生まれてきたことを後悔し続けるだけの為に私はこの世に生まれさせられてきたような気が今はしています ..... 。
風にいつまでもいつまでも吹かれていたかった少年は草の上に寝転び時々膝を抱えて座ったりしながら空の深さを想いながら眺めていた。青が沁みる。風は心地良く僅かに冷んやりしていた。時の経つのを忘れる恍惚に剥ぎ取られ失っていくという事を考え始めてみたりする。死神の召使 ... 雨 ... 風 ... ...... 太陽は神の子で ... そして偉大なる詩人なのであろう。具体化するその神の子の詩の中の世界 ... 所謂降り注がれる光の下で私たちは神に各々与えられた其々異なった物語りを歩いている .......... 。だから少年は歩くのをやめて腰を下ろして風に吹かれて老人になった。彼がこの世界に生まれて得た究極の冥利は ... この世界の全てを無事に厭になれた事だと確信した。
5/11/2023, 2:02:58 PM