『微熱』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ひんやりと冷たいものがわきの下に当てられる。水銀の体温計のメモリがゆるやかに上がっていく。
「微熱だな。本格的に熱が出る前に養生して、早く治してしまおう」
パパが優しく頭をなでて、ふとんをかけなおしてくれる。
身体がだるいな。病気っていやだな。
なんだかすごく調子が悪い気がして、怖くなる。
「もうなおった!」
眠ったらすごく元気が出てきた! パパの看病ってすごい!
「体温計の温度は38度だぞ! ちゃんと寝てなさい!」
だってなんだか走りたい気分なんだもの。熱が高い方が元気になるのってなんでだろ?
『微熱』
心臓がどうしてか動いて、血液がエネルギーを送り、
細胞が発熱して、理屈は分からないが生きている。
世の中生きていると、世知辛いことも多くて、
死にたいと思うことだってある。多分自然なことだ。
実を言うと、この僕自身も死にたくて仕方なかった。
生きるために金が必要で、金のために仕事という
ツマラナイものに毎日時間を費やさないといけなくて、
良い職を得るには勉強しないといけなくて、
いつ使うかもわからない知識を、無意味に詰め込むことに
飽き飽きしていたんだと思う。
生きて何をするか、いや、何が出来るか分からなくて、
生きる意味なんてないと思っていた。
その考えは正しい。
生きる意味なんてない。
だから周りの誰も答えてくれない。
正確には、答えられない。
何か少しでも心が動く物事を探して、
それを考えていれば、エネルギーが湧いてくると思う。
その熱量が、きっと生きている意味なんだ。
きっと、生きている限り生まれ続ける微熱なんだ。
お題「微熱」
今宵咲く初花に向けた
鋭獣の視線は
花びらを
灼いて 灼いて
大切なところまで
炙り出す
微熱
気付いたら、俺のとなりには君がいて。
ふと自分の手をみると、
そこにはグラスに入ってるお酒があって。
酒には弱いから、普段は飲まないはずなのに。
視界がぼやける。
頭もうまく働かない。
なんかだるいし、熱でもあるのかな。
君が立ち上がって、僕を一人置いていく。
どうやら僕は、
君に勝手に恋して、君によって、
初恋のように胸が締め付けられて
外に出ると、冷たい夜風が僕の頬を撫でる。
…どうやら、僕の微熱は勘違いだったようだ。
ただ一夜、君に溺れてたみたい。
9月の上旬、家族の1人がコロナにかかった。
私は検査していないが少し微熱が出た。
まぁまぁだるかったし、移ったのかなと思っていた。
同じく9月の下旬。
そろそろ体育祭だというところ。
ある日の夜、熱を計ったら
37.6ある。
寝れば治るだろう。
そう信じていた。
だが翌日の朝。
体が熱いと思い熱を計った。
そしたらまさかの40.3。
インフル?コロナ?
そう思ったらコロナだった。
あの微熱は一体...。
【微熱】57 kogi
少し熱っぽい。と言ったら、恋人にベッドに押し込まれた。
体温計で熱を計られ、「寝てろ」と言われる。
それから、お粥とか果物とかゼリーとかを用意してくれた。
「悪いな、色々……」
「気にすんな」
優しく頭を撫でる手が、愛しい。
微熱が出て苦しいとき。
君が作ってくれたおかゆはどんなに高級な料理よりも美味しかった。
あの味はずっと忘れない。
寒気がする…気温の寒暖差が激しい
今日も微熱をだした僕
君に会いたい
🔸動物の思いやり🔸
「思いやり」とは、相手の気持ちを感じようとしたり、同じ目から見ようとしたりすると、特別な感情が出て、相手を役に立つことを手伝ってあげるということです。
人の思いやりしかないと思う人が多くて、私もそう思いましたが、暑い日に鳥に水をやりたい気持ちを感じて、やはり、思いやりは、人間の思いやりだけではなくて、動物の思いやりもあると気づきました。
さまざまな思いやりがありますが、私たちはまだ気づきませんでした。思いやりは、生き方です。
微熱
少しの変化に気づく僕は
きっと君がすごく好きなんだ。
惚れた方が負けとはよく言ったもんだよ。
ぐらぐらとして、ふわふわとして。
それでも寝込むほどではなくて、足取りもわりとしっかりしていて、微熱みたいな。
目の前のそれ/もの/彼/彼女に手を伸ばしたら、触れた瞬間にぱしゃんと弾けて消えた。これは私の夢。
白昼夢よりは朧気で、記憶よりは明確な、ある意味一種の走馬灯。
まるで、誰よりも、何よりも、長い時間を過ごしてきた私に、「どうか忘れてくれるな」と縋っているような。
私の夢とは、そういうものなのだ。私がそれらを忘れないように、それらが私に忘れられてしまわないように。微熱として、私の身体を巡るのだ。
🍀微熱
微かに頬が照る。
微熱なら学校行ってもいいかな。
誰も心配なんてしないだろうし。
朝、目が覚めると頭痛がした
倦怠感や身体の痛みを感じながら何とか
体温計を手に取る
測ってみると微熱だった
それでも行こうか悩んだが、休む事にした。
休む事を伝えて布団に戻り、体を休めると
私はすぐに眠りについた。
夢を見た
私は誰かと待ち合わせをしていたらしく
どうやら友人のようだった。
実際は知らない人なのだが
どうやらこの夢の中では友人らしい。
私はその友人と、ある場所に向かう
海だった、どうやら私達は
海で泳ぐ予定らしい。
ただ、何となく全体的に暗いせいか
得体の知れない雰囲気が漂っていて
私は正直ここに入るのが怖く感じた。
しかし、友人は気がつくと既に潜っていた。
焦って、私も急いで友人の後を追った
いざ潜り、少し遊んでいると
友人の様子が変わった。
友人が指を指して何かを私に
伝えようとしたのかと思えば
必死に泳ぎ始める姿を見て
何かが迫ってきているのではないかと
私も怖くなり、上がろうとした。
友人とは少し離れた位置
各々急いで陸を目指す。
そうやって急いでいながら
私はふと、友人の方を見た
黒く、とても巨大な何かが
友人を目の前で呑み込んだ。
私は、幸い生き残った。
初めて人が死ぬのを目の前で見た。
目の前で死んだ瞬間、焦りや怒り、悲しみや恐怖
そういったものよりも
何とも言えない空虚感を、少し覚えただけだった。
その後もただ、海を眺め続けた。
目が覚めた
瞬間
少し気持ちが悪い感覚と頭痛が私を襲う
気分の悪い夢を見てしまったからだろうか。
起き上がり、ふらふらとしながら水を飲みに行く
私は水を一口飲んで、ふと思った。
目の前で人が死んだにも関わらず
正直、特には何も思わなかった。
私は薄情な人間だったのだろうか、と
微熱が出た。
別に全然平気だけど派遣のバイトさぼっちゃお。
「もしもし。風邪を引いたので休みたくて…」
「ああ、そう。もう来なくていいよ」
ブツッ……
クビになっちまった……
家賃どうしよう?光熱費は?あと借金の支払いが……
「うわぁーーーーーー!!」
高熱が出た。
微熱
あるのか。
ないのか。
人によって違うけど。
きてほしくないときに、くる。
やなやつ。
古びた光を眠らせ
熱にうかされた記憶の断片を
胸の隅にいまもしまって
みんなの声も閉じ込めたら
いつかまた
あの若草色の愛しい日々を
抱きしめられる日が来やしないかと
#微熱
『体調不良の原因』
席替えがあってから
私は微熱が続いてる
顔が少し赤くて
ドキドキして
隣の席の高橋くんが休みの日
今度は胸が痛くなる
いよいよ重症かと
親友のえみちゃんにそのことを話した
「それって初恋じゃない?」
えみちゃん、笑って教えてくれた
#微熱
俺、平熱が35.9とかだから
37.0でたら
「あれっ?笑」
ってなるんだよね
でも、微熱ってさ
どのタイミングで休めるのか
よくわかんないよね
だって
他の人からしたら
37.0って
ほとんど平熱だからさ、
休んでいいのかな?
ってならない?
でも、間違いないのは
俺の推しへの熱は、
微熱なんかじゃないって事。
今日、推しの誕生日なんだよね
わかる人には俺の推しが誰か分かるだろうけど
俺、推しへの平熱は
高いから。
あなたの 微熱を感じる距離に
私は居ても 良いですか
少しだけふわふわして
少しだけ体が云うことを効かなくて
でも、動けるから大丈夫って
私は云うのに貴方様は
無理しちゃ駄目だって云う
頭ではいいや甘えだって想うのに
心はずっとそれを望んでたから
貴方様に抱きついてしまうのです