巡り会えたら』の作文集

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巡り会えたら』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど

10/3/2023, 2:40:12 PM

いつまで待っていても
助けてくれるヒーローは現れないし
連れ出してくれる王子様も現れない

この広大な世界にドラマを求めるなら
その小さな世界に別れを告げるべきだ

間違い、傷つき、後悔して尚
浮世を巡り続けるものに
それは現れる

自覚のないそこのあなたも

巡り会えたら
大切に。

20231003【巡り会えたら】

10/3/2023, 2:33:57 PM

来世でまたきみと巡り合えたら

その時は絶対に

きみを離さないって誓うよ。

10/3/2023, 2:30:06 PM

「あいつが言ってました。『俺はずっと兄貴のことが好きでした』と……。」

「……そうでしたか。」

今考えれば、あの人とは長い付き合いだった。
最初の印象は犬だった。
一匹狼だった私に、噛み付いた犬。
それは弱くて、年上のはずだけれどまだ幼く見えた。

喧嘩をし終えたあと、あの人の方から
「俺の『兄貴』になってください」と言われた。

私はそれに断ろうとした。私ごときに負けるような弱い存在だ。利用する価値のない人だと思っていた。

しかし、断ってもことごとく着いてくる真っ直ぐなあの人に、今度はこちらが負けた。了承したとき、あの人が心底嬉しそうな顔をしたのを覚えている。人はこんなに無邪気に笑えるのだと思った。

そのあとは、私も若かったせいか、色々なことをした。取り立て、盗み……力を奮うことがいつの間にか楽しくなった。
それはきっとこの人とだからなんだろうとどこかでそう確信していた。

肩まで伸びた柔いブラウンの髪。優しそうな、どこか不真面目そうな瞳。
いつも助言してくれるこの人は、私を利用しようとして近づいたのではないと気づいた。
この人となら、どこまでも行ける気がした。どんな極悪人が蔓延っていてもこの人と私なら簡単にねじ伏せられると思った。



ある日、ある場所へ交渉をしに行った時だった。

ドアを開けて入ってきた私たちに、真向かいの男が銃口を向けた。
私たちを殺す罠だったのだ。
銃口の先はあの人。
彼は後ろを向いていてまだ男に気づいていない。
このままではこの人の命が危ない。

彼の腕を力いっぱい突き飛ばす。
突き飛ばされた彼はひどく動揺していた。
その表情を見た瞬間、私の右腕に激痛が走った。

「……さん、しっかり!」

無傷のあの人を見て、ああよかったと安心した。
それとは反対に彼の必死そうな表情をしていた。それを最後に私の意識は途切れ、私の右腕はもう二度と戻ることはなかった。



その事件から、彼は私の「右腕」として働いてくれた。
私の身の回りの事から、仕事のことまで。なんでも言われた通りにこなしてくれるあの人。私の体の一部のように動く彼には右腕という言葉がぴったりだった。
今日、死んだと聞かされるまでは。


私の言った指示通り、きっと死ぬ瞬間まで動いてくれていたのだろう。どこまでも健気に着いてくれていたことは嬉しかった。
しかし私の右腕は完全に死んでしまったのだ。


好きでした、か。
あの人が遺した言葉を頭の中で反芻する。

私のワイシャツのボタンを不器用ながら毎朝止めてくれる大きい手。支えてくれる度に香る香水。

あの人の笑顔、困り顔、泣き顔、怒った顔。

真剣に交渉してきたおかげでやっと交渉成立した日。
我を忘れて飲み明かした日。
時には裏切りがあり、ボロボロになって2人で歩いた日。
たくさんの時間と感情を、あの人と共有してきた。



あなたの言う「好き」は「兄貴として」ですか?それとも……。


また機会があったらお返事を聞かせてくださいね。
そう心の中で呟いたあと、暗い部屋に一筋の光が射し込んだ。今宵は満月だ。

「月が綺麗ですね、」
そう呟いたとき、後ろであの人に似た声でこう聞こえた。

「あなたと見るから綺麗なんですよ」



『巡り会えたら』

10/3/2023, 2:24:58 PM

あの人ともう一度巡り会うことはできない。

でもまたいつか、

この世界の何処かで会える日が来たらな、なんて。

記憶に残るあの人の顔はいつも、

相変わらずの笑顔で。

【No.6 #巡り会えたら】

10/3/2023, 2:22:50 PM

「巡り会えたら」
テレビを見ながら思った
  こんなふうに自分を救ってくれる
    そんな人に巡り会えたら…
      だなんて馬鹿げていると自分でもわかわかっているのに
        救われたいと願ってしまう

10/3/2023, 2:22:31 PM

巡り会えたら
私はどんだけ幸せなことか
でも私はその未来しか想像しない
信じてる

10/3/2023, 2:21:20 PM

かつて、彼の住む街にはこんな噂があった。
予言者の老人がいる。
その老人に出会ってしまったら予言を聞かなければ
いけない。予言を聞けば自分の示す道が見つかる。
聞かなければ不幸になると。

彼はよく知らない老人に話しかけられていた。
その時は話し相手が欲しいのかなくらいにしか
考えてなく、適当に話していた。

もしその老人が噂の老人だったら。
もしそれがきっかけだったとしたら、
もしその噂が本当だとしたら。

そんな奇跡にまた巡り会えたら。

彼はすがるようにその老人を探しに行くのであった。

10/3/2023, 2:20:49 PM

くだらないわ。探偵さん、この茶番はいつ終わるの?
殺人現場であからさまに顔を顰め
ヒステリックに私を糾弾した女
助手の君は彼女に優しく囁いた
ご自分で終わらせればいいじゃないですか。
早く、理想のロープに巡り会えたらいいですね。

ああ君。
その冷酷が私に向くことを
私が恐れていないとでも?

10/3/2023, 2:18:40 PM

今、あなたに思いを伝えないと


未来の私は後悔するのかな


「また巡り会えたら」って…

10/3/2023, 2:16:42 PM

#104【巡り会えたら】


ロマンティックじゃなくていいから
ふとした瞬間にズギャンっ!と心を射貫くような
そんなものに出会いたい。

人でも、物でも、何でもいい。
何かに心奪われてみたい。

「これに出会えたから、もう死んでもいい…!
…いや!生きるっ!知ってしまったからには
もっと生きたいっ!!」

そんな風に思えるもの。

もし巡り会えたら
どんな感情になるのだろう。

それが一番知りたいのかもしれない。

10/3/2023, 2:15:41 PM

バイオグラフィー



幸運でも不幸であっても

結果論でしか語れない間柄であっても

自分の中に蓄積されている足跡は

今まで出会った全ての人に繋がる

振り返る必要は、無い



※巡り会えたら

10/3/2023, 2:10:41 PM

巡り会えたら
今日も、クタクタになりながら、真っ暗な自宅への帰り道…見上げると、天の河が明るく夜空を照らしている…トボトボ歩き乍ら、出てくるのは溜息許り…あゝこんな夜に、君と歩けたなら…あの星の向こうに居る君と逢いたい…今もこの手に残る君の感触と温かさが、余計に虚しくて…せめて夢でもいいから、逢いたい…

10/3/2023, 2:04:05 PM

大学生の夏。


背が高くて優しくて

自分の理想の人と出会った。

付き合えたのは夏の期間だけ。
衣替えの進む時期に最後に泊まりのデートをした。

阪急電車でいつも彼が乗換える駅で
いつも通り『またね』の一言だけ。
最後はLINEで一方的な別れを告げる文のみ
すごく好きだったからつらかった。

彼にまた会える日が来ないかな。

私はもうすぐ結婚する。

10/3/2023, 2:01:18 PM

巡り会えたら。
 本当に何年も
大好きな2人とは
巡り会ってたのに。

初めて知ってから
もう5年目だって。

歳を重ねて
かっこよくなったね。

今日も一番だったよ。

10/3/2023, 1:59:21 PM

私の中には夜叉が居る。
彼は確かに私であったが、
私を突き動かすほどの力は無く、
そのうえ醜いので、
私だとは信じれずにいた。

初めて会ったのは16の夏。
当時初めて恋人が出来たが、
私を笑う連中と気が合うらしく、
昼間の猛暑と共に
夜のネオン街へ消えてしまった。

彼女の繰り出す情熱的な言葉や仕草は
愛や心から来るものではなく、
蟻塚を蹴飛ばす子供のような、
屈託の無い遊び心から産まれたのだと知ると、
心地よかった夏の夜は今では少し冷ややかで、
私を置いて熱を帯びるネオンや彼らを見ると、
夜叉は堪らず疼き出す。

彼は言う「私の心を弄んだ裏切り者め!」
「肉欲に溺れた醜い娼婦め!
貴様は性病に倒れる運命だ!」

憤りのままに言葉が溢れる。
だがそれ以上に広がる虚しさを否定するように、
あの決定的な瞬間を何度も思い出し、
冷静な私にまで怒りを広げようと試みるが、
彼はあっさり止められた。

何かを言いたげに燻る彼へ慈悲も無く
自分でさえ驚くほどに
常に私は酷く冷静でいた。

そんな私が彼に下した評価は、
″幼さの残る凶暴性を含んだ恐怖感″
と言うものだった。

あらゆる事象を前にしたとき、
他人への配慮を気にする間もなく
条件反射で感情や言葉が溢れる幼さが有り、
私の知識を用いた凶暴な発想が有り、
現在以上の苦痛を常に恐れていたからだ。

しかし、彼が私である以上は
私が一方的にそれを嫌悪する所ではないのだ。
むしろ彼の考えは実に人間らしく
″防衛本能″という点においては
順当だと言えよう。

だが私も人間である以上、
野暮な優劣を付けたくなるもので、
いつも彼を見下すように見てしまうが、
実の所、私は彼に嫉妬している。

思いのままに暴れだし、
迷いは有りつつ、何に対しても全力で、
私よりも人間らしさを持った彼が
堪らなく羨ましいのだ。

であれば必然、私は私を疑い始める。
本当の夜叉は私自身なのではと。




-夜叉との巡り会い-

10/3/2023, 1:59:16 PM

結局自分のことしか考えられず

あなたを傷つけてしまっていたあの頃

やっと分かった どれもこれも自業自得

だから 

もしもまた巡り会えたなら

その時は伝えたいことがあるの

二人の最後の時まで優しく

言葉を選んでくれていたあなたへ

今ならきっと 私は



~巡り会えたら~

10/3/2023, 1:56:05 PM

巡り会えたら

この交差点を曲がって。あなたはひだりを、私はみぎを行きます。3回曲がってください。少し先の未来で待っています。

10/3/2023, 1:54:09 PM

巡り会えたら


もしも、もう一度あなたに巡り会えたら、私は何を思うんだろう。
嬉しかったりするんだろうか。それとも悲しかったりするんだろうか。
どんな顔をするか、検討もつかない。それでも、唯一わかることがある。もう一度巡り会えたら、きっとあなたは笑顔でこの出会いを祝福する。
たとえ、はじめましてでも、おかえりでも、久しぶりでも。
きっと、あなたは月のように優しい笑顔ですべてを許してくれる。

10/3/2023, 1:46:29 PM

望んでいるのか、望まないのか。
はたまた両方なのか。

どちらにしても、”巡り会えたら”何となく始まるんだろうな。

その先が、どこに繋がっているか解らないから、きっと楽しいんだろう。



巡り会えたら

10/3/2023, 1:46:01 PM

#巡り会えたら

【創作BL】旭と日野3

間近から日野の視線がまっすぐ刺さる。あまりの視線の圧に、熱さまで感じるくらいだ。それでいて、旭の左手を握りしめたままの日野の手は、びっくりするくらい冷えきっていた。
「俺には、そんくらい聞く権利があるんやないか」
日野に告白されて、ああやっぱり彼は自分のことが好きだったのか、と。旭には腑に落ちるところがあった。
ふと視線があうと返してくれる笑顔や、さりげない気遣いや、嬉しそうに旭を呼ぶ声や……よほどの鈍感でない限り、気づかない方が無理があるくらいに好意を寄せられていた。そう旭は感じていたからこそ、それを失うことが怖くて日野に友だちでいようと告げた。
残酷にも、あの時の旭には、それができてしまった。
「ごめん……俺が悪かった」
告白の以後、日野は旭の友人として、実に誠実に接してくれていたというのに。
旭は、マネージャーの築山がわざわざ昼休みに日野を呼び出し、告白したことを知り、居ても立っても居られなくなった。
午後の授業は上の空のまま終わり、部活中も日野と築山の様子が気になって落ち着かない。
「やから、旭に謝って欲しいんやないって」
「そんなん、俺の気が済まん!」
ここで、今。ちゃんと謝って、けじめをつけてから、日野に気持ちを伝えたい。こんな機会は二度と巡ってこないかもしれない。
俺はあの時のことを後悔している、と旭が口にしかけたとき、急にまばゆいライトが二人を照らし、心臓に響くクラクションが鳴った。

(続く)

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