『寒さが身に染みて』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ー愛ー
君が自分のことを嫌いだって言うから
僕は泣いた
君にはいいところがたくさんあるのに
君は自分を認めてあげることができないこと
僕は知ってるよ
自分を認めるって難しいけど、
君が君を認めてあげれないなら
僕が君以上に君を認める
君が君を愛することができるように
君以上に僕が君を愛すんだ
だから、僕の愛だけは否定しないでくれ
「寒さが身に染みて」
冷たい
痛い
苦しい
辛い
彼処に行くと体が強ばる
体温が下がり凍えるように指先や足先が
紅く染まり、手を握たり開いたりしてみても
感覚がなくなる。
背筋が凍る思いで重たく感じられる戸を開ける
あぁ、これだ。
冷たい視線、拒絶するような顔、静まり返る空間
震えそうになる体をなんとか留めて私は1歩を踏み出す。
下を向いていよう。
自分の机までの距離がとても長く感じられた
机に座った時、思わず声が出そうだった
机の中が酷く荒らされていた。
あぁ、またこれか。
一瞬、驚いてしまったがいつもの事だった。
渡されるプリントはどこか破れていたり、くしゃくしゃになっている。
机の中にあったはずのプリントは床に落ち、踏みつけにされる
彼処に持っていく私のものは何処か汚れていく。
物を隠されたりもした。
机を離されたり、掃除の後、私の机だけ元に戻ってなかったり。
陰口、悪口なんて当たり前。
そんな中、放課後あの人達にトイレに呼び出された。
何かあるだろう事は分かりきっていた
それでも従ってしまうのは
後々どうなるか知っているからか、勇気がないからか、自分でもよく分からない。
トイレに着くと、何やら盛り上がっている様子の彼女達が私の存在に気づくとニヤニヤと不気味な笑顔を向けてきた。
何やら喋っている彼女達を置いて私は限界だった。恐怖、不安色んな気持ちが渦巻いてまた体が震えそうだった。
何より今は放課後。生徒は帰ってしまっただろうし、先生の見回りも部活後だろう。
部活もあるしは早く要件を済ませないといけない。そう思うと不思議と落ち着けた。
そんな私を置いてひとしきり話し終わったのか
彼女達が嘲笑っている中、私は状況を飲み込めずにいた。
どうしよう、恐怖のあまり彼女達の話しを聞いていなかった。
何をするのか、彼女の取り巻きの1人がバケツに水を組み始めた。
そんな取り巻きを置いて彼女が私に向き直り
トイレの個室に入って個室の鍵を閉め座るように言ってきた。
私は疑問に思いながらも個室の1つに入り
鍵を閉め、座ると外から聞こえてくる彼女達の声がよく聞こえて先の恐怖のばかりが募った。
しばらくして水を注ぎ終わったのかキュッと蛇口を閉める音がするとガタガタと別の音がする。
しばらくして、ガタンと音がすると体が一気に冷えていく感覚に襲われた。
思わず声を上げる。
水をかけられたのだ。
彼女達の笑い声が頭の中に響いてパニックだった。
そんな私を他所にパシャッという機械音が聞こえる。
思わず頭が真っ白になった。
しかもその機械音は上からしたのだ。
思わず上を見上げると隣の個室から顔を出しスマホを持って可笑しそうに、面白そうに、蔑むように電子音を響かせる。
あとから考えれば、なんでスマホを持ってきてるのかとか、どうやって覗いてるのかとか、聞きたいことも言いたいこともいっぱいあった。
でも、やられた事の絶望感で頭がいっぱいだった。
真冬の水は酷く冷たくて、それがまるで彼女達のようで心身ともに冷たさが刺さるように侵食していった。
寒さが身に染みて
入道雲が懐かしくて
刺さるくらいの快晴が欲しくて
寝苦しい夜が待ち遠しくて
長く感じてしまう
気づけば日が暮れるこの毎日が。
随分幸せになったと思う。
こんな悠長に
季節のことを考えられているのだから。
「今日寒くない?」
「寒いねー」
そんな会話が好きだった
そんな会話をしている冬が好きだった
そんな冬が先立ち
僕達は春に取り残される
「あぁ、寒いな」
凍る指先
熱に触れ、痛い
溶ける前に
ほどいてしまう
/ 寒さが身に染みて
寒さが身に沁みて、ついでに出汁も染み込んでくる。
コーラを飲めば歯にしみて、ちょっと溢してお気に入りにシミができる。
紙魚は見なかったことにして、読み進める。
ふわりと意識が覚醒する。ぼんやりとした景色がだんだん浮かび上がって、カーテンの隙間から光が差し込んでいるのが見えた。首だけを動かしてスマホを探るけど、ベッドにその姿は見当たらない。うーん…
わたしはもう一度枕に頭を預ける。
感覚からしてだいたい昼過ぎなんだろうなと思う。昨晩、ずっと携帯をいじっていたら朝になっていた。…というか、朝が来て欲しくなくて携帯をいじっていたら残酷にもそれが来てしまったのだ。火曜日に1時間半寝で学校へ行ったことを考えて、まぁ行けるだろと高を括っていた自分は何だったのか。
ま、過ぎたことだしいいや…
火照った腕を掛け布団の上に放り出すと、ひんやりして気持ちがいい。…そういえば、こんな風に学校を休むのはいつぶりだろう。天井でゆらゆら揺れている光を見ながらぼんやり考えた。
学校を休む回数自体は少なくなかったが、そんな日もたいてい朝は起きていて、なにか作業をしていた。この前の正月休みだって、常に毎日なにかしら活動する日々だった。そう考えると、お昼からこんなにゆったり過ごすのは、ひどく久しぶりな気がした。
わたしは手触りのいい毛布を手繰り寄せて、そこに頭を埋める。ネコの身体に包まれているような、柔らかくて暖かい感覚。ふわふわと頬を撫でるそれに、わたしはまたふんわり意識が遠のくのを感じた
寒さが身に染みて
温かい君が居ないから、今年の冬はいつもに増して寒さが身に染みるね。
寒さが身に染みて
寒さで、手が悴む。
雪空で、心もうら寂しい。
おうちに帰ろう。
大好きな人たちと愛猫と過ごせる時間は、
ほっこりあったかい。
いつもありがとう。
疲れとともに吐き出した息が白い。
寂しいのは、寒さのせいか。
もう夜も遅いけれど。少しだけでも、きみの声が聞きたいと思った。
【寒さが身に染みて】きみのことを恋しく思う
[とある大学サークルの部室前にて]
あ、タクミ君!来てくれたんだね。
マリ先輩、すごい雪ですね。
そうなの。一晩で40センチだよ!本当は雪かきしたいんだけど、昨日ボルダリングで右足痛めちゃったの。これから部長たちとミーティングもあるんだ…
終わるまでの間、お願いっ(*-ω人)
は、はい!(マリさんの頼みなら…)
[雪かき始めて20分]
お、タクミ。雪かきやってくれてんのか。ありがとな。ミーティング急ぎだから、悪いな。
は、はい…(寒さが身に染みる…(-_-;))
[雪かき始めて30分]
タクミ。聞いたよサンキューな!どうしても今日中にレポート先生に出さなきゃなんなくてさ。
部長。お疲れさんです。(寒さが身に染みる…(-_-;))
[雪かき始めて40分]
いやぁ、雪で遅れた!タクミん助かるわ!ちょっとごめんね。
カズミ先輩。お疲れっす(寒さが身に染みる…(-_-;))
[あれから2時間。窓から]
…頑張ってるね。彼だけだよ来てくれたの。
勧誘した時はマリの色仕掛けで入ったけど、たくましくなったもんなぁ(´▽`)
俺も1年の時、大雪でさ。一人でやってた(笑)。皆呼んだんだけど、ずっと未読なんよ(-。-)y-~
レポートこれで行きましょ。かなりやらせちゃってるから早く。
(寒さが身に…)
タクミ!お待たせ!助かったよ(^_^)/
残りは俺たちがやるから休んでろ。
タクミ君、ホントにお疲れさん!コーヒーとドーナツ用意したから召し上がれ(^^ゞ
いやぁ、タクミん。大好きなマリちゃんのおもてなしだよ。良かったね(^o^)
お前がボルダリング部を背負って立つ救世主だ(笑)
(みんなの温かさも身に染みる…(T_T))
寒さが身に染みて
仕事終わり
疲れた〜と家に入ると
そこにあるのは
ひんやりとした真っ暗な自分の部屋
自炊する気もないから
お湯を沸かして
カップラーメンを作る
そんな毎日
久しぶりに実家に帰ると
感じることが一つ
あったかいな…
私は、どちらかというとあなたが苦手。
呼んでもないのにやって来たかと思えば、周りのことは気にもとめずひとりで口笛なんか吹いているし。
あなたを思うとうんざりすることも多いかな。
でもね、あなたが側にいるときだけ、私は普段飲みもしないホットの缶コーヒーを買うの。
缶コーヒーの熱がこもるポケットで、じんわり指先を温めて、ちらつく雪の中、冷たい風に乗せて私は結局、毎年あなたの名前を呼んでしまう。
北風小僧の寒太郎
#寒さが身に沁みて
どうして
どうして、
どうして……
こんなに切ない気持ちを抱えて生きて行かなくてならないんだろう
きっと分かり合える日なんか来ないのも解っているのに
まあ、消え去る選択肢が無い以上は
この気持ちを誰にも気づかせずにひっそりと生きてくしかないか
こんな日は、本当に
寒さが心にも、身にも沁みる
寒い寒いと叫んでも 応える者がいなくとも
ただ歩く 進む 邁進する
一人 1人 独りぼっち
振り返っても 足跡はひとりきり
#さむさが身に染みて
寒さが身に染みて
2023年現在、1月にも関わらずキャンプをしている私。夜は公園でテント泊。外気−1℃〜3℃の中、足先から凍える夜は「寒さが身にしみて」寝るどころではない。そんな時は、「はるカイロ」で足先を温めると眠りやすい。
早く春がこないかな。体の寒さはなんとかなっても心の冷えはどうしようもならない。
そうだ4月になったら故郷へ変えろ。母親に久しぶりに会いに。父親の墓参りもかねて。
さあ、「はるカイロ」を卒業して、
「春帰ろ」
寒さが身にしみて
エアコンは付けたくないので、家では厚着をして、過ごしている。
それでも我慢できないので、加湿機能付きのファンヒーターをつけた。
それでも、特に左側が寒いと思う。
だから、冬は少し苦手だ。
【寒さが身に沁みて】
冷たい雪が降る夜に生まれたから
きっと熱帯夜に死ぬのだろう
ひとりぼっちはさみしいらしい
孤独をかき集めてもだめらしい
たくさんの人がひそひそ囁いて
言葉があわ雪のように消えて
しーんとした夜
そんな夜しか知らないから
身に沁みた寒さ
凍えるような静けさだけが
寒さが身に染みて
風の寒さが身に染みて、故郷の寒さを思い出す。
雪国の寒さに比べれば、なんてことはないはずなのに。
説教が頭に染みついて、子供の頃を思い出す。
あの頃はいくら叱られても、自分の正しさを信じてやまなかったのに。
何もない部屋が心に染みて、布団の中に縮こまる。
独りが堪えられないなんて、そんな性分じゃなかったのに。
湯船に浸かれば、熱と安心が全身に染み渡る。十数分後の無防備と引き換えの幸福感。
強度が下がっていく、今日この頃。
2023/01/12
『寒さが身に染みて』
北向きの部屋
寒さが身に染みて
猫達、日なたに大移動
昼間はやってきやしない
熱いお茶を飲む習慣が
ここのところ身について
湯気を立てるコップが
すぐ脇に
流れる音楽も
心を温める
冬は嫌い
でも、この時間は好き