私は、どちらかというとあなたが苦手。呼んでもないのにやって来たかと思えば、周りのことは気にもとめずひとりで口笛なんか吹いているし。あなたを思うとうんざりすることも多いかな。でもね、あなたが側にいるときだけ、私は普段飲みもしないホットの缶コーヒーを買うの。缶コーヒーの熱がこもるポケットで、じんわり指先を温めて、ちらつく雪の中、冷たい風に乗せて私は結局、毎年あなたの名前を呼んでしまう。北風小僧の寒太郎#寒さが身に沁みて
1/12/2023, 5:24:27 AM