『愛を叫ぶ。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『愛を叫ぶ。』
※母の日、だからかな、、
お母さん!
いつも早く起きて弁当用意してくれてありがとう!
※本心
毎日「死ね」「出てけ」って言われて毎日悲しい
思いしてきた!それで僕は何度死のうと思ったか!
出ていこうとしたか!自殺を行おうとしてそれを
止めようとされたことには今でもイラッとしてる。
それが愛なんだって言うんだったら歪んでると思う。
僕は好きじゃない。親の葬式が行われた時に僕は
泣かないと思う。せいせいしたって思うだろう。
でも、きっと時が経てば後悔するんだろうなって
思うことだってある。その時が来ないと僕が
どうなっているかなんて分からない。
でも、親に長生きして欲しいとは思わない。
僕は長生きして欲しいって思うのは彼女にだけだから!
※直接伝えるわけない
この世の中心なんてどこでもだ。自分が立っている場所がこの世の中心。
その場所で黙して、愛を叫ぶ。
その人は誠実だった。
言葉を軽く扱い弄ぶことを良しとしなくて、まるで心の欠片であるかのように丁寧に空気を震わせていた。
言霊なんて表現の意味を教えてくれるような、それそのものに意思の宿る音。その振動は人に寄り添うことも叱咤激励することもときに過ちを正すこともある不可思議な力を持った響きであった。
「愛してるなんて毎日言うのキザだよねぇ」
「わかる。それしか語彙ないのかってくらい」
「言っときゃいいみたいなね」
「まぁ、実際問題嬉しいんですけど」
「そりゃあねぇ」
「言われないよりは」
「なんだかんだね」
(あぁ、いいな。"愛してる"なんて……)
思い起こしてみれば愛を囁かれたことなどない。自分が告白してそれが受け入れられて、今に至っているだけ。"好き"の一言さえ滅多なことではもらえない。
これじゃあ片想いと変わらないと思ってしまう。あの人のそばに居て時間をもらって なのにこんなにも遠い。
数時間後に迫ったデートが憂鬱になってしまうような落ち込んだ気分はなかなか晴れなくて。それでも久しぶりに会えると思えば行かないなんて選択肢は浮かびもしなくて。
「どうした? 体調悪いならまたにする?」
「全然平気だよ。ちょっと寝不足なだけ」
「嘘。……ゆっくりできるコースに変えるよ」
「ごめん。体調は平気」
心配そうな表情と額を撫でた手のひらに自分はなんて馬鹿なことを気に留めてたのだろうと思い知らされた。だってこんなにも雄弁に感情を伝えてくるのに。
「あのさ、好きだよ」
ぎゅっと互いに絡めた指先は使い古された言葉よりずっと愛を叫んでいた。
【愛を叫ぶ。】
同じ世界線では会えない
あなたに触れることはできない
私と結ばれることは無い
それでも、それでも私は
今ここで愛を叫ぶ。
人にはきっと心の中に『コップ』が存在するんだと思う。
そのコップは人によって、
小さかったり大きかったり穴が空いてたり
私のコップはきっと最初は普通だったんだ。
でもある日そのコップ、誰かに割られちゃったんだ。
だからコップの代わりに両手を使ってるんだ
『愛をください』
そう言って愛を貰うんだけど
両手に1度注がれてその一瞬は満たされるんだけど
すぐ隙間から溢れちゃうんだ
だからずっと満たされるなんてことないんだ。
私の潜在意識。
私の心の中で私が叫んでる。
『もっと、ちょうだい
愛をちょうだい
喉が渇いてきたよ
なんで愛してくれないの?』
誰かへの愛を求めてる
入れ物もない両手で受けて
いつしか喉が潤う、その時を待ちながら
私は
愛を、叫ぶ
愛、哀、Eye、I、己を叫ぶ。絶叫する。あいを見るなら己をも。
愛を叫ぶ。
結婚して今年で40年目。
記念日の度に、妻や子どもと旅行に行ったり美味しいご馳走を食べたり、そうやって楽しい思い出を作ってきた。
20年を過ぎた辺りから、子が巣立ち、21年目からはずっと妻と2人きりで色々な所に行ったっけ。
家に帰ればスマホを眺め、会話もろくにない日常。
彼女はこの暮らしに飽き飽きしているだろうか。
好きだと伝えたのは告白の時だけだったが、私は今も変わらず妻を愛している。
今日は40年目の記念日。
酒と特別な日という勢いに任せて、今日こそ、今日こそ伝えようと思う。
…ついでにその時に妻の気持ちも聞けたらいいなぁ。
手放したのは俺になるんやと思う。
全然手放したつもりなんかないって言うたら、
ヒナはどんな顔するんやろうか。
俺より夢を選んだくせに、って糾弾するんかな。
いっぱい泣かせたもんな。もう泣き虫じゃなくなったはずやのに、この10年引っ込んでた泣き虫が顔見せて、子供みたいに鼻グズグズさせて。「行かんとってやぁ」って俺のシャツ掴みながら泣きじゃくっとったお前を見て心揺らがへんどころか俺はお前の俺への愛を再確認して嬉しがっとった。
間違いなく鬼畜生やと思うわ。俺やったら「そんな男やめとけ!」って言う。
最終的にお前は俺を笑顔で送り出してくれた。
「何も今生の別れっちゅう訳ちゃうもんな、どこでも行ってき」と。そうなるまでどれだけ泣いたんやろうかと思うほどその笑顔を浮かべる目は腫れていた。昨日の今日までお前は俺を思って泣いてくれたんやなぁと。
事実上はお前を置いていく薄情な男を。
ほんまは連れていきたかったよ、なんて言い訳やな。
でもヒナが居らんと生きていかれへん人間が居りすぎるねん。
俺もその一人やった。過去形や。
もう俺は一人で立てる、お前のお陰で。
さっきの話、ヒナは俺を責めるかってそんなの分かりきっている。ヒナは責めへん、人に怒るのが苦手な奴やから。
こんな俺を好きでいてくれるどうしようもない阿呆な奴やから。勝手に沈みこんで歌えなくなった俺を引っ張りあげて立たせて、すばるの歌う歌が好きやねんと再びマイクを握らせたのはお前だから。
どこにいたって俺はヒナの好きな俺の歌で、お前ヒナを好きな俺の歌を歌うよ。俺の歌声はよお通るからきっといつだってお前に届く、絶対届かせる。
どこかで「しゃあないなぁ、おっちゃんは」って笑ってくれてたらそれでいい。
だから今日も『愛を叫ぶ。』
作者の自我コーナー
いつもの、ではないけれどこの二人も大切に胸の中にしまっておきたい二人です。あの約束は今も生きていてほしいなと思う亡霊。
あの頃のあたしって。
常に何かにイライラしてて、目に映るもの全部敵だと思ってた。
当然好きなものなんてないし、毎日に希望なんか欠片もない。何のために生きてんのかなーって、他人事のように思ってたわけ。もともと生きることに執着薄かったしね。
こんな人生いつ終わったっていーや、って思ってた。でもってそんな日は、誰にも気に掛けてもらうことなく静かに死んでくんだろうなって。
そんなふうに、ついこないだまで思ってたんだよ。自分は生きる価値ナシって。まるで呪文のように呟いてたの。
それがあなたと出会って全部ひっくり返った。夢とか希望とか、バカ過ぎて口に出すのもイヤだったものたちを考えるようになった。
そのことも物凄い成長だけど、何より1番の変化は、愛というものを知った。
大切な存在ができた。愛を叫びたい人がいる。それって私にとって革命って呼んでもいいくらい凄いこと。あの頃の私に見せてあげたいよ。人はここまで変われるんだってところをね。
愛はひとりじゃ見つけられないし作れないから、あなたには本当に感謝してる。こんなあたしのこと、見捨てずに助けてくれてありがとう。あなたはあたしの恩人。大切な人。愛してる人。
あなたがいなかったら今のあたしはなかった。だから、こうして生まれ変わった今だから、これからはあたしがあなたに目いっぱいの愛を与えたいと思う。愛は見えなくて分かりづらいものだけど、あなたに届くように、これからもずっと、叫び続ける。
愛を叫ぶ
きみに向かって
そっと言ってみる。
アイシテルと。
返事はいらない。
私の心の秘密。
「 好きだーー。」
どこで叫んでるんだろう、
どうせ伝えたい相手には伝わらないのに
私には勇気がない、
特に、恋愛についてはまったくだ。
これを読んでいる貴方もそうなのかな?(笑)
もし、持っているのなら分けて貰いたいものだ。
__あなたが好きでした。
いつも私の隣でよく笑って
いつも私と不良との喧嘩で怒り
いつも私と普通の友達として接してくれた
そんなあなたは1年前、
不慮の事故で亡くなりました。
私はとてもじゃないほど泣き叫び、次の日も次の日も
あなたが火葬されると知るまで
冷たいあなたを抱きしめておりました。
これはあなたの手の込んだ冗談で
この後私の手を強く握り
いつもの明るい笑顔を見せてくれると
そう信じて疑いませんでした。
ですがあなたは一度も、私に笑顔を向けるどころか
手を握り返してもくれなかった。
大の大人は大きく泣き崩れ、
あなたはより一層冷たさが増したように思いました。
あれから1年という年月が経ちました。
思えばあの時が、何年も泣かず生きてきた私の中で
唯一泣いた日であったとしみじみ感じています。
1年前のあの日。
私はあなたへ伝えたかった事がありました。
今まで混乱と社会復帰の為、
あなたとはあの日以来会わず、
仕事に打ち込んで参りました。
あなたへ顔を見せるのが、遅くなり
大変申し訳ありません。
ようやく心の整理がつきましたのでお伝えします。
私はあなたの眠っている墓に向けて
長年の思いを吐露するのです。
私は___、、
「愛を叫ぶ」
僕が何か叫ぶとするなら、その時は盛大に笑ってよ。
想像してみて欲しい。僕が君に、口を大きく開けて、不細工な顔で叫ぶ姿を。きっと君は一日中笑ってるだろうね。
決して格好つけてる訳じゃないのだけれど、柄じゃないんだよ。人目だって気になるし、恥ずかしいからね。
でもね、時々どうしても叫びたくなるんだ。君は知らないだろうね。それは僕の願望でもあって、実は気付いて欲しかったり、まあいいんだけど。
君と話す度に、君を知る度に僕は、僕の心に毒が回る。
その笑顔は、おかしくなりそうなほどに甘くて、苦い。
僕は君に、確かに恋に落ちた。
だからいつか叫ばせてよ。
君に伝えないと、壊れてしまうから。
君を困らせてしまうのが怖い。
笑ってくれるのなら、それ以上は望まない。
だから…
聞こえるは辺境からの戯睦言 セカチューはここ!みーんな思ってる
愛を叫ぶ。
【実力主義の能力学校に通う底辺の男が…】
《前置き》
5月12日。僕は二次創作作品を頑張って作ろうと思います。目標『1年に長期編一つ』。まだ高校1年生になったばかりなので、作成に空きが生まれる可能性があったり、書き足し・書き消しが途中途中あるかもしれません。また、東方キャラではない登場人物が出ます。ご了承ください。‹能力者になりたい佐々木海星›の名前のところは、この主人公から来てます。本名じゃありません。
《本編》
21世紀後半。前触れもなく世界に「能力」が出現した。人間を超えた力。今もなお、その理由は解明されていない。ただ、そのせいで世界の社会的形態が崩れ始めたような…。
現在24世紀。多くの科学者により能力についてほぼ解明されている。この世界は平和だ。能力によってすべてが変わった。医学も建築も、天候や災害を予測することだってできるようになった。手を借りたい人がいれば知らない人でも差し伸べてくれる、手の取り合う世界だ。「能力は人に危害を加える道具ではなく、誰かのために使う力」という風潮が流れている。僕はこの世界に心の底から満足をしていた。何をやってもすべてが幸せであると思っていた。その学園に通う前までは。
この世界には「法律」がある。それは、皆がルールを守り平和に暮らすための決まり事だ。人々はこれを当たり前のように守っている。その中で、「義務教育」というものがある。これは、皆が同じ期間、ある一定の年齢まで同じ内容を学校で勉強することだ。義務教育の時期を終えると自由になる。しかしながら、それを終えても良い生活どころか普通の生活も送れないそうだ。だから皆、自分の意思でいろいろな専門学校に通う。その中でも、僕の通う学校は弱肉強食世界。昔の実力主義の風潮が残る能力学園。下剋上も起こり得る戦場。能力者を育成する能力学園。そんな学校に通ってる。僕は行きたくなかったがなぁ。この学校は誰でも入学できる『定員はある』。そして、卒業すると、将来有望の存在として大企業などに声をかけられたりし、良い生活ができるそうだ。その情報で大勢がこの学園に入学する。実際、僕の親もその情報で僕こと佐々木海星を入学させたのだから。しかし、卒業できるのはごくわずか。その卒業生は、レベルの高い人ばかり。レベルによってA.B.C.D.Eクラスに分けられ、最低でもBクラス以上の生徒じゃないと卒業は難しいと言われている。3学年あり、一回目の進級する時期になると、レベルの低いEクラス。2回目はDクラス。3回目はCクラス、卒業時はBクラスのほぼ全員が、退学になる。なぜこのようなことをするかというと、「実力主義」というのもあるが、第1は、この学園が「最強の能力を生み出す」という目標を掲げているからであろう。または、人数が集まりすぎて減らさないといけなくなったから。そして僕はとある試験を行って退学の縁を歩くEクラスの生徒になった。オーマイガー。僕の能力がなぁ。悲しいがそんなこと考えてる暇はない。どうにかして約1年後の進級のときにDクラス以上にならないと。
魔理沙「よぉ。底辺」
学校の朝。僕が机に伏せて寝ようかと思ったとき、そいつは僕に声をかけてきた。
海星「お前も僕と、どっこいどっこいだろ?」
魔理沙「なわけねぇだろバーカ。」
霧雨魔理沙。よく僕に突っかかってくるクラスメイトだ。なんとなくウザい奴って印象だ。
魔理沙「私はこのクラスの中では一番強いんだぞ。すぐにでもクラス昇格戦に挑んでDクラスに上がってやるさ。そもそもクラス昇格戦に挑めるか挑めないかで私とお前の差は明白だろ。」
クラス昇格戦とは、一つ上のクラスの生徒に対して入れ替え戦をすることだ。挑んだ方が勝つと戦った相手とクラスが入れ替えられる。
海星「挑もうとしていないだけだ。まだ時間はある。ゆっくり自分を見て欠点を直さないと後悔するぞ?」
魔理沙「そんなにゆっくりしてたらチャンスを見失うんじゃぁないかな?」
何この会話、めんどいんやけど。そう思った僕は彼女を無視して教室を出た。
教室を出て行った先は屋上。どうやら先客がいたらしい。
海星「なんでお前がここに?」
僕はその問いを彼女に向けた。
花奏「気晴らし。ホームルームまでは時間はたっぷりあるし、教室にいても何もすることがなかったからね。」
と、そっけなく言った。彼女は小林花奏。小学生の頃からの親友。彼女は頭もよく、能力も相当なものらしい。Aクラスのトップ。僕とは天と地の地ほどの差がある。
花奏「そっちは?」
海星「クラスにめんどくさい奴がいたもんで、ちょいと離れただけさ。」
花奏「はぁ。そこ実力で離さんと意味ないじゃん。」
海星「えぇ?僕、戦闘はちょっと…。」
花奏「さっさとクラス昇格戦に挑まないと、勝っても負けてもその後一ヶ月は戦えないよ?」
海星「え?そんなに待たないといけないの?」
初耳だ。まぁ、ポジティブに考えろ。チャンスは多くて12回もあるんだ。
海星「よし!僕、頑張るよ。」
花奏「具体的には?」
海星「ん〜。ない。」
花奏「お前は馬鹿か?もっとこう、身体能力の強化とか、戦闘の仕方の予習とかあるじゃん。」
海星「もう、ぶっつけ本番。負けたときに考える。」
花奏「はいはいそうですか。」
花奏は呆れた様子で言う。
花奏「じゃぁ、今私の前で自分の能力使って見てよ。」
僕の能力[直感を適中させる能力]はあまり戦闘向きではない。それ故、昇格戦に挑もうとしていなかった。しかし、今は戦闘というわけではない。ただ能力を使うだけ。僕は頭の中で意識してイメージし能力を発動しようとした。それから間もなく。
海星「!わかったぞ。今日のお前の晩飯はカレーだ!」
花奏「未来予知かそのたぐいの能力か?なら、戦闘でも結構役立つけど。まぁ、それだけでも知れたしいいや。今日のわたしの晩飯はカレーね。覚えとく。」
海星「もう帰るのか?」
花奏「うん。時間ちゃんと見なよ。」
その言葉を最後に彼女は階段を降りていった。僕はすることがなかったので床に寝転がりながら目を閉じるのであった。
海星「んん。今何時だ?」
光り輝く太陽が真上にあった。眩しい。それを認識して数秒後。僕はとっさに起き上がった。
海星「寝すぎた。」
ため息まじりの一言。なんと僕は寝落ちしていたのだ。急いで教室に戻らなければと思い僕は屋上を後にした。教室に帰って時計を見ると、もう昼休だった。僕は毎日登校するときに買ったコンビニ弁当を食べている。学校には売店があるが、高ランククラスの生徒ばかりであまり立ち入りたくないのだ。噂によると、低ランククラスの生徒がそこに行ったとき、低レベルだからと言う理由で順番を抜かされ、早く来たにもかかわらず、最終的に列の一番最後になり、何も買えない状態で帰ってきたとか、抜かした相手に「順番を抜かすのは良くない」みたいな事をいうと、校舎の裏に呼ばれて集団暴力を受けるとか。ひどいもんだよ。まぁ、噂だから本当かどうか確証はないけど。
海星「よし、今日はここにしよう。」
僕は毎日、校内のさまざまなところで昼飯を食べている。毎日違った風景。それに見とれてしまう自分がいる。今日はちなみに学校の隅の方にある、大きな木の下で食事することにした。僕が4分の1程度を食べ終わる頃、誰が僕のいる方向へ足音を立て向かってくるのに気が付いた。なんだか話しかけてきそうな気がした。
妖夢「隣、いいですか?」
??まさか、この人…僕に一目惚れでもしたのか?何故か頭の中で花奏が「なわけねぇだろ」というような眼差しでこちらを見てくるのが想像できた。ふむふむ。これは悩みどころだ。どう接しようか。コミュ障な僕でもできること。
妖夢「あ、あの〜。」
海星「は、はい。いいですよ!」
裏声が出てしまった。初対面の相手に対してなんで緊張するのだろうか。まずはそこから直さないと。
妖夢「お名前を聞いてもよろしいですか?」
海星「はい。Eクラスの佐々木海星です。時々、ここに来て食事をしています。」
妖夢「私はCクラスの魂魄妖夢と申します。」
Cクラス。え?高くね?というか僕がEクラスって言ったのに、表情や声色すべて変えずに自己紹介したぞ?この人、もしかして差別意識のない人なのか?疑問しかない。もしかすると売店の噂も嘘だったのかもしれない。
海星「ランクが高いですね。」
妖夢「いやいや。でも、私はこの学年の平均ですがね。」
海星「僕はどん底ですよ。」
妖夢「それでもあなたは余裕そうな顔をしてますけど。」
海星「あいにくと、ネガティブな考え方はとっくの昔になくなったので。それに、下向いてばかりいると前に進めないし。」
妖夢「じゃぁ、あなたはクラス昇格戦に挑もうとしているのですか?」
海星「んー。だいぶ悩んでます。はい。」
妖夢「出会ったばかりですが、私はあなたを見てとても強い人だと思いました。」
海星「それって精神的にってこと?」
妖夢「いえ。あなたが持つ能力です。」
は?僕の能力はただ感を当てるだけ。強いとは思わないが。
海星「戦闘向きではないですよ。」
妖夢「でも、あなたがそれを使いこなせば昇格戦に勝てると思いますよ。」
僕は期待されているのかもしれない。夢のまた夢の話を。でも、僕はポジティブに考えられる思考を持っている。人間の可能性は無限大だ。誰かがやり遂げれたことは僕にだってできる可能性はあるということだ。この能力世界に不可能はない。
妖夢「私は今日昇格戦を挑みました。あなたも早くに挑んでクラスランクを上げていってください。あなたがDかCクラスにいる頃、私はBかAクラスにはいってるでしょう。」
そんな確信の籠もった言葉の後。
妖夢「頑張ってください。あと、次会うときはお互い敬語無しで。」
と言い残して魂魄妖夢は弁当の蓋を閉め去っていった。僕ももうそろそろ戻るとするか。僕は重たい腰を上げ自分の教室へと帰るのであった。
残りの授業が終わり放課後。僕はこの学園の体育館にやってきた。この体育館はとても大きく、両側の側面には4階建ての1000人以上が座れる観客席がある。大勢の観客(生徒)がいる中それをわって入るようにして中央が見える位置に来た。僕がいる場所は観客席の三階そこから見下ろすように下を向くと魂魄妖夢の姿と見知らぬ男がにらみ合いながら立っていた。そうだ、これはクラス昇格戦だ。いつ始まるのだろう。そう思った僕は時計の方に目を向けたその時だった。
進行役「これより、第一回クラス昇格戦を始める。ルールを説明する。制限時間は20分だ。その間に挑んだ者は相手を先に戦闘不能にさせることにより勝利。挑まれた者は挑んだ者と同様、相手を先に戦闘不能にさせること。また、制限時間を超えたときに立ててまだ動ける状態であれば勝利。戦闘において得物を使うのもありだ。ただ、殺しはなし。以上だ。では。はじめ!」
昇格戦が始まった。魂魄さんの手には木刀がある。それに対してあの男は素手らしい。緊張の空気が漂う中、二人は全く動いていない。お互いがお互いを警戒している。すると、魂魄さんがその男の方へ突然走り出した。男は魂魄さんの行動を予測し、バックステップで魂魄さんの攻撃を避けている。大きく後ろに下がった男は左手を右腕に掴み、何やら変な動きをしている。その隙を魂魄さんは見逃さなかった。勢いよく前進し、男の左手首に狙いを定め、渾身の一撃を放とうとした。が、男は瞬時に動き、振りかぶろうとする木刀を右手の拳で殴った。驚きである。木刀を落とした魂魄さんはすぐに走った。木刀を手に取る。その刹那、男が魂魄さんに一撃を与えた。華奢な体の魂魄さんは、またも木刀を落とし、数メートル先に吹っ飛んだ。男は落ちた木刀を遠くへ放り投げ魂魄さんの方へ向きなおる。魂魄さんは立ち上がった。しかし、その体はもうボロボロだ。あの一撃で相当ダメージが入ったのだろう。魂魄さんは肩に手をおいている。立っているだけでやっとのようだ。男は何やら口を動かしている。なんて言ってる?ここからじゃぁ聞こえねぇ。男は言い終えた様子で腕を上げた。魂魄さんが意識のない中でも戦えるのなら…。そして…。
(妖夢視点)私は一瞬、何が起きたのかわからなかった。後方に落ちた木刀を取っただけなのに、相手とも、ある程度の距離はあったのに、その男は私の目の前に、拳が真横にあった。
妖夢「ぐぅ。」
壁に激突した私は背中に走る痛みをこらえながら立ち上がった。負けるわけにはいかない。肩を抑えながら男の前に立つ。すると、
男「残念だったな。お前は引きが悪かった。俺のクラスの1番か2番目に弱いやつと戦っていたら勝てたかもしれないな。だが、俺はそいつ等とは違う。これでも一様、Bクラスのトップだ。お前はまだ未熟だ。改めて挑んでこい。まぁ、俺は先にAクラスにいるけどな。」
あぁ、視界がぼやけて力が抜けていく。私は負けたのだ。私の意識は暗闇の中へと沈んでいった。
魂魄さんはまだ立っている。危ない。彼女は腕を脱力させた。そして、男はその拳を放った。だが、それは空を切った。なんと魂魄さんは最初の戦闘よりも素早く動いて手には木刀を握っていた。男も観客も驚いた。男はすぐに体制を整え魂魄さんに向き直る。すると、魂魄さんは男に突っ込んだ。男は正面からの攻撃に心を落ち着かせ防御の体制になる。が、魂魄さんはすぐに背後に周り木刀をそいつの首に1刀。大歓声で体育館を響かせた。
日差しが窓から漏れている。青く澄んでいた空もだんだんと暗くなり、輝く太陽も西へ沈んでく。そんな中、僕は保健室にいた。ベッドには魂魄さんが寝ている。あの男を倒した後、魂魄さんは意識を失い倒れた。相当限界が来ていたのだろう。でも、最後まで戦い抜く彼女の姿はかっこよかった。この人は、僕にとって見習うべき存在だ。僕も体を動かさないとな。
妖夢「ん。あれ?私は」
海星「大丈夫?」
あの時に敬語を外せと言われたので、僕はそれを外して話すことにした。
妖夢「うん。大丈夫。なぜ、佐々木くんがここに?」
海星「海星でいいですよ。いやぁ、魂魄さんの試合見てたよ。もうすっごいかっこよかった。最後に、相手の首もとにあの一撃。あれ食らったら僕死んでるよ。」
妖夢「え?私、あの男に一撃も与えてないですよ?」
海星「?でも魂魄さん、昇格戦に勝ったじゃん。」
妖夢「?そんな記憶、見覚えが…」
海星「まぁ、勝ったんやからそれでええやん。」
妖夢「そう、ですか」
この学園は結果が全てなのだから。それにしても、魂魄さんはBクラスか。早くね?今日出会った人がもう昇格した。やべぇぞ。周りの人からどんどん差が生まれている。一旦、考えるのはよそう。魂魄さんの安否も確認できたし、帰るとするか。そうして、僕は立ち上がり魂魄さんに背を向けた。
妖夢「海星も早く昇格してくださいね。」
そう言われたので僕は一度後ろを向いた。
海星「当たり前のクラッカーですよ。進級時期になる前にはDクラスまで行きますって。」
妖夢「Cクラスね。」
海星「いや、Dクラ…」
妖夢「Cクラス、ね?」
海星「えぇ!?無理無理無理無理。底辺の奴がそこまでいけるとは…」
妖夢「稽古しに来てください。私のおじいちゃんは道場をやっています。明日放課後にでも来てください。」
海星「はい。」
僕は念押しには弱い。この学園に入学したのだってそうだ。親が「この学校、むっちゃいいよ。」「卒業したら将来有望だって。」って念押ししてきたのだから。親も馬鹿である。一切悪い点を見ちゃいないのだ。まぁそれも、僕と同じポジティブ思考だからなのだろう。遺伝ってすげぇ。頭の中でそんなことを思いながら、保健室を出るのであった。
海星「ふぁ~。ねっむ。今何時や?」
時計を確認し、準備をしてすぐ家を出た。遅刻ぎみだ。昨日寝る時間を惜しんでゲームやってたからなぁ。良い子は真似しちゃだめだよ。学力・記憶力が低下し、眠くて授業に集中できなくなるから。もっと勉強して、普通の高校や大学に行かないと。僕みたいな変な学校はあまり良くないからね。あれ?今僕誰にこんなこと言ってんだろ?んなことどうでもいい。走れ!遅刻するぞ!俺の足は車読みも早いんだ。足の速さなら誰にも負けない。そうして僕は全力で走った。
海星「ふー。なんとか間に合った。」
ほんとギリギリだ。足がいたい。いつもよりも早く走れた気がする。
魔理沙「おぉ、海星。いつもより遅いじゃないか。昨日はいたけど遅刻して、今日はほんとの遅刻かと思ったぜ。」
海星「僕は遅刻しねぇよ。」
魔理沙「でも、昨日は…」
海星「あんなの僕にとっちやぁ例外に過ぎない。太陽が悪いんだ。」
魔理沙「あぁあ。そうやってモノのせいにするんだぁ。」
海星「勝手に言っとけ。ほら、時間を見ろ。」
魔理沙「それ、お前が言える台詞じゃないと思うがな。」
そんなことを言いながら、魔理沙は自分の席に座るのであった。
ガラガラガラ。担任が何か持って入ってきた。相変わらず僕らを下に見るような目線で話す。なんなんこいつ。おっと、失敬失敬。口に出しとったらボコボコにされるところだった。
担任「今から、能力調査を行う。番号順に、この機械の画面に触れろ。ランクはSからFまである。これを見て自分の能力がどれだけのものか知っておけ。」
クラス中が騒ぎ始めた。
魔理沙「海星よ。勝負しようじゃないか。」
海星「なんでお前こっちに来てんねん。勝負はしねぇよ。強さがバレルじゃねぇか。」
魔理沙「自分の能力が弱くて見せられない、みたいな。」
そこで魔理沙はくすくすと笑う。
海星「僕の能力。上クラスの人から強いって言われたんだけど。」
魔理沙「はっ。そんなのデタラメだろ。」
鼻で笑いながら僕を煽ってくる。
魔理沙「まぁ、私の能力は戦闘向きだからな。AかBランクぐらいだろ。」
海星「もし違ったら?」
魔理沙「受け入れるしかないだろ。これに関しては変えられないことだから。」
海星「もうそろそろでお前の番で。」
魔理沙「もう、私か。期待して待ってろよ?」
とても余裕そうだ。ニコニコ笑顔で列に並んでるぞ?僕も並ぶか。僕は立ち上がりその列へと並んだ。いよいよ僕の番だ。緊張する。まぁ、高くてC低くてFってところか?あぁ。こんなん気にしてもしょうがない。結果は変わらんし。僕はその画面に手のひらをかざした。「S」。は?え?what?
担任「え?」
担任も僕のランクを見てびっくりしてる!?
担任「佐々木くん。後で校長室へ来なさい。」
海星「え?は、はい。わかりました。」
えぇぇぇぇえ?校長室?なんで?そんな疑問が頭に残った。
魔理沙「んで?お前はどうだったんだ?勿論。私は予想してたAだぜ。」
海星「僕は…その…言えないっす。」
魔理沙「はは〜ん。どうせEかFが出たんだろ?まぁ、そう落ち込むなって。」
その逆である。僕の能力はそんなに強いのか?確かに、魂魄さんには言われたけど、自分自身、それを認識していなかった。嬉しいのか喜ぶべきなのか、よくわからない。まぁ、これは能力の結果であって、僕の実力ではない。結局のところ、まだ僕は弱い。能力を使いこなせていないからだ。とにかく、魂魄さんの道場でいろんなことを学ぼう。
魔理沙「お~い。聞こえてるか?耳鼻科行連れてってやろうか?」
海星「全部聞こえてたよ。」
ごめん。何も聞いてなかったっす。
魔理沙「じゃぁ、私はなんて言ってたでしょう。」
海星「…私は天才みたいなことでしょ?」
魔理沙「やっぱ聞いてなかったじゃん。もう1回言うけど、私はこれを沖に自身がついた。だからクラス昇格戦に挑もうと思う。そこで、お前と勝負しよう。来週、昇格戦をお互いがするんだ。拒否権はないぜ。もし、断ったら2ヶ月昇格戦禁止な。」
海星「えー。しゃぁないな。僕、頑張るよ?」
押しには弱いと再実感する。
魔理沙「どうせ非力ですぐにやられるんじゃ?」
海星「なわけ無いだろ。僕は行ってみせるさ。」
魔理沙「底辺の底辺に?」
海星「チゲぇよ。最高点に。」
魔理沙「高い夢をお持ちで。まぁ、叶うかどうかはお前次第だがな」
と言いながら魔理沙は僕から離れていった。話がすんだようだ。とりあえず、この授業どうにか乗り越えよう。
愛を叫ぶ
私の好きな彼にいった。
「「好きすぎて大嫌いなの」」と。
この気持ちが届かないことを知っている。
貴方の声を聞いて。
貴方の匂いを感じて。
貴方の全部が欲しくなる。
夢を見てるのは知ってるの。
それでもいいと思えてしまう。
ぐちゃぐちゃの感情を隠して…
笑顔の仮面を被って…
今日もまた人混みに紛れている。
届かないことを知っていながら、叫び続ける。
愛している。誰よりも。何よりも。
今日も知らないフリをして生きていく。
愛を呼ぶ。
〜掛け間違えたボタン一つずつ〜
『………ん?』
〇〇らしい声が聞こえてきた。
そこに、死柄木弔が薄暗い廃墟のようなバー
[ヴィランアジト]に戻る為、暗闇を
歩いていた。彼の顔には返り血があり、落ち込んでいたのだ
〜 守りたいモノがあると、そこに未来があるんだと
君のいる場所へと迎えに行くから。今は、ハッキリと
言えるよ。大切な人よ。いつまでも私の側には君がいてほしい〜
(〇〇⁉︎…オレの事!?)
すごく安心する声の持ち主である〇〇にとって、
死柄木は、〇〇の声で落ち着きを取り戻していた。
そしてヴィランアジトに無言で戻った。
キィ…
〜ほら、素敵なことが貴方を待っている。優しい
その心が嬉しいことで満たされる。ほら、素敵なことが貴方を待っている。いつか光は届くと信じているよ〜
ポタポタッ…
〇〇が、ヴィランアジトで、俺の帰宅を
待っていてくれてその間に
静かにカラオケをしていたのだ。
そして、自然と俺の涙が落ちた瞬間に、過去が蘇った
幼少期に家族全員を殺して
大きな罪をしてしまったこと
そして、オールフォーワンに拾われたこと。
オールフォーワンに拾われなかったら、きっと
俺は、違う性格の男になっていただろう
死柄木弔は、無言で私に抱きついてきたのだ
(⁉︎…温かい死柄木くんの涙…)
私の肩に温かい彼の涙が付く。
[オレ…もう死にたいよ…]
そのように感じた私は、ギュッと抱き返した。
『崩壊個性いらない…必要ないんだよ!』
『その個性…頂戴…』
『〇〇…オレのような殺人鬼になるんだぞ!』
『…それでも良いの…』
私は、ヒーローではなく、医療従事者になることを
小学1年生から憧れていた。そして今
私は、医療従事者。
交通事故で血の塊ができたり、
ガンなどの腫瘍がある患者にとって、
[崩壊個性]の医療従事者が居ないのだ
崩壊個性があれば、一発で、血の塊、ガン細胞、ガンの腫瘍などを抹消することができるからだ。
医療従事者にとっては、崩壊個性は希望の光
(死柄木くんが崩壊個性が要らないなら…)
私は、相手の個性を奪い、借りる個性を持っている。
相手の個性を借りたり奪ったら、その人は、
無個性になる
闘いから帰宅した死柄木の身体は、暗い煙が出ている為、万が一、私を襲う可能性があるので、特殊な手袋をはめて彼を見て崩壊個性を借りた
『もう無個性でいい…』
私は、日本のヴィラン
死柄木弔の元気を見たい為、手作りハンバーグを作って
ワインも注いで、彼を慰め合いながら、2人で愛を呼んだ
《僕はっ君を愛している!!》
《私もよ!!》
こんな古臭い映画を見たのはいつぶりだろうか。
どこかの国でいつかの時代でこんな事する人本当にいるのだろうか。
ポップコーンを鷲掴み、大きな口に入り込む。
二人の別れで終わった。何ともモヤモヤする終わり方だ。
エンドロールが流れ始め、席を立つ人がポツリポツリ出てきた。
真っ黒な背景に映画に携わった人々の名前が止まることを知らず流れていく。
誰も制作陣になんて興味ない。もし、映画が終わって残る人がいるのなら、シークレットムービーを求めている人だ。
もしくは、制作陣、本人。
私は、でてくる名前を熱心に眺める唯一の一般人だろう。
知らない名前ばかりだけど、この映画を作ったからには凄い人に違いない。
突然ある一つの名前に目を奪われた。
あれは、私の名前。
知らないはずの名前だった。
走馬灯のように流れてくるもう一つの記憶。
カットの音がかかり、緊迫した空気が一気に緩んだ。
私の心臓は落ち着きをなくしていた。
大切なシーン。二人が愛を叫び、別れるシーン。
主役は存在しないスポットライトに照らされ、私の視線を独占していた。
なんて、素敵な人でしょう。
役に恋したのだ。映画の登場人物に。
あのヒロインのように愛を叫びたい!
そう願えど、彼は現実に存在しない。居るならば彼になりきったアクター。
そして、彼を思い続けてそのまま生涯を終えた。
また、同じ道を辿るのだろう。
行き場をなくした愛の叫びは声にならないまま、溶けていった。
今、どれだけ箱の中の君に愛を叫んだとて、君からの反応が返るわけではないのに。