『形の無いもの』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
僕 は 時 々 思 う 。
形 っ て 具 体 的 に ど ん な も の ま で が 形 な の か 。
気 持 ち は 形 に 入 る の か 。
そ ん な こ と を 考 え る 。
こ の 胸 が ド キ ド キ す る の も 、 形 な の か な 、
形の無いもの
一人ぼっちの夜は寂しいけれど
誰かに縋った夜は虚しいだけで
幸せになりたいと願っているのに
不幸せな自分を嫌いになれなくて
全てを投げ出したくなったときに思い出すのは
もう二度と思い出したくない記憶だったりする
ない声が
記憶の底で
私を笑う
ない視線
私の声を
今日も震わす
伏した両の目
止まらない汗
浅くなる息
「結構です」
一挙一動
雁字搦めで
こうも苦しい
形の無いもの
形の無いものと言ったら何を浮かべるだろうか。突然初めての先生が生徒に出した、哲学的な問いは私を思考の底へと落とした。残酷なことに、一人ずつ答えていくらしい。さあ、運命の順番はというと。
「じゃあ手前の奴から。」
ガッツポーズが心に現れ、脳内にハレルヤが流れる。四季の自然に悩まされ、エアコンは当たらず、早く帰れない私の席、通称『主人公席』。恨みしかない主人公席を今回初めて喜んだ。
さあじっくり考えよう。形の無いものは基本見えなかったりする。文字は形があるから違う、生命も過去も時もだいたい形で表せられる。生命は我々だったりさまざまな生き物が形を成している。過去は写真やら遺跡やらそれこそ本だったり文字がそれを表している。時は時計が一番それらを示していると言っても過言ではない。
再び思考の底で彷徨うはめになった、どうすればいいんだろう。周りと被ったっていい、唯一なんて求められていないのだから。変に目立つことを言ったら、今後への影響とこれまでの印象崩壊が大変なことになる。
そうだ、感情って言おう。世間一般の単語であり、全員が、いや、大体が納得する答えだ。「感情には形があるだろう?」と言われるやも知れないが、感情の形であって、感情そのものに形はない。(問い詰められたら適当にそれっぽいことを言って難を逃れるだけだ。)気持ちというそのものに形はない、表すことは可能だが。
ついに私の番となった。
「最後、はい。」
「私は、感情だと思いました。」
「何故?」
「真っ先に思い浮かんだからです。それと、感情は五感で認識は出来ます、しかしそれらはただの表現であって本来の形自体はないと考えたからです。」
「…なるほど。じゃあ今回は、君かな。」
「へ?」
と言われると、黒ずくめの何者かが現れて私を何処かに連れていく。抵抗したが、無駄だった。誰もこちらを見ていなかった、まさか。
「哲学的思考を持っている子は大好きなんだ、だから色々あんな実験させてもらうよ?…ありがとうね、反面教師になってくれて。」
最初から仕組まれていたのか、ああそういうことに逆らったら巻き込まれたら自分が被害を受けるから、だんまりとしている。この後何をされるか分からないが、これだけは言える。
「先生、形の無いものは不変です。だから、この感情は変わらずに残っていきます。それは置いといて」
「ありがとうございます、自ら犯罪者であることを明かしてくれるなんて。」
「二人は、倒しました。みんな、協力してくれてありがとう。終わったら通報して、パーティをしよう。さあ、最後にもう一度協力してほしい。駄目、殺さない。死は形があるようで無いもの、ですから。」
叛逆の狼煙は形として有るけどね。
形の無いものは、簡単に壊せないから厄介だ。
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形の無いものに囚われる。
自己過信、自己顕示、自己嫌悪、自己欺瞞...。
毎夜、形が無いから形を与えて、壊している。
いつか見た形のない貴女の中心を
思いっきり握り潰したくなるような
破壊衝動に目覚めたのはいつからだろうか
塩っけのある感情を肴に
今日もグラスを傾ける
形も無いのに囚われる俺に
俺は毎日呆れてる
形のない物なんて沢山あって、それはきっといつか無くなっちゃう。ならもういっそ、何ももたなければよかった。
心に溜まった形のないものは、ゴミ箱に捨てれないのにどこかに消えてくれるのかな。
形の無いもの
あなたの心はどんな色
どんな形をしているの
黒 白 灰色 ブルー に まっ赤
丸に 四角に とげとげに
温かかったりつめたかったり
今日は 春風 あしたは嵐
平らかだったり 波立って たり
千変万化の不思議な心
決まった 形は一つもなくて
目には見えない心の形
だから無限の心の形
たとえば、願い
キラキラ光る無垢な願いは
おとなになったらきえてしまって
どうなりたかったのか忘れちゃう
たとえば、おもいで
ポロポロとこぼれおちそうで
語りあったり、写真に撮っておかないと
どこから来たのか忘れちゃう
たとえば、知識
コツコツと積み上げても
大事なことがわかってないと
どこを目指したのか忘れちゃう
形の無いものは
ほうっておくと
どんな形か忘れちゃって
形の無いものになっちゃうよ
〜形の無いもの〜#9
《形の無いもの》
声 風 空気 水 思考 香り 雰囲気 スライム パン生地 子どもの未来 ダークマター バーとかカーとか ブラフマンとかアートマンとか マイクロプラスチックのレベルにまで粉砕された元プラスチック製品 タリバンに粉砕されたバーミヤンの石仏 深海魚の吐息 猫が液体 噂話 甲斐無く立つ浮名 春の夜の夢 風の前の塵
その人は生前、幼いわたしにこう言った。
「大切なものは手に取れるものばかりじゃないんだよ。
むしろ本当に価値があるのは触れられないもの、形の無いものかもしれないね。きみもそういうものを大切にしなさい」
その時のわたしはまだこの言葉の意味なんて理解できなかった。
わたしにとって大切なのは、お気に入りの絵本、ぬいぐるみたち、それから、昨日買ってもらったばかりの靴。
触れられない大切なものってなぁに?
そんなわたしに、その人は優しく微笑むだけだった。
それから数十年が経ち、その人はいなくなってしまった。
みんなは大往生だというけれど、寂しいものは寂しい。
思い出すのは幼い頃におんぶしてもらった日のいつもより目線の高い景色、家族に内緒で吸っていたタバコの匂い、縁側で一緒に飲んだ苦いお茶と甘いおまんじゅうの味。
それから、あの日の言葉。
その人との思い出は、時間が経って少し輪郭がぼやけてしまっているけれど、確かにわたしの心の中に存在していた。
これは今となっては、わたしだけの思い出。
ああ、おじいちゃん。本当に大切なものって。
葬儀が終わり数日経った頃、祖母がわたしを呼んだ。
「おじいちゃんが自分が亡くなったらあなたにこれを渡して欲しいって。私も何が入ってるのかは知らないのよ」
渡されたのは綺麗な刺繍が施された小さな袋。
特に厳重に封がされているわけでもなく、ジッパーをひらけば簡単に中身が出せそうだった。
祖父からするとわたしが唯一血の繋がった孫だった。
でもなんで、おばあちゃんやお母さんじゃなくてわたし?
とりあえず受け取って自分の部屋に戻る。
出てきたのは小さな紙切れ1枚。
アルファベットの羅列が書かれていた。
言葉…じゃない。URLだ。
スマホでURLにアクセスしてみる。おそらくこれは動画投稿サイトのアドレスだ。
そして目に飛び込んで来たのは、メントスを口に含んだままコーラをのむ祖父の姿。
驚きで声も出なかった。
その後も流れるのは使い古されたチャレンジネタに意気揚々と取り組む様子。
世界一辛いソース入りロシアンシュークリームまできたところでスマホをベッドに投げ捨てた。
なんで?なんでこの秘密をわたしに?
おじいちゃん。
形の無いものにもいろいろあるね。
価値のないものも確かにあるって。最後にそれを教えてくれたんだね。
お題:形の無いもの
眠いのに寝たくならない夜は一日でいちばん寂しい部分だね
形の無いもの
今まで貰ってきたものは全部宝箱に入れてある
でも実は、形のあるものはいらない
だって、さよならした時に宝箱開けてなく未来が見えてるもん
だから、もういらない
そんなことが言えるはずもない
ハグもしたことない
キスなんてそんな雰囲気になることすらない
もしかして、振られるかも
そんなことを考えてばかり
だからお願い、
形の無いものをください
早く一緒になりたい
形の無いもの
季節は形の無いものだから、過ぎ去る瞬間愛おしくなるのかもしれない。
日々家
「形の無いモノ」
形の無いモノは、探せばいくらでも出てくる。
例えば"液体"、容器によっていくらでも変化するので形が無いものと、、、、ん?そんな話を求めてるわけじゃない?
・ ・ ・ ・
そんなことは分かっていますよ。
ただ、あくまでここは"導入"の部分なのでそれっぽい話をと思いまして、、、、
さて、それでは本題
皆様は、「形の無いモノ」と聞いた時、何を思い浮かべますか?
個人的な考えですが多くの人は"友情"と答えると思います
では問題です、友情は本当に「形の無いモノ」なのでしょうか?例えば、友達にプレゼントを買って渡しました、そのプレゼントは"友情"を"プレゼント"という形で残したと言えると思います。
友情等の「形の無いモノ」は
他の形で残すことが出来ます。
これは私個人の考え方であり、上手く理解できないかも知れません、ですがそれでいいです。
「十人十色」という言葉があるように人には人の考え方があります。限りなく近くても、全く同じ考えの人は基本的に居ません。
、、、、まぁ少々お題から逸れましたが、これが私の考え方です。全てに共感する必要はありませんが、少しでも理解していただければ嬉しいです。
あぁ、あと読みづらいのは
単純に文を書くのが苦手なのでお許しを、、、、
Byそこら辺にいる文弱
【形の無いもの】
空気は 気温や環境で変化し
感情は 心次第で変化する
水は器によって 保たれて
感情は理性という
器によって 保たれる
風は 海と陸などに振り回されて
感情は 突然の衝動に振り回される
火は 燃料で燃え盛り
感情は 恋や恨みで燃え盛る
土は 長い年月で隆起沈殿 安定し
感情は 人生の波で隆起沈殿し
一人一人の礎となる
形のないもの
それは人の感情というか、
人の心の中じゃないかと思ったりする。
もし自分とは別の人の心の中を覗けることが出来たのなら、
人生とか今とは変わってたのかもしれないだけど、
それはそれで気疲れしそうなので、やっぱこのままでいいや、
笑笑
形の無いものについての考察
A:触れるし、 形の有るもの
B:触れないけど、形の有るもの
C:触れるけど、 形の無いもの
D:触れないし、 形の無いもの
人→A
幻→B
水→C
心→D
人の幻→B
水の幻→D
人の心→D
幻の心→D
水の人→A?通称?属性?性質?
幻の水→C
心の水→C?怪しい宗教で売ってる水?
形の無いもの
もし感情に形があれば母は私を慰めてくれたの
褒めてくれたの、寄り添ってくれたの?
何年母に褒められていないだろうか
いつも妹ばかり褒められるのを見て悔しくて悔しくて
ピアノも歌も勉強も頑張ってきた
何を頑張っても褒めてはくれなくて唯一大好きで伸びしろがあったピアノでさえ発表会があっても私にはお疲れ様の一言だけ。
妹は凄かったね上手だったよって
「私の方が難しい曲してるのに…」
感情は人には見えない。
だからと言って「見ない」のは違う
形の無いものでも
存在はしているのだから
「彼女のためなら」
俺の初恋相手は、幼馴染で、何不自由なく育てられたお嬢様。
毎年、誕生日のプレゼントを俺に強請ってくる。
幸いなことに、モノではないから助かっているが。
まぁ、欲しいものは何でも買ってもらっているみたいなので、庶民の俺に物を強請るなんてことは、する気にもならないのだろう。
「今年はね、誕生日まるまる一日、ずっと一緒にいてほしいの」
「朝から晩までか」
「違うよ。夜中の零時からずっと。一日中。日付変わるまで」
「いや、さすがにそれは……」
「どうして?」
「どうして、ってなぁ……いくらお前に甘い親でも、そんなのダメだって言うだろ」
「言わないよ〜あの人たち、私のこと、高級な物を与えておけば良い存在だと思ってるだけだもん」
「そんなことないだろ」
「あるよ」
泣きそうな顔をされてしまい、それ以上何も言えなくなってしまった。
「私が一緒にいてほしい時に限って、一緒にいてくれないもん。いつもいつもいつもそうだよ」
口調は穏やかなのに、泣き叫ぶような表情をしている彼女を思わず抱きしめる。
「わかった。誰が何と言おうと、その日はまるまる一日中、俺が一緒にいてやる」
俺には、こんなことしか出来ない。
だけど、それで彼女が笑顔になってくれるのなら……
「ありがとう。ふふ……楽しみー。一日中ずっと遊べるね」
純粋培養のお嬢様である彼女が『夜中から朝、昼、夜と男女がずっと一緒にいること』が、どういうことなのかイマイチわかっていないことなど、俺にとっては些細なことなのだ。
────形の無いもの