『意味がないこと』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
意味がないとこばかり。
絵を描くのをやめて、踊るのをやめて、本を書くのをやめて、その結果がこれ?貴方の為に辞めさせただなんて、嘘ばかり。
幸せそうに絵を描いて踊って本を書く、あの頃の自分に声をかけるなら、なんて声をかけるだろうか。
私が恋してることは意味がないことなの?
政略結婚を望まれたって私は違う人に恋をする
だって、運命的な結婚の方が美しいでしょう?
私が手を伸ばす先には政略結婚はない
運命的な恋がしたい
誰に嫌われても気にしないほど
熱い恋がしたい
待ち焦がれてるのに
私の運命の人は
来てくれない
意味がないこと
「僕とお前の関係って、意味がないよね」
と、デートの帰り道、人気のない場所で手を繋ぎながら、歩いていた時に。
隣の恋人が、ぽつりと呟いた。
「なんで?」
俺はというと、食い気味にそんな返事をしていて。
その声は思ったよりも語気が強くて。
俺自身、自分のその声で、今、自分が苛立っているんだとわかった。
それでも、隣の彼は動じない。
相変わらず手は繋いだまま、でも、真っ直ぐ前を見ていて、こちらを見ようとはしない。
俺はそんな恋人の横顔を、真剣に見つめた。
すると、やれやれ、って様子で、彼が溜息を吐く。
そして。
「だって、この先、ずっと一緒に居ても、僕達の関係には何もないでしょ?」
彼の言う、何もない。
それは、俺達が同性同士で、結婚だって、子供だって望めないことを言っているんだろう。
だから、俺は言葉よりも先に。
繋いでいた手にぎゅっと力を込めて。
「意味はある。俺が幸せでいられるんだから」
そう、しっかりと強い気持ちを込めて、言葉にすれば。
ずっと横顔だった恋人の顔が、俺の方に向けられる。
俺は続けて、言葉を紡いだ。
「お前はそうじゃないの?俺といて幸せじゃないの?」
すると、さっきまで淡々とした様子だった彼の目が見開かれて。
その目の端に、涙が滲む。
そして。
「ううん。幸せだよ、すっごく」
なんて、言うなり目を細めて笑うから。
彼の目の端に溜まっていた、涙がスーッと流れるのだった。
End
: 意味がないこと
ねぇお父さん、今日何の日か覚えてる?
牛乳が入ったコップを片手に
珍しく娘が話しかけてきた
え? なんかあったか?
この世の終わりみたいな呆れ顔で
やっぱり忘れてる
軽く鼻を鳴らしながら
お母さんの誕生日でしょ!
ん? そうだったか?
いかん、完全に忘れてた…
たまにはお花でもプレゼントしたら!
お母さんがお花好きなことぐらいは
ちゃんと覚えてるよね?
娘の目が据わっている
今さらそんな意味がないことしたって…
そううっかり思ってしまったところで娘が
今、そんな意味がないことしたってって
思ったでしょ
そして、悪を含むように
そんなことしてたら捨てられちゃうよ
と、止めを刺して牛乳の飲み始めた
天気もいいし散歩にでも行くかと外に出たが
普段散歩なんかしないので足が進まない
あっ、そういえば確かあそこに…
思いついた方へ向かってみる
あった!
とりあえず覗くだけ覗いてみるか
おずおずと中へ入っていくと店員が
いらっしゃいませ!何かお探しですか?
と、笑顔で話しかけてきた
え~と… まずい、プチパニックだ…
どなたかへのプレゼントですか?
あの…妻への誕生日プレゼントを…
まぁ~、素敵ですね
奥様はどういうお花がお好きなんですか?
え~と…
では、何色がお好きなんですか?
確か、ピンクとか淡い色だったかな…
かしこまりました、少しお待ちくださいね
店員は何の迷いもなく花を選んでいく
まるで花が、は~いって手を挙げてるんじゃ
ないかって馬鹿なことを考えてしまうくらい…
見た目も値段も満足な花束を受け取り家に帰ると
なんだか途端に恥ずかしくなってきた
帰ってきたことに気づいた妻が
お帰りなさいと笑顔を向ける
そして一瞬、ん?という顔をしてから
それ、どうしたの?と聞いてきた
いや、ほら、その、今日、誕生日で…
だから、その、プレゼントというか…
そう言いながら花束を差し出すと
少し涙ぐんだ妻は俺にこう言った
あなたまさか…浮気してるの?
なっ、おっ、俺がそんなこと…
冗談よ、ありがとう、あなた
どの花瓶に生けるかだけで
こんなに嬉しそうに笑うんだな
ごめん、忘れてた…
誕生日おめでとう
これからも、よろしくな
はしゃぐ妻の小さな背中に
感謝の言葉を呟いた…
桜月夜
花を咲かせた
作物も育てた
動物も、残っているものを育ててみた
育った木を使って小屋も建ててみた
「 」
名前を呼ぶ
仕えている王の名を
ただ
ただ虚しく声が響く
滅んでしまったこの世界で影は一つ
アーレントが為すことは全て意味がない
王もとうに民を救うため自身を代償にし、いない
もう誰もいない世界で一つ一つ遺体を埋葬して
彼らが寂しくないように花を咲かせる
アーレントはただ一人 空間を開き世界を移動する
足跡は一人分 ずっとずっと 続いていく
うーん、と唸り声を上げ、僕は顔を上げた。
「meaninglessとpointlessの違いってなに?」
「ん?んーー……」
僕と同じように唸り声を上げたあきにいは、さっきからニヤニヤ眺めていたスマホを少し神妙な顔で見つめ直した。
「んーと……meaninglessは行動自体に意味がなくて無駄な感じ?pointlessは目的とか結果につながらないから意味がない感じ、かな」
「へえー。ありがとう、グーグル様」
「なんだよ、かわいくねーな。最初から自分のグーグル様に聞けよ」
あきにいは悪態をつきながら、またニヤニヤに戻った。なに見てんのかな。気になるけど、とりあえず意識を英作文に戻す。
「どんな文、書きたいの?」
「僕は意味がないことを続けています」
はははっ、とあきにいが笑った。
「なにそれ!英作文ってもっと無難なこと書くもんなんじゃねーの?」
そうかもしれないけど、課題は「継続していること」だから間違ってはいないはず。確かに友達は野球とか無難な感じで書こうとしてたけど。
「いいんだよ」
ちょっとムキになった僕に、あきにいは食いついてきた。
「なにを続けてんだよ、お前はさ」
「言わない」
さらにムキになったら、あきにいはスマホを置いた。頭を上げて片肘で横向きに支える。
「お前、絶賛恋愛中だろ」
……
「わかりやす!耳、真っ赤!」
笑い声が頭に響く。うるさいな。
「誰?クラスの子?それとも塾?」
いよいよあきにいはソファーをおりた。スマホより面白い娯楽を見つけたって感じなんだろう。
「知らない」
「なにそれ?一目惚れ的な感じ?」
胸の奥がチリッと痛む。と同時に、この痛みをあきにいにも与えたいという思いが急に心の奥から湧き出した。それこそ意味がないことなのに。
「……ななさん」
言ってしまってから全身にぶわりと鳥肌が立った。なんてことを。心臓が肋骨を突き破って出てきそうに激しく脈打つ。違うって言わなきゃ。焦れば焦るほど、凍りついた体が動かなくなっていく。
「……おい」
冷たく重い、あきにいの声。当たり前だ。自慢のななさん。怒るに決まってる。なのに、あきにいの声はむしろ優しくトーンダウンした。
「……おい」
泣いてごまかすみたいで情けない。だけど、涙は次から次へと溢れてくる。なんの涙なのか説明しろと言われてもできそうにない。止まれ止まれ、と祈りながら、心の一部はそんな自分自身を理解していた。今じゃなくても、この瞬間は訪れるはずだったことも。
「なんか、……ごめん」
謝んないで。もっと情けなくなるから。
「あ、えーと、アイス買ってきてやろうか。なんだっけ、お前の好きなやつ」
「もういい」
僕は無様に退散することにした。情けない。本当に。駆け込んだ部屋で、ドアにもたれながら俯く。僕のこの思いはmeaninglessなんだろうか。それともpointless?恋心に意味なんかない。時間や感情の無駄遣いなのかも。だけど、恋愛の終着点はたぶん、生物の本能としての繁殖なはず。だとしたら、この恋は目的も結果もない。pointless?
せめて意味のある恋をしたい。この思いに意味を持たせたい。結果なんか、実ることなんか望んでないけど、無駄に終わらせたくはない。今は無理でも、いつか。
ごめん、あきにい。今はまだ。
僕は意味がないことを続けています。
※英単語の意味は2人の独自の解釈です
《意味がないこと》
「意味がないこと」
私には生きる意味がない。
有り余る才能。
特別な使命。
約束された将来。
私はそういったものを持っていなかった。
こういったものを持っていたら、もしかしたら生きる意味があったと思えるのかもしれないけど、少なくとも私にはなかった。
私には死ぬ意味がない。
身体的なハンデ。
裏切られた約束。
絶望的な環境。
私はそういったものを持っていなかった。
こういったものを持っていたら、もしかしたら死ぬ意味があったと思えるのかもしれないけど、少なくとも私にはなかった。
平均を多少上下するグラフ。
全部合わせたらちょうど平均くらいの私。
平凡な私に意味が生まれるのは、
きっと私以外の誰かが私を必要としてくれたからだ。
生まれてきてくれてありがとう、と言いながら優しく私を抱いた両親。
たまにはいいとこもあるじゃん、と生意気に褒める兄弟。
一緒に帰ろう、と誘ってくれる友達。
次は負けない、と悔しがりながらも私の努力を認めてくれるライバル。
あなたに助けられた、と好意を伝えてくれたあの人。
意味がないと思っていたけど。
意味がないと思っていたのは案外私だけで。
私と同じように生きる意味も死ぬ意味もない人はたくさんいて。
同じように大切な意味を持っているのかも。
「意味がないこと」
彼女に届かない
この不安
心配
形にできないなら
行動に移せないなら
伝わらない想いなら
意味がない
朝から機嫌が悪そうで、棘のある言葉ばかりを放たれる。だけど私は、気を使って話しかけて、機嫌を取る。貶されても何を言われても笑って誤魔化す。グループの中心的な子に、嫌ないじられ方をする。周りの子たちも便乗する。嫌だなって思うけれど、悪気はないと分かっている。だからみんなの私を嘲る笑顔が、醜く歪んで見えてしまう前に、目を瞑って笑って誤魔化す。
家に帰って魂が抜けたように黙り込む。ぼーっとして、何も手につかなくなる。ご飯を食べて、布団に潜る。その時間だけすごく幸せを感じる。明日が来てほしくなくて、眠れない。でも明日は来てしまうから、今日も寝不足で学校へ行く。
私は心底、意味がない人生を送っている。
11.8 意味がないこと
この世にあることなど、ほとんど意味がないことである。ただ、私たちはそれに意味を見つけようとするのだ。ただ、それこそ、意味のないようなことなのだ。全ていずれなくなってしまうもの。ただ人々はそれを認めたくないだけなのかも知れぬ。だが、それは認めざるを得ないこと。一言で皮肉れば、いじっぱりということだろう。
意味がないこと
最近、たまに私って今、生きてる事に意味があるのかな~って思う事がある
別に心が病んでる訳では、ないのだけど……
さみしいからかな
なんなんだろう
朝は、特に何故か落ち込んでしまう事があるし
多分、不安な事や心配事が
沢山有りすぎて💧
生きるって辛い事ばかり
幸せになんて、ほんの一握り
だけど今は、娘が一人前になるまでは、意味がないことは、ないのか?
私の目の前のこの男、身長は180センチほど、薄黄緑がかった茶色の目をしたこの男は数十メートル先の男をじっと見ていた。数十メートル離れた男は魚を釣っていた。しかし、奇妙な男で、魚を釣ってはすぐさま水へまた放し、釣っては放すを繰り返していたのである。私と目の前の男はしばらく黙って見ていたが、目の前の男がおもむろに口を開いて言った。
「ありゃあ、いけねぇ。釣った魚をすぐ戻しちまうなんて。食うでも、観察するでもねえ。まるで意味がねえな。」
そう言うと男は立ち上がってどこかへ消えてしまった。
しばらくして、私の前に別の男がやってきた。可愛らしい顔をした、いかにも穏やかそうな男であった。その男は数十メートル離れた男を見つめて、言った
「あの人は何をしているのでしょうか。先程から小さな石を積み上げて、ある程度高くなったと思ったら、崩してしまう。こう言ってはなんですが、無意味な行動としか…。」
そう言うと男は黙って立ち去ってしまった。
日が暮れてきて、もう帰ろうかと思っていた頃、私の前に別の男がやってきた。焼けた肌がいかにもスポーツマンという感じで、真っ白な歯の、爽やかな笑顔が特徴的だった。その男は数十メートル離れた男を見つめて、言った
「さっきから水の中に手を入れたり、指でつついたりしているあいつ、そんな暇があれば腕立てでもすれば良いものを。意味の無いことをするやつだ。」
そう言うと、男は小走りに行ってしまった。
今私の結婚式には例の3人が来ていた。大学からの友人である彼らとは、もう10年の付き合いだ。3人のうちの1人、身長が180センチほどの男が私に話しかけてきた。
「いやぁ、お前がまさかあいつと結婚しちまうだなんて驚きだ。大学の頃はそんなに親しいイメージもなかったし、それに俺はてっきり…、いやいや、それよりも、どうしてあいつを選んだんだ?俺には検討もつかねぇよ。言わせてもらうと、少し奇妙だ。なぁ、教えてくれよ。」
私は言った
「彼が釣った魚をすぐ放して、石を積み上げては壊して、波紋の広がりをぼうっと見ていたから。」
あ どうしても?
い うん
あ 危ないよ
い 分かってる!
あ …仕方ない
い うん
あ そのかわり
い ?
あ 後悔しないんだよ
い …ありがと
『意味がないこと』
帰り道
いまなにしてるかなとか
寝る前
あした何話そうかなとか
今だって
本当に可愛いよなとか
全部意味無いのにさ、
おはよう
ありたっけの
笑顔で僕に
声掛ける
元気に歩く君を
太陽が照らす
僕は君の横顔を
見つめてる
昨日は
あんなに
怒られてたのに
君は変わらない
笑顔で僕に
挨拶してくれる
君は僕の同僚だけど
僕が恋する
一人の女性
「すみません! スマイルありますか!?」
店に転がり込んできた男が必死の形相で聞いてきた。
「えっと、スマイルのご注文で合っておりますでしょうか?」
男の様子と台詞がミスマッチすぎる。救急車を呼んでくれ! や匿ってくれ!のテンション感で言う台詞ではない。
「今日中に、どうしても、必要なんです」
息も絶え絶えに男が言った。よくみるとカメラを握りしめている。
「スマイル特集で、あと一枚で、できないとクビなんです!」
泣きそうな顔でレジカウンターにすがり付いてきた。いつもはウケ狙いの注文だけ、リピーターはなし、利益もない、スマイルは無意味の代表格だった。そんなスマイルがこんなにも強く求められている。
「ご注文、承りました。スマイルを一つですね」
男の顔に喜色が浮かぶ。これは失敗できないぞと気合いを入れた。いつもは口角を上げるだけのお手軽スマイルだったが、今回はそうもいかない。男のクビがかかっている。顔中の筋肉に意識を集中させる。
「こちらスマイルになります」
結論からいうとスマイルは失敗した。見なくてもわかるくらいに顔がひきつった。慣れないことはするもんじゃない。撮り直しは十数回に及んだが、男のクビはなんとか繋がったらしい。
【意味がないこと】
今日、初雪が降った。
結構積もって自転車登校は禁止になってしまった。
でも冬の間は親が学校まで送ってくれる。
帰りは歩きになってしまうけど…。
でも帰りは時々、君と帰れるから悪くない。
君の家の前まで行って少し立ち止まって二人で雑談。
途中まで見送ってくれる君に独占欲が満たされる。
「ダメって分かってるのに…馬鹿だなぁ、自分。」
いきてる事に何かを
みいだそうと思いを巡らす
が これだというものが出てこない
なやんでもなやんでも
いつも堂々巡り
こうして月日を過ごす
とうとう ようやくわかるのは終わりの時かな
#意味がないこと
戦争
みなさんは戦争って知ってます?小学生はちいちゃんの影送り、たずねびとなど戦争に関わる物語があります自分は1回担任の先生が主張で違う先生が特攻隊について話したんよその話を聞いた自分は泣いしまったんよ前まではそんなに戦争って知らなかったから前にさ戦争を体験した人にどんな風に戦争が起きていたか教えてもらう授業があったんよでその人の友達と離れ離れになったんよ
起こることは全部ただの出来事でしかなくて
そこに善悪をつけてるのは自分なんだと
どこを見るか何を見出すかは自由なんだと
素敵な勘違いで別にいいんだと
言ってくれる人に会えてよかった
#意味がないこと