『心の灯火』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
心の灯火
足から胸まで炎が灯る。
あと数瞬で過ぎ去ってしまう大会。
短距離走の戦いはすぐに消えてしまう。
まるで灯火のように燃えるだけ燃えていつかは消える。
周りの声が聞こえなくなる。
隣の選手も周りの観客も見えない。
見えるのはこのトラック。 そして、自分を照らすの明るい空。
眼の前、手を伸ばせば届くようなゴールライン。
どんどんと近づいてくる。
届く。
あなたと出会ってから、私の心に小さな灯りが
灯るようになりました。
暖かくて、あなたと会うときはいつも優しい
気持ちになりました。
ありがとう。嬉しかったよ。
別れたら、その灯りはやがて小さくなり、弱々しい光になったのち、消えてしまいました。
もう灯ることは無いけれど、覚えておきますね。
あの、優しくなった私の心を。
「心の灯火」
温もりと、眩しくない、優しい光をあなたにあげたい。
『6時半頃』
午後6時半頃 夕暮れ時だ 思いの外優しい風に
秋の足音を聴いたのだ 知らない家に灯が燈る 知らない暮らしに灯が燈る 私の小さな頭の中で知らない家の知らない暮らしを想像する 何百何千何万の灯の粒がおしゃべりしながら 夜空に点々と浮かんでいく
私もあの子と自転車で 帰路につく ただいまという星になる
「"心の底から熱く燃え上がる"
それが俺のキャッチコピーだった。
だが今では、
"心の底から冷めきり燃え尽きた"
とかなんとか謳われてるらしい」
男はそう言って乾いた笑いを浮かべる。おれはその男を見つめていた。
「でもねえ、…俺は別に燃え尽きちゃいないんだぜ。今はただ、目に見える炎が灰になっただけだ。
"心の底から"は燃え尽きてねえ。」
おれはその言葉にはっとした。男は力強い声で言った。
「炎ってのはな
燃えるものがあれば小さな灰でも這い上がれる
そういうもんなんだ
心の灯火が消える
その時が、その瞬間だけが
本当の"心の底から冷めきり燃え尽きた"なんだよ」
_2023.9.2「心の灯火」
線香花火の火種が"ぽとん"と落ちるとき
気持ちまで"ぽとん"と落ちるから
花火セットの最後に
線香花火の束を残すのが嫌いだった
「蕾、牡丹、松葉、散り菊…」
隣にしゃがむ甚平姿の彼が
大きな手に小さな線香花火を持ちながら、はにかむ
「甚平の雰囲気に合う花の名前だね」
バケツの水に"ぽとん"
燃えカスを落としながら応えた
「いや、そうじゃなくてさ
線香花火の火種には花を咲かす順番があって
花束を作ってる気持ちになるなーって」
思いも寄らない言葉に"ぽとん"
心に温もり
気持ちはゆらり暖色に灯された
#心の灯火
君の笑顔が心の灯火なんだ。
だから、そんな悲しそうな顔をしないで…。
ずっとそばにいるから。
#心の灯火
#15
あの日初めて君の歌を聴いた時
ずっと忘れられなかったんだ。
初めて感じた初期衝動
その先に君がいた。
60年生きてた木が勝手に切られた。
台風にも負けなかった
僕のずっと前の先祖が植えた立派な木を
狂った隣人に勝手に切られた。
それが
僕の灯火が消えた瞬間だった
【心の灯火】
あいつが居たから、今俺は生きている。
この世界が嫌になって
俺には過酷で、辛すぎて
もう自暴自棄になって
海へと落ちて逝こうとした時に
あいつは、俺のことを一生懸命繋ぎ止めてくれた。
俺の命を、そして…俺の亡くしかけていた心も…。
あいつが教えてくれた世界は、色鮮やかで、綺麗で、何より
あいつと過ごしている時間は、凄く幸せだった。
俺の消えかけていた心のろうそくを灯してくれたのは
紛れもなくあいつだった。
だから俺は、今もこうして生きていられる
#心の灯火
46作目
お題《心の灯火》
流転しながら命は物語を繰り返す
煌めきを灯し
次への時代へ繋いでゆく
心は数多《あまた》の旅路を紡ぎながら物語を織ってゆく
ねぇいつか聴かせてよ
君だけの心の灯火を
相手に寄り添うこと
相手を癒やすこと
相手を観ること
あなたに心の灯火があれば
きっと私の心は死ななかった
「心の灯火」
心の灯火
ふと、自分が真っ暗な闇の中にいて、ひとりぼっちで、
寂しくて、不安で、生きているのがつらいと思う時がある。
そんな時に、ぽっと灯火のように、小さいけど暖かいやわらかなあなたの笑顔が、私の心に蘇る。
まるで、真っ暗な闇を照らして晴らすように。
あなたの笑顔が心の灯火としてあるから、私は大丈夫。
今日は
リアルに心の灯火
消えかけた
ううん
いつも
ギリギリラインなのかもしれない──
蜘蛛の巣のように
張り巡らされ
1つでも切れてしまうと
バランスを崩す……
そんな
ギリギリライン──
(2023.09.02/心の灯火)
小指だけ
でも繋いで置いて欲しかった
昼間でなくて
夜でいいから
僕の火は灯籠に入った小さな火のよう
いつ吹き消されてもおかしくないくらい
弱い弱い役に立たない火
誰かに助けを求めたいが言う口がない
口があれば声が出れば小さな火でも大きくなるのだろうか
空は新月
落ち込んだ時
傷ついた時
辛い時
あなたを
思い出す。
大丈夫。
わたしのことを
分かってくれる人が
ちゃんといる。
それだけで
ホッとする。
いつも
一緒に居てくれて
支えてくれて
ありがとう。
#心の灯火
心の灯
キリスト教のラジオ番組、心のともしび。
ベートーヴェンの交響曲第六番
「田園」で流れ始まる番組でしたね。
最後が、暗いと不平を言うよりも心に灯りをつけましょう、と終わります。
5才くらいのころ、叔母と毎朝聞いてました。
「田園」が今でも大好きなのは、この記憶のせいでしょう。
この番組、今もあるのかしら?
くらい暗い闇の中。
今、僕はかつてない絶望を味わっている。
人間なんて、僕なんて、……世界だって、信じられない、もう。
それでも僕が「僕」を辞めようとしないのは、
かつて君がくれた、心の灯火を消すことができていないから。
苦しい。眩しい。熱い。
消したい。消したくない。
ああ、まだ僕は生きていなきゃいけないみたいだ。
(心の灯火)
「心の灯火」
私は数年前、網膜剥離を起こした。
それからメガネとサングラスが必須になっている。
ただ、「なんで私が…」と思うことも多々ある。
そんな時、とある舞台作品に出ている俳優さんを好きになった。
その作品自体は以前から見ていて、もちろんその俳優さんも知っていた。
他の作品も見ていくうちにどんどん好きになっていって、彼の芝居が好きになっていった。
そして、ネットで調べていくと奇遇にも私と同じ年に彼も網膜剥離を起こしていた。
彼も見えなくなる恐怖や不安を味わったのかと思うと心が痛い
が、「私だけじゃなかった」と少し安心して嬉しかった。
営業文句だと分かっているが、「次のバースデーイベント待ってる」と言ってくれたり、舞台の感想を伝えると「ありがとう。ほんとにありがとう。みんなも喜ぶと思う、この言葉で」と言ってくれたり…。
私だけではなく、ファン1人1人に対する真摯な姿勢が好きなのだ。
彼は、私の生きる糧であり、灯火である
これからも彼が板の上に立ち続ける限り応援したい
ファンの1人として、彼の灯火になれるように