『愛を叫ぶ。』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたに会うことができない
あなたと話すことができない
眺めることしかできない
それでもいい
あなたが笑って
生きていてくれることで
私は幸せになれる
だから言わせてくれ
生きていてくれてありがとう
存在してくれてありがとう
これからも
もっと
幸せでいてほしい
そのためなら
給料なんて
溶かしてみせる
お題:愛を叫ぶ。
タイトル:ある一人のオタクより
傷付かない方法とか怒らない訓練とか
反応しない練習とか考えない思考術とか
人間であることを止めるのはもういいんじゃない?
僕たちはどうしたって
かっこ悪くて、みっともなくて、惨めな存在で
誰かの言葉に傷付いて心を乱すし
余裕をなくして八つ当たりすることもある
助けた誰かに裏切られて絶望することもあるし
頑張っても報われなくて不貞腐れることもある
道を外してしまうこともある
でもそれが、僕が生きている証拠だから
僕たちに愛が、心がある証拠だから
ねぇ、僕たちはAIじゃないでしょ?
ねぇ、僕たちは生きているんでしょ?
誰が愛を叫ぶんですかね?!
そんな人見たことも聞いたこともないです。
動物には居るようですが
人間ですよね?!
そんな小っ恥ずかしいこと出来ますか?
価値観も様々あるとは思いますが
わたしにとっての愛は
奥ゆかしく秘めたるものです。
コソッとしたところが
結構良いもんだなと思うのですが
皆さんのお話も是非お聴きしたいな
愛を叫ぶ
ポジティブに考えるのが苦手
性格とか、人間関係とか
良いところはなかなか思いつかないのに
悪いことは次々溢れてくる
人と関わることが苦手
考えてること全部を共有することは
できないのだと分かっていても
伝わらない想いがもどかしい
私は自分が嫌いだ
苦手がたくさんあって、
そんな自分にがっかりするのに
変わることを恐れてる
心を言葉にするって難しい
恥ずかしかったり
ほんのすこし怖かったり。
だけど声に出さないと伝わらないこともあるから、
私は苦手を、嫌いを、「好き」になりたい
目の前にうずくまる少年が、一人肩を揺らして泣いている。そんな彼を見て僕は、ああまたこの夢かと思うのだった。
僕は昔から夢を見る。夢の内容は単純で、真っ白な空間に一人の少年が現れるというものだ。その少年は僕に何かを訴えるでもなく、ただただ静かに泣いている。僕はそれが気味悪くて、苛立って、不快感を感じるから嫌いだ。
夢は少年がこちらを向いた瞬間に終わる。
その少年は、昔の僕にそっくり…いや、きっと僕本人だろう。
今回もいつも通り彼は泣いている。その様子に無表情ながらも僕は苛立つのだ。何故泣いている。と。
僕がこの夢を見るようになったのは兄さんに出会ってからで、一度目の喧嘩の後だった。その時は自分そっくりの子が泣いていたものだから焦って慰めようとしたものだ。
けれど彼は泣き止まない。僕が何をしようと、泣こうと怒鳴ろうと、慰めようと彼は泣き止むことがない。そんな彼に、何時からか僕は何もしなくなった。ただ単に傍観者になることにしたのだ。
そうなってから何年経ったのだろう。今日も座って少年を観察する日々。もうそろそろ飽きてきた。
いつまで泣いてるんだ。なんで泣くんだ。気持ち悪い。泣いたってどうにもならないのに。嫌いだ。
少年が顔を覆っていた手をゆっくりと下ろし始める。
あぁ、そろそろ夢から覚めるのか。と何となく目を瞑りその瞬間を待った。
「僕は君だから、全部わかるよ。」
「は?」
思わず出た声。だって、なんで、今までこんなこと無かった。瞑っていた目を見開いて少年の顔をしっかりと見てしまう。思っていた通り、あれは自分の幼い頃の姿だった。ただ一つ違うのは純粋無垢な頃の自分が無表情に僕を見つめていること。
「僕はわかるよ。愛されたいんだよね。だって僕は愛されてないんだもん。」
自分の心の嫌な部分に触れられて、先程からずっと感じていた不快感が倍増した。気持ち悪い。何が愛されたいだ。僕はそんなこと思ったことない。
「兄さん達との家族ごっこが癪に障るんだよね。いつか壊れるのに、意味無いって思ってるんでしょ。」
心臓がざわつき、自分の目の前が赤く染っていくのが分かる。そんなこと思ってない!思ったことない!と言いたいのに、僕の喉は凍ったように冷えて固まっていた。無表情の幼い頃の自分が首を傾げる。その様子は普通の子供のように無垢で、自然と苛立ちを募らせた。
「兄さんが本当の息子なんだ。兄さんの家族の両親が僕を愛すわけないもんね。」
そんなことない。彼らは僕のことをちゃんと愛してくれてる。久しぶり会えば彼らは笑って元気そうねって声をかけてくれる。愛してるわって頭を撫でてくれる。僕が愛されてないわけが無い。
「いつか壊れちゃうのに?」
純粋な笑顔で僕の方に一歩近づいた目の前の自分に、ゾッとした。背筋に冷たい手を這わされたようなそんな感覚が襲ってくる。目の前の子が本当に幼い自分なのか分からなくなった。
「愛しているなら、ずっと隣にいて欲しかった。」
遠距離でも手紙があれば安心できた。両親と兄さんから三通、毎週届く異国の切手が貼られた手紙が好きだった。
「僕が呼ばれる時は決まって社交の場だよ。都合がいいと思わない?」
思わない。少しでも僕に価値を見いだしてくれたんだ。僕をどう使おうとあの人たちの勝手だし、彼らは一言出なくてもいいのよって声をかけてくれてた。
「毎日不安と不満でいっぱいだった。耐えれば楽になると思ってた。でもそんなことは無かった!」
違う。ちゃんと兄さんが迎えに来た。僕を必要だと言ってくれてた。ちゃんと愛してくれてるって言ってた。
「でも、まだ足りない。愛して欲しい。ねぇ、愛してよ。愛して?僕を愛して。」
やめろ。愛されてる。僕はもう満足してるんだ。
「どうして?愛してよ。僕を愛して、愛して愛して。まだ満足してないんだ。」
黙ってろよ。お前なんか誰が愛すか。愛されるわけないだろお前なんて。
「うん。そうだよね。」
泣きそうな声で僕に問いかけていた少年は、突然凛とした声で言葉を紡いだ。知らず知らずに俯いていた顔を上げると、前に見た時よりも間近にいる少年の笑顔が目に入る。なんだ、なんで笑ってる。ニコニコと笑みを浮かべる少年は、僕の心の声が読めるのか。口元を歪に釣り上げて綺麗に笑って見せた。
「だって!僕は愛されてないってちゃんと君が自覚できたんだもん!」
ドンッと軽く少年に肩を押された。本当に軽く押されたはずなのに、少年の言葉がグルグルと巡り続ける頭は反射神経など無視して僕は見事なまでに床に倒れる。その様子に満足気に笑った少年が口を開いた時、これを聞いてはならない。と咄嗟に耳を塞いだ。
「本当はわかってるんでしょ?こんな僕を、君を愛してくれる人なんて一生探したっていないんだ!考えてみなよ。どうして僕だけ日本に残されたの?どうして彼らは一緒にいるのに、僕だけ離れ離れなの?どうして僕は養子なの?どうして兄さんは僕にお前みたいなやつが家に住むなんて目障りだって蔑んだの?どうしてあの後優しくなったの?どうして僕に笑いかけるようになったの?どうして珍しい瞳をした僕を彼らは引き取ったの!?」
口から出た吐息が震えて、ガタガタと奥歯が震え出すのを感じる。手のひら一枚では声を防ぐことなんてできないと、わかっていたはずの脳は機能しなかった。何から何までを叫び終わった少年、自分は笑っていた顔を醜く歪めて僕の上に跨った。
少年がこちらに手を伸ばすのが見えて、息が苦しくなっていく。足と指の感覚が遠のき、力が入らなくなったそれらは無様にも床に僕の体を打ち付けた。
段々と霞み始める目の前で、少年は何かを言っているようだが全く聞こえない。鳴り響く耳鳴りと酷い頭痛で意識が朧気になってきた時、頬に生暖かい水のようなものが落ちた。そして、意識が落ちる寸前。
「どうか愛して。」
と、小さな子供の泣き叫ぶ声が聞こえた。
【愛を叫ぶ】
生まれてきたことを後悔し続けるだけの為に私はこの世に生まれさせられてきたような気が今はしています ..... 。
風にいつまでもいつまでも吹かれていたかった少年は草の上に寝転び時々膝を抱えて座ったりしながら空の深さを想いながら眺めていた。青が沁みる。風は心地良く僅かに冷んやりしていた。時の経つのを忘れる恍惚に剥ぎ取られ失っていくという事を考え始めてみたりする。死神の召使 ... 雨 ... 風 ... ...... 太陽は神の子で ... そして偉大なる詩人なのであろう。具体化するその神の子の詩の中の世界 ... 所謂降り注がれる光の下で私たちは神に各々与えられた其々異なった物語りを歩いている .......... 。だから少年は歩くのをやめて腰を下ろして風に吹かれて老人になった。彼がこの世界に生まれて得た究極の冥利は ... この世界の全てを無事に厭になれた事だと確信した。
愛を叫ぶ
俺の喉は枯れやすい
故に叫ぶ愛は短すぎる
愛を紡ぐこの喉に
潤いを与えてくれる者は居ない
世の中の歌やドラマは「愛がどうとか」って言っているけれど、俺には愛が分からなかった。愛ってなんだ。
みんなは簡単に「愛してる」だとか「愛が一番」とか語っているけれど。その根本的な部分が分からなければ意味がないじゃないか。
そう思っていた。でも彼女は俺に教えてくれた。その言葉で、身体で、行動で。やっと、ちょっとは理解出来た気がしたんだ。
でも、貰ってばかりでは満たされないことを知った。俺も返したい。一方通行なんて、虚しさが残るだけ。
だから伝えていいですか。貴女に貰った愛を、俺が貴女に与える為に。俺は今から、貴女に愛を叫びます。
大切な人と、さいごのお別れをするため
今回のお題はスキップします
オレは愛がわからない
だから、叫ぶ愛を持ち合わせていない
と思っている
それなオレでも、
時に頭に浮かび
時に心を保つ名前がある
その名前を黙して叫ぶ時、
それが愛なのかもしれない
#愛を叫ぶ
愛を叫ぶ
どんな愛も受け止めてくれる
自分だけの大きな渓谷があったらいいのに。
愛は見返りを求めると
傷付くこともあるのかもしれない
けど、生きてる限りね
愛無しではいられないんだ。
✳︎愛を叫ぶ✳︎
今日席替えしたの。
新しい座席票を先生が発表した。
「Yさん、Sh君の隣だ」
えっ?
Sh君の隣!?
どうしよう。
明日から、勉強頑張らないとっ!
愛を叫ぶ。
「愛してるって言えよばかー!」
河川敷で思い切り叫んでいるのは最近恋人ができた僕です。もちろん迷惑にならないように叫んでるのでご安心を。そもそもなんで叫んでたか気になりますよね。え?気にならない?いやいや、聞いてくださいよ。結構悲しいんですよ?言葉で伝えてもらえないとさ。
その人が奥手というかはずかしがりやなのは分かってるんです。緊張したり不安になったりしないようにゆっくり時間をかけてでもいいよって言いました。その人のこと好きですし、愛してますし、一生一緒でもいいくらいなんです。だから、その人に負担をかけたくなくて、嫌われたくなくて慎重にお付き合いをしてたんです。でもね、ずっと話すだけっていうのもさ、ちょっと物足りないというか。別に今すぐ口づけしましょうとかじゃなくて、でも恋人同士のいちゃいちゃ的な?のしたいんですよ。それがなくても愛してるくらいなら言ってほしいなって。
それをその人に言ったらまだ早いとか言うんです。おかしいと思いません?顔真っ赤にしてるのは可愛いですけどそれで誤魔化そうったってそうはいかないですよ。まぁ、毎回絆されちゃいますけど。愛してるって言うだけで良いんだけどなぁ…
最悪です。浮気ですよ。仲良さそうに肩組んじゃって。なんでそんな嬉しそうに笑ってるんですか泣きますよ?あなたの前で大号泣かましますよ?嗚咽もれるくらい泣いてやりますけどいいんですか?なんて、言いませんけど。恋人を縛る気はありません。束縛激しいって思われたくないですし、なにより……同性なんだから、普通に恋愛なんて、できるわけ、なかったんですよ。あはは、ごめんなさい、気持ち悪いですよね。彼もそう思ってたのかな。彼も、僕を、嘲笑いたかった、だけ、なのかな。
今、河川敷にいます。あ、風に当たりたかっただけです。死にたいとかは全く無いですよ。ご安心を。
でも失恋とか初めてですよ。もう恋愛なんてしない。先ほどLIMEを送りました。アプリで別れ話ってフィクションかと思ってましたけど意外とするんですね。
さて、帰りますか。
「あ」
彼がこちらを見てますね。いや睨んでる?めちゃくちゃ肩で呼吸してますね。汗だくですけど大丈夫かな。
「………てる」
なにか言ってますかね?何でしょう?
「おれはぁ…俺はー!お前を、あ、あいっ、愛してるー!」
え?
その時の彼の顔は林檎のように赤くて。夕日に照らされている彼はいつもよりキラキラしていました。
「好きになったのお前が初めてで、恋人って意識すると恥ずかしくて顔真っ赤になるから、その、カッコわりぃとこ、見せたくなくて。でも、浮気はしてねぇ。これは絶対誓う。ただの友達とは肩組んだりできんだけど、マジでそれ以上の関係は持ってないし持つ気ねぇから。でも浮気って不安にさせたよな。本当にごめん。」
「こちらこそ、その、浮気だと決めつけてしまってすみませんでした。あなたのような誠実な方が浮気なんて、…ちょっとしそうだなとか思ってました」
「そこは嘘でもしないってことにしてくれ。改めて、言わせてくれ。あ、愛してる」
「あはは、遅すぎですよ、ばか…!」
休日の朝、ヒヨドリが大音量で鳴く。
ピィイギィイイヤァア゛ァーッ!!。
文字にすると大体こんな感じだ。
しかも一発ではない、ピギャピギャと連続で煩く喚くのだ。
オスがメスにアピールするために鳴く求愛行動?らしいのだが、あんなに煩く喚くヤツをメスが好きになるとは到底思えないが。
あまりにも煩いから売れ残っているんじゃないか、とガラス戸越しに木の枝のヒヨドリを睨んでいると、メジロが庭に飛んできた。
ここらへんを縄張りにしている番で、庭の椿や梅が咲く頃に蜜を啄みにやって来る。
ヒヨョヨン、ヒヨヨッ。
労り合うような番のメジロの鳴き声、交互に蜜を舐める可愛らしい仕草。かわいい。
独り身のヒヨドリに見せつけるように、番のメジロがいちゃいちゃしだす。
ヒヨドリは、ギャフンっと一鳴きして何処かへ飛び去っていった。
テーマ「愛を叫ぶ。」
愛を叫ぶ
「愛してるよ」なんて声を掛けることも若いときはあったけど、今は恥ずかしくてない。
好きなんて言葉すら言っていない。
そんな状態で妻はいいのだろうか。
やっぱり「愛してるよ」、「好きだよ」なんて、言葉はほしいものなの?
ほしいと言われても言えないな…。叫べないな。
年を取ると臆病になっちゃうよ。
【愛を叫ぶ】
人を好きになる。
簡単そうで難しい。
本気で好きだった人には想いを伝えられず。
こんな、恋愛をしている自分が嫌いだ。
人を愛することが嫌いになっていく。
怖くなっていく。
せめて…自分のことを好きなら想いを伝えてほしい。
絶対後悔しないはず。
だって、今日も自分は愛を叫ぶはず_。
死んでしまっては、何も伝えられない。
死人に口なしとはいうが、本当にそうだ。
私の不注意で、私は死んだことになっているが、実際はそうではない。
でも、何も言えなかった。
私の亡骸を見て、彼女は泣いていた。
傍らで、死を理解できていない我が子は不思議そうにしていた。
事故扱いの真相も伝えたいけれど、それよりも。
私は、あなた達のことを愛しているよ。
離ればなれになってしまったけれど、ずっと愛して、ずっと見守っているよ。
不安にならないで、悲しまないで。一緒にここにいるからね。
声はでない、伝わりもしない、それでも。
私は二人に愛を叫んだ。声にならない愛を叫んだ。
【愛を叫ぶ】
※シリーズものの作品です
元々、そう言うのは苦手だった。
言ったところで、伝えたところで、変わることは何もなくて。
そもそも、それがそうなのかさえ解らなくて。
だとしたら、どうすればよかったんだろうって、未だに考えている。
”愛を叫ぶ。”
その愛がどんなものだったかなんて、結局伝わりはしないんだ。
愛を叫ぶ。
お題「愛を叫ぶ」
君の中の片隅でいいんだ
僕の居場所があれば
それだけで
生きられるんだ
君の毎日の中に
一瞬だけでも
僕の居場所があれば
それだけで
息ができるんだ
君の目に最後に映るのが
僕でなくても
君の意識の最後に浮かぶのが
僕であれば
生まれたことを
悔やまない
「愛を叫ぶ。」
叫ぶということは、
相手は遠いところにいるのかな。
叫ばなければ届かないところに。
叫んでも届かないところに。
隣にいる君の、小さな愛のつぶやきに、
「私も」と笑いあえるこの幸せ