『届かぬ想い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
作品No.16【2024/04/16 テーマ:届かぬ想い】
届かないって わかってるよ
無駄だって わかってるよ
それでも
この想いは
なくならない
すてられない
ずっとここに
残ったまま
留まったまま
毎日一緒に帰って
たまに寝落ち通話とかもして
それでもまだ
この思いは届いていないようだ
生きているのに届かない。
話しているのに相手が理解しようとしない。
それでも、同じ屋根の下で生きていかなければいけない。
家族で暮らすためのルールをわかってほしい。
それを相手はわかってくれない。
私の想いが届かない。
家族とは、幸福であり呪いである。
言葉の要らん関係。
そう思ってたのは俺だけやったんやろうか。
なんでも伝わると思ってた、なんでも知ってると思ってた。
分かることに胡座をかいて、言葉を尽くさなかったからかな。
あいつの不安に気づけへんかった。
ずっと好きやと思ってた、一緒やと思ってたから、
そばに居るだけで熱と一緒に気持ちも伝播してると思ってた。
見てるようで見えてへんかったんやな。俺もあいつも。
テーブルに置かれたお揃いのキーケース。
俺これになってからいっこも鍵無くしてへんねん。そういうのもちゃんと言うたらよかったんかなぁ。
『届かぬ思い』
(それを俺に言わんとヒナに直接言え言うてんねんボケ!)
作者の自我コーナー
いつもの。言葉足らずでも伝わるのがおふたりなんですけど。
でも時々お互いそう思い過ぎてるけど、他のメンバーの方がわかってる時あるよね?って思う時があります。
その不安すらもお互いには言わないんだろうな。面倒ですね。
バカも好きもごめんも。
言う前にあなたは逝っちゃった。
もう遅いね、今さらすぎて涙しか出ない。
もっとあの時あなたのこと大切にしたらとか、
私はこの先一生考えて生きてゆくのかな。
泣いて悔やんで苦しんで。
そんな私を天高いところから見ていてよ。
バカだなアイツって、笑ってよ。
それで時々私の名前、呼んでくれたらいいのにな。
届かぬ想い
私が恋した相手は遠い存在でした。
この想いが届かぬものだったとしても好きにならずにはいられなかった
だって彼は優しすぎたのだから…
電車に揺られながら
携帯でどうでもいいニュースを見ていて
ふと顔を上げると
柔らかで眩しいそんな空が広がっていた
川の水はきらきらしていて
それを飛び越えるように
白くて大きい橋がかかっていて
スカイツリーはシルエットのよう
そんな景色を見ると
あなたのことを思い出す
写真も撮らないし
ラインも送らない
届いてほしくて
届かないでほしい
ただあなたのことを思い出して
少し笑顔になるのです
届かぬ想い
届かぬ想い(4月16日)
誰にも僕の願いは届かない
誰にも僕の存在は届かない
僕はこの世にいないみたい
みんなに僕の願いを聞いて欲しい
みんなに僕の存在を認めて欲しい
この世の一員として
「届かぬ思い」
今は、私は心寄せる人が居る。その人と居たい。
逢いたい。何をしてるの?誰といるの? と聞いてみたいけど
聞かない。聴くと醜いし嫉妬深いと思われたくない。
この気持ちは届いてるだろうか?
どうか、この思いが届きますよう。
届かぬ思いだわ。
届かぬ想い…、俺はもう後悔はしない。これからは無理やり届けるまでだ。
花筏
流れるままに
ゆく春を
しんと見送る
届かぬ想い
#届かぬ想い
『届かぬ想い』
去年、新築した我が家。そしてこの春、私は玄関の脇に念願だった花壇を作る事にした。ホームセンターで材料を買うだけでワクワクし、レンガ1つ置くだけでうきうきする。作業を始めて数時間、ようやく思い通りの花壇が完成した。
夜、帰った夫の「凄いじゃん!」の言葉に気を良くした私は、次なる展望を語った。花の種類や色味、植え方も決めていて、土曜日に花を買い直ぐ植えるからと伝えた。夫はそれを頷きながら聞いていた、と思っていたのだけれど。
翌日、仕事から帰ると花壇に花が植わっている。
驚いて家に入ると今日は休みの夫が
「言われたと通りに花を植えておいたよ」
そんな事、一言も言って無いよ‥。
私がどれだけ花植えを楽しみにしていたのか、どうやら夫には届かなかったようだ。
届かぬ思い
届かぬ思いは成れの果て、
成功の意味の成れの果て、
届かぬ思いは届かぬままでいい
きっと、届くと傷つく物なのだ
きっと届かなくてよい物なのだ
神がくれた成れの果て
そのお恵みを、不幸と受けとる人間は
神に届かぬ思いを期せるのだ
#11 【届かぬ想い】
君に贈る言葉
届かぬ想いを
心に秘め
いつか交わした約束を
果たす時が来たら
君に言おう
『ずっと好きでした』
伊東屋で買った季節の花の便箋。ウォーターマンの限定ブルーであふれる想いをつづった。ピッタリのり付けして、ついでにチュッと念を押す。
これでよし、と。
だのに窓口で突っ返された。
「84円切手でお届けできるのはひと目惚れまででして、片思いですと定形外となります」
「じゃあ不足分を……」
「あいにく取り扱いが14時までとなっております」
その後も押し問答したけれどもらちが明かない。困り顔の職員の後ろには、配達待ちのはがきや封筒が山積みになっている。入り口横のポストはいつから集荷していないのかはちきれそう。
切手やはがきの値上がりにドライバー不足に郵便法改正。
想いを届けたくとも物理的に届けてもらえないなんて、世知辛い世のなかになったものだ。
(届かぬ想い)
届かぬ想い
どうでもいいけど思いと想いってなにが違うんだろうね。鮭としゃけみたいなものかな。どうでもいいから調べないけど。
まぁなんとなく思いは自分に対するもので想いは他人へのものって印象がある。これが正しいかはめんどくさいので調べない。
しかし昨日辺りからやたらと暑いな。昨日今日と二日続けてエアコンつけたわ。もうそろそろ夏が始まるのか。夏ってもうなの?
夏って七月くらいのイメージだけど実際はどうだっけかな。調べたら六月からみたいだな。今は花粉症も治まっていない春なのにこの暑さか······
なんだかまた花粉症の症状が出てきたのにもう夏の暑さとか地獄だな。生きるだけで辛い時代だぜ。
綺麗になりたい。
好きなことをして生きていきたい。
幸せでありたい。
きっとこれは一度は思うだろう。だが、毎日こうに過ごせるのは、ほんの一部だ。
いつまでこんな日々が続くのだろう。
苦しい。もう嫌だ。
極楽浄土は死より手に入れるものなのか。
毎日何かしらに怯え、何かしらに怒り、何かしらに苦しむ。我慢我慢の日々。そんな日々に反吐が出そうになる。
生に苦しみ、死に臆する。綱渡りでもなく、崖渡りでもなく、どこにいるのかわからない。生きているのか死んでいるのかもわからない。
嗚呼、いっそのこと闇に葬ってしまおうか。未知の世界へ、未知の現実へ、飛び立ってしまおうか。そう思ってから早10年。世界は何にも感じずに廻っている。
花は咲、鳥は舞、風は吹、月は満。
花は枯、鳥は落、風は荒、月は欠。
この世は雪月花。否、私はそうではない。
霏霏の中溶け込む紫陽花、秋風を纏う曼珠沙華。
麗と芽吹く桜、彩なき中赤赤と身をもたす柊。
私は、何に例えれば良いのだろう。
いや、違う。例えられないのだ。
無慈悲にも世界は私という魂を置いて、廻っていく。何度嘆こうが何度悔いようが変わらない真理。助けなど、繰り返しなど、ない。
自分で何とかしなければ。自分で立たねば。
生や夢は、私たちの助けを遠くから汲み取ってくれない。
諦めずに掴めば、その後は助けてくれるかもしれない。
今は、多くとも後70年は、
この届かぬ思いを必死で追いかけるしかないのだ。
『届かぬ想い』
貴方への「届かぬ想い」は、失意から感謝の気持ちへと変わりました。
『こんちくしょう!!』は、「それだけイイ人だった!」と思えるようになりました。
美化された想い出を胸に‥届いた貴方からの
幸せになって‥
【届かぬ想い】
「ふう」
ため息をつくと、隣で弁当を食べていた奴がこちらを見る。
「どうした、まるで青少年の悩みのようなため息をついて」
「まあ、俺ら10代後半は青少年と言って良い年頃だけど」
言って、自分もお握りを口にする。梅干し。酸っぱい。奴はいっぱいにした口の中身を咀嚼して、飲み込んで、またこちらに向いて、
「聞いてやってもいいぞ、悩み」
「いらねー」
「即答なんてひどい!泣いちゃう俺様ぐすぐす」
わざとらしい泣き真似。阿保な言動をしながらも、失われない美貌。さらさらの髪は、光のように輝く。
(綺麗)
見ていると、奴は視線に気付いたか顔を上げて、ニヤリと笑う。
「俺に惚れた?」
「……な訳ないだろ馬鹿」
(好きすぎて)
お握りの梅干しのせいにして、顔をしかめる。
(伝えてはならない想い)
「……酸っぱい」
クローゼットの中を整理していると、
友人から
「苦労が多いね」
と、言われた。
友人は高級クラブのホステスである。
なるほど、彼女くらいになると、
着ている服で相手の心理状態が分かるらしい。
さすがである。
私は「そうなのよ…」
と、今までの苦労を赤裸々に語った。
語り終えると、友人はポカンとした表情を浮かべていた。
どうやら、
「苦労が多いね」ではなく
「黒が多いね」と言っていたようだ。
届かぬ想い…