも変わらないのは、おいしい料理を作り続けてくれているということだ。
「まぁ、それもそーなんだけど、」
意趣返しとして、あたしも◾︎◾︎に意地悪く微笑んだ。
あたしは◾︎◾︎の料理が好きだ。けれど、◾︎◾︎が料理を作っている姿をみているのも同じくらいに好きだ。優しい手つきで器用に包丁を使って食材を扱っていく。フライパンや鍋をメインにして、たまには電子レンジやオーブンなんかを使ってその食材たちに火を通す。そして、魔法みたいに調味料を自由に操って、あたしが好きな味を完成させる。それって、愛情がないとできないことじゃない?って思うから。
「こんなに愛を注いでくれるヤツがいなくなったら、寂しくて死んじゃうかも」
普段はこんな仕草、絶対にしないけれど。今日はいい気分だからわざとしなを作って小首をかしげてみせた。そしたら◾︎◾︎は驚いたみたいで目を丸くした。なにその顔。カワイイ。
「だからほどほどにしてよね、あたしのコックさん」
私はなぜ生きてるのだろう
何のために大人に近づいて行くのだろう
分からない
感情を無にしたい、友達関係面倒臭い
ずっと1人のままでもいい
勝手に期待して裏切られた気分になるのが嫌だ
自分も面倒臭い、嫌い、大嫌い
周りも嫌い
でも家族だけは大好き
いつでも私の味方になってくれるから
創作(?)
愛を注いで、固めて形作れば人間の出来上がり
人間は愛で出来ている
そうは思わないかい?
愛がなければ生まれない
愛がなければ生きられない
人は誰しも何かを愛して生きている
それは人でも、動物でも、物でも、概念そのものでも
神様は面白いように作ったね
お題『愛を注いで』
その瞬間はすぐそこにある。
寒い日、あの子が暖かい紅茶を淹れてくれること。
苗字と顔しか分からない誰かが、冷たい水を注いでくれること。
お家のあの人がお味噌汁をよそってくれること。
それは、きっと全部、あなたへの小さな愛。
あなたの体に入る物が、愛情の籠った素晴らしい贈り物でありますようにと願われた、ひとつの儀式だ。
あなたはその最後に、仕上げをする。
「ありがとう」と、告げるのだ。
そうすることで、その儀式は効能を増す。あなたがどう仕上げるかで、その儀式は、幾らだって愛情が含まれた素敵なものになる。
「愛を注いで」
君に愛を注ごうとしたけれど、
そもそも、愛って何だろう。
恋の言葉はいつも口にするけれど、
その意味が本当に分かるのは、
きっと君といる時だけ。
思っているだけじゃ足りないと知って、
勇気を出して言葉を伝えたけれど、
君の笑顔はそれだけで答えのように感じて、
言葉よりももっと深いところで繋がっている気がした。
でも、愛を注ぐっていうのは、
たぶん、無理に形にしなくてもいいんだろう。
君が好きだってことが、
伝わればそれでいい。
だから、次もまた、何も言わずに
ただ君のそばにいるだけで満足だよ。
愛をたくさん浴びて育ってきました。
今度は誰か1人に注いで欲しい。
私は欲張りで自分勝手だ。