『怖がり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
怖がり
何が怖いって
大事な人がいなくなること。
大事な人が悲しむこと。
だからできるだけ見守って
まずは自分がいなくならないこと。
怖がりだから強くなった。
怖がりだから闘った。
怖がりは最強。
怖がりだね。
幸福を失うのが怖いんだ。
幸せなはずなのに、恐怖と不安を感じてる。
下手っぴだね。ちゃんと幸福を味わえない。
きっとこの恐怖は、理屈じゃなくて、遺伝子の奥に刻まれた何かだから。私たちはみんな怖がりだ。
練習しよう。人生に身を任せて、不安になる日が来たら、その時に不安になればいい。だから今は、思いっきり幸福に抱きしめられていたらいいんだよ。
『怖がり』
本当はね、怖がりなんだよ。
表に出ないだけで。
それに怖がったって頼る人がいないんだから。
お化け屋敷とか心霊でも怖いよ。
だけど女の子がキャァとか怖いよぉって。
そんなリアクションは取れないんだ。
昔からそう。
先に怖がる人がいるから自分がしっかりしなきゃって。
怖くないふりをして。
みんなに大丈夫だよ、怖くないよ、落ち着いて。
そんな役割だった。
災害の時だってそう。
地震があっても。
怖いよなんて言う人がいない。
だから。
周りの人が怖いよと言うのに対して大丈夫だよ、怖くない、落ち着いて。
と、動く。
ほんとは心臓バクバクしてるのにね。
怖がっている人をなだめた後に一人になった時にやってくる震え。
ほんとは怖いんだ。
だけどその場でみんなが怖がったらパニックを起こす。
誰かがやらなくちゃいけない。
昔からそうだったから。
怖がることを我慢して強がりになった。
ほんとは大丈夫だよ、怖くない、落ち着いて。
これは私が欲しい言葉だ。
もし。
もしも。
ほんとは怖がりだって気づいてくれる人がいたら。
気づいて欲しい言葉を言ってくれたら。
心から安心して。
泣いちゃうかも。
「怖がり」
子供の頃は、超がつく程の怖がりだった。
友達が観てた怖いテレビが観れず
話に入れなかった事も。
でもどこで変わったのかは分からないんだけど、
いつの間にかホラーが大好きになってた。
ホラー映画、ホラー小説は好きだし、
テレビの心霊特集は必ず観る。
そんなホラー好きになった私だけど、
怖がりの部分も残ってる。
肝試しとかで心霊スポットに行くのは怖くて無理。
よくみんな行くなーと感心する。
本当に何かが出てきたらどうするの?
と怖くて絶対に行かない。
怖がり
一人でトイレも行けないような怖がりだったあの子の就職先が国内最恐級のお化け屋敷なんて、誰が予想しただろうか
怖がり
仕事でミスをして誰かに迷惑をかけないかと心配
人間関係が上手くいかず孤立しないかと心配
大切な人たちといつか死別をしなければならないのが嫌だ
そして死を迎えるのが何よりも怖い
死後の世界なんて分からない
自分という存在がこの世から無くなってしまう
そう考えるだけでいいしれぬ恐怖感を持ってしまう、だから必死に考えないように普段を過ごしている
でも『死』を恐るのではなく授かった『生』を
しっかりと全うしたい
もっとも恐れるべきは一度きりの貴重な『生』を無駄にしてしまうこと
それは自分が本当にやりたいと思うことから目をつぶってしまうこと
私たちは人生に問いかけられている
さぁ、何て答えよう
怖くて仕方ない、、
でも現実を受け止めてそれでも前に進む
「不安の正体」
ふあん、は、
どこからともなくやってくる
あのときのわたしは
どうしていまのわたしになってしまったの
あのときに思い描いたみらいは
こんなはずじゃなかったのにな
あのときのがんばりは
どこに消えてしまったのだろう
一直線、でなくてもいいけれど、
せめてつながっていると思いたかったな
かこのあれこれ
なにも、ふあん、ではなく、
だれとも、くらべる、ことなく、
まわりにはゆかいな人がいて
まいにちが楽しくて
自分がすきで信じられて
みらいに希望があって
そんなころの自分に戻りたいなぁ
それがいちばんのねがい
怖がり
変化が怖い
私はもう少しで小学校を卒業する
新しい環境でうまく生活できるか不安
推しが喉の手術をする
大好きな推し様の声が変わるのが嫌だ
少し前まではこんな学校嫌だとか
変化を求めていたくせに変化が怖くなるのは
なぜだろう こんな家庭嫌だと変化を求めたり
変化を怖がったり
変化って何なんだろう 不思議だね
でも変化があるから少しだけ強くなれるんだと私は思う
"怖がり"
「みゃあん、みゃあ」
数ヶ月前から見回りについて来るようになったが、ルートを覚えたのか最近前を歩いていくようになった。
「みゃあーん」
「ま、まて……」
「みゃう」
そして見回り中はよく鳴くようにもなった。普段も鳴きはするが、見回り中は普段の二倍、三倍くらい。
震える手で懐中電灯を持ちながら、室内を照らして確認していく。
「うぅ……」
「みゃあ」
小さく呻くと、鳴きながら近付いて足に擦り寄ってきた。
「……ありがと」
身を屈めてハナの頭を撫でる。気持ち良さそうに喉を鳴らすと、再び先を歩き始めた。
ハナが先導してくれるようになってから、早く終わるようになった。
俺がずっと震えながら見回りしているのを横で見ていたから、早く終わらせて遊びたくて先を歩くようになったのかもしれない。
いい歳した大人がまだお化けが怖いなんて、本当に情けない。猫にまで呆れられて。
中学生の時から何度か克服しようとしたが、どれも失敗に終わって医大二年生辺りで、もうどうにもならないものだと開き直った。
「みゃあ、みゃあ、みゃあーん」
仕切りに鳴いてくるハナに、ふと口元が緩む。
完全には拭えなくても、多少和らげる事はできるかもしれない。
「今夜はいっぱい遊ぼうな」
「みゃあん!」
視線を元に戻して、見回りを再開する。先程まで震えていた光が、真っ直ぐに前を照らしていた。
かたり。
家の中で、音がするでしょう。
私はそれが怖いんです。
食器棚のカップが動いた音で、蛇口から水が滴る音で、私は心臓が止まりそうになる。
友人は私を怖がりと笑うんです。
けれど、ああ、友人は知らないのです。
隙間から、暗闇から、此方を伺う黄色い瞳を!
それは私の虚妄ではないのです。確かにそれは存在しているのです。現に今も、私の部屋に住み着いている!
それは瞳を見せるのです。いやに黄色い強膜と、見るだけで総毛立つ真っ赤な瞳孔。私はあれを見ると、もう死んだ方がマシだとさえ思うのです。
いえ、瞳だけなら耐えれましょう。頭まですっぽり布団を被ってしまえば分からないのですから。しかし、それはとうとうこの間、私に手を伸ばしたのです!
ああ、あああ。思い出すにもおぞましい。それは私がベッドで横になっている時でした。私はあれが見えるのが嫌で、布団を被って寝ていたのですが、息苦しくって首を出したのです。すると、あれは私の方へ手をこまねいているではありませんか!
今まであんなに近くにいた事はなかったのに、私とあれとは、目と鼻の先程の距離しか開いていないのです。それは口も存在しているようでした。にたりと笑う口内に、火のような舌がチラリと見えました。
ねえ、どうお思いですか?
初めは瞳だけでしたでしょう。
そして次は手。
私は怖いのです。
いつかあれが全身を表すのではないかと。
ぼとり。
ひい。
嫌な音がしました。大きい音です。何か落ちましたね。何でしょうか。
がた、がたがた。
何かがどこかに手をかけて、立ち上がろうとしているのでしょう。
ぱたぱたぱたぱた
こちらへ向かって来ていますね。
ぱたり。
ああ、止まった。ねえ、あなたには、私の後ろにいるのが見えますか?
お題『怖がり』
怖がり
自分を守る為の、自己防衛本能。
ビビリなんかじゃない、大切な機能。
ちょっとしたミステリーだと思って
映画『変な家』観に行ったら
思ったより怖くて
途中から旦那さんの手を握ってました
私、怖がりなんです
「怖がり」
とある日。私は彼に悩み事を打ち明けた。
「君は相変わらず怖がりだな」と彼は少し笑いながら言った。
「だって怖いものは怖いもの」と私は言う。
「そうだね」
「でも君は立ち向かっていくだろう?」と彼は言った。
コクリと私は頷いた。
「話を聞いてくれてありがとう。頑張ってみる」
「うん。応援してる」
怖がりだけど、これから先も苦手な事や嫌な事から逃げずに私は乗り越えていくのだろうなと思う。
#怖がり
いつも何かに支配されてる
そんな気がしてた
目に見えない脅威に怯えて
誰も信じられないと強がり
何よりも自分が一番信じられずに
つくりわらいしながら
変われないと嘆くより
変えようとしない自分を笑うべきだった
誰のものでもないSTORY
怖がりな小心者でも
世界を変える小さな礫は
それぞれの心の中に中に
#怖がり
怖がる理由は無いけれど
いつもなにかに怯えてしまう
怖がる理由は無いけれど
いつも途中で諦めてしまう
ただなんとなく、
なんとなく明日が怖いだけ
ただなんとなく、
怖くなりたくないだけ
だから今日も1人
手と手を重ねて安心するの
怖がり
わたしも怖がり
予期不安強くて…
臆病…
やる前からビクビク
怯えてる…
動けない
こわいよね…
とってもこわいよね
君と別れるのが怖い
この3年間が全部消えてしまいそうだから
君に裏切られるのが怖い
何も信用できなくなりそうだから
君の無言が怖い
何か無神経なことをしてしまったかもしれないから
君に別れを告げられた
考えてた「怖い」は杞憂に終わった
7日後、君が浮気していたと聞いた
とくに悲しくも怒りも呆れもなく他人事だった
あの怖がりな自分はなんだったのだろうか
今はそう考えてしまう自分が怖い
「怖がり」
はい、私は怖がりです
はい、私は不器用です
はい、私は馬鹿です
はい、私は弱いです
いつから素直に
認められるようになっただろう
私は強い人である必要があった…
私は周りに頼る事が許されなかった…
何があっても
一人で泣き
一人で迷い
一人で悩み
一人で決断し
一人で乗り越えてきた
そんな辛い戦いのような日々を
こうして振り返る事が出来るようになったのは
君の優しさに包まれる日々の中で
一人じゃないと分かったから…
『愛たくて』
この気持ちは
声に乗せてはいけない
この気持ちを
悟られてはいけない
お前の顔色が
変わる度に
絶望を覚えるから
会いたくて
逢いたくて
理由を手探りするけど
嵐ばかりが宙を舞う
仲間を守る
夢を守る
お前にだけ
怖がりになる
お前の視線が
逸れる度に
安心を覚えるから
会いたくて
逢いたくて
今日も豪雨の音に
紛れて呟く
愛してる
怖がり
君はいつだって
僕の後に隠れるようについてきていた
知らない人に挨拶する時
二人だけで商店にお使いに行った時
僕が気まぐれで肝試しに夜のお墓に行った時
小さくて可愛かった君は
しばらく見ないうちに
すっかり綺麗な大人の女性になっていた
なのに、帰りの道で君は僕の袖を掴む
「その、田舎の夜道は、怖くって」
どうやら君の怖がりは
大人になっても治っていないらしい
懐かしい気持ちで
僕は君を実家まで送っていった