『愛があれば何でもできる?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
何でもはできなくても、500%出すことならできそうだよね
愛があれば何でもできる
とは、ならないけど
信頼があるので
何でもしたい
愛とは、人により
解釈が違うなら
わたしは、愛があれば何でもしたいです
「ずっと一緒だよ。」
彼女が言う。僕は小さな声で、嘘つきと呟く。
「私、もうすぐで死ぬんだ。」
彼女は涙目になりながら、平然を装うように言った。やっぱり。薄々気づいていた。それでも、知らないフリをして黙っていた。彼女の死が怖かったんだ。そんな足掻きは、今では無だ。僕たちは、静かに泣いた。
僕は最後の日まで、彼女のそばに居続けた。だんだん弱っていく彼女を見るのは、心が痛んだ。それでも、見届けないと。それが彼女を愛したものの義務だ。僕は、彼女の前では、涙を堪え作り笑顔を貼り付けた。
彼女の死から何日が経っても、僕の世界は真っ暗だった。それほどまでに、彼女の存在は大きかったのだ。
「愛は世界を救う。なんて、馬鹿らしいよな。」
愛があっても、彼女は救われなかった。世界は残酷だ。綺麗事ばかり並べやがって。僕は世界を睨みつけた。
『君はすごいね。世界に向き合えているんだね。』
懐かしい声に、振り向く。そこには、彼女が居た。
『私は逃げてばっかだったな〜。死ぬのが怖かったんだ。でもね。君のお陰で私は、息ができたんだよ』
ありがとうと彼女は言い、姿を消した。
僕は今、君が死んだ病院の屋上に居る。
「僕も、世界が現実が怖いよ。でもね。君が僕の太陽になってくれたから、僕は生きれたよ。」
愛してると言った。愛なんて幻想に過ぎない。愛があっても何も変わらない。それでも、今日だけは愛に感謝した。愛があったから、僕は彼女の下に逝けたんだ。
愛あれば何でもできる?
私の中には、
私の知らない私が居て。
私は私が恐ろしいのです。
もう一人の私は。
愛する貴方を護る為なら、
真実に口を噤むことも、
親友を騙して素知らぬ顔で微笑む事も、
仲間の命を切り捨てる事さえ、
平気でしてきました。
そして。もう一人の私は。
愛する貴方を護る為なら、
友に刃を向ける事も、
神の教えに背く事も、
悪魔に魂を売り渡す事さえ、
平気で出来るでしょう。
…愛があれば何でもできる?
もし、貴方からそう問われれば、
私は困惑した顔で、首を横に振るでしょう。
…流石に、出来ない事もありますよ。
と。
ですが。
もう一人の私は、微笑みながら頷くでしょう。
…愛する貴方を殺める事以外なら
何でも出来ますよ。
と。
「愛は万能じゃない 」と云うキミからの愛が無いとなにもできない
(短歌/お題:愛があれば何でもできる?)
お題:愛があればなんでもできる?
……?
今更何言ってるの?
できないなんて言わせないよ。
ねぇ、ならどうして「愛」なんて言葉を使ったの?
ねぇ、ならどうして私だけは特別だなんて言ったの?
ねぇねぇねぇ、このわがままだって許してよ。
いつもみたいにかわいいって笑ってよ。
私、あなたのことが大好きなんだよ。
私、あなたのことを愛してるんだよ。
私たち、両想いなんだよ。
想いが通じ合ってるんだよ。
ねぇ、私の大好きな人。
愛ってさぁ、私とお揃いの暗闇に堕ちてくれるってことじゃないの。
#愛があれば何でもできる?
ある冬の日、兄は死んだ
借金を苦にして首を吊った
嫁は返済を助けることを拒絶していた
催促の電話に苦しんでも助けなった
その苦しみは兄がもたらしたのだと責めていたようだ
嫁は債権額の十倍近いと思われる死亡保険金を受け取った
債務は相続放棄した
その金で雪の降らない都会へ移った
夫婦なんてものは まったく
題名『少し怖い話』
(裏テーマ・愛があれば何でもできる?)
私の村にはこんな話しがある。
満月の夜には、誰かに会って話しかけられても決して振り向いてはいけない。もしも女の子の声が聞こえたら全力で逃げなさい。
遠い昔、生まれてすぐ両親や祖父母も流行り病で亡くした女の子が親戚の家で育てられていたけれど、その家の子供たちに虐められていたらしいのです。
少し離れたお兄さんとお姉さんでしたが、母親がその子のせいでお金がないと言っては二人の兄妹にいつも我慢をさせていた。
母親の言葉をそのまま信じてしまった二人は女の子が憎かったのです。
育ての母親は根は優しい人でした。でも物事を深く考えず話してしまうところがあって、子供が我儘なので適当に理由を作って我慢させたかったのですが失敗でした。
育ての父親も優しい人でした。
でも、女の子が少し大きくなると時々、嫌な目つきをするようになりました。
ある日、母親は兄弟に不幸があり二人の子供を連れて実家に帰りました。その頃は母親も気づくほど虐めは激しくて三人の仲が悪いことを両親は知っていたので女の子を残したのです。
その日は大きな満月が見える夜でした。
兄姉がいないので久しぶりにのんびりと父親と夕食を食べたり、一人あやとりをして遊んだりして過ごしました。そして居間でうとうと眠りについたまでは幸せだったのかもしれません。
だけど、このあと女の子は育ての父親に襲われました。
抵抗はしたけれど恐怖心でほとんど震えているだけだったと言うことです。
終わったあと、父親は言ったらしいのです。
「お前は一生、育ててもらってる恩を忘れちゃいけないよ、愛があれば何でもできるだろ。これからもよろしくな」
女の子は聞いた。
「愛があれば何でもできる?」
「するもんだ。母ちゃんには言うなよ」
そんなことがあった翌朝、女の子は村の大きな川に浮かんでいたらしい。
それから、満月の夜に川の側を歩くと女の子の声がするらしい。
気になって振り向くと川の方から聞こえるらしい。
「ねぇ、愛があれば何でもできる?」
そして迷って答えないと、
「じゃあ、いっしょに死んでーーー!!!」
川から子供の手がスルスルスルと伸びてきて足を掴んで川に引きずり込んでしまうらしい。
女の子は、父親の言いなりになりたくなかった。
それは自分に愛が無いからで、自分は悪い人間だと思って死んだのでした。
そして愛のある人を見つけて、その愛を少し貰おうとしていたのでした。
でも本当は、愛が無いから愛されない、つまり、普通に愛されたかっただけだと思います。
とても純粋な女の子でした。
その名は「純」でした。
今日のお題:愛があれば何でもできる?
おい、嘘だろ。
目の前の光景に絶句した。
「あ、三尋木(みぞろぎ)くん」
春秋冬夏(ひととせふゆか)の花のかんばせに、さっと朱色が走っている。
いや、違う。朱というよりこれは……
「安心してください。これでもう、貴方を苦しめる者はどこにもいませんから」
朱殷に染まった彼女の足下には、壊れたマネキンのような肉塊がまろび落ちていた。多分それは元々人間だったものなのだろう。
彼女の言葉からすると、加賀屋千萱(かがやちがや)の可能性がある。こちらを目の敵にして事あるごとに非難し、僕の他者との繋がりを徹底的に邪魔してきた男だ。とはいえ、今の見た目ではそれと判別できないのでいかんともしがたいのだけれども。
「なんで」
僕はそんなことを頼んじゃいない!
と、言葉にしたいのにうまく出ないのがもどかしい。
「ふふ、おかしなことを聞きますね。三尋木くんは」
一歩、また一歩と春秋が近づいてくる度に、僕の足は後ろへと下がっていく。それでも彼女は何も気に留めずまた近づいてくる。
「そんなの、決まってるじゃないですか」
――……愛ですよ、愛。
どこかうっそりとした彼女の微笑みにつられるように、背筋に怖気が走り出した。
作品No.46【2024/05/16 テーマ:愛があれば何でもできる?】
愛だけじゃどうしようもない
何でもできる わけじゃない
愛ですら
永久のモノではないのだから
むりポ
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愛があれば何でもできますか?
愛があれば何でもできる?
愛があれば…そう思っていた頃があった…貴くて、強くて、永遠…そんな事を思っていた…だから…この気持ちがあれば、あの人も振り向いてくれそう…
でも、そんなことは無くて…なかなか届かない想いが、哀しくて…心が押しつぶされそうになる…
それでも、信じていたい…あなたへの想い、誰にも負けないから…
愛があればなんでも出来るって??
そんなわけがない
そんなことが事実であれば
心中する人なんていないのさ
でも愛がないと何もできないと思う
愛だけで何か全てできる訳じゃなくて
愛は心を安定させるのに必須だ
愛がないといつか壊れちゃうからね
壊れて狂い泣け叫びながら死ぬか
誰かと手を繋いで海に片足をひたすか
どっちがいいかと言われたら
後方の方がマシだなと思うだけで
愛があればなんでも出来るとは思わない
〖愛があれば何でもできる?〗
よく聞く質問
『何でも』はさすがに無理
八割くらいなら愛だけでもできると思う
そう考えると
『愛』ってすごいね
それだけを理由に行動できるんだから
でも八割のことを愛でできるんだったら
十分じゃない?
愛があればこの世の八割くらいはできる
愛の効果
「ねぇ、私の為に死んでくれる?」
僕は微笑んで
「いいよ」と言った。
今でも目に焼き付いてる。彼女の姿。あの時ほど美しいと感じることはもうないかもしれない。
すぐに消えてしまいそうな世界で、彼女だけがはっきりと存在していた。そんな感覚。
「加藤さん、いつもお疲れ様です。」
名前を呼ばれてやっと、こちらに意識を戻した。
「…どうも。」
自分でも驚くほど無愛想だなっと考えながら、今の彼女に意識を向ける。
「私はこれで失礼しますね。」
顔が曖昧な看護師が病室を後にした。
目を開けることのない彼女と僕だけが、静かな病室に取り残される。2人だけの世界。
曖昧で不安定な世界で僕は彼女を愛し続ける。
そこに意味がなくていい。
僕が彼女を愛している。この事実だけでいい。
だって僕は愛という感情だけで、
一生をかけて彼女の為に死んでいくのだから。
僕はそっと彼女に呟く。
「どんな君も愛してるよ。また明日。」
【愛があれば何でもできる?】
ねえねえ、ゆうちゃん。
私のこと好き?
……ふふ。嬉しいな
じゃあ、私がワガママ言っても聞いてくれる?
あのね、実は私ブランドもののバッグが欲しいんだ。
値段? 五万円……。
やっぱりダメ?
え、いいの!? 無理しなくていいんだよ?
誕生日プレゼントになら買ってくれるの?
ゆうちゃんって本当優しいね。ありがと。
じゃあ、このあいだも話したけど。
ネットで見つけた高級レストランのお店に行ってみたいの。
でもやっぱり、お金かかるから難しいかな。
……本当に? ゆうちゃん、そんなにお金持ってないでしょ?
へそくりと貯金から? ゆうちゃんって、優しすぎて心配になっちゃうな。でも嬉しい。ありがと!
愛があれば何でもできる? ってこと?
ふふっ、私のことすっごく愛してくれてるんだね。
……最後のワガママ言うね。
ゆうちゃん、私のために死んでくれる?
なんでって……ゆうちゃん、私のこと裏切ったじゃん。
浮気相手が三人も居るって、何なの?
あ、バレてないと思ってたんだ。
知ってるよ。浮気相手の一人がゆうちゃんに貢いでて、ゆうちゃんが最近羽振りがいいのはそのせいだってことも。
なんでもワガママ聞いてあげるから、ですって?
あのね、お金で愛は買えないんだよ。
それに傷付いた心も元には決して戻らないの。
だから死んでよ。さっさと私の生きる世界から消えてよ。
私のことを愛してるんならね。
さっき自分で言ってたじゃん。
愛があれば何でもできるんでしょ?
まあ、そんな愛、私は信じてないけど。
本当に私を愛してるなら浮気なんてしないもんね。
もうゆうちゃんの顔なんて見たくないし、声も聞きたくない。言い訳なんてもっと聞きたくない。
ほら、さっさと消えてよ。
私を愛してるっていうんなら、せめて最後に証明して。
そうしたら私も、少しだけゆうちゃんの愛を信じられるかもね。
君を好きだと自覚した瞬間から、終わりが始まった。
君に恋人がいようがいまいが
好きな人がいようがいまいが
君が私を好きになることはない、と知っている。
この気持ちを片付けるための猶予はどれくらい貰えますか?
君を貰えない代わりに、時間をください。
気持ちを整理する時間を。
たとえ捨てることが出来なくても、見えないところにきちんと隠すから。
本当に何でもした人を、一人知っています。
彼は静かにそう切り出しました。
本当に何でもしていた。
罪人と間違えられるような事でも躊躇なくして、愛する人を救い出していました。
愛する人に笑って貰う為に、道化のような真似もしていた。
はたから見れば愚かとしか言えませんでしたよ。
だって〝叶わぬ恋〟だったんですから。
それでも·····いえ、それなのに、と言うべきでしょうか。彼の清廉さは一欠片も失われていなかった。
怖かったのです。
私は·····いえ、私達は。
愛に狂っているかと思えば清廉で、冷静沈着かと思えば情熱的で。そんな、相反する在り方を同時に内包出来る彼という人間が·····怖かった。
ずっと傍にいたのに、ね。
そう言って笑った彼の目が、ここではないどこか遠くを見ているような色を滲ませていたのは、気のせいではないと思いました。
END
「愛があれば何でもできる?」
愛があれば何でもできる
きっとそれば言えるのは親が子供に対してだけかもしれない
無償の愛 私はまだ与えたことはない
この先、与えられるときは来るのだろうか
ソファをバタ足で泳ぐと
ちょっと怒られる
ヴィンテージなんだよって
ただの中古
舞い上がる埃が好き
たぶん煙草臭
前の持ち主のかもね
でも吸う人は嫌い
ホッとした顔しないで
キスしないじゃない
アイス食べたい
買ってきてよ
財布投げないで
好きなだけ買うからね
誕生日は覚えない
嫌いなものは覚えてる
食べるものは考えない
昨日のご飯は覚えてる
何にもしない
たまに怒る
機嫌はとらない
たまに機嫌わるい
時々真面目な顔して
いつも早く爆睡
ずっとブレーキ踏んでる
許すことを勘違いしてる
ぜんぶきらい
イラつきはしない
冗談で突き放すと
冗談で返されるけど
眼がずっと考えてる
謝らない自分が嫌い
ずっとブレーキ踏んでる
なにかがきっと縛ってる
前に進まない
ヒネた間合いで警戒してる
前になんて進まない
野生の空気が殴り合いしてる
ホコリ臭さで咽るのが好き
貴方より野良猫の方が素敵
貴方には嫌いな抹茶味
背中に入れたら尻を蹴られた
私は好きなチョコミント
いつも貴方が煽る味
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(愛があれば何でもできる?)