『寒さが身に染みて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
晴れた日。
日中は何だかんだと暖かい室内も、夕方になるにつれ寒さが身に沁みて感じられるようになる。
急いで石油ストーブをつけて、大きくなる炎にほっと一息。
待ちぼうけ 人もまばらに 帰り行く
かじかむ手指 吐く息白く
#寒さが身に染みて
自転車に乗ってると手袋を持っていないので手がかじかんでくる。
すごく痛い。
その状態で味噌汁や茶碗蒸し、ラーメン、うどん等を食べるととても美味しく、暖かい。
また、そんな日に限ってアイスを食べると、とても凍える。
どうしてか、それが止められないのだ。
アイスを食べる日に限って、強風だ。
寒さが身に染みて、お家でペットと一緒にいたいなって。ペットとゴロゴロしたいと思う。
手が痛くなるのも寒さが身に染みるせいだ。
⋯寒さが身にしみる
老人ホームの ひとり夜勤…
長いトンネルの様な 真っ暗な廊下の先に
ぼんやりと光る 非常口の明かり
おばあちゃんが 小さくひとり 佇んでいる
「ここは どこ? 家に帰りたい⋯」
「そうだね、帰りたいね、一緒に家に帰ろ⋯」
そう微笑んで 手を引きながら
ゆっくりとおばあちゃんのお部屋に戻る
無造作に開けられたカーテンと 窓の隙間から
鋭い風が 吹き込んでいた
見上げると
暗闇の中 銀色に凍てつく 月の剣⋯
「おばあちゃん、これじゃ凍えちゃう!
夜が明けたら 一緒に帰ろ 今夜は一緒に
ここに泊まろう!」
でも
帰りたい⋯
( だけど 帰れない⋯ )
もう
帰りたい⋯⋯
( ⋯⋯もう⋯⋯帰れない⋯ )
#寒さが身にしみて
「身に、『しみる』って、『染みる』の他に『沁』の字もあるんだな」
「沁」は常用漢字じゃないから、「しみる」で平仮名表記にする場合もあるのか。
某所在住物書きはネットの検索結果を見ながら、コンビニで購入した肉まんを温め直していた。
昨日のバラエティー番組の影響である。寒さ身にしみる時期の美味に、酢醤油をプラスする価値観は無かった。きっと、酢の酸味が幸福に肉に染み渡るだろう。
「気温の他に、『懐の寒さ』とか『心』なんかも、『身にしみる』って言ったりするか」
チン。電子レンジが加熱終了を通知する。
ラップも加水もしていなかった生地は、物書きの「これを食いたい」から随分離れた形状と水分量。
「しみるわ……」
今から霧吹きとかして、復活、するかな。
物書きは大きな、非常に大きなため息を吐いた。
――――――
東京に、最低気温0℃の冬が来た。
極寒だ。日中はなんとなく、例年より少し暖かい気がするけど、朝夕が完全に真冬だ。
通勤時間帯に見る人はだいたい厚手のコートにマフラーで、モフモフ素材の帽子を被ってる人も多い。
素足見せてるギャルのひとりは、鳥肌たってるのを隠そうと、なんか頑張ってた。
薄手のオータムコートな人は多分某コニク□のヒートなんちゃらとか着込んでるんだと思う。
冬だ。
寒さが身にしみて、街路樹の葉っぱが全部落ちて、
そして、雪国出身の先輩がバチクソ元気になる冬だ。
なんで先輩気温3℃とかでもピンピンしてるんだろ。
薄着でも平気そうだし。ズルい。
「じゃあ、私の耐寒性をくれてやるから、お前の耐暑性と交換してくれ」
朝。出勤してきてすぐ。
相変わらず私より先に席について仕事捌いてる先輩に、「今日寒かった」って、「先輩平気そうでズルい」って言ったら、先輩、「お互い様」だって。
「私からすれば、お前の方がうらやましいんだ。寒さは着込めば対処可能だが、暑さはもう、溶けるだろ」
先輩は、気温3℃でも4℃でも、なんなら道路の水たまりが凍ったって、元気にしてる。
いっそ冬の方が仕事中のスペック高いまである。
かわりに暑さに弱いのだ。
早春3月4月は20℃以上で「暑い」って言うし、
27℃近辺超えると弱り始めて、30℃で溶ける。
まるで雪女とか雪だるまとかだ。去年も7月10日あたり、でろんでろんに溶けた。
忘れもしない。当時の先輩は、完全にSAN値チェック失敗してファンブル出した人のそれだった。
「私、今日寒さに負けないで仕事やりきったら、先輩に味しみしみのおでん奢ってもらうんだ。身にしみる寒さを、おでんのスープとうどんでやっつけるんだ」
「宇曽野から聞いた。重要な仕事の開始前に未来の約束をするの、『フラグ』と言うらしいな」
「フラグじゃないもん。大丈夫だもん」
「大変申し訳ございませんが、本日、ゴマスリ係長からの当てつけにより残業確定となっております。晩飯勧誘は明日以降でご検討ください」
「けち」
「文句なら係長か課長に言ってくれ。お前も3時間4時間仕事追加コースになって、一緒の時刻の退勤でお望み通りになるかもしれない」
牛すじ。卵。がんもどき。ウィンナー巻きと餅巾着。
ぷーぷーゴネて、おでんの具材を連呼してみたけど、
先輩は我関せず、淡々と係長から押し付けられた仕事を片付けてる。
「寒い日は、おでん、おいしいと思うけどな……」
私がポツリ呟くと、
「否定はしない」
タブレットをポンポン叩きながら、先輩が言った。
「鍋、ラーメン、シチュー。中華まんもか。
……明日であれば、私のアパートの近くの茶葉屋が、新メニューで薬膳小籠包スープを出すらしいが」
「しょーろんぽー、すーぷ」
「和風ポトフも出すらしい。安いのはポトフだ」
「ぽとふ」
「身にしみるな」
「しみる。ゼッタイしみいる……」
「寒さが身に染みて」
暑い日には「温かい」といい
寒い日には「涼しい」という
そんなあなたがいてくれるから
あなたの存在が私に根付いてゆく
あなたの存在がなかったとしたら
この寒さが身に染みて
涙も凍るだろう。
あなた以外のこの世の誰一人
気づくことなく。
寒さが身にしみて。今日は寒かった。というか今も寒い。部屋の温度一桁とか嫌だね。
健康的な生活を送るには15度以上だっけか。まぁそのくらいないとメンタルが痛むのがはっきりわかる。
この前に続いて今日も寒くてついお菓子を買ってしまった。エアリアルやっぱりうまいけどこのままじゃ太っちゃうよ。
どうにも寒いとメンタルが痛む。それを避けるためにお菓子でメンタルを回復させる。この習慣ができつつある。
これはいかんですよ。お菓子はお金もかかるし健康にも悪い。まぁたまにならいいと思うけどこれで今月二回目だ。
それにお菓子ってつい買いすぎちゃうし食べ過ぎちゃうんだよな。普段買わないからついせっかくだからと食べたいのを三つくらい買ってしまう。
前も三つ買って今日も三つ買った。頻度はともかく一回で買いすぎだな。これからはせめて一回で一つのお菓子だな。
~寒さが身に染みて~
昨日、45歳にもなってパートで街角ビラ配りをした。それでも、やっとみつけたパートで、食費の足しになると思えば頑張らざるを得ない。
冷たい強風と惨めさ、情けなさで、これまでの自分の人生を振り返ったりしたものなら尚更落ち込むことばかり。
ただただ悲しい思い出が、かちこちの氷になって、心を刺した。
パート開始3回目。慣れないことと町の人の冷たさが余計に身に染みる。
十数年、家族を築いてきたパートナーと自ら別れ、娘を育てていかなければならない。
頑張ればいいだけの話しだ。
最近、三田寛子さんと歌舞伎役者ご夫婦の記事を読んだ。
3度の不倫に息子さんが批判したところ「立場をわきまえろ」と逆ギレしたとか。
我が家も全くそんなもんで、この4年で私の知る限り7人と、お泊まりやら熱海旅行など好き放題。
3度の不倫くらいとも思うが、3度で済んでるわけがなさそうで、その心中を痛いほど察する。
我が家も7人と浮気した挙げ句
「お前にとやかく言われる筋合いはない。お前には追求する資格も権利もない!お前と議論するつもりは毛頭ない」と、
ホステスやパパ活女子、大会に出れないくらいの社交ダンサーを囲い、高額なプレゼント、住宅まで補助してやりたい放題だ。
お金がありすぎるということは怖いことだ。
人としての感覚さえも狂わす。
また、お金がないということもなんて怖いことだ。
自分の評価と月収と、イコールな気がしてならない。
寒さ厳しい都会に、一人ぽつんと立ちつくし、わずかな時給にすがる自分をどう慰めていいか分からないくらいだが、
私には最も大切な我が子がいる。
それでいいじゃないか。それが最高じゃないか。それこそ宝物じゃないか。と思う。
寒さなんてくそくらえだ。
奮発して帰って42度に上げた湯船に2度も浸かってやった。
寒さなんて、すぐ、終わる!
「寒さが身に染みて」
友達や彼氏、家族と一緒にいる時は心がポカポカするけ
ど、1人だと寒さ(寂しさ)がでてきて、大事な人たちがい
るってのはほんとに良い事で、幸せなんだってわからせ
てくれる。
当たり前に大切な人といること。でもそれは当たり前な
ことじゃない。いつ居なくなるかわかんないしなにがお
こるかもわかんない。
バカとか、ウザイ、こんな言葉家族に言ったことはあり
ませんか?もしそれが最後の言葉だったらどうしますか
後悔すると思います。また、会えるならなんとかなる。
でも、二度とあえないならずっと寒さ(寂しさ)が身に染
見てたらあなたはどうなるのでしょうか?
人生は後悔しても絶対に戻れない。だから後悔しないよ
うに言葉選んで欲しい。ずっと心がポカポカするように
寒さが身に染みて
冷たい空気が肌に刺し 鼻にツンと抜ける
吹雪が酷くなって行き 老人は、
老犬と共に 自分が住む小屋に引っ込む
玄関で雪を払いドアを閉める。
老犬も玄関口で体を震わせ雪を払う
部屋に入ると老人は、手袋を取り
ジャンバーを脱ぎ
椅子をストーブの近くに寄せて
ストーブを付ける。
老犬も老人の側に寄りストーブの火に
身を寄せる。
一人と一匹で住んでもう何年になるだろう
誰も寄り付かない 山小屋みたいな
一軒家で、一人と一匹は、お互い身を
寄せ合い寒さを凌ぎ
寒さが身に染みる空白の孤独を
お互いの存在で補い合っている事を
二人以外 他の誰も知らない....。
普段感じないお風呂がとてもありがたく感じる。地震があった人達にあったかいお風呂だけでもゆっくりつかってもらいたい。
ケンカした
会わない日が長くなるとケンカする
一緒にいればポカポカ温かいけど
離れてるしケンカもしたから
余計に寒さが身にしみる
今日は仕事も休んだ
明後日誕生日なのに悲しいや
空に雪がふりつもる。
それを眺めてふりかえる。
はらと溶けゆくあの日の影が
白の中へと消えゆくさまを。
寒さが身にしみて
餃子のために買ったひき肉を
肉団子鍋に変更すること今年2回目
寒さが身に染みて
我が躰の輪郭が明瞭になる
世に切り分けられた殻として
臍の緒を切り独りになる
柔肌に熱き血潮満ちて
我が身の界が不明瞭になる
太古の海に湧出し
静に眠り一つになる
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►寒さが身に染みて
肌が緊張していて、輪郭がはっきりする気がします
「なにしてんだよ」
懐でもぞもぞと動かれるくすぐったさで目を覚ました。
オレの声に反応して布団から顔を顔を出した彼女は、にこりと笑った。どうもイタズラしてましたという表情をしていて、オレは呆れながらも許してしまう。
惚れた弱みってヤツかな。
彼女はオレの腕に頭を乗せると、目線を合わせる。
ぱっちりとした目でじーっと見つめてくるもんだから、恥ずかしさを誤魔化して、ひたいにキスをした。
その後に胸元に抱き寄せて、人肌の温もりを堪能する。
目が覚めたら隣に彼女がいるってこんなにも幸せなんだとしみじみと実感した。
もう、寒さが染みる冷たい布団には戻りたくないなと、絡まりのない髪に指を通した。
NO.4
突然の別れ。
寄りにもよってこの寒さが身にしみて、泣きたくなるような寒い日に。
暖かくなればサクラを一緒に見ようと思っていたのに。せめて人肌恋しい季節は一緒にいて欲しかった。
去り際の背中さえ見せなかった彼。
普段から言葉は少なくて気まぐれな彼だったけど、「サヨナラ」くらい伝えてくれてもいいじゃない。
でも、気が向いたら何時でも帰っておいで。
こたつにみかんはそのままにしておくから。
#寒さが身にしみて
Theme:寒さが身に染みて
今日も会社に行けなかった。
電話の上司の声は、心配しているようにも呆れ果てているようにも聞こえる。
謝罪をして電話を切ると、罪悪感と悲しみが胸を刺す。
食欲もなかったので、ベッドに戻ろうとする。
ふと、窓の外が目に入った。今日は雲の隙間から青空が覗いている。
そういえば、日の光は気分の落ち込みを和らげてくれるんだっけ。
私は窓を開けてみた。
叩きつけるように冷たい風が頬を打つ。
寒さが身に染みて、思わず窓を閉めた。同時に涙が溢れてくる。
風にまで責められているように感じてしまう。
泣いているわけにもいかない。早く良くならなくては。
どうにか着替えて、せめて散歩に出ようと玄関を開けた。
今度は柔らかい日差しと一緒に、寒さが全身に染みた。
「無理して外に出る必要はないよ」とでも言うように。
私はドアを閉めてベッドに戻り横になった。
暖かくなる頃には、元気に出社できるようになっているだろうか。
寒いと君と手繋いで温まりたい
寒さが身に染みて
コタツで一緒に温まりたくなっちゃうね
─────『寒さが身に染みて』
寒さが身にしみて
鼻を通る空気の冷たさで目が覚めた。部屋は真っ暗。暖房も切れている。
夜中の2時、ぐらいだろうか。軽くストレッチをして寝床を出た。
廊下を歩く。裸足の皮膚に冷気が張り付く。素早く用を足したあと、皿に残った夕飯を軽くつまんだ。
首を伸ばして窓を見た。雲が一つもない。どおりで寒いわけだ。今夜は今までになく冷える。
来たみちをそれて、別の布団を探した。ふたつある。
右の布団に近づく。少し匂う。これは、お酒の匂いか。やめておこう。
左の布団に近づく。汗の匂い。けど嫌じゃない。何故か落ち着く匂い。
小さな隙間を見つけ、そのまま頭から侵入した。向きを変え、先客に背中をくっつけた。伝わる熱を感じながら、爪を舐めた。次に手。足。お腹。おっと尻尾も忘れちゃいけない。
やれやれ。テレビでは暖冬だと言ってたが、やっぱり冬は冬だにゃー。