『平穏な日常』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
いつもと変わらず
友達や家族と笑い合う
何気ない瞬間を何よりも
大切にしていきたい
#平穏な日常
「平穏な日常」
いつしか崩れる"それ"は、
僕には必要ない。
平穏な日常
みんながみんな、平穏な暮らしをしていない…。
戦争・暴力・虐待・きょうだい児・被災者などと
平穏に生きたいと私たちは望んでるのに、
いつまでこんなつらい思いをしないといけないの?
(平穏な日常)
毎日早起きをして朝ご飯を食べて頑張りに行く。
帰ったらお風呂やご飯や色々して早く寝る。
そんな平穏な日常も送れず不規則な起床と就寝をして不健康な食事をしている。
頑張った事なんてない。
こんなに恵まれた環境なのになんでこんなに頑張れないのかやる気が無い怠けてるだけの最底辺の生命体。
平穏なのに馬鹿みたいな日常を過ごしてる。
もう過ごしたく無い。
お題《平穏な日常》
なんでもない日のなんでもない日常が、幸せだってこと――知ってるよ。
「平穏な日常」
ぼくが
いいこにしてれば
おとうさんは やさしい
おかあさんも ニコニコ
だから
うばわないで
ぼくの 平穏な日常を
君と話して、君と遊んで、君と笑う。
そんな日常があれば僕は、幸せなんだっていつ気づいてくれるんだ?
待ちに待った週末。
私はテーブルに置いてあるお弁当を前に、ごくりと喉を鳴らした。
デパートでやっていた北海道展で、とても美味しそうなお肉弁当を手に入れたのだ。
コップにお茶を注ぎ、蓋を開ける。
この瞬間を待っていたのだ。
「うわぁ、すごい」
中には柔らかそうなステーキ肉が米の上にぎっしりと敷き詰められている。
端には焼いたホタテまである。
「いただきます」
ステーキ肉を一切れ頬張れば、もう幸福感しかない。
「うわぁ、なんて柔らかいんだ。このホタテも美味しい。米も甘くて美味しいや」
いつもなら昼まで寝坊してゴロゴロと過ごす週末なのだが、そんな平穏な日常とはまた違った、少しだけ贅沢な時間を過ごすことができた。
「たまにはこんな贅沢もいいものだなぁ」
柔らかい肉を大切に噛み締めながら、ちょっと特別な週末が過ぎていった。
『平穏な日常』
皆がおれを嫌いでもいいんだ。
必要とされているのは、おれの"才能"。
おれ自身は求められていない。
皆の役に立つならなんて、本当は嘘。
ただこの日常を、壊したくないって。
本当は、気付いていたんだ───────
太陽は穏やかに大地を照らし
時間が止まっているかのように
雲はゆっくり流れてゆく
あなたから見える空
わたしの見ている空
遠く離れていても
同じ空の下にいる私たち
空の青さはどこまでも
果てしなく広がって
私たちを繋げてくれるのです
今日も平穏な1日を過ごせますように
静かに目を閉じて
あなたのことを想います
平穏ってなんだろうなあ。
いつもと変わらない面々に向けて
そう呟いてみるも、次に聞こえたのは
棚に小指をぶつけた後輩の叫びだった。
「ッ〜〜〜〜!?!?ちょっと誰ですかここに棚置いたの!!ばかなんですか!?そういやここにいるのはみーんなおばかさんでしたねェ!?」
「ちょっと、みんなって言わないでよ。私までバカになるじゃん」
「お前チビのクセに声はでけぇよなぁ」
「はぁ!?先輩が無駄に大きいだけでしょ!?僕に身長100cmくらいくれてもいいんすよ!」
「あんたら聞いてる?てか普通にうるさい、邪魔」
これを見て平和だなぁと思うのは
多分俺だけ…じゃないかなとか思う。
結局、平穏ってなんだろうな。
騒がしいわ喧嘩ばっかだわだけど
ぱっと浮かんだ平穏はこの日常だから
まぁ俺にとってはこれが平穏なのだ。
「ねぇ、部長がニヤニヤしてんだけど」
「気持ち悪いっすよ部長」
「あー、なんか妄想でもしてんだろ。ほっとこうぜ?」
おいこら、お前ら。
俺をなんだと思ってるんだよ。
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「平穏な日常」2023. 3. 11
いつものように外に出た。部活をするため学校に行く。いつもと変わらない普通の道。いつもと変わらない風景。道はポカポカしてるが木のトンネルは涼しくて日差しが差し込む。
音楽室に着くと友達がいなかった。誰もいなかった。一番乗りだ。嬉しかった。カーテンを開け、窓を開ける。春の匂いが音楽室に入り込む。いい匂いだ。心が洗われる。
いつものように楽器を組み立てる。クラリネットを組み立てる。楽譜を立てて練習をする。少し面倒臭い。しかし吹いているうちに楽しくなってくる。
しばらくすると友達が来た。二人で話す。親の愚痴とか面白い出来事とか。
いつもの日常。いつものように生活する。私は先輩に元気に挨拶をする。
平穏という大切さ。
きっと気付いているひとは少ないでしょう。
「完璧や」
6時。カフェの雰囲気を思わすお気に入りの洋楽のプレイリスト。朝焼けの冷たく気持ちええ空気。淹れたてのアールグレイ。これぞ、平穏な日常の一日。そして完璧な朝や。
ードッカアァァァアン!!!
前言撤回、全く持って平穏やない。壁が吹き飛んだ。あと立てかけてたギターも。修理費いくらやねんこれ。
「はぁ…、どいつもこいつもよう飽きもせんと来るもんやなぁ」
ここは東京のパラレルワールド。ーえ、関西弁やのに東京なんとか思ったそこの君。こーいうアクションものは東京の方がパッとするでしょーが!!
えー、気を取り直して。今や日本中に蔓延った巨獣を駆逐することを目的とし、市民の安全を守る特殊部隊。その名も…
「このドアホ!カッコつけとる暇あるんやったらさっさとコイツ倒せや!!アホか!」
「2回もアホ言うなや、流石に傷付くわ!…ま、いっちょひと騒ぎしますか」
そんなこんなで落ち着けない平穏な日々は続いていく。人知れず、誰もが誰かの平穏を守りながら。そして自分も、こうやって仲間と軽口を叩けることが、どれだけ幸せかも知らずにー。
#平穏な日常
守られた中で生きているのに
前途が険しく前が見えない
一寸先は闇
後に退くことはできず
毎日生きることが戦いである
己を己という柵でがんじがらめにして
もがいてあがいて
崖端に立ち続けている
見えない敵に立ち向かい戦い抜いて
一体その先に何が見えるんだろう
2023/3 11
いつも呼吸が浅いのでなんとなく苦しい。朝、「遅刻する」と慌ただしく家をとびだし、焦りと恐れで泣きそうになりながらの出社。仕事では後ろから(物理的にも心理的にも)責っ付かれる切迫感で更に呼吸が浅くなる。見える世界は鈍色で澱みくらくらしそうだ。
しかし何の前触れもなく目は覚め不穏な夢が終わった。深呼吸を繰り返し最後にホッと息をついた。これから何の変哲も無い平穏な日常が始まる。そう認識すると今度は深く安堵の息をついた。
平穏とは。変わったことも無く、何も起きないことである。そんな「平穏」な日々を君は変えてしまった。
いつもどおり、勉強だけをしてればいいはずなのに。それなのに隣から聞こえてくる君の声に、話に耳を傾けてしまう。
体育なんて、体力を使うだけだからサボってたのに。君が誘うから。「どんなに楽しいんだろう」と気になってしまった。
将来は東大に入って大企業で働く事が夢だった。でも、君と一緒にやった「ゲーム」が楽しくて、あんなワクワクを作ってみたいと思ってしまった。
こんなの、「不穏」だ。おかげで僕の完璧な未来がめちゃくちゃだ。……でも、完璧よりこっちのが楽しいかもしれないな。
東日本大震災から12年。
世間的には、世界大流行の病原菌もそろ鳴りを潜めてきて平穏な日常が戻りつつある今日この頃。
春めいてきた陽気に弛んでいた我が家に落とされた一滴の墨汁。
家人の癌。
平穏な日常に見せかけた、爆弾を抱えた日々が始まる。
心が脅かされない日なんて
永遠に来ないんじゃないかと
本音に蓋をしている
小さな一歩だとしても
扉を開けるのはストレスで
何かにすがって生きている
平穏な日常
静かに眠りこける朝を
大地がゆする
言葉なくなにかを訴える
貧乏ゆすりのように
お腹減ったな
脳裏に星を飛ばしながら
薄闇のなかで冷蔵庫をひらく
納豆のパックをあけて
少しお米をのっけて
こぼさないように混ぜる
ほかほかごはんの湯気が大豆の香り
甘さをかみしめながらテレビをつける
冬毛の犬たちがソリを引いていた
白い息までふわふわで
なにかがきしむ音を聞いた気がする
とてもだいじなことを考えていた気がする
でも目が覚めれば大抵それは
くだらないことだったりするのだと
根拠なく納得して
不安を飲み下す
形にならないことを少しずつ
日常の裏へとりこぼしていく
『平穏な日常』