『幸せに』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
に。助詞。あとに続くのはなんだ。
幸せに、なる、なれ、なるなら、する、なりたかった、とか辺りか。
幸せについては定義が広すぎる。
取り敢えず食べたことないチョコミントのお菓子見つけた時は吾輩は幸せ。4/3にパルム出るらしい。コンビニはしごするのは確定事項。
はじめましては赤ん坊のとき。
お母さんに抱きしめられて、君は眠っていた。
すやすやとしあわせそうに。
小さくて、どうしてしまおうかと思ったよ。
つぎは、七五三のとき。
かわいい着物姿、家族皆に慈しまれて少々ワンパクだった。
貰おうとしたけど、取らないでとお願いされたから我慢した。
大学受験の合格をお願いされたときは、困ったけれど、ちゃんと合格できて良かったね。
それは、君の実力だよ。
成人式の振り袖、綺麗だった。
もう立派なレデイなんだから、大口開けて笑っちゃだめだよ。
てっきり、もう来ないと思っていたよ。
振り袖も綺麗だったけど、角隠しも似合っているね。
泣かないで、笑って。
今日は、とっても嬉しい日なんだから。
はるか遠くに居る君の、幸せを祈っているよ。
ここで、ずっと。
テーマ「幸せに」
幸せでした。
貴女の笑った顔、泣いた顔、怒った顔
色んな表情を見て私も育ち
今では私ももう24歳
貴女は今どこで見守ってくれてますか?
私たちの隣にいるのですか?
それとも好きなアーティストのライブとか見に行ってるのですか?
それとも生まれ変わってまた新たな人生を楽しんでいますか?
貴女がくれた愛情を幸せを思い出を…
たくさん腕に抱えながら一歩、また一歩
私は踏み出していく。
もうすぐ彼女の命日だ。
私の友達は、自殺した。
彼女は私に言っていた。
「助けて。もう死にたい。」
「辛い。うちのことを救って。」
私は何も出来なかった。
「私は○○の味方。安心して、ずっとそばに居る。」
「○○は私のことを救ってくれたんだから、私も○○を救う。絶対に、約束する。」
そう言うので精一杯だった。
彼女はなんて言う言葉をかけてもらいたかったのだろう。彼女の辛さは私にはわからなかった。彼女が逝ってしまった今でもわからない。
辛い、は、人それぞれ違うから。
だから、わからなかった。私に何をしてほしかったの?何を望んでいたの?_____
死後の世界がどうなっているのかなんて、誰にも分からない。でも、そこが、あなたにとって救いの場所になったなら、これ以上の幸せはない。
そっちで幸せなら、私も幸せだよ。
いつか私も、そっちに逝くから。
待っててね、とは言わない。言えない。
早く次の人生を歩んでほしいから。
辛かった過去を、忘れてほしいから。
これだけは伝えたかった。
___次の人生では、幸せになってね。
私なんかと出会わないで、もっともっと、素敵な友達たくさん作って、素敵な旦那さんと結婚して、子供もいて…約束して。幸せに、なってね。
…と。
君は幸せになるのが下手だねぇ。
そう言って眉を下げて笑ってくれたバイト先のお兄さん。
お兄さんからすると、私はものすごく利他的な人間に見えるらしい。
残業を手伝ったり、自分の仕事以外の業務も引き受けたり、ときどきお菓子を配ったり。
私は好きでそうしているというか、そうするのが当たり前だと思っていたから自分のことを大変だと思ったことは無かった。ましてや、不幸だとも。
結果的に人のために動いてしまっている私が便利屋と言われていることも知っていたけれど、そんな言葉を投げかけられたところで揺らぐ心なんて私には無かった。
悲しむ心が無いのだから、喜ぶ心も無い。
ありがとうという言葉が無くても、驚くくらいに私は平気だった。
そこまで話して言われたのが、幸せになるのが下手だねぇ。だった。
お兄さんは言う。親切っていうのは、自分の良心から削りだされて生まれているものなんだと。良心にも限りがあって、どこかで補充しないと底をつくのだと。そこで補充の役割をするのが他人からの感謝で、多くの人はそれで満たされてまた人に親切にするのだと。
一切見返りを求めない奉仕の心だって素晴らしいとは思うけれど、与える側がまず幸せでいられなきゃ。他人を幸せにするために自分が不幸になるなんて、本末転倒でしょ?
で、君の生き方は利他的でひどく自己犠牲的だ。そしてすり減る自分にも気付けていない。だから幸せになるのが下手だってことだよ。
お兄さんは柔らかく包むような声で続ける。
自分の心もちゃんと大切にしなさい。他人を幸せにするのと同時に、自分も幸せにするんだよ。
そうやって、上手に幸せになりな。
そうしてお兄さんは、私の目元に優しく触れた。
私の心の雪解け水は、とめどなく目元を濡らし続けていたけれど。
#幸せに
幸せにいますか?
また桜が咲いてます
貴方を感じた春風は
また私の髪を揺らします
幸せにいますか?
また桜が舞うあの場所で
貴方を感じて佇みます
貴方は今幸せでしょうか?
「末永くお幸せに…」
離婚届にはんこを押そうというときなのに、突然、結婚式ででの祝いの言葉がフラッシュバックした。
あの時は、たくさんの人たちに囲まれて、拍手までされて祝福されたのに、苦しんでいる今は誰も周りにいてくれない。夫から家事育児を任されて、仕事疲れも取れぬまま、料理して、掃除して、子供達を寝かしつける、猫の手も借りたい毎日だったのに、家庭のことを手放しにした輩が不倫するなんて。なんだそれ。
人は幸せに寄っていくもんなんだろう。不幸はその反対。それなのに他人を信じきれなくなって、人を避けている自分がいる。不幸は末永い。
どう? って聞くとぼちぼちと返ってくる。
そっちは? って聞かれると、まあまあと返す。
たまに会うのにそんな会話ばっかり、何年も繰り返してる。
子供の頃に漠然と思い描いていた幸せは、実際なってみるとそんなに幸せって感じじゃなくて。
しんどいことのほうが多くて。毎日毎日疲れたなあって小さな気持ちが真冬の雪のように積もっていく。
「じゃあ、またね。お互いがんばろ」
「ん。また。ね」
あの頃思い描いていた幸せって、いったいどれだけ頑張ったら手に入るものだったのか。
幸せになる。なんて言葉今じゃ重すぎて口にするのも難しい。
幸せにと唱えるのはいつからか難しくなってしまって、誰かの結婚式ではおめでとうと言いながら、心ではつらくならないでほしいと願っていたりする。
なんて人生は、難しいんだろう。
#幸せに
「幸せに」
幸せになってください
私の世界の外でも中でも構いません
貴方が笑ったり、楽しそうに過ごしている
そんな世界であってほしい
苦しい顔もつらい思いもしないで
振り返らない、と決めたその決心が揺らぐの
幸せになりたい
本当は貴方と一緒が唯々
幸せに
あなたのことが
頭から離れない。
でもきっとあなたは
別の人と幸せになる。
なりたい。
したい。
あいたい。
いきたい。
夢が叶えば
幸せなのだろうか
愛が実れば
幸せなのだろうか
富があれば
幸せなのだろうか
正解は永遠と無い
多くは望まない
きっと神様だって
ありのままの私が好きだから
正解なんて出せなくても
真っ直ぐに生きていれば
空は快晴を魅せるだろう
『幸せに』
私は自分の想いをひた隠しにするしか無かった。
恋する君があんまりにも照れくさそうに笑うから。
恋人ができた君があんまりにも可愛く笑うから。
結婚する君が、あんまりにも幸せそうに笑うから────
私の想いは邪魔なもの。君にとっては予想外で複雑なもの。だから私は伝えないし報われない。
お幸せにね。
嘘をついても良い日に、こんな話をするのは意地が悪い。
角砂糖ひとつ分くらいは、可能性があるんじゃないかって思ってしまうから。
……だけど、それでも聞いていたい。
来週、あなたが行く水族館とレストランの話。
『 幸せに』
私とバイト先の先輩が結ばれますように
お題『幸せに』
︎ 祝福の鐘が鳴る。空は稀に見る快晴で、雲ひとつありやしない。どこまでも続くスカイブルーの天井には幾多の白鳩が飛び交い、そして戯れ合う。そんな幸福を象徴した景色がキラキラと虹彩を彩り、そのあまりの眩さに僕はうっかり目を細めてしまった。
「結婚おめでとう」
︎ かわいらしい花束を渡せば、眦にシワを寄せて笑う二人。ありがとうと声を揃える様は、まるで生涯を共にした老夫婦のようだった。
「……幸せになってね」
︎ 二十年と数ヶ月。友愛と恋愛を揺蕩った時間。及び腰な二人にもどかしさを覚え、何度も口を滑らせてしまいそうになった青年時代。淡くて、甘くて、どうしようもない失恋を心の奥深くに閉じ込めた少年時代。長い月日は、今日の為にあったのだろう。
︎ やっとくっついたのかという安堵感と、ほんの少しの可能性すら消え去ってしまったのだという未練がましさ。とうの昔に忘れたはずの心がガタガタと騒ぎ立て、相反する気持ちで綯い交ぜになる。
「もちろん」
︎ 胸を張る君の笑顔。荒む心を落ち着かせる唯一のもの。どんな宝石よりも価値のある、僕らの宝物。
「幸せに」
キミならなれると信じている。
たとえ隣にいる人が私じゃなくても、どこに居ても。
それでも私の隣以外で幸せになって欲しくないと願うのは我儘だろうか。
誰かこの感情を受け入れてくれ
貴方が幸せになるために
大好きな人が幸せになるために
大事な人が幸せになるために
応援する人が幸せになるために
心無い言葉を投げつけないで
思うことは自由だけれど
人を傷付けた分だけ
自分も自分が大切にしてる人も
本当の笑顔でいられなくなってしまう
そんなの幸せと言えないと思う
だから自分と自分の大切な人のために
自分にとって何が幸せか
本当の笑顔になれるか
ほんの少しでもいい
考えてほしいの
これは私のエゴ
だけど皆には幸せになってほしい
本当の笑顔で過ごしてほしい
一個人の無名な私からのお願いです
私のもとから去るきみへ、
友達の病気も、あの子の複雑な怪我も私の八つ当たり。
だけどきみは、私が酷いことをしてるなんて知らない。
友達が健康になりますように、あの子の怪我が治りますように。
きみはいつも他人の事ばかり。
何年も来てくれたのに、きみのことは何も知らないまま。
回復した友達も、怪我の治ったあの子もきみに感謝しないし、きみを覚えてすらない。
もう一回同じ目にあわせてやろうとも考えたけど、
きみが彼らの無事を感謝するものだからやめておいた。
ところで、きみは遠くに行くのでしょう?
私はここから離れられないし、八つ当たりもする器の小さい神さまだけど。
君を覚えている唯一の者として。
ところで、神さまの私は何に願えばいいのかな。
まぁいいか。
ただただどうか、幸せに。
お題:幸せに
「幸せに」
幸せに浸って、成功を学んだ。
故に、気付かぬうちに、ドブ水を啜っている。
成功に縋るから、幸せが見えなくなって。
満たすことを幸せと勘違いして、汚染物質を啜り身体を腐らせていく。
あぁ、どうか、どうか。
幸せに。