愛があれば何でもできる?』の作文集

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愛があれば何でもできる?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

5/16/2024, 12:49:56 PM

『愛があれば何でもできる?ラブラブ♡街角カップル特集!!』
ゴシック体の文字が、水に滲んでいる。
ここに似つかわしくない。ここに足を踏み入れる人間の中で、いったい誰が読むというのだろう。

俺は読み捨てられた水溜りの雑誌に一瞥をくれ、路地に足を踏み入れる。
懐がずっしりと重い。

足が重たくなる。
いつものことだ。
いくら慣れても、向かう先がこことなれば、自然と靴はコンクリートに擦り付く。
俺に良心だの倫理だのが残っているとでも言うのだろうか、笑わせる。

「愛があれば何でもできる…ねぇ」

さまざまな愛の形が“公式”に愛と定義され、このご時世に愛は溢れた。
愛は素晴らしい!と信じてやまない純愛者の人々は皆、胸を張って言う。
“愛があれば何でもできる!”

路地は暗く狭い。
通行人の目も届きにくく、人の気配どころか、猫1匹見かけない。
仕事には格好な場所だ。

俺が思うに、“愛があれば何でもできる”なんて言葉は、あんな、社会で使われている様に明るい言葉でも、軽々しい言葉でもない。

“愛があれば何でもできる”は、愛する者のため、愛する者に相応しくなるために、何としても幸せと成功を手にしようと覚悟を決めた者を指す言葉ではない。
愛以外の何も気かけず、愛する者のために容易く一線を越え、人の尊厳も倫理もなく、合わせる顔すら持ち合わせない、惨めに落魄れた人以下の生き物を指す言葉なのだ。
…今の俺みたいな。

路地は深い。
足下を、何かがコソコソと走り去って行く。
今日は簡単な取引だ。この辺りでいいだろう。

俺は足を止める。
だいぶ奥まで来ていたようだ。奥の方から、怒鳴り声や呻き声が聞こえる。
くらりと脳を揺らすような匂いが、微かに香る。

「…案外、愛があれば何でもできるもんだな」

狭い空から、カラスの鳴き声が降ってくる。
ゴミ溜めを覆う空も、青く澄んでいた。

5/16/2024, 12:48:43 PM

【愛(恩義)さえあればなんでもできる。】
 僕は彼女に救われた。中学1年生の頃。僕はクラスの生徒2人にいじめられた。それは中学2年生になっても続いていた。彼女と出会ったのは中2で同じクラスになったからだ。彼女の名前は小林花奏。花奏は中1の頃、色々と問題児だったらしい。クラスメイトの顔を壁に押さえつけて泣かせたり、先生に対して反抗をしたり、様々な情報が僕に流れた。最初はあのいじめっ子と同じ感じであまり関わろうとしなかったが。時間が経つに連れ親友とも呼べる相手になった。
 とある放課後。また、いじめっ子二人に校舎の裏に呼ばれた。夕方の5時ぐらいだろう。大体の生徒が部活などで帰る時間だ。はぁ。正直ツラい。親は仕事で忙しいし、先生に言ってもその場で注意するだけでその後も続く。
いじめっ子A「ほら、今日は金持ってきたか?昨日や一昨日みたいに痛い目あいたくねぇだろ?1000円ずつでいいから、俺たちに渡してくれよ。俺、今金欠なんだ。ゲーセンで惜しいとこまで行ったんだけどな。」
海星「結局取れてないじゃん。」
いじめっ子A「黙れよ。」
そう言われながら殴られる。
いじめっ子B「お前に喋る権利なんて与えてねぇ。お前の役割は、俺等に金渡すことだろうが!」
はぁ、泣きたくなる。殴られた頬は赤く腫れているだろう。逃げても無駄だ。これがこれからもあるのかと思うと、自殺しようかと思ってしまう。その時だった。
花奏「お前ら、なにやっとんじゃい。」
花奏だ。だめだ、逃げろ。男二人じゃ…。
いじめっ子A「女一人で俺等に勝てるわけねぇだろ。」
いじめっ子B「こいつもやるか?」
いじめっ子A「いいなぁ。」
そうして、花奏のいる方にいじめっ子たちが向かった。
花奏「お前ら。こいつをボコせ。」
その合図とともに後ろから数十人の男子生徒がやってきた。
花奏「お前らごときで、私たちに勝てるとでも?だから知能がたりねぇんだよ、猿。尻尾巻いて逃げたら?雑魚。群れることで自分は強いって勘違いしてるんちゃいますか?」
するといじめっ子Bが花奏の顔面に一撃を与え、そそくさに逃げていった。つられていじめっ子Aも逃げ出した。花奏は立ち上がり、
花奏「話したいことがあるんだったら、教室に来い。待ってるから。」
それを言って、花奏たちはその場を後にした。僕もそれを追うように教室に向かった。
 教室に来ると、先程の生徒たちがいた。僕はドアの近くで、
海星「さっきはありがとう。」
と、頭を下げお礼の言葉を言った。
男1「気にすんな。ほら、座りな。」
彼の声音はとても優しかった。泣きそうになりながらも、僕はみんなと対面するような形で椅子に座った。
花奏「話を聞こう。お前の抱えてきたもの全部言ってもいいし、黙ってても良い。まぁ、気持ちの整理ができたら帰っても良い。」
そう言われたので、僕は抱えてきたものを全部ぶちまけた。いじめられたときの気持ち。誰にも頼れなかった僕の心。隅から隅まで話した。
男2「そうか、お前はよく頑張った。これまで、一人で抱えこんで。辛かったよな。ごめんな、早くに気ずけなくて。」
そう言って、僕を抱きしめた。続いて他の男たちも僕を抱きしめた。その温もりのせいか、僕は泣いていた。ほんとに、ありがとう。
花奏「なぁ、海星。」
数分が経過して、花奏が質問をしていた。
花奏「このこと、警察に伝えたほうが良いと思う。中1のクソ担任のせいで、ここまで続いたんだ。どうせ今回のことだって…。だから、警察にいったほうが手っ取り早い。どうだ?私も付いて行くぞ?」
そう言われたので、僕も警察に言うことにした。今日の夜7時頃に警察署にやって来た。中に入ると、警察の人がこっちによってきた。
警察「どうしたんだ?親が心配する時間帯だぞ。何があったんだ?」
その問いに花奏が返す。
花奏「こいつ、学校でいざこざがあって先生に一度言ったことがあるんですけど、先生も役に立たなくてここに来たということです。」
警察「その傷は?」
海星・花奏「殴られました。」
警察「とりあえず、話を聞こう。」
 数十分後。
警察「そうか、君もよく頑張った。明日にでも学校に行くよ。君たちはもう帰りな。もし、親に何か言われたらこの番号に電話させな。僕が出るから。」
そう言って、警察は門まで連れて行ってくれた。
警察「気おつけなよ。」
それを最後に僕らは歩き出した。
 家についた。誰もいない。風呂を沸かし、母が冷蔵庫に入れた夜の弁当を取り出す。レンジで温めて食べる。今日のご飯はとても美味しかった。少ししょっぱいものも混ざったが…。
 次の日、僕らは学校の生徒指導室にやってきていた。そこには、いじめっ子と花奏たちと数名のその親がいた。僕も椅子に腰を掛け、何分か待つと昨日の警察と担任がやって来た。まず、警察が呼び出した理由を説明する。すると、
いじめっ子Aの母「なんで私等まで呼ばれなくちゃ行けないのですか?昨日、家の息子が殴られたんですよ?ほら、顔に傷があるじゃないですか。」
いじめっ子Bの母「そうですよ。家の子にも傷があります。ほら。」
花奏たちは傷つけてない。あれは嘘だ。そんなことを思ってると花奏が立ち上がった。
花奏「じゃぁ、お母さん。こちらをご覧ぐださい。」
すると、テレビに何かを繋げ映像を映した。
花奏「これは、昨日の早朝から映し出した映像です。夕方までとばしますね。はい。夕方の5時前頃にあなたがたの息子さんたちがやってきました。続いて、佐々木君が来ました。」
殴った。その映像を見て僕側についている親たちはざわめき出した。
いじめっ子Bの母「息子が殴った事は謝りますが、大勢を味方につけて返りうちにするのもどうかと思います。」
花奏「ふっ。じゃぁ続ぎを見てくださいよ。ここで私等が来ます。はい、私殴られましたけど、そいつ逃げましたけど、何か反論は?ありますか?ほら、私の頬見てくださいよ。」
いじめっ子Bの母「…。」
花奏「は。無視かよ。んま、いあや。次見てちょ。これは、二人が逃げた後のこと。見て!なんか喧嘩しよる。バカやねぇ。その傷。原因これやろ。よく見て。血が出てる。」
いじめっ子A・B「…。」
花奏「はい次。これは佐々木が金取られるとこ。無理やりやってるよね?佐々木の情報によると、いじめが始まってから1週間に約4日金取りよる。合計260000円ぐらいかな?いや、時々3000円とか2000円とか取ってたから、約400000円。2人分で800000円だな。」
いじめっ子A「それは違う。佐々木の奴が俺等に毎日くれるって言ったから…。」
花奏「じゃぁこれは何?」
花奏はビデオをスライドさせそれを映し出す。
花奏「これはゲーセンだな。音声もあるからよう聞いとけよ。」

いじめっ子A「いやぁ、たまったたまった。あいつの家、金持ちだから狙って正解だったな。」
いじめっ子B「それな。毎日1000円以上持ってきてるから、ありがたいわぁ。家のお小遣いよりもこっちのほうが良いわぁ。」
いじめっ子A「これからも続けような。あいつが反抗したって殴ればいいし。」
いじめっ子B「あいつ弱いもんな。すぐ泣くし。ww。」
                      」
花奏「何か反論は?ないよね?警察さん。あとはよろしく。」
それを言い終え、花奏はカメラを戻した。いじめっ子とその親は警察に連行され、行ってしまった。あとは風に身を任せよう。
 それからというもの。あいつ等のいじめもなくなり、数日が経過した後、僕が彼らに渡していたお金とともに慰謝料が届いた。花奏たちには感謝である。そういえば、あいつの口癖はあれだったよなぁ。「やるからには徹底的に。」だったっけ?お土産買って渡そう。そう考えながら僕は出かける準備をした。
海星「この前はありがとう。これお土産。受け取ってください。」
花奏「お前も賢くなれ。そして…、私にテストで勝ってみろ。」
そう煽りながら言う。
海星「いつか勝ってみせるさ。花奏と同じ高校行ってそこでも勝ってみせるさ。」
花奏「ほんとか?まぁ、期待せずとも待ってるさ。」
海星「そこ期待してくれません?」
そこでお互い笑い合う。
花奏「困った時はまた声かけろよ。私も頼るかもしれん。あのグループの女は1人なんだから。」
その言葉に僕は笑みを返し、
海星「ありがとう。」
と言うのであった。

5/16/2024, 12:46:02 PM

愛があれば何でもできる?

 愛があれば何でもできる?本当に?
お金があれば何でも買える、できるってよく聞くけど人の心までは手に入れることができないでしょ?
だけど、愛だけがあっても出来ないことはあるでしょ?
例えば、自分の好きな人にはもう相手がいる。
自分はこんなにもあなたの事を愛しているのに想いは伝わらないし、伝えられないし。愛だけが私の心に残ってしまっている。貴方と恋人になれたら私が幸せにしてあげられるのに…って。


"愛があれば何でもできる?"
"うん"
…なんて綺麗事。

貴方はそう思っていても、私は違う。
だってあなたにはもう相手がいるじゃない。だから私は、あと少しの1歩をずっと踏み出せないまま…

5/16/2024, 12:43:33 PM

愛があれば何でもできる? 私はそうおもう時もあれば無い時もあります

5/16/2024, 12:42:47 PM

愛があればなんでも出来る

(2024/05/16 21:41:21)

5/16/2024, 12:38:49 PM

愛があれば、新幹線や飛行機に何時間も乗って会いに行ける。

愛があれば、自分が好きな対象に全力で力を注げる。

好きな誰かを喜ばせようと頑張れる。

好きな何かに時間やお金を費やしたり、
好きを得意にして仕事にすることもできるかもしれない。

何でもできるかどうかは別として、
何でもやろうとするだろうと思う。

倫理的にアウトな事はダメだけれど、
双方幸せになれる事なら何だってやったら良いのだ。

できるかどうか?よりも、
そうしたいかどうか?が大事な気がする。


#愛があれば何でもできる?

5/16/2024, 12:38:26 PM

『愛があれば何でもできる?』

うーん…そもそも

私が思う「愛」とは
・いかに相手を信頼し、心を許すことができているか!?
・自分が犠牲になってでも、その相手に幸せになって欲しいと強く想うこと
・つまり、自分の気持ちよりも相手の幸せを本当に心底願えるか!?
だと思っている

これは恋人に限らずだ
友人、家族にも「愛」は存在する

私は…両親や姉、夫からの愛は知らない

でも今はわかるのだ
子どもを産むことが出来た事が1番大きいだろう…
自分の何に代えても、この子達を守りたい
この子達のためなら、惜しみなく命さえ差し出せる
そう思った

特に先天性の病気を抱えた我が子を目の当たりにし
本来、新生児で見つかるべき病気が7歳まで発見が遅れたときだ

田舎の病院では見つけにくかったのかもしれない…
それは掛かり付けの医師にも謝罪された…
でも大きな病院で遺伝性が大きいと医師に言われ
自分自身もその病気だった可能性が出てきたとき…
自分は深刻に発症しなかっただけで
我が子に遺伝させてしまったんだと気がついたとき
申し訳ない気持ちと、どこにもぶつけることのできない悲痛
終いには…子育てに非協力的な夫に
「お前のせいで病気になったんだ!発見が遅れた!」と言われ…

私は…
『今までのこの子の痛みや苦しみが楽になるなら…
これからの人生、この子の足を引っ張ることになるのなら…
私の命を捧げます!』
と何度も何度も人知れず祈った、願った、泣いた

手術は成功したが、10年経っても尚、薬が必要だ
自己ケアも毎日続けなくてはならない
思春期に入って、薬の管理を出来なくなった途端
再発をして入院したりもした
それを怠ると…最悪、お腹に管を付けたまま
一生を過ごさなければならないのだ

でも、「今後の人生のことを考えると
薬の管理は自分自身でさせなさい!」と医師に指示された
確かに…
ずっと私が傍で見守ることは不可能なのだ
どうやったって平均寿命まで生きられたとして
私のほうが先にこの世を去る
私の犯した罪は、この子に遺伝させてしまったことだ…

それがこの題材の答えだ

『愛があれば何でもできる?』
想うこと、願う事、祈ることだとすれば「YES」だ
だが、
物理的に、科学的に不可能も有り得るのだから「NO」だ

だとすれば…
答えは『どちらでもない』

ただ一つ言えること
私の命と引き換えに、
この子が後遺症もなく、
一生健康に生きることが出来るのなら…
今すぐにでも迷いなく差し出す!
それは確かな我が子への「愛」だ!
それ以外の何者でもない
本来…親とはこういう生き物なんだと…
親から愛を貰えなかった私が
唯一誇れることなのかもしれない

5/16/2024, 12:37:46 PM

『愛があれば何でもできる?』💚


もっと頑張りたい。

あなたの役に立ちたい。


そう思うたび

僕の心は乱される。


あなたは僕に興味ない。

どうしたらこっち見てくれる?

どうしたら話してくれる?


いくらあなたを想っていても

何もできない。

5/16/2024, 12:37:02 PM

𓃠実話?とか考えより創作が好きな方は創作もあるので是非見て下さい!!𓃠

愛があれば何でもできる?

そんな事は…無いと思う。人によると思うけど。
愛があって、お金もあれば何でもできると思う!!
「愛」って人を愛すだけじゃ無くて、推しが居るからグッズ買う、とか、コスメ、漫画、文房具などなどでも〇〇愛って言うじゃん。そうなってきたらお金必要……

世の中、お金だけじゃ無い!!愛も必要!!愛すのも愛されるのも!!愛があるから、してあげたい!って思う。母の日でも「料理作りたい」「感謝の品を作りたい」とか思うと思う。上手く作れなくても、出来なくても、頑張ってくれたんだって、私の事考えてくれたんだって感動すると思う。愛があるからこそ!!嬉しい、愛おしいって思う!と思う!私も喜んで貰った!!

愛があればどんな事が起こっても最後は良くなる…と思う。
終わり良ければ全て良し!!
愛がいちばんー!! 
愛そーね!!愛されよーね!!って事(?)!!

誰か分かんないけど、応援してくれてる方!!ありがとうございます!!
お気に入り登録?してるけど、もっと読みたいを押して無い方は是非押して下さい!!モチベに繋がります!!

(全然知らない人に言うのキモいかもですが、応援してくれている方、愛してます!!

5/16/2024, 12:36:42 PM

愛があれば何でもできる?

愛があるから、こそ
何にもできない

そこに相手がいて
ここに私がいる
何かの為の愛ならば
懸命に穢れている

愛なんて名がなくても
愛は存在している
要約だから愛なんて言葉は

愛はなんでもありじゃない


そっと閉ざし
きっと黙って
ずっと拡がってく
しかし
やがては崩れさる

何処にでもなく
遠のいて
それも忘れさられるけど

ここにいるよって
鼓動がする
一瞬を無くして
全てに帰る
捉えることすらできない

何にもならない
空を見上げている

閉ざされいるのは誰かな?

5/16/2024, 12:36:19 PM

愛があればなんでもできる?

無理です

そう思うのは恋愛初期の時だけ

愛があってもできないものはできん!

5/16/2024, 12:35:30 PM

愛があれば何でもできる?
…そんな軽い考え、世の中には通用しないよ。
お金だって必要だし、そりゃ金より愛だけど、流石に愛だけじゃ、笑
前まで私も愛が一番、そうゆう考え方だった。
でも、社会に出てからようやく分かった。
やっぱり愛だけじゃどうにもならない。
愛だって恋だっていつかはなくなる。
愛に全部かけてたら、失ったとき何もなくなる。
それでまた後悔する。
私はそれが怖くて逃げてる。
惨めだよねぇ〜、笑
でももう戻れないから、子供に託す。
あんただけは、後悔のないようにね、笑

5/16/2024, 12:35:24 PM

愛は有れば何でもできる?

愛は有ればやる気は確かに出るが!

できる(目標達成)にはいくつの条件は必要です。

...

5/16/2024, 12:34:24 PM

“愛があれば何でもできる?”

 愛=“何でも”
  同等の価値ならば
  できる…かも。

 〇〇 =“△△”
  そんな私達の世界の前提

トランプならば
 “何でも” は、jokerかな?
 “愛” は、❤️のA?
 ♠️のAにも負けちゃうね…


 “何でも”は
  “何”があっても
  その価値が、見合わなければ

 「何もできない」

5/16/2024, 12:33:31 PM

『後悔』

 『後悔先に立たず』
 そのことわざの通り、過去のやらかしにどれだけ後悔しても、今の状況には何の意味もない。
 それを分かっていても、こう思わずにはいられない。
 なぜあんな事をしたのかと……

 私は、目に後悔の涙をためて遠くの景色を見遣る。
 正面に広がるのは、感動を覚えるほど美しい夕焼けに染まった町。
 しかし視線を下に向ければ、はるか下に川が見え、あまりの高さに身がすくむ。
 そして高いところにいるので風が強く、吹き飛ばされそうで恐怖を覚える。
 
 なぜこんな事になったのだろう。
 なぜ私は、こんなところにいるのだろう
 なぜ私は、バンジージャンプをしなければいけないのだろう。
 いや分かっている。
 これは罰ゲーム。
 勝負を持ち掛け、破り去った敗者のみじめな末路なのだ。

 しかも全て私が調子に乗ったのが悪いのだから始末に負えない。
 負けたら何でも言うことを聞くという条件で、テストの点数勝負をしたのだ。
 私より数段頭のいい奴にである。
 徹夜で少々気が大きくなっていたとはいえ、なぜそんな事をしたのか……
 さすがに言い訳のしようもない。
 普段は反省なんてしない自分だが、こればっかりは心に刻み、再発防止に努めたい。

「顔色が悪いわね……
 ねえ、百合子。大丈夫?」
 後から私の体調を気遣ってくれる声がする。
 声の主は、親友の沙都子だ。

 バンジージャンプにビビっている私を、優しく気遣ってくれる良き友人である。
 そして、罰ゲームを実行させるため、私をここまで連れてきた大悪人でもある。
 コイツに……
 コイツにさえ勝負を挑まなければ、こんな事には……

「……大丈夫じゃない、って言ったら家に帰してくれる?」
「そうね、もしそうなら待機している医療班の診察の後、体調を万全にしてここから突き落とすわ」
「……鬼」
 なんの慰めにもならない答えを返す沙都子。
 くそう、調子に乗りやがって。

「それにしても知らなかったわ。
 百合子、あなた高いところ駄目なの?」
「……うん、絶叫系とかもダメ」
「そうだったのね……
 てっきりバカと何とやらは高いところが好きって聞くから」
「誤魔化せてないんだけど」
 今日もキレッキレの沙都子である。
 何か言い返したいところだが、さすがに怖すぎてそれどころではない。
 そして思うことは一つだけ。

「ねえ、沙都子。
 私、生きて帰れるかな」
「安心しなさい。
 流石に罰ゲームで、生き死にに関わることはさせないわよ」
「でも、紐がちぎれたりでもしたら……」
「あなたの体重で切れないギリギリの強度を確保しているわ」
「それなら大丈……なぜにギリギリ?」
「一言で言えば、嫌がらせかしら」
「悪魔か」

 まあいい。
 沙都子がそういうのなら、切れて死ぬことは無いだろう。
 さっさと終わらせて、さっさと帰る。
 こんな場所に一秒でもいたくない。
 目を瞑っていれば、いつの間にか終わってるだろう。
 女は度胸。
 今すぐ飛び降りて――

 あ。

「ねえ、沙都子。最後に一ついいかな?」
「何かしら?」
「その体重っていつの体重のこと?」
「連休後に身体測定あったでしょ。
 あれを基にしているわ」
「そ、そっか」
「何かあった?」
「何でもないよ」

 まずい。
 その体重はマズイ。
 私は体重を計る時、少しズルをした。
 体重計に乗ったとき、誰も見ていないことをいいことに、近くにあった机に少し体を預けて、軽く見せかけたのだ。
 だいたい10㎏ぐらい軽くなってるはず。

 そして今私に結ばれているのは、嘘の体重でギリギリに計算されたロープ。
 想定より重たい体重。
 だめだ。
 悲惨な末路しか待ってない。

 なぜあの時私は、何の役にも立たない見栄のために体重を偽装したのか……
 だけど後悔はあと。
 今言えば間に合うはず。

「あの、やっぱり言わなければいけないことが――」
「えい♡」
「うああああああ」
 覚悟する暇もなく突き落とされ、川に向かって落下していく。
 ああ、私はここで死ぬのか。
 一発、沙都子を殴っておけばよかったな。
 だけど、『後悔先に立たず』。
 私の人生は後悔ばっかりだったな。
 私はゆっくり目を閉じて死を待つ。



 おかしい。
 いつまで待っても私の意識ははっきりしたまま。
 もしや、ここは天国か?

 ゆっくりと目を開けると、すぐそばに川の水面が見える。
 そしてヒモが切れてない。
 私は振り子のように、ぶらぶらと揺れている。

 そこで私は気づく。
 体重ギリギリのヒモなんて嘘だと……
 さすがにそんなもの用意するのは、嫌がらせにしては度が過ぎているし、なにより手間だ。
 それに用意したところで、『なんか怖い』以上の効果がないし、事故の可能性もある。
 それを思えば、普通の丈夫なヒモを使い、ちょっと脅かすだけで十分なのだ。
 私はまんまと沙都子の思惑に乗ってしまったらしい。
 おのれ、沙都子。
 私を騙したな。

 怒りに震えながら上を見上げれば、沙都子らしき小さな人影が手を振っているのが見える。
 ここからでは分からないが、きっと満面の笑みを浮かべていることだろう。
 殴りてえ。
 めっちゃ殴りてえ。

 だが殴ったら私は後悔するだけだろう。
 でもそれでいい。
 やらない後悔より、やる後悔。

 待ってろ、沙都子。
 思いっきりぶん殴ってやるからな。

5/16/2024, 12:32:00 PM

『愛があればなんでもできる?』

愛があればなんでもできるか?
──否。
逆に、お金があればなんでもできるか?
──否。

ひとりひとりが望む、幸せ。
それは恋で始まり、愛で終わる。
それは愛で始まり、死で終わる。

愛でお金は手に入らない。
また然り、お金で愛は手に入らない。

愛を語るのは自由だ。
自由で得られるのも、愛だ。

愛は、愛となり
愛は死となる。

5/16/2024, 12:27:36 PM

「本当に私を愛してるなら一緒に死んでくれる?」
「え、いいけど今?」
「覚悟にスピード感ありすぎてこわい」
 でもありがとう、と小さく言って、彼女は少し下手くそに笑った。


"愛があれば何でもできる?"

5/16/2024, 12:26:25 PM

愛があればなんでも出来る?

これは人それぞれ違うと思う

人によって価値観が違うから

5/16/2024, 12:25:53 PM

そうであってくれるなら嬉しい
でも
愛だけではどうにもならなかった人たちを
私は忘れられない


愛があればなんでもできる?

5/16/2024, 12:25:47 PM

『愛があれば何でもできる?』


愛があれば、何でもできるかって?
ははっ、愚問だね。できるに決まってるよ。

愛があればなんだってできる。
嫌なことも、難しいことも、愛があれば乗り越えられるんだよ。
愛する人のためだったら、自分の命も惜しくない。


だから、僕は今、人を殺してるんだ――。

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