『怖がり』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
なぁ、と少し大袈裟に呼べば跳ねる華奢な肩
こっち、と少し強引に手を引けば控えめに握り返される小さな手
全部、全部俺のものにしたいって思ってるなんて
そんなこと
(怖がり)
怖がりな僕は
全てを遮断し
この世界から
飛び立つのだ
怖がりのキミのために
暗闇には優しく灯す蝋燭を
静寂にはゆっくりと流れる水の音を
空を掴むその手には
暖かいボクの手を
だから、ほら
重い瞼を閉じて、、、
目覚めた時には
光の世界に包まれるから
みんな悩み不安を抱きながら
生きている
みんな将来不安なんだ
そういう意味ではみんな怖がりだ
だから怖がりながらでいいから
昨日よりも1歩前に進もう
怖がりだからできることもある
怖がりだから誰よりも考える
その考える時間が
そのうち将来を生きるための大きなカギになるから
怖がり
わたしは怖がりなんだ
自分を守ってくれるものをなくすのが
すごく怖いんだ
私、あの鳥が怖い。
だって、すっごく鋭い目つきしているんだもん。
まるで射殺すんじゃないかってくらいに。
私、あの肉食動物も怖い。
だって、すっごく強くて食べ方もワイルドなんだもん。
まるで噛み殺すんじゃないかってくらいに。
私、あの人も怖い。
だって、平気な顔して酷くいじめてくるんだもん。
まるで人間じゃないと思っているくらいに。
私、この世界が怖い。
だって、日々絶えず戦争が起きているんだもん。
小さなものから大きなものまで。
怖いよ、怖いよ……
私の居場所はどこにもないよ……
〜怖がり〜
私はとても怖がりだ。
特に暗い空がとてもとても怖くて、夜は外に出られないほどだった。
みんな大袈裟だと笑うけれど、それには理由があった。
私が小学生の頃、山奥を友達と歩いていた時。
友達とはぐれてしまった。山を必死に探していると、後ろから足を引っ張られ、山をずるずると落ちていった。
目を覚ますと、祖父母の家でみんなに囲まれていた。
これがなんで暗い空が怖いのかは、
友達を思い出してしまうからだ。
彼女のなにもかも受け入れる性格、どこを見ても「綺麗」の一言しか出ない髪に、睫毛に、顔。それを思い出してしまう。
暗い空が、私を責めたてるみたいで。
彼女の黒い髪で、空を真っ暗に包み込んでるみたいで。
怖がり
高いところが怖い
虫が怖い
怒ったお母さんが怖い
怪我するのが怖い
病気になるのが怖い
笑われるのが怖い
叱られるのが怖い
見放されるのが怖い
嫌われるのが怖い
生きるのが怖い
私は怖がりです。ビビりです
怖くなって踏み出せなかったこと、掴めなかったものばかり。石橋も叩いて壊します。壊れた橋は数知れず
後悔はいっぱい。あぁしていたら、こうしていれば。タラレバだらけ
でもやっぱり怖いものは怖い。何にしたって踏み込むのはリスクが付き物だから。いつか死は来るけど、とりあえず生きていたいから。とりあえず傷は少なく生きていたい。そう考えたって、いいじゃないか
今こうして生きてるのだって、あの時の怖がりのおかげかもしれないんだから
泣かなくなってから、泣きたくなる夜が増えたの。
嫌いになってから、好かれたいって強く思うの。
怖い映画は見たがるくせに、見た後に怖くなってトイレや風呂に行けなくなる。
そしてそれがまさに今だということ。もしかして今日が命日ですか?
「怖がり」
怖がりなことは隠してる
平気な顔をして
強くありたいと、いつも身構えている。
私は強くありたい。
そう心で願ってる…
何かに怖がっていたら
生きていけなかった。
そのくらい子どもの頃から
ずっと1人だった。
オバケは亡くなった母だから怖くないし
怖いことがあっても母が自分を守ってくれる。
思い込みながら今日まで生きてきた…
テーマ「怖がり」
今夜は風が強い
あちこちで窓や扉が軋んでいる
まるで鍵でも掛け忘れていないかと
ためしてまわっているかのよう
どうしたら僕らの不安は消え去るだろうか
良いことより嫌なことのほうが記憶に残りやすいね
同じように悪い未来のほうが想像に容易くて
いっそ石橋は叩き壊してしまおうか
あらゆる出入り口にバリケードを築こう
ありったけのお気に入りを缶詰めにして
地下のシェルターに籠もってしまおう
寂しくなったら詩や小説や日記を贈り合おう
一方通行でもいいから
そうして僕らは夜風を忘れてぐっすり眠るんだ
隕石でも降って来て
世界が滅ろぶ朝を待ちながら
『怖がり』
怖がり
明るい性格のほうが良いに決まっている。怖がりの性格は隠している。でも物事に慎重になるときその性格が現れる。人間、失敗を重ねると弱気になる。まわりから疎まれても仕方がない。よく考えて行動するようにしている。だからいろいろ考える。ソクラテスの妻は悪妻だったいう。だから哲学者になれたのだと。確かにまわりの環境が自分自身を作っている。環境を変えない限り自分を変えることは出来ないと思う。
ある日の出来事。私は仕事を終え、家路についた。とても身体が重い。早く帰って寝ようと思った。布団にはいって目を閉じた。でも眠れない。明日も仕事がある。行きたくないと思った。でもそれではいけないと自分にいいきかせる。明日も頑張らねば。みんな頑張っている。これはプロジェクトなのだ。何が起こるかわからなない。プロジェクトX。
怖がり
自分は人が怖い。
いじめにあったり、笑われたり、虐待されたり、性虐待にあったり。とにかく人は自分にとって、全員が加害者だった。
それは大げさに周りの人間がそう見えていただけなのだろうか?
自分にとって怖くない相手など一人もいない。それは今もそうだ。人がいる限りこの世界は安全ではなく、凶器で満ちている。
すれ違うだけの人だって、怒ったり、文句をいったり、睨んだり、人に危害を加えるじゃないか。
人とは、そういうものなのだと、小さい頃から学んできた。
子どもであろうと、大人であろうと。悪意の塊なのだ、と。
でも、そんな人たちだって、自分は正義のつもりなんだ。大切な人に対しては、あふれんばかりに優しいんだ。
聖書にも書いてあるじゃないか。
「自分のことを愛してくれる者を愛したからと言って、なんということがあろうか。悪しき者ですらそれをするのだ」
ああ、なんてその通りなのだろう。
みんなが悪意の塊。
みんなが悪しき者。
そう見えるこの世界で愛があるなら、その悪の中に混じっているんだ…。
人を怖がり、生きることを怖がりながら、愛をつかもうとするなら、悪の中に手を差し入れなければならないんだ。その中から、見つけ出さなければならないんだ。
なんて恐ろしいことかと思う。
人が怖い。
生きるのが怖い。
もう傷つきたくない。
…傷つかなくてすむなら、愛なんていらないや…。
諦めたい。
人を。
生きることを。
愛を。
諦めたい。
こんな怖がりな自分に、愛を見つける資格なんてあるのだろうか?
テーマ“怖がり”
「君は怖がりだから、僕が付いていないといけないね」
って言った幼馴染は、いつの間にか
私を放っておいて、他の人とばかり、仲良くしていた。
私は独り、人が怖い。
話し掛けると「変な声」って笑われるから。
頑張って話しかけてでも、君以外の友人を作らなければいけなかったのは、分かるけど
それでも、笑われるのは怖くて、辛くて、悲しくて、痛くて…
でも一番は、いつも微笑んでいてくれた貴方が、私に一切話しかけてくれなくなったことが苦しかった。
だからね…
怖がりな私は、誰もが本来なら一番怖いであろう方法を取ることにしたよ。
ごめんね。
ばいばい。
怖がりな私の、最後の強がり。
(フィクションです。)
怖がりって
馬鹿にしてるやつの方が
よっぽど怖がり
怖がり
ある日、一人の女性が誘拐された。犯人は複数人いるらしく、必死の抵抗も無駄に終わった。
女性は見知らぬ倉庫で目を覚ます。舐めまわすような視線にニタニタと笑う表情、あびせられる言葉は侮辱的で、女性は涙を流した。
震える声で家に帰りたい、とこぼすも犯人たちは笑うだけだった。
怖がる女性に一人の男が近づく。うなだれる女性の頬を掴み、無理やり顔を上げさせた。
涙で潤む瞳に、苦しそうな呼吸音、どちらも男を興奮させるようなものだった。自分が優位になった気がした男はニヤリと笑い、女性に近づこうと顔を寄せた。そのときだった。
男は腹のあたりに違和感をおぼえ、ゆっくりと視線を下げる。そこには小柄なナイフがしっかりと刺さっており、赤黒い血がにじんでいた。
うわぁ、と情けない声が倉庫に響き、男は後ずさる。女性は苦しげに涙を流したまま、男に近づき、そのナイフを引き抜いた。そして、何かを耐えるように目をつむって、男の体に突き刺した。何度も何度も。淡い色したワンピースもいつの間にか血だらけで、女性は突き刺したナイフを引き抜いて、ゆっくり立ち上がる。
女性を連れ去った男たちは目の前の光景に思わず動けないまま、中腰で立っていた。
ゆらり、ゆらりとおぼつかない足取りで女性は男たちに近づく。恐怖でうまく動けない男たちは女性が泣きながら、自身の体にナイフが突き刺さるのを見ていることしかできなかった。
最後の一人が途切れ途切れにこう言った。
「こ、んなことが、でき、るのに、な、ぜあんな、にこわ、がっ、てい、た?」
頬にあびた返り血が涙に混じって、こぼれ落ちる。女性はもう泣いてはいなかった。ただ、悲しげな表情で答える。
「……こうなることを、恐れていたのよ」
人には怖いと感じるものが一つや二つはある。
どんな人にも怖いものがあり、どんなすごい人でも怖いものが存在している。
あなたのことを怖がりだという人がいたとしてもそれはただその人が怖いと思っていないだけだ。
恐れることも恥じることもない。
人間は誰もが怖がりだ。
怖がり
あの人は怖がりだからいつも一緒に居てあげなきゃ、、、
あぁ、やっぱり今日も怖がりのくせに強がってるんだ。
前は笑顔を絶やさない明るい人だったのに。
どうして暗く悲しい表情のままなの?
大丈夫、独りじゃないよって言葉も届かないの?
ほら、手を出してよ。前は喜んで握ってくれたのに。
こんなに近くに居るんだよ?それなのに──
君は何を視てるの