『届かぬ想い』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
小さなハートを沢山積み上げたよ。
いやいや僕は、大きなハートを作ったよ。
ハートの数が多い方がいいよ。
ハートの大きさが大きい方がいいよ。
じゃああの高台の上にいる彼女の元に届けよう。
どちらのハートが素敵か見てもらおう。
んっしょ、よいしょ。
んっしょ、よいしょ。
見てください、俺のハート。
見てください、僕のハート。
どちらが素敵だと思いますか。
どちらが魅力的だと思いますか。
えーん、えーん。
ぐすん、ぐすん。
俺のハートじゃだめだって。
僕のハートじゃだめだって。
数をいくら増やしたってだめなんだ。
どんなに大きくしたってだめなんだ。
どうしたら俺の想いが届くんだろう。
どうしたら僕の想いが届くんだろう。
わかんないや。
わかんないよ。
えーん、えーん。
ぐすん、ぐすん。
#19 届かぬ想い
届けようと尽くさなければ
どれだけあたためたって届かないさ
それは勇気とかなんとかじゃなく、
本当に想っているのか、溢れ出すのか、
ただシンプルにそれだけのこと
あふれろ、想い
#届かぬ想い
君に赤いチューリップを贈る
花言葉は愛の告白
僕には君に告白することなんてできない
だって貴方には彼氏の枠は空いてないから
少しでも気づいて貰えるといいなって
チューリップを贈ったけど
この想いはきっと届かない。
僕相手では見ることが出来ない
とびっきりの笑顔
その顔をさせるのは僕が良かったけど
君はとっても幸せそう
僕は君が幸せなら
この思いが届かなくてもいいかもしれない
なのに涙が流れるのは何故だろう
さようなら僕の恋
大好きな、大好きだった君へ
幸せになってね
─────『届かぬ想い』
だいたいそれでいいんじゃないの
不器用だっていいんじゃないの
少し不安残した方が楽しく生きられるんじゃないの
疲れたら寝ればいいんじゃないの
たまには楽していいんじゃないの
やりたいことやるために僕らは生きているんでしょう
大体それでいいんじゃないの
失敗してもいいんじゃないの
どんなに悩んだってほら結局タイミングなんじゃないの
一つ一つ抱え込んで一体何をどうしたいの
やりたいことやる為に君は生まれて来たんでしょう
完璧な生き方なんて出来ないから
完璧な生き方なんてしたくないから
不完全な僕は不完全なままで
大体それでいいんじゃないの
無理はしなくていいんじゃないの
作り笑いしたってほらちっとも楽しくないでしょい
一つ一つ抱え込んで一体何をどうしたいの
誰も100点満点の答えなんか出せないんでしょう
神様。この聲が聞こえますか貴方が望んでいなくても
僕は笑っていたいんです
泣きたい時は泣きたいんです
僕らの1度きりの人生、どうせいつか終わりが来るなら
生きることをやめたい時くらい、立ち止まって考えるくらい 良いよね
"やりたいことだけ選んで、要らないもの切り捨てて"
誰もが皆そんなふうに歩けるわけ……無いよね、
『No Logic』
【届かぬ想い】
物心ついた時には、『誰か』の仮面をかぶって生きていた。
求められるままに自分ではない『誰か』の性格を演じれば、大人たちに褒めてもらえた。お金をもらえた。だからずっと舞台の上で、演じて、演じて、演じ続けた。
それ故だろうか。俺の感情はいつだって、誰かの真似事だ。演じた役を引っ張り出して仮面を被らなければ、気持ちを伝えるなんて簡単なことすらできやしない。
「世界で一番、君が好きだ」
慈愛を込めて微笑んで、君の体を腕の中へと抱きしめる。右手を後頭部へと回して、さらりさらりと君の髪を指先で梳いた。
同じ劇団に所属し、何度も同じ舞台に立ってきた君。長年この劇団を引っ張ってきた大先輩が亡くなって、もしかしたらいつか君とも離れる日が来るのかもしれないなんて考えたら、心臓が痛いくらいに収縮した。自然と息が苦しくなった。今まで演じた役をトレースして検証した結果、きっとこれが『好き』という感情なのだと理解した。
だから日々、伝えることにした。心からの愛を囁く言葉を、演じる役を変えて何度も何度も。だけど。
君の纏うオーラが瞬時に変わる。役を演じる直前まで自然体そのものの君が、舞台の上に立ち役を憑依させる、その瞬間と同じように。
伏せられた睫毛が僅かに震え、その目尻から一筋の涙がこぼれ落ちる。この上もなく柔らかくはにかんで、そうして君は俺へとそっと顔を寄せた。
「……今、世界で一番幸せだよ」
唇と唇が重なる。その直前でパッと、君は俺の腕の中から抜け出した。
「最近、毎日エチュードしかけてくるじゃん。まあ、楽しいから良いけどさ」
先ほどまでの甘やかさはどこへやら、あっけらかんと君は笑う。ああ、この役でもダメか。俺の想いは、いつだって君には届かない。演技の練習だと思われて、完璧な演技で返される。
……わかっているんだ、本当は。役を演じて言葉を発する限り、君はそれを演技だと理解する。俺自身の言葉で、俺自身の気持ちを伝えなければ、一生この想いが君に届くことはないって。
(だけど、俺には。その方法が、わからない)
借り物の感情と、借り物の言葉。俺の中にはそれ以外ないんだ。
だからきっと明日も明後日も、俺は『誰か』の仮面を被り、届かぬ愛を君へと捧げ続けるだろう。
届かぬ想い
君はもう居ない。
だから,どんなに君のことを思っても
もう,無駄だ。
どうせ,届かないのだから。
ああ、本当に綺麗だ。
君があの時死んでもわかり合えないと愚痴っていた父親と歩くヴァージンロード。その先には、絶対別れてやるとあの時泣いていたお相手の男。そうだね、いつも君と君の悩みに寄り添っていたのは私なのに、私はチャペルの長椅子で君がその男と誓いの言葉と口づけを交わすのを祝福しなければならない。
でも、今日の君は本当に綺麗。だからここに集った皆の中で私くらいは、悪しざまに家族を罵り男との諍いに泣く君の歪んだ顔を思い出して愛おしんでも良いでしょう?
「届かぬ思い」
私は恋愛で異性に思いが届かない経験をするのは良いことだと思います。なぜかというと、それは自分が成長するきっかけになると考えるからです。例えば恋愛をする中で、何でも自分が思うような結果が得られたとします。そうすると自分が良いと思ったことを実行することしかできるようにならず、思考が成長しません。しかし、思いが届かない経験を通して相手の心情や生活の背景を考え、相手の視点で考えることができます。それによって相手との関係性が深まり、人として成長できるのです。
「届かぬ想い」
そんなのは日常茶飯事だから
願わない方が楽になるんだ
祈りを勧めてくるのは
毒でしかない
その毒でもいいから
飲みたくなったら
初めて人は祈れるんだろうね
山本、すまんな、まあ座れ。
今日の試合の事だ。
うん。
そう、最後。
バッターは今日4三振の杉下。
ランナー一塁で
初球をバックスクリーンへサヨナラホームラン。
これで、甲子園出場を決めたわけだ
さっき、テレビ中継の映像を確認した。
俺のサインを送る所は映っていなかった。
だから、後は山本お前だけなんだ。
俺が、バントのサインを送ったのを知ってるのは・・・
杉下本人は、サインを勘違いしているから大丈夫。
俺は選手を信じ続けた監督と言われたいんだ。
頼む!
黙っておいてくれ! バントのサインをしたこと。
この、この思いだけは、山本、お前に届けたい!
悲しい事に
大抵の思いは届かないで終わってしまう。
今書いている文章も誰かに届くとは限らない。
届くと嬉しいよね。
人間は孤独な宇宙です。
この思いよ誰かに届け〜。
《届かぬ思い》
きっとあの時、
あなたに好きだと言っても信じてくれなかったけど、
もし伝えられていたなら、
もしまっすぐあなたへの好きを信じられていたなら。
LINEのアカウントまで消していなくなった。さよならもなく目の前から消えてしまったけど、あなたからの信頼もなくなったけど。
ちょっとしたメッセージのやりとりとか、おいしいご飯食べたことも間違いなく幸せな時間で楽しくて。好きって気持ちが本当だったって信じることにした。
手を繋いで歩いた、散り始めた桜の下。
芝生に座って一緒に風を感じて、
すぐそばで微笑んでくれた。
(あなたはわたしのことどう思ってたの?)
どういうつもりなのってあなたは笑っていたけれど、そんなのわたしが聞きたいよ。
でも、
答えが分からないのはわたしのせいなんだね。
もう届かないわたしの想いだけど、キラキラした幸せな魔法をありがとう
あなたの声が聞きたくて、まだまだ心が苦しくて、泣いちゃう夜があって。
もうあなたの魔法は解けちゃったけど、
これから始まるお話もあるよね
ビデオテープに残った笑顔にずっと縋っていたい。
現実なんていらないし、前を向くだけ無駄な気がする。
全てに無気力だし、全てが卑屈に感じる。
そして無性に腹が立つ。
なぁ。
まだしっかり愛しているとも言ってないんだぞ。
あぁそうだ、サヨナラも言えてない。
空へ飛んだ君にはもう、届かぬ想いだけど。
「初恋、ねえ」
きらきらと好奇心で輝く瞳に見つめられ、思わずたじろぐ。喉の奥のひりつく痒さに耐えかねて、薄い皮膚を引っ掻いた。少なくとも自分にとっての初恋は、それほどいいものではなかった。
調律師だった父の仕事について回るのが日常だった子どもの頃。教会や学校が主な取引先である中で、数軒の個人所有の屋敷にも出入りをしていた。
その屋敷の持ち主はいわゆる地主と呼ばれる人たちで、教養の一つとして娘に洋琴を習わせているようなところばかり。澄ました顔で整調済みの洋琴を弾く令嬢たちのほとんどは、整調前後の違いなどまるでわかっていないのに「先生のおかげで素敵な音になりました」と父を持て囃す姿は子どもながらに滑稽に見えた。笑わないように焼き菓子を口に詰め込んでむせ返るのは、もはやその頃の一連の流れでもあった。
そのわずかな音の違いがわかる耳を持って生まれたことはこの世の幸運であり、それもこれも自分の血を引いているからだと父は言った。父の自慢らしいこの耳の持ち主は「この世の音すべてがうるさくてかなわない」と煩わしく思っているが、そのことを当の本人は知らないのだから幸いなのはそちらではないかと父に向かって心の中でよく吐き捨てたものである。
雲ひとつないどこまでも青い夏空の日。ジリジリと肌を照りつける陽射しに足を重くさせながら、洋琴の演奏会の時に着るような他所行きの格好でたどり着いた屋敷は実に見事なものだった。よほど裕福なのか舶来もので溢れている。手入れの行き届いた庭の一角に、オランダから渡ってきたばかりのチューリップが時期はずれに数本咲いていたが、さすがに間も無く枯れるだろう。
紳士然とした振る舞いでありながら、構わずずんずんと奥へ歩みを進める父の背中を追う。その際にすれ違った使用人たちは見慣れた様子で、依頼人のいる方を指差した。
「お嬢さん」
「あら先生、もう約束のお時間でした?」
日陰で椅子に座り本を読んでいた女が顔を上げると、絹のような黒髪が肩口から滑り落ちていく。
「今日はお連れ様がいらっしゃるのね」
父を挟んで向かい合うと、こちらの存在に気づいた女の垂れた目がやや見開かれて丸くなる。父は仕事に支障がなければわざわざ連絡をしないような筆無精なきらいがあったため、こうしたことも決して珍しいことではなかった。
「息子です」
呆れたと冷ややかな眼差しを父の顎あたりに浴びせていると、仕切り直しのような咳払いと共に肘で突かれて慌てて頭を下げた。
「父の手伝いで参りました」
「ええ、本日はよろしくお願いしますね」
そう言って椅子から腰を上げた令嬢は、一寸ほど自分よりも目線が上にあった。
※途中です。また加筆します。
【届かぬ想い】
あなたは最近いつも悲しそう
わたしを見つめるその目は不安げで
眉を寄せて難しい顔をしてる
わたしが起き上がれなくなってから
あなたの笑顔は消えてしまった
あなたは家に帰ってくる、真っ先にわたしの元に来て、わたしを抱きしめてくれる
そしてわたしの頬を撫でて顔を寄せてくれる
わたしは昔みたいに走ってあなたを出迎えることはできないけど
飛びついてあなたに好きを伝えることもできないけど
あなたに笑っていて欲しいのよ
なんとか伝えたくて声を出す
あなたにはクウンというか細い音に聞こえるのかしら
あなたの胸に鼻先を寄せれば、抱きしめてくれる
嬉しくてしっぽが揺れる
わたしが人だったら、もっと長く一緒にいられたのに
わたしが人だったら、大好きよ、って言葉で伝えられるのに
【届かぬ想い】
嫌いになった。元から嫌いだった。好きになりたくなくて顔も見たくなくてその優しさが声が勘違いさせるから大嫌いだ。こんなので勘違いしてしまう自分が嫌いだった。高鳴るな、胸。口角あげるな、顔。届かぬ想いは実らないでよ。
「今日は顔、見てくれないんだね。」
「いっつも見てるわけじゃないから。」
好きと自覚してからまともに見れなくなったなんて誰が言えるか。恥ずかしくて顔も見れなきゃ声すらかけられたくない。最初は推しって言って話してたはずなのに。
「最近は推しって言わなくなったじゃん。」
「そういう、気分。」
名乗る権利すらない。きっと、周りから好かれているこの人に近づきたくはないのに。なんで、話しかけてくるんだろう。私の届かぬ想いをからかうな、なんてきっと優しさだから無理な話。なら、その顔私だけにしてよ、なんて我儘。愛してるとかも言えない。
「もしここでキスしたら怒っちゃう?」
ほら、そういうとこ。勘違いさせないでよ。こないだ、ほかの子にも言ってたくせに。してはなかったけど。
「からかうの良くないと思うけど。オタクをからかう推しのそれじゃん。」
「怒んないわけだ。」
そう言って、唇と唇を重ねた。推しとオタクの距離してない。だから、勘違いしたくないって。
「勘違いじゃないからさ、怒んないでよ。」
届かぬ想いでよかったのに。勘違いがよかったのに。嫌われるくらいなら好きにならないでよ。
届かぬ想い
伝えなければ
届くはずもなく
いつか
⋯
いつか
なんて
来ないかもしれないのに
そう
もしかしたら
明日さえ
「届かぬ想い」
遠くに行ってしまったのだろうか?
一応言おう、別に死んだ訳では無い。
だが、物理的な距離が出来てしまった。
それはもうオーストラリアと日本くらい…ちょっと言いすぎた。だが、彼の人気は凄まじく、何となく動画を見たり知ったりしている人は多いだろう。だいぶ誇張すると多分彼の動画に触れたことがある人は日本中に居るだろう。そんな彼の動画を僕も今見ている。だが、やはり見る度に思う。「遠くに言ってしまったな」と、動画スタイルは変わらない。ただ、告知などが彼の所属するグループがほとんどを占めている。前までは僕とだったはずなのに。別に止める気はない。けどここにいて欲しい。できるだけ近くに、そばにいて欲しい。それでも彼には届かない。もっとも言っていないから届いたら怖いまであるが。ふと、しばらく手を付けていなかったアプリの通知。しかも最近ずっと話していない彼から。すぐにでも見たいがなにか分からない抵抗があり、少し待ってから開いた。そこには僕の待っていた、僕が言うはずだったかもしれない4文字。だが、やっぱり思いは届かなくて。送られてきた4文字の後に付け足され、「やっぱりごめん!忙しいよね!」
違う。忙しいのは事実だが違う。無理矢理にでも誘って欲しかった。なんて言うのはわがままに入るだろうか?僕は届かない思いを抱きながら眠りについた。見た夢は、僕じゃない人達と歩く君だった。
smnr 変わらない
「親愛なる君へ」
親友が寮を出て行った朝、彼女は伝えそびれた言葉を手紙に記した。
「一番大切な人としてずっと傍にいてくれてありがとう。新しい世界でも頑張ってね。」
忘れ得ぬ数々の記憶を一つ一つ思い返しながら、丁寧に言葉を綴っていく。ペンは表面を擦り、やがて皮膚の下の骨を探り当て、暗い骨の髄までたどり着く。
「いつかまた出会うとき、君はどんな人と巡り合ってるのかな―」
そう書きかけた文を、慌てて線で掻き消した。
手紙を折り、封筒に押し込んで封をした。これはこの後の用事のついでに出しに行こう。
届かぬ想いを何重にも包んで、光の見えない内臓の底へ落し込んだ。
貴女に届けたいこの思いはきっと届かない。この届かない思いはどこにも、誰にも、渡すことができない。届けておけば後悔をすることはなかったのだろう。だが、私はそれほどに強くはなかった、弱く貴女にどう思われるかのみきにする臆病者だったのだ。届かない思いは空をまいきっと誰にもわたることはないだろう。