『快晴』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
#快晴
7年間雨が続く村、もうみんな快晴など拝んだこともない
原因は村の神社にあった。
神社の神様は感情を天候に変えてしまう
7年前に神様は泣き続け、天候を雨に変え続けた。
このままだと村は湖に沈んでしまう
あらゆる場所から泣き虫の神様を笑わせようと人が集まった。
誰が何をしても神様は笑顔にならない
いつまで経っても神様は泣き止まない
みんなが諦めかけて村を手放そうと考えていたとき
村におばあさんが訪ねた
おばあさんはたいへん聞き上手で村の人の苦労話を親身なって聞いた
おばあさんに話すとみんな辛い気持ちが軽くなった
村の人は一度神様とおばあさんを会わせるように提案した。
おばあさんは話すわけでもなく泣き虫の神様の近くにいた3日目あのある日神様はおばあさんに自分の話しをした
その日雨は降らなかった。
どうしよう。
どうしようどうしようどうしよう!
今日は雨だって言ってたのに!
要らないはずだった体操服を掴んで荷物の中に突っ込んだ。
「体育」という授業がそもそも嫌いなのに、次は隣のクラスと合同授業だー、なんて先生が言うから。
あたしの運動音痴っぷりを彼に知られるなんて、考えるだけで恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
だから予報で大雨だって聞いたときはすごく嬉しかった。サッカーの授業だから、グラウンドが使えないなら延期だ。そうなると合同授業もなくなるかな、とも思っていた。それなのに。
準備を終えてもなんとなく立ち上がる気になれず、そのまま床に倒れこんだ。
と同時に、部屋の向こうから母の呼ぶ声がする。
「……行くかぁ」
憎いほどの快晴があたしを出迎える。
今からでも土砂降りにならないかな。あたしの心みたいに。
『快晴』 125
カーテンの隙間から射し込む春の陽気に誘われて、散歩へと出掛けることにした
小鳥が鳴き、花が咲き、蝶が舞う
まさしく春を感じられる散歩道を歩いて行く
歩く度に心地よい風が髪を撫でた
少しの眩しさを感じながら空を見上げてみれば、そこには雲一つない青空があった
「……今日は快晴か」
見惚れるほどに真っ青な空
そんな空へと手をのばす
春の快晴が優しくその手を包んでくれた
『快晴』 陽キャVer.
カーテンの隙間から覗き込む春の陽キャに誘われて、散歩へと出掛けることにした
空を見上げたらデデーンッ!!
めちゃくちゃ青いの!
青色しかなくてマジヤバって感じ!
雲一つないんだよ!
ヤバくない?!
普通こんなことってある??
いやマジで!
満員電車の中で急な腹痛に襲われた人の顔色ぐらい真っ青なんだって!!
……マジやばいっしょ?!
※初めに陽気を陽キャと打ち間違えたのが面白かったので、ついでに書きました!
……春の陽キャとはなんぞや?
快晴
むかし好きだった人の名前は「かいせい」だった。
漢字は違うが読み方が同じなせいでお天気お姉さんの言葉にいつも反応していた。
私は雲のいない空を見るたび
好きだった人をおもいだす。
嗚呼、今日の空はまっしろだ、
いつからだろう
澄み切った快晴の空より
光の少ない曇り空の方が
落ち着くようになったのは
ずっと目を塞いでればよかった
目を開いたがために
僕はこの世界の美しい色を知ってしまった
ずっと耳を塞いでればよかった
耳をすましたがために
僕はこの世界の儚い音を知ってしまった
ずっと口を塞いでればよかった
喉から沸きあがる魂を
少し開いたがために
僕はこの世界に意味を持たしてしまった
目を、耳を、口を塞いでればよかった
今僕は、この世界に飛び出したくてたまらない
#快晴
慌ただしい日常
押し寄せる黒い波
心に靄がかかっていく
全部忘れて旅に出ようか
そんな勇気もないくせに
逃げることを考える
下を向いて歩いていると
ぽつんとみつけた一輪の花
ああ、生きている
立ち止まってもいい
逃げてもいい
下を向いていてもいいんだ
きっと正解なんてない
今見つけた小さな幸せが
心の靄をとっぱらって
一気に視界が晴れ渡る
もう大丈夫
きっと明日は快晴だ
雲ひとつない 晴れた空
風に揺れる桜を指差して
笑う君が眩しい
これからを君はどう過ごすのかな
きっと楽しいだけじゃないよね
それでも今しかできないこと
忘れないで
いつか君の背を押す
大切なものだから
#快晴
空が綺麗な水色になっている。
(ずっと、こんな快晴だったらいいのに。)
雨を待つ僕の横で君は言う。
(そう、思わない?)
(そうだね。)
また、話を合わせる。
僕が待つ雨は綺麗な灰色をしている。
灰色が綺麗なら水色も綺麗だから。
快晴
本日ハ晴天ナリ。
ラジオからひび割れた声がする。燦々と降り注ぐ陽光は眩しくて、蝉の声は相も変わらず喧しい。
あの子達もね、命を繋ぐことに必死なのよ。
大好きだったおばあちゃんの声が聞こえる。こめかみを伝って流れる汗が、畳に新しいシミを作る。ぜいぜいと響いている音は私の喉からだ。
おばあちゃん。おばあちゃん。私もね、私も生きることに必死だったの。死にたくなかったの。
「だから、許してくれるよね」
たくさんたくさん振り下ろした腕が痛い。お母さんの血で汚れたワンピースはもう着れない。
「お父さんが帰ってくる前に家を出ないと」
喚き続けているラジオを消した。
#快晴
うなるように地響きする電車音。
細々と聞こえてくる日本語の羅列。
見知らぬ他人からの視線や声を気にする自分。
すべてにおいて、障害だらけの環境。
でも、それに適応できない自分が1番悪いのだろう。
なんてネガティブ思考に拍車がかかっている今日この頃である。
突然だが、4月の新生活の始まりは、見事に私の期待をあざ笑った。事実、私という存在を奈落の底へと叩きつけた。ストレス社会に生きている私たちは、ストレッサーを理解して、ストレスの対象から極力離れて生活するのが理想であろう。
だがしかし、すべての社会環境において、何もかもがストレッサーな人間風情はどうしろというのだろうか。
ああ、【 快晴⠀】なんてテーマから、かけ離れた話ばかりで申し訳ない。
私の心を表す天気は、灰色がどんよりと積もった曇り、もしくは台風の前日であろう。
私は、嵐の前の静けさを私の心に感じている。
何を言っているのか理解できないと思うが、それこそ理解出来ない方が幸せだ。こちらに足を踏み入れるな、と忠告しかできない私をどうか、許してほしい。兎にも角にも、私は電車が大嫌いだ、というシンプルな話がしたかっただけなのである。
/快晴
新しいリップを一本買った。
するどくカットされた瑪瑙(めのう)のよう、
なめらかに真新しいリップの先。
ふらりと寄ったはじめての店で
千円もしないリップを買った。
新色だってさ、季節の。
黒いボディのばかり使ってたけど
白いのを買った。
はじめて──
それだけで空が
さっきよりかがやいて、青い。
春休み
母親からお留守番を頼まれた私は
窓の向こうから聞こえる
鳥のさえずりに誘われて
広いベランダに出た
今日も絶好の日向ぼっこ日和だな
そしていつものように
子供部屋から持ち出した掛布団を2つ折にして
ベランダに敷き、仰向けに寝転んだ
布団のぬくもりと
太陽のあたたかさとの間で
私は地球と一体になった
これでいいと思った
目の前には
画用紙の端っこまでうす水色で染めたような
張り付いた空が広がっている
じっと見ていると
段々と上下が分からなくなってくる
このまま重力が逆さになれば
私は空へ落ちてしまう
高いところから下を覗き込んだような
そわそわした心地が大好きだった
自分だけが知っている世界だった
しばらくすると
母親の「ただいま」の声が聞こえた
私は慌てて布団を戻し
何事もなかったように「おかえり」と出迎えた
𓏸︎︎︎︎𓈒 𓂃快晴
洗濯かごから溢れるぐらいある洗濯物を持ってベランダに出る。
空は眩しすぎる太陽と一面の青。
耳を澄ますと、爽やかな風に乗って遠くから街の喧騒が聞こえる。
日常から非日常へと入った世界が洗濯物の量を視界に入れた事で現実世界へと帰ってきた。
深い溜め息をついて、洗濯物を干す。
まあいいか…。
今日は快晴。
心地よい風と一緒に1日を過ごそうじゃないか。
『暖かい』
本日も快晴。生乾きのワイシャツが風に揺られてにやけてる 二杯目の紅茶 時計は揺らめき 少しだけ時間を忘れる その隙間から覗く光は暖かい ただ暖かい それが奇跡と感じた瞬間 その想いをそっとノートに忍ばせる 今日が色褪せるその前に
雲っこひとつない蒼天はすがすがしい。ちょっと前まで肌寒さに悩まされていたのに日差しはすっかり春になっていた。膝掛けに、毛布、冬にお世話になった暖かな布をしまうべく押し洗いをして次々と物干し竿に掛けていった。
「ハローハロー。こちら冬に大変お世話になった毛布たち、労いも込めてたくさん春の日差しを浴びせてね」
背中に降り注ぐ日を背にして誰が聞くこともない私と毛布と太陽のやり取り。強風や突風もなくそよそよと擽られるような優しい風が洗濯物にあたっていた。曇らなければ午後になる前には乾くかもしれない。
とっても洗濯日和であれもこれもとまとめて洗って干していく。掛けれる箇所は全て埋め洗濯以外にも、こんなに天気がいいのだから…何かしたい。毛布を裏返して乾き具合を確かめていると、掛けられた毛布の下に靴が覗き続いて布越しにくぐもった彼の声。
「お嬢さん、せっかくの『快晴』に俺とピクニックなんてどうだろう?サンドイッチにデザートをお持ちしました。戻る頃にはちょうどいい時間だ」
暖簾のようにめくりあげると彼がバスケットを片手に立っていた。一体どこから現れたのだろう。
「飲み物は?」
「君の好きなフルーツティーを。春の日差しの代わりに俺が労いにきたよ」
私のやり取りを盗み聞いていたらしい。ぽかぽかした日差しは好きだが形を留めることはできないし、少し切ないなとは思っていた。彼という形があってつい甘えてしまう。ピクニックから戻る頃にはちょうど取り込む時間のはず。
「春を満喫できそうな場所に案内してね」
毛布を潜り差し出された手を取ると、春の陽気みたいに彼は笑った。
天気のいい日はお散歩に行きたくなりませんか
私は晴れ渡った田舎道を歩くのが気持ちよくてよく行きます
昨日はお散歩のために外に出たわけではないけれど帰り道に遠回りしてお散歩しました
最近までは雪があったため寒いしあまり行けていなかったのです
久しぶりにるんるんで歩いていると前から高校生が自転車でやってきてるんるんしている私を見て笑っていきました
とても恥ずかしかったです
お散歩は浮かれすぎない程度に楽しむのが良いですね
今日は雲一つなくて、蝉を殺すほどの眩しさだ。少し歩けば脳も首を垂れるほどの気怠さが襲ってくる。
#28快晴
なんといっても外日和
けど布団からでたくない
仕事の悩みや友人の悩みやらでお腹っぱいで
贅沢にうちでゴロゴロ
『快晴』
今日も晴れている。
1か月前は土砂降りだった。
1週間前までには曇りになり、雨は上がった。
そして昨日、久方ぶりに日差しを浴びた。
こんなに気持ちのいいものだったんだ。
もっと早く、出会えていれば良かったな。