『愛があれば何でもできる?』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
お題 愛があれば何でもできる?
『With love, you can get over any obstacle!』
出来れば言ってみたいけどね。
口が裂けても言えない。言わない。
わたしの人生で最も言わない言葉100選に入る。たぶん。
だけど、皮肉屋にも、現実主義にもなりたくないし。
澄まし顔してるのも、なんか違うんだよなぁ。
絶対そんな機会ないけど、もし子どもにそう聞かれたら、迷わずそれを言える大人でありたいけどね。
綺麗ごと上等じゃん。どうせいつか分かるし。
サンタクロースだって、いるんだよ。パパかママじゃないんだぜ。最高だろ。
愛があれば…
この世界に落ちた意味も、解るのでしょうか?
父親の最後の愛。300字小説。
さよならの前に
「違う!」
私は叫んだ。
「ママが嫌いになったんだろう? だったらパパと一緒にあの世に行こう」
一ヶ月前、事故で亡くなったパパが半透明の手を伸ばす。
「嫌いじゃないもん! ちょっと喧嘩しただけ……」
そうパパが亡くなって私もママもいっぱいいっぱいになっていただけだ。
「ママだって悲しいのに、私の為に仕事頑張って……そんなの愛がないとできないよ」
「そうか?」
パパがニヤリと嫌らしく笑う。その笑みに私は確信した。
「アンタなんかパパじゃない! あっちにいけ!」
「愛があれば何でもできる?……か」
妻と娘のいる家を見下ろす男に「できたな」と死神が笑う。
「まあな……二人とも仲良くな」
男は小さく肩を竦めると窓の灯りに手を振った。
お題「愛があれば何でもできる?」
この場所に不可能などない 何だって
ペンを握れよ 君こそ愛だ
#短歌 #書く習慣 20230516「愛があればなんでもできる?」
【愛があれば何でもできる?】
読み終わったラノベを、机の上へと軽く放る。ネットで話題の小説だからと読んでみた、ファンタジー世界のラブストーリー。最悪な家庭環境で育った女の子が、自分を愛してくれる青年と出会い、彼を愛することを知り、やがては愛の力で世界を救う。読みやすい文体とわかりやすいストーリー展開が世間に受けたのだろうとは思うけれど、私の好みの物語ではなかった。
「あれ? つまらなかったの?」
珍しく本を粗雑に扱った私の態度に、猫の写真集をめくっていた君が小さく首を傾げる。
「つまらなくはないけど。愛があれば何でもできるとか、そういう綺麗事はあんまり好きじゃないんだよね」
だって法律や道徳、伝統……個人の愛だけでは乗り越えられない障壁は絶対に社会にはあって、人間が社会的な生命体である以上そればかりは致し方がない。それなのに愛の力があれば全て叶えられるなんて豪語するのは、まるで諦めるしかなかった人たちの愛が足りていなかったみたいじゃないか。
「まあ、そっか。僕は読んでないからわからないけど、宣伝の感じだと王道恋愛ものっぽかったし。君はそういうとこ、妙に現実的だもんね」
「じゃあ君は、愛があれば何でもできると思う?」
少しだけ刺々しい問い方になってしまったかもしれない。それでも君は、たいして気にした素振りを見せなかった。ただ私を真っ直ぐに見つめて、ゆっくりと瞳を細める。
「まさか。そこまでロマンチストじゃないよ。でも――」
ふわりと、花が綻ぶように君は優しく微笑んだ。
「足りなかったあと一歩のひと押しを、愛がくれることはあると思ってるよ」
出会った頃のことを思い出す。ぼんやりと世界を俯瞰する無表情。笑い方がわからないのだと呟いた、ひどく虚ろな眼差し。……ああ、本当に。君は綺麗に笑うようになった。
そうかもしれないねと頷く代わりに、そっと君の手を握りしめた。絡めた指から伝わる穏やかな温もり。それが社会を変えることなんてできない私たちのちっぽけな愛の、確かな証明だった。
【愛があればなんでもできる?】
クリス「愛があるからといって、なんでもできるわけじゃない。現実的に考えるとお金や人脈...場所が必要になることが殆どだ。けれど何かをするための原動力...エンジンとして愛はいいものだと思うよ」
私は自己愛により生き、貴方を愛したが故に罪を重ね 、貴方の愛により死ぬだろう
愛があればなんでもできる
愛があればなんでもできたら、苦労しないと思う。
いろんな感情があるから生きられていると思う。
少し頑張ろうって思うときは活力になる。
愛する人がいるとして、
その人のために罪を犯すことが出来るか?
極論だけど、そういうこと。
「愛があれば何でもできる?」
愛があれば何でもできる?
完全にノーではないがある程度は。
愛は二年で冷めるという
偉人の言葉にもあるぐらいだ
愛には限界が来る
現実的に言えば愛よりお金をとる人が多いだろう
何でもできるかと聞かれると、
もちろん不可能なことはあると思うけど、
きっと、自分が思っている以上のことはできる。
#愛があれば何でもできる?
愛があれば何でもできる?
愛があれば何でもできる?
何でもできるって思うならば
私はこの愛にずっとそっと
寄り添うことにするよ
無理強いせずに
コントロールせずに
隣にそっとずっと…
ムショウ
離れた座標から放たれる意思を見つめる時
欲張らずに、ただ覚悟しろ。
※愛があればなんでもできる?
愛があればなんでもできる?
愛があればなんでもできる、そう思えるのは特定の状態にある人だと思います。
誰かを一人占めにしたいとか、その人の将来を自分の思い通りにしたいとか。歪んだ親の愛、そんな場合そう思うかも。勉強ができるように、特定のスポーツが強くなるようにと。
長い続きはしませんね。
束縛に耐えられず、相手が逃げ出すのがオチでしょう。
親の場合だったら、子供は傍迷惑ね。歪んで育っちゃう。
愛の盲信は良くないわね。
「愛があれば何でもできる?」
画家は笑った。
「まぁ、確かに決して間違いではないよ。私も彼女のお陰で生きていけたからね。彼女は私の片割れと言っても良かった。けど、愛って本当に万能かな?」
ゴチャゴチャの歪な景色が描かれたキャンバスを背にして画家は言った。
「愛は生きるに連れて見返りが必要になる。見返りのために抱くようになる。生きるためには金がいるし、権力や肩書も必要になる。愛だけでは食えないとわかったとき、愛がある上でそれをどう利用するか、何と引き換えにするか、愛を得るために自分は何を差し出せるか、いくら本当に大事と言われているものであっても、実生活に影響を及ぼしている殆どのものは消耗品だ。目に見えない愛より、目に見える有限のもののほうが、ずっと生きる上では役に立つ。」
画家は鋭い光を瞳に湛えて語る。
「そもそも、愛なんてもの自体、人間が勝手に作った都合のいい願望でしかないんだよ。」
描きかけのキャンバスには、画家の恋人が神格化された姿で裸体を晒していた。
(愛があれば何でもできる?できないっしょ!)
愛してる、と誰かに言われたことがある。そうか、と思った。愛してくれているのか、と。好きという気持ち以上の感情をそう名付けたのかもしれない。愛してるなんて、ふざけてしか言葉にできない気がする。いや、自分の子供にならそう言えるかもしれない。何故だろう。存在しない子供に対しての期待があるようだ。親から大事だよとか愛してるとか言ってもらった記憶はないのに、私は我が子に伝えるだろう予感がある。愛という曖昧なことばに意味をくれるかもしれない過大な評価をもっている。愛はよくわからなくても、なんとなく愛を持て余している気もする。愛したい愛されたい、そんな気分がある。
愛があれば何でもできる?
(宝石の国二次創作)
「貴方は私を愛していると言うけれど、愛があれば何でも出来るの?」
氷のように透き通った瞳で君は問う。僕は勿論、間髪入れずに頷く。君は納得いかない様子で顔を顰めた。
「貴方は私が砕けろと言ったら、意味もなく自らを砕くと言うの?」
「アデュー、君が望むなら。僕は喜んで砕け散るし、海にも嵐にも身を投げよう。けれど、そんな行為に意味がないことくらい、聡明な君なら分かるはずだ」
そんなことで確認などしなくとも、僕の君への愛は揺らがないのに。君が不安にならないように、僕の愛を証明出来たのなら。その為なら、僕はなんだって出来るよ。
愛があれば何でもできる?
人はその本質において愛に生きるものである。なので人が死んだ時には、その原因を愛に求めるのが良いと私は考える。何故ならばこの世界は神の愛に包まれているからだ。人は愛を知った時に、死をおそれなくなると言う。“あの人がね〜?本当、信じられない”と言うこともある。人は愛を知った時に幸せを感じ、死をもおそれなくなるのだと思う。私は今、死が怖いがそんな私もきっと愛を知った時に死を怖れなくなるんだろうと思っている。
頼まれたって人は殺せないよ。
法外なお金をあげることもできない。
あなたの味方であり続ける保証もないし、
ペットのように飼育してあげるなんてもっての他だ。
道端の小石を拾うように、絶えず苦難を排除してあげることも、
雲間から差し込む光のように、行先を照らしてあげることも、
そのどれも、きっとできない。
でも。
いま。
わたしの袖を引いたその冷たい手を
振り返って握り込むことなら
一緒に座り込んで
朝を待つことなら
わたしにも、きっと、できると思うんだ。
#12 お題:愛があれば何でもできる?
#愛があれば何でもできる?
「私のこと、好き?」「ああ」
「私のこと、愛してる?」「ああ」
「なら、何でもしてくれる?」「……ああ」
彼女は、俺に包丁を持たせる。
そしてこう言って微笑む。
「貴方の敵を、退治して。私、とっっても困ってるの」
おそらく、あの子のことだろう。
俺は……彼女のために、愛のために、人を殺せるだろうか。
いや。
愛のために愛に殉じるのがいいかもしれない。
例えば、心中するとか。
どちらなら、できるだろうか。