『快晴』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【快晴】
アラームの音で目が覚める
また今日が始まる
スマホがひかり誰かから連絡が来たことを私に知らせた
相手は母
〈おはよう☀︎今日はいい天気だよ〉
カーテンを開けると眩しすぎるほどの光が先程まで暗かった部屋へと差し込む
晴れ、か
雨よりはいいか
今日も私は憂鬱
学校になんて行きたくない
行っても友達なんていないし
疲れるだけだ
そんな思いを抱えながら私の体は学校に向かうための準備を進めている
行きたくない
でも行かなきゃいけない
行かなきゃ
学校に向かう足取りは決して軽いものなんかじゃない
それでもしっかり学校へと向かっていく
空を見上げて息を着く
もっと単純だったら良かったのに
もっと自分勝手なら
もっと周りが見えていなければ
そんな事ばっかり考えてしまう
それでも私は変われない
みんな簡単に言うんだ
友達ができないとか
クラスに馴染めないって相談すると
『あなたが変わるしかない』って
変わることってそんなに簡単じゃないんだよ
それでも反抗しきれず
自分を押し殺して今日を生きる
今日は快晴
雲ひとつない
私もいつかこんな晴れ模様の心で楽しく生活することができるかな
その日までちゃんと生きていられるだろうか
いや生きてみよう
変わる必要はないから
自分なりにしっかり
誰かが私を見つけてくれる日まで
精一杯生きていこう
結局、他力本願になってしまうけど…
大丈夫
私なら大丈夫
ここまで生きてこれたのだから
頭がとてつもなく痛い。
誰だよ今日の天気を快晴にしたの。
あーなんかまだ酔ってるみたい。
金輪際、深酒はしない。と毎回反省する私を自分で褒めている私。
そうですとも、ぜんぜん反省できていませんよ。
改心していたら、こうも度々二日酔いのまま仕事に行くこともないですよ。
陽の光が痛い。
二日酔いじゃなければ、とても心地よい天気なはず。
もう、ほんとに、改心したい。
お題『快晴』
快晴#56
今日は珍しく散歩をしようと私は外に出て空を仰いだ。昨日より青がよく見える。明日はどうだろう?曇天かな、それとも快晴かな?空の情緒はわからないけど明日も安定してますように。
【快晴】
透明に澄んだ空に
あなたは吸い込まれていった
こんなにも快く晴れたから
わたしの涙は届かない
空のあなたには届かない
快晴
ずっとずっと憧れてた先輩。
今迄、遠くから見てるだけだった。
でも、少し前から、
先輩と少しだけ親しくなって。
会話を交わせる様になった。
先輩に名前を覚えて貰えて。
凄く幸せ…だと、思ってた。
だけど。
先輩と親しくなって、知ってしまった。
先輩には、恋人が居るって事を。
失恋したんだから、
悲しくて、苦しくて、
泣いて泣いて…。
俺の心は、雨模様になるって思ってた。
だけど…何でだろう?
幸せそうな先輩と先輩の恋人の姿を見たら。
俺の心は。
見事な快晴。
雲一つない、青空が広がってる。
何故か…。
涙雨なんか、降りはしなかったんだ。
快晴。気持ちがいい。外に出て散歩してみよう。
猫が一匹、気持ちよさそうに昼寝をしている。
水彩絵の具で描かれたような綺麗な空がある。
いつもは会わないおじいちゃんにおはようと言われた。
近くの美味いラーメン屋もわかるし、いつも買い物するスーパーもわかる。何年も住んでいるから。なのに、少し歩いただけでこんなにも発見があった。
また雨の日も散歩してみようと思った。
きみと僕
こんな空の下じゃ
会えないね
だって
何かに隠れてなきゃ
すぐに秘密がばれちゃうもの
僕はもう
それでもいいのだけれど
『快晴』
快晴
照らされた腕が白い
おそろしいほど、外を嫌うタチが
隠し事のできない明るさに暴かれる
昔は日焼けをしていた
赤くなるくらいに
4月だというのに真夏のようで
考え込みたくなくて早歩きをした僕は
垂れるほど汗をかいていた
もわもわとした温かい大気で
息がしにくい
犬の散歩をする人とすれ違った
胴の長い犬と目が合った
もう少し、歩いてみるか
犬の意見も借りたいよ
探しているんだ
何かを探しているんだ
しっくりくる何かを。
【僕の物語の一節】
「快晴」
空に向かって咲く君の笑顔が、
どこまでもどこまでも広がる
快晴のようで、
僕はその広い広い空に
綿雲のように浮かんでみたかった。
本日快晴心は曇天気分は大荒れ大嵐。ごうごうと響くドライヤーの音色を聞きながら鏡の中のどんより顔を困ったように眺めてる。お弁当の下ごしらえも準備万端、着るものだって用意済み。あとは気分を変えるだけそれが一番難しい。
自分で荷造りした荷物は混沌としていて
大体のものは必要なはずなんだけど
なんとなくとにかく煩わしくて
全てを今日の快晴のせいにして
あの世もこの世もない場所で
あの子もこの子も忘れてしまって
ただただ漂う私はナニモノ?
『快晴』
【快晴】
手をのばす
出来るだけ高いところを目指すように
のばす、のばす
見上げた先には青、青、青
雲一つ見えないいちめんの青
届くはずなんてないのに
遠いあなたに
届きそうな気がしてしまう
快晴の空の下
月見里湊
【260,お題:快晴】
快斗、という名前を自分でもそれなりに気に入っていた。
俺が生まれた日、ずっと嵐だった空が嘘のように晴れ渡り美しい快晴が見えたそうだ
その"快晴"からとって、晴れ渡る大空のような澄んだ心の持ち主になってくれ、ということで"快斗"
俺が見る空はいつも晴れ、雨を見たことは数えるほどしかなかった
周りからは、生粋の晴れ男などとよくもてはやされた
自分でも、俺には雨を退ける何かがあるんだと少し思っていた
ある時超大型の台風がきて、会社も学校も休みになるような大嵐になったことがある
流石に台風は退けられなかったらしく、俺は無心でガラスに打ち付ける雨粒を見ていた
その時に見た、荒れ狂う灰色の世界が見とれるほどに美しかったことを覚えている
時折黒雲を切り裂く稲妻、木の葉や小石を巻き上げて唸る暴風
晴れた青空を見続けてきた俺にとってその光景は、世界の崩壊のようで
昼でも夜のように暗いその光景に目を奪われ続けた
それから俺は晴れより雨が好きだ、快晴だけど俺は雷雨がいい
-快晴-
雲ひとつない青い空。
心がすーっとなるから、私の好きな空。
ではあるのだけど…
いろんなかたちの雲が少しあって、わくわくする空の方が私は好きだな、とちょっと思う。
快晴
久しぶりの青空…桜が満開になる手前から、降り続く雨…一気に咲開く桜が、あっけなく散って…例年よりも、早く咲き始めて、一気に咲いて散った桜が、余計に儚くて…
大方散った桜には、新芽が勢い良く萌てきた…そして、久しぶりの青空…コントラストが眩しくて、目を細めてしまう…本当は、青空をバックに、花を愛でたかったけれど…毎年、そんな事を思い乍ら、青空を見上げている…
快晴
―――ミーンミンミンミンミン
空は雲一つ無き快晴
うだるような暑さとセミの大合唱
墓前に花を供える
祖父と祖母が眠る
墓誌には平成と令和
奇しくも今日は二人の命日
この時ばかりは心安らかに掌を合わせる
#駆と棗 (BR)
Side:Natsume Isshiki
10歳の時、僕の世界から音が消えた。
あの日は今日のように雲ひとつない快晴だったけれど、朝目覚めるとひどく静かで、開いた窓から吹いてくる穏やかな春風もどこか冷たく感じたのを覚えている。
…この季節の快晴の日は、今でもその感覚を鮮明に思い出してしまう。
「…」
かつて僕は歌うことが好きだった。大好きな音楽を聴いて歌うことが僕の幸せな時間だったのに、生まれて初めて抱いた歌手になるという将来の夢は粉々に砕け散った。
ただ…そのショックで日に日に感情を失っていく僕の周りから友達が1人、また1人と離れていく中、2歳年下の幼馴染・駆だけは今も僕のそばにいてくれている。
実親の愛を知らずに育ち、歌えなくなった自分に価値はないだなんて思っていた僕に、彼は僕の両手では抱えきれないほどに大きな生きる希望をくれた。
『棗くん、お昼何食べたい?』
『今はオムライスの気分かも』
『じゃあ俺が作ってあげる!』
『駆って料理できたっけ?』
『失敬な!できるってば!』
『ごめんごめん』
駆は約8年ほどかけて僕のために少しずつ手話を覚えてくれて、現在は僕との会話はほぼそれだけで成立するようになった。
…でも、僕の耳が聞こえなくなったことで彼に迷惑をかけていることも事実だから、申し訳ない気持ちは消えていない。
『棗くん、まだ俺に申し訳ないって思ってるでしょ?』
『何で分かったの?』
『そりゃ分かるよ!だって俺が3歳の時から一緒にいるんだし』
『すごいな、幼馴染歴16年は伊達じゃないね』
上機嫌でオムライスを作り始める駆から窓の外の青空へと視線を移すと、桜の花弁が1枚部屋の中へ舞い込んできた。
…駆と一緒にいる時くらいは、苦手な春を好きでいようかな。
僕は駆の背中に視線を戻し、手話でこっそりと彼に「大好き」を伝えた。
【お題:快晴】
◾︎今回のおはなしに出てきた人◾︎
・水科 駆 (みずしな かける) 19歳 棗の幼馴染
・一色 棗 (いっしき なつめ) 21歳 10歳の時に突然耳が聞こえなくなった
快晴
(本稿を下書きとして保管)
2024.4.13 藍
快晴、
快いかどうかなんて気分次第だ
だから、晴れを一つにせず
空をよくみて、たくさん名前をつけたことは
ステキなことだと思う
同じように、
こんな自分きらいだとか思わず、
今日の自分はこんな模様かなと、
自分の心に名前をつけてみるといい
すべて自分の柄になる日がくるから
快晴の青空は
妙に晴れ晴れしく
かえって
憂鬱になりそうになる時がある。
けれど、
雨上がり後の快晴は
澄み切った空気と
黒く濡れたアスファルトに映える青空が
とても清く、美しく感じられ(反射するアスファルトも大好き)、
息を吸いやすい、
心がリセット、リフレッシュするのを感じる。
人間の心も
毎日快晴であると
疲れることもあるから
バランス大事だから
時には感情を出してみて、
その後にくる
雨上がりの後のような
晴れやかさを
実感してみるのもいいかもしれない。