NoName

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桜が散る頃の別れを
葉桜の下思い返すような

抜けるような青空の下で煙る
じっとりとまとわりつく沈香と菊の香

日が短くなる頃
虫の音と稲穂が擦れる音だけが響く誰ぞ彼

ざくざくと伝わる足音、息を吸えばキンと痛む鼻
微かな音すらも飲み込む雪の中でふと感じる

得も言われぬ、あの物悲しさ



寂しさ

12/19/2024, 11:16:25 AM