『寂しさ』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
『寂しいなぁ』
そう呟く彼女の顔はどこかイタズラっぽい顔をしていて、
決して心から寂しいと思っている人間には見えなかった。
だが、確かに自分も少し携帯の画面と向き合いすぎていたかもしれない。
『ごめんね』
自分の落ち度はわかっているが、彼女の発言をあまり真剣に受け止めずに軽く謝った。
悪気はなかったのだが、目線を彼女に向けるわけでもなく画面を観たまま謝罪したのが悪かったみたいだ。
その後のことは言うまでもない。
塵積だったのか次から次と彼女からの文句は出るわ出るわで止まらない。
反撃をしていたのも最初だけで、次第にこちらは何も言えなくなっていく。
キッカケなんて自分では大した事ではないと思う。
ただ、彼女は家から出ていってしまった。
1人だけになった部屋には、ついさっきまで彼女がいた事を見せつけるかのように面影だらけだ。
作りかけのオムライス
自分は決して読まないであろう類の雑誌
新作なんだと言って嬉しそうに買っていた化粧品
出ていってから暫くして、携帯に通知音が鳴った。
さっきまで食い入るように観ていた画面だか、今はあまり観たくない。
表示されていたのは自分と彼女が写っているアイコン、彼女からの連絡だ。
連絡を確認し、なんて返事をしたらいいのか長考していると
『もういい、さよなら』
突然のお別れ宣言。
愛想が尽きたんだろう。
自分の不器用さが嫌になる、ごめんと言えばいいのに今ではそれも嘘くさく聞こえてしまうのではないだろうか。
『寂しいな』
誰もいない部屋に仰向けに寝転がる自分がポツリと呟こうとも、誰かに聞こえるわけでも誰かが答えるわけでもない。
ただ付けっぱなしになっている換気扇の音だけが無音の部屋で響いてる。
部屋に戻ってきて換気扇を止めてくれる事を期待して、
寂しい男は消さずにいる。
作りかけのオムライスは完成することもなく、ただ寂しく
黙って冷めていく。
寂しさ
風邪が治らない。
軽い風邪だから寝込むでもないけど、なんかだるい。
今度職場で防災訓練でなもんがあってそれに駆り出される気がしてる。
厳寒の外に軽装で何やらされるんか。死ぬでしょ。
それともそれで一気に風邪が重症化して熱でも出した方がすっきりすんのかな?
学生時代以来だな、こんなの。
凡な人生は損です。
知らんけどー。
end
「 寂しさ 」
友達と楽しそうに話す貴方を見ると
私が貴方にとってどれほど
小さな存在か分かってしまう。
『寂しさ』
ひしひしと身体に寒さが伝わる今日。
空がふと目に入る。
相談する相手も、楽しく談笑する友達もいないことを空を見る度に思い出す。雲は仲間がいるけど、空は一つしかない、寂しさを感じる空に、既視感がわくのだろう。
寂しさを感じながら、空から目を伏せる。
寂しさ
心が満たされず、物足りないと感じること。
寂しさを感じたときは、一人で抱え込まずに、誰かに相談したり、自分の好きなことをして気分転換をするなど、様々な対処法を試してみましょう。
【寂しさ】
あの人はどう思っているんだろう
何を考えているんだろう
わかるようで、わからない
秘密の話を共有した
他の人とはしない本の貸し借りをした
気にかけてくれているような気がした
見かけるたびに意識しているのは自分だけなのかな
そう思うと寂しい気持ちになる
あの人に貸してもらったカイロの温かさを思い出し、寂しさを少し紛らわせようとした
気を抜くと、気をしっかり保ってないと
飲み込まれる
何も見えなくなって、最低な事すらする
『寂しさ』
僕は君の前ではよく泣く。
喧嘩した後、デートの後解散する時、お泊まりが終わった後。
寂しくてつい泣いてしまう。そしたら君は甘い声で
「おいで」「泣かなくていいよ」「寂しいんだよね」
って語りかけてくれる。
「めんどくさくないの?」って聞いたら
「めんどくさくないよ」って。
そんな君が僕はとても好きだ。優しくて暖かくて。
寂しいけど、泣くのは苦しくなる時もあるけど
好きだ。大好きだ。愛している。
「寂しさ」
何でこんなにも苦しいの?
何でこんなにも寂しいの?
こんな疑問が生まれる理由を教えて欲しいな
本当はそんなのわかってるけど。
恋って苦しいし、寂しい気持ちになる時だってある。
もちろん、楽しくて幸せな時だってあるけど。
人間はそれ以上に負の感情を敏感に感じる。
君に出会ってから寂しさや苦しさを学んだよ。
でも、離れられないのも事実で。
こんな気持ちになるならで会わない方がとか思ったり。
でも、寂しくても苦しくても君のそばにいたいんだ。
だって、好きだから。
「寂しさ」
何処にいても
何をしてても
誰かといても
貴方といても
いっぱい買っても
いっぱい食べても
どうしても埋まらない
寂しさがあって
物心ついた時からずっと
悩んでいる...
寂しさねぇ……
寂しさってどこから来るんですかね?
これが寂しいなのか?って思ったこと自体はあるけど、なんだかよく分からん。
俺は昔から感覚がよく分からなかった。お腹の痛みの表現とか、「ストレスがある」とか、「寂しい」もそう。
みんなどこで感覚を覚えるんですかね?
「ムカつく」とかもよくわからない。
感覚であっても言葉の定義を調べてからいつもそれが何か知るはずなんだけど、なんだか味覚みたいにみんな共通認識としての「寂しさ」とか「苛立ち」とかを持ち合わせてるのが今考えれば不思議だな。
調べないと分からないはずなのに。
まあ、とりあえず今回「寂しさ」についてだな……
定義としては、
『本来あるはずのものが欠けていて、気持ちが満たされない。 心楽しくない。 さびしい。』
「『寂しさ(lonliness)』は独りでいられず、一緒にいてくれる誰かを探してしまう状態だそうです。」
とかがある。
誰かと話したい時はあるけど、それは新しい意見を求めてたり、自分の考えを共有してその考えを刷新したりしたいだけなんだな……。
寂しさはやっぱりよくわからない。
一人暮らしを始めてどれくらい経つ
のかな…
最初に好きな人に振られたり
たくさん辛いこともあった
今の生活は正直ギリギリだけど、
たまに寂しくなるけど
ゆっくり自分のペースでやろう
寂しさ/夜凪
「寂しさ」
寂しさが やってきた
音も立てずに やってきた
寂しさは ひとりぼっちだ
時々 涙もつれてやってくる
寂しさが やってきた
いつのまにか そばにいて
寂しさは ひとりぼっちだ
時々 涙もつれてやってくる
声を出して 何かを呟いてみても
そこには 何もなくて 寂しさだけ
寂しさは 気づかれないようにして
寂しさは いつのまにかいる
寂しさは どこにいる
寂しさは ひとりぼっち
寂しさは 心のなかの奥にいる
紫翠
✦去年のコピペで失礼しますっ✦(@^^)/~~~✦✦
【寂しさ】
とある孤児院の干し草小屋。いろんな年齢の身寄りのない子どもたちが、ふかふかの藁の上で輪になって、フランソワが読んでくれる本の物語に聞き入っていた。
「ねえ、“寂しさ”ってなに?」
途中でまだ幼いカミーユが不意に質問した。フランソワは朗読を中断し、物語の世界に浸っていた他の子どもたちもみな驚いて、水をさしたカミーユに目を向けた。
「“お姫さまは寂しさをガマンして歌いました。”って、ぼくよく分かんない、なんだか楽しくなさそうな感じだね。“寂しさ”って苦しいこと?ねえ、みんなは“寂しさ”の気持ち、知ってる?」
子どもたちはザワザワした。それまで特に気にも留めなかった言葉の意味を、カミーユのふとした疑問で意識させられてしまったのだ。
「寂しさってのは……一人ぼっちでこわい、ってことなんじゃないのか?」
少し年長のジャックが言う。
「そうかも!あ、でも、一人ぼっちで誰も遊んでくれる子がいないから、つまんなくてガッカリ!って気持ちでもあるかも」
ジャックと同い年のジャンヌ=マリーも自分の思ったままのことを言った。二人の意見が出たあとは、いっせいにみんなそれぞれ寂しさについておしゃべりしあい、干し草小屋の中はたいへん賑やかになった。
「あたしはこう思う」
おませなエリザベートが立ち上がり、魅力的な声でひときわ大きな声を出して言った。
「お母さん、お父さんのいない自分の胸に、ポッカリと大きな穴が空いてしまったような……そんな切ない気持ちが、“寂しさ”だと思う」
そう言うとエリザベートはうなだれ、干し草の上へペタンと座り、両手で顔を覆って泣きじゃくってしまった。ここに居るみんなはエリザベートと同じ、身寄りのない子どもたちばかり。小さな子はエリザベートの悲しさに特に感応してしまって、同じようにワッと泣き出してしまった。それからは年かさの子にも伝染して、やがて全員が“寂しさ”を知って涙の大合唱となってしまった。一人静かに成りゆきを見ていた最年長のフランソワは、自分にしがみついて泣くいちばん幼いレオンの小さな背中を撫でながら、みなが泣きやむまで黙ってその時を待っていた。
泣き疲れたのか、ようやく子どもたちは泣くのを止め、洟をすする音だけとなった。
「みんな。“寂しさ”の意味は、よく分かったようだね。もう質問することは無い?」
フランソワが優しく問いかける。泣いて疲れ切った子どもたちは返事をする気力がなく、ただコクコクとうなづいて見せただけだった。
「たくさん泣いたね。もうこれ以上泣けないってくらいに。そうだろう?」
再びコクコク。ウトウトしはじめた子もいる。
「それだけたくさん泣いたあとは、やっておかきゃいけないことがあるんだ。なんだか知ってる?」
今度はみんなきょとんとして首を横に振る。その様子にフランソワは悪戯な笑みを浮かべて言った。
「それはね。泣いた以上にたくさん笑うこと!さあ、今からはみんなでくすぐり合戦だ!」
Allez!フランソワの号令を聞くと、みんな泣きつかれてぼんやりしていたのも忘れ、弾んだような明るい笑い声で近くにいる子に飛びかかり、盛大にくすぐりっこをやり合いだした。フランソワもあやしていたレオンとくすぐりあって、たくさん笑った。みんなでたくさん、たくさん笑いあった。
「みなさん、もう夜の自由時間はとっくに終わりましたよ。早くお部屋へ……」
いつまでたっても戻ってこない子どもたちを探して、二人のシスターが火を灯した蝋燭を手に干し草小屋の扉を開けて中を覗き見た。するとそこには、笑い疲れた子どもたちの、みな幸せそうな笑顔で干し草に埋もれ寝入っているあどけない姿があった。その光景を目にしたシスターたちは、思わず呆れるとともに微笑み合って、彼らに掛けてあげる毛布を取ってくるため、なにも言わずにそっと扉を閉めて立ち去って行った。
✦coming soon !✦
寂しさ
一人の空間で、好きなことをしてるときは、寂しくない。
一人で居るときに、楽しそうな集団を見かけると
あっ、私って一人なんだと感じる。
一人でいるのは、寂しくない。でも、みな、仲間がいる中で自分だけ一人だと孤独を感じて寂しさを感じる。
寂しさを感じるのは、仕方ない。でも、大好きなことを考えて、そうすれば、少し気を紛らわすことができる気がする。
桜が散る頃の別れを
葉桜の下思い返すような
抜けるような青空の下で煙る
じっとりとまとわりつく沈香と菊の香
日が短くなる頃
虫の音と稲穂が擦れる音だけが響く誰ぞ彼
ざくざくと伝わる足音、息を吸えばキンと痛む鼻
微かな音すらも飲み込む雪の中でふと感じる
得も言われぬ、あの物悲しさ
寂しさ
「寂しさ」
遠くに聴こえる踏切の音
頭の中でまだ鳴っている
いつか終電車がやってきて
風の音だけ残される
『寂しさ』
「一人で大丈夫?」
「うん!」
今日は初めて私一人でお留守番をする日!
ママがいなくても私、大丈夫だもんね!
「いい子にしてるのよ」
「うん!いってらっしゃい!」
さぁ何して遊ぼうかな!
私はママが出かけてからずっと遊んだ。
すると急に涙が出てきた。
それはママが出かけて少し経った時のことだった。
遊ぶのは楽しいのに。
「ママ…ママ…さみしいよ…早く帰ってきて…」
氷雅
幸せの最中に感じる不安は
それがいつか終わる事を知ってるから
誰の中にもある当たり前の感情
だからきっと大丈夫
#寂しさ
【寂しさ】
冬は嫌いだ
冬になると寂しさを感じるから
草木も眠りにつくし
外に出る機会も減るし
年末が近づいてくる
ただ、しんしんと雪が積もる
雪は全てを白く塗り潰してしまう
景色を白銀の世界へと変えてしまう
まるでこの世界から
全ての色を消し去ってしまうかの様に
春も嫌いだ
春になれば仲の良い人たちが
また1人また1人と旅立って行ってしまう
僕だけを取り残して
人が一生の内に出会う確率…10000分の1
およそ0.0004%しかいない
だというのに
僕は前に進むことが出来ずに
ここに留まっている
きっとここより先に行けば
もっと気の合う人に出会えるかもしれない
もっと気にかけてくれる人がいるかもしれない
もしかしたら、運命と呼べる人がいるかもしれない
でも、嫌いな人がいるかもしれない
嫌な思いもいっぱいするかもしれない
そう思ったら、この一歩を踏み出すことが出来ない
1人は嫌だ
1人は寂しいし
どこまでも思考の沼に落ちていってしまうから
誰か、誰でもいいから
僕を、ここから連れ出して
明るい場所に、みんなのいる場所に
連れて行って
そして、この寂しさを幸せで埋めて欲しい