『愛と平和』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
「さぁ、愛と平和について語らいましょう。」
重い重い、と俺は天を仰ぐ。
楽単だ、って先輩に聞いたから取ったこの講義。
出席票代わりの感想用紙さえ出せば、別の作業してても良いのはありがたい。がしかし、いかんせん教授の胡散臭さがむずがゆい。
曇りなきどころか更地みたいな、まっさらな瞳が学生たちをさらっていく。
俺は目があわないように、そっと左斜め前に座る女子の頭に視線を逸らした。
綺麗なつむじ。…なんか変態っぽい。今のは無し。
愛がなんだか、俺みたいな若造にはまだ語れないけど、平和ならわかる気がするよ。
今、こういう時間でしょ。
これが当たり前じゃないことを、忘れないようにするところまで含めてさ。
用紙にどう上手く書こうか考えているうちに、つむじの彼女だったら何て回答するのか、ちょっと知りたくなった。
『愛と平和』
「愛と平和」
武器を掲げて
互いを牽制し合う
自国を守るために
今日も人が死ぬ
瀬戸際 誰かの犠牲の上
僕は今日も大切な人と笑顔で過ごす
日本は平和じゃないよ
崖っぷちを身代わりでしのいでる
だけだから
「平和の最大の敵は愛」
人は愛するもののために戦う
ある意味では戦争は愛のかたちなのかもしれない。
※愛の対象 自分 他者 信仰 社会 など
ほんの少しの愛を
隣にいる人に
それがほんの少しの
幸せを生むと信じて
平和なんておおげさなことは
自分には分からないけど
「ありがとう」って言うだけで
「ごめんなさい」って言うだけで
ほんの少し
心があったかくなる
これはきっと
そういうことなのかもしれない
愛と平和
私は戦争に興味がある。
でも、銃撃戦や空襲の映像を見ると吐き出すほど苦手。
幼い頃、祖父母やおじいちゃん
おばあちゃんの戦争の話をするとわくわくする。
私は多分…自分に経験できないものを他人に聞いたり
体験したりすることが好きなのかな?
別の話になるけど、戦争や震災で被害があっても、
みんなからの愛があれば、なんだって怖くないと
私は思う…
愛と平和って言葉は今の世の中から一番忘れ去られているものだよね
欲と見栄に塗れた頭の悪い大人たち
内戦紛争戦争があちこちで起こり
子供は青い鳥の影さえ見ることもない
こんな未来を誰が望んだのだろう?
戦争なんて始めたときからどっちも悪だ
どんな大義名分があろうと
始めてしまえばただの殺し合いだ
腐った世界に神の鉄槌を
この世界に光りあれと
愛と平和…なんて難しいお題。
ニュースを見ると気が滅入る。
知らなければならない
情報は、時に目も耳も心にまで
侵食してくるから。
地球は丸く、海は繋がっている。
近所の梅は日毎、色付き
今日も明日も同じ場所にあるだろう。
愛と平和が、いまだ混ざり合う
事の叶わぬこの世界で。
【お題:愛と平和】
「ねぇ、蓮(れん)」
『なに?』
「今日も、平和だね」
友梨(ゆり)は微笑みながら、穏やかにそう言った。
『うん…そうだね』
そう笑って答える僕を、許して欲しい。
真実を言えない僕を、許して欲しい。
でも、それを言ってしまうと彼女が僕の側を離れてしまう気がして。
すごく、こわい。
『ねぇ、友梨』
「なに?」
せめて、こんな残酷な世界が、
命を奪われてばかりの世界が、
少しでも平和になればいいのにと、
平和な空間で、静かに想う。
『愛してる』
こんな世界のことも、彼女のことも。
愛と平和
愛と平和
って言ったらサンボ思い出す。
大好き。
愛と正義
愛も正義も、どちらもいい言葉だ。
でも、愛と正義を一緒くたにすると、独善的な印象を受けるのは、私だけだろうか。
もちろん、ラブ&ピース、つまるところ「平和」や「反戦」に思うことは何もない。私はそれに諸手を挙げて賛同しているとも。
私が言いたいのは、愛と正義という言葉を日本語的に解釈した場合の話だ。愛も正義も、元々主観的な言葉だが、2つを1つの概念のように纏めてしまうと、随分と独りよがりだ。
愛しいこと、愛しくしくないこと。正しいこと、正しくないこと。これは、分けて考えるべきことだって、そう思ってる。
卒業式 式中は堪えてたけど体育館出て先生の顔見たらすぐ泣いちゃった ホームルームでは歌と先生のコメントで大号泣
外出たら塾の先生たちも来てくれて嬉しかった
学校の先生達と沢山写真撮れてA先生には長い間手握って貰った。担任の先生も握手してくれた
「がんばれ」って沢山言って貰った。 中学校すっごい楽しかったよ 全部先生達のお陰だね 辛くなったらまた行ってもいいですか?いややっぱり高校ではもっと沢山思い出作って帰ってくる事がないように頑張ります!
愛と平和、愛とは、その価値を認めたり、尊敬できる、それが、愛、誰かを、好きになる、慎重に、大事に、大切に、いろんな、価値やものの見方で愛が、その人を思う感情が強くなる。景色の、見え方などが、その愛を、強調しているのだと思う。
平和とは、町の環境や、自然などを、守ることなんだと。時には、人との関わり、時には、恋愛も関係してくるのだ。その気持ちや、感情も関係するのだと、その答えを出すには、愛の度数や、平和の度数もそのように、〃なのだ。
世界が平和でありますように。
…という願いは、簡単には叶わない。
今ある、(一応の)平穏な暮らしは、
どの国にもある、侵略や戦争で散っていった
人々の犠牲の上に成り立っている。
その歴史は、どのくらい年月が経っても、
消えたりはしない。
今、遠くの国が、一方的に侵略を行い、攻撃
された国は、長い戦いを強いられている。
病院が爆撃を受け、母親は助かったが、
生後2ヶ月の赤ん坊は駄目だった、という
ニュースを見たときは、思わず顔が歪んだ。
ただ、自国のぬるま湯のような安全に浸かって
いるうちは、世界平和をもちろん望んでいる
けれど、それを軽々しい調子で言ってはいけない
のだと思うのだ。
「愛と平和」
愛があれば平和
本当にそうなんだろうか
見知らぬ地で争い
悲しみの日々で
泣いてる人がいる
愛があっても
どんなに
平和を願っても
見えない未来
どの世界にも命はある
だから...
願わずにはいられない
真実の愛と平和を
「愛と平和、お金なんて二の次。」
そんなこと言っていいのかしら?
お金が無いと産まれない愛もあるのに。
お金さえあれば平和が実現するかも知れないのに。
社会に出てわかったわ、私。
何かを願い、叶えようとするからには、必然的にお金がいるのよ。
だから、夢を見るのは辞められないの。
愛と平和
ただ祈るだけ
ただ願うだけ
それだけじゃ心許ないから
もっと早く
もっと幸せになれるように
もっと早く叶うように
自分ができる
最大の心遣いを。
あの子は愛という物を知らない。
あの子は平和という物を知らない。
だからあの子に愛という物を、平和という物を伝えるのだ。
愛と平和、もしも片方しか手に入らないとしたらどちらを選ぶだろうか。
愛する人がいて、自分の居場所があって、しかし、誰かのそれらを奪わなければ、奪われてしまう。そんな世界。
誰も死なない、命の危険もない、食べ物だって有る。けど家族も、愛する人も家族も、好む物もない。そんな冷たい世界。
片方だけでは、成り立たないのかもしれない。愛と平和。一緒に語られることが多いこの2つ、別々で考えて見ると何かが変わってくる。
奪われてしまえば、愛は失い、底のない絶望と復讐心だけが残る。
愛と言う感情を失ってしまえば、ヒトの心には何が残るのだろうか。悲しみ、苦しみ、怒り、しかしそれを癒やしてくれる愛はそこにはない。となれば、その行き場のない感情は何処へゆくのか。
愛が争いを抑えているのかもしれない。
愛と平和は片方では成り立たない。それが私の結論。視えてきた本質。
「愛と平和ァ?
ラブアンドピースってか?
あとあれだ、結構前の車のCMで
キムタクが『ラブアンドジーンズ』って言ってた」
「もう、社長ってば!
冗談言ってないで書類整理に着手してください。
これ以上重要書類かもしれない書類の上に
コーヒーカップを置くのは嫌ですからね!」
「いや、ホントだってば」
「はいはい、わかりましたってば」
愛の上に平和が成り立つのか。
平和の上に愛が成り立つのか。
はたまた、イコールか。
私は思います。平和を失った上に愛が成り立つのだと。
これはそんな物語。
銃口が突きつけられる。ここは戦場。荒んだ荒野の中、倒れた自分と、自分の上に馬乗りになって銃口を突きつける美しい黒髪の女。女は言う。
「愛してる」
自分は言った。
「愛してた」
「今は…?愛してないの?」
「どうだかな」
「ふふ、相変わらず変な人ね」
自分と女は敵国同士だ。もっとも、それを知ったのはつい先刻のことだがな。
所謂、禁断の恋。自分の一目惚れだった。確かに愛していた。だが、段々と。でも確実に。女を疑い始めた。スパイなのではないかと。答えは、当たりだ。自分が女をスパイだと気付いたことに女が気付いた。そして、押し倒され銃口が突きつけられた。
「動くな!!!」
しまった。女側の国の兵に囲まれていた。まんまと嵌められた。自分は女の方を見た。敵が囲まれてせいぜいいい気分で笑っていたりするのだろうか。
女は、泣いていた。それも自身のこめかみに銃口を当てて。
「本当に、愛してる。私が死んだら、貴方もこの銃をこめかみに当てて死んでね」
銃声が響く。耳が痛い。飛び散った血と脳漿が辺りを真っ赤に染めた。息ができない。何故だ、それでもなお、自分は銃を手に取った。
ーカチ。
弾が、無い。何度も、何度も何度も。その事実を理解したくなくて引き金を引く。だが、どうしたって現実は変わらない。自分は女を抱きしめた。直後、散弾が自分の背中に降ってきた。薄れゆく意識の中、自分は言う。
「愛してる」
これもまた、ある種の愛と平和のお話。
#愛と平和