綺麗になりたい。
好きなことをして生きていきたい。
幸せでありたい。
きっとこれは一度は思うだろう。だが、毎日こうに過ごせるのは、ほんの一部だ。
いつまでこんな日々が続くのだろう。
苦しい。もう嫌だ。
極楽浄土は死より手に入れるものなのか。
毎日何かしらに怯え、何かしらに怒り、何かしらに苦しむ。我慢我慢の日々。そんな日々に反吐が出そうになる。
生に苦しみ、死に臆する。綱渡りでもなく、崖渡りでもなく、どこにいるのかわからない。生きているのか死んでいるのかもわからない。
嗚呼、いっそのこと闇に葬ってしまおうか。未知の世界へ、未知の現実へ、飛び立ってしまおうか。そう思ってから早10年。世界は何にも感じずに廻っている。
花は咲、鳥は舞、風は吹、月は満。
花は枯、鳥は落、風は荒、月は欠。
この世は雪月花。否、私はそうではない。
霏霏の中溶け込む紫陽花、秋風を纏う曼珠沙華。
麗と芽吹く桜、彩なき中赤赤と身をもたす柊。
私は、何に例えれば良いのだろう。
いや、違う。例えられないのだ。
無慈悲にも世界は私という魂を置いて、廻っていく。何度嘆こうが何度悔いようが変わらない真理。助けなど、繰り返しなど、ない。
自分で何とかしなければ。自分で立たねば。
生や夢は、私たちの助けを遠くから汲み取ってくれない。
諦めずに掴めば、その後は助けてくれるかもしれない。
今は、多くとも後70年は、
この届かぬ思いを必死で追いかけるしかないのだ。
4/16/2024, 7:02:40 AM