『宝物』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子どもの頃の自分は、とにかくキラキラしたガラスやおもちゃ、水晶や宝石もどきが宝物だった。
高校生の頃はアイドルの写真集とか、バンドのライブで買ったポスターなんかが宝物だった。
大人になって久しい今、宝物とは何かと問われれば「健康」とか「徹夜できる体力」とか「十分な睡眠時間」とか‥‥。
なんか、歳をとるほど宝物はプライスレスになっている。
ある意味、子どもの頃には絶対思いつかなかった宝物(笑)
ぜんぶおしえて
隙間のないほど満たした綿菓子の
柔らかさを積んで鋭利になる
首無し天使の逃避行
溶けた時計に縋りついている
叫んだのはあなたか私か
ぜんぶおしえて
光纏う青色に混ざる混濁
飲み干して醜態を晒す
花を摘んで 時計を見て 花を摘んで
今日の花を摘んで
ぜんぶおしえて
ソポクレスもエウリピデスも空の上
理想郷の真似事も慣れたよう
掌に収まるネオン踏み絵
石が手から離れない
プロパガンダの平和に賛同
トロパンアルカロイドの散瞳
キュピリアンをして断罪せしめよ
禁忌犯して隘路に孵る
廣き門を行くあなたの蝶を夢見る今日も
かなしみはちからに
外れてしまった関節の正体は、世の中かあなたか。
宝物
きみをはじめて抱きしめた時、僕はとても幸せを感じた。
ずっとわたしの
心の中で
生き続けてゆく宝物
それは
小さな頃から
何よりも大切な
ぬいぐるみ
街のデパートの
おもちゃ売り場に行き
そのぬいぐるみに
触った瞬間
一目惚れて
生まれてはじめての
お小遣いで買った
わたしはすごく
大喜びして
お家に迎え入れた
お名前何にしよう?
やっぱり
可愛い♡お名前にしよう
ぬいぐるみを
なでなでしながら
わたしは考えこんだ
それから
一緒に遊んだり
お風呂にも入れたり
一緒に
眠ったり
まるで
本物のペットと同じように
一緒に過ごした
愛情が湧いてしまえば
もうずっと離したくはない
大人になった
今でも
わたしにとっては
とても大切にしている
今では
悲しいときも
辛いときでも
自然に抱きしめてしまう
そして
泣いてしまう
少女だった
あの頃のわたしは
そのようなことは
しなかったけど
大人になってから
癒やされたい
ただそれだけだった
どんなに
汚れてしまったり
それが
たとえ
ボロボロになっても
糸がほつれても
人生の最期まで
わたしは
愛してゆく
宝物は
永遠に
失ったりはしないから
憧れの人からもらったお手紙の返事
彼から話しかけれて、びっくりした
こんな夢みたいな展開って、あるの?って
まるで、ドラマのワンシーンみたいで、今でも忘れらない
神様ありがとう
地図に記された在り処を
追い求めて旅をする
大事なものを
置き去りにしても
追いかけたいほど
輝いて見えた
それが本当に
宝物 なのか
決められるのは
僕しかいないから
辿り着く その旅の途中で
いろんなものを
拾い集めよう
そこにある箱が
空っぽだとしても
大事な なにか を
入れられるように
【宝物】
たからもの
「というわけで今回は埋蔵金の都市伝説があるこの廃屋の撤去作業を手伝いに来ましたわよ」
「金の亡者め……」
「失礼な。生者です」
「金の、は否定しないのかよ」
どでかい日本家屋の渡り廊下。俺たちが今いる場所。
暗闇の中を懐中電灯が照らす。畜生もっとデカくて明るいやつ選べば良かった。どこからか響くヤマバトの声がなんか怖い。
俺が鳥の羽ばたく音に怯えていようとお構い無しである。
お金が目当てじゃありません、と続けるお嬢。
いやそれ以外に何があるんだよ。
頭にはライト付きのヘルメット、虫除けスプレーに地厚いツナギ。
全身蛍光ピンク。常とはかけ離れた格好だが、いつもの愛刀は変わらず背中にあるお嬢である。
俺は蛍光緑。目に優しくないな俺ら。
さっきまで別なグループと一緒だったけど前の道で別れたところ。
「世間ではこう言った、冒険者?トレジャーハンター?ええと…あまり私も詳しくはないのですけれど」
「心霊スポット突撃してみたみたいなやつか?」
「いえ、歴史学者さんとか、そういう…生業にしてる方々といいますか。そういう方々が調査に行くでしょう、組織的に計画を立てて。」
「まぁ普通そうなんだろうな。俺あんまり知らないけど」
「陰陽師も大きな捕物の時は合同でいきますから、ああいう感じですね」
「そっちもあんまり普通じゃねぇからよくわからん」
「みなさん神隠しにあってしまわれたようで」
「激ヤバ案件じゃん」
「通常の神隠しとは違って、行った方々の記録が消えてるみたいなんですよね、人からもこの世からも」
「普通の神隠しってなに?」
「そもそもここに祀られているなにものかの記録が存在しません」
「ねぇ実は怖い話始まってる?」
「調査に来た方々が何か持っていたのかもしれませんし、元から何か隠されていたのかもしれませんし、それはもはや証明できないことではあるのですけど」
「つまりここで怖いことが起きますって話!?」
「我々囮組は歩き回ってここの主の気を引きますわよ。その間に別の組が本体を捕捉、逃げられないようにして仕留める手筈になってますので!」
「これから俺たちに怖いことが起きますって話!?!?」
この後夜明けまで走り回った。次の日筋肉痛になった。
「次の日に筋肉痛!?!?」って石蕗さんが超びっくりしてた。
父親が、私の事を宝物と死ぬまで
言っていた。
ぶたれた記憶は1度しかない。
理由は、忘れたけど…
頬はいつまでも熱く耳は高音を響かせた。
私は、抵抗しない子どもだった。
それでも、年頃になり
親が離婚後は無気力の塊で
時々、襲ってくる無我のトラウマが
私を狂わせた。
手に負えないと、思った母が
父親を呼んだ。
父が私の部屋に顔を覗かせるとすぐさま
私は、手元の目覚まし時計を
投げつけた。
時計は、壁に当たり砕けた。
ショックな顔をした父親に
『おまえのせいで、こうなってんだよ!』
と、言葉を浴びせた。
それが、私の本音か八当たりかは
わからない。
父親は、何も言うことなく
扉を閉め帰った。
それでも、母との衝突が絶えない日は
父親の家に転がり込む事もあった。
こたつで、2人寝た日の朝
下着に違和感を感じた。
嗅いだことの無い奇妙なモノが
ドロっと付着していた。
父親は、既に仕事に行っていた。
私はソレの正体をまだ知らない年齢だった。
だから、忘れた。
そして父親は、あまりにも突然に
あまりにも早くこの世を去った。
死因は不明。病死。
孤独死だったので、解剖の結果は
書き殴られたような、その一文のみだった。
宝物だと言われ続けて
宝物だったのかと思うこともある。
だけど、私の事を宝物だと
他に言ってくれる人は、もう居ない
かもしれない。
【お題:宝物】
何気ない幸せ
当たり前のようで
かけがえのないもの
いつの間にか見失う
そっと仕舞って
忘れないように
―宝物
#宝物
綺麗事を言えば家族が宝物なのですが、純粋に「物」というと、やはり赤ちゃんのときからいっしょの猫ちゃんのぬいぐるみだと思います。
うちには手癖の悪い兄弟がいて、持っていた色々なものは持ち出されて売られてしまって、何も出来ないうちに物欲もどんどん失せていってしまいました。
ものやお金に対する執着はほとんど無くなってしまって、ゲームを買ってもDVDを買っても、いつまで部屋に置いておけるかなと諦めの眼差しで眺めていたように思います。
でも猫ちゃんたちぬいぐるみは、売ることが出来ないから盗られることもなくて、ずっとそばに居てくれました。いろいろなものを奪われていく中で、猫ちゃんたちだけは私に安心感を与えてくれていたと言っても過言ではありません。
猫ちゃんはそのまま嫁入り先まで着いてきてくれました。疲れた時には「猫吸い」をすると安らぎます。一生の宝物です。
宝物と言われて思いつくものはたくさんある。今日こうやって生きられたことがもうすでに宝物。私には大切な人がいる。その人は私に生きる希望をくれた。明日も生きたいって思わせてくれた。だから、今日もこの場所で1日1日を大切に生きる。
テーマ【宝物】
お題『宝物』
宝物、
そう言い切ることが出来る物なんて無かった。
これから先もずっと、心の底から宝物だって、
大事なんだって、言えるものなんて
出会えない、出来ないそう思っていた。
まぁ思えるものが一生無くたって別にいい
だって俺は、恵まれてるから
愛されてるから、他の人よりも幸せなんだから
これ以上、何かを望んではいけないんだ。
───────────────────────
「もー!虎於!何しれっと
逃げようとしてんだよ!こっち来いって!」
「そうですよ御堂さん、ほら、
このヒゲメガネをかけてください」
「大丈夫、トラはなんでも似合うからさ!」
目の前にはカメラアプリを開いたスマホや
ヒゲメガネ、クラッカーを手に持った仲間達
物では無いが俺の宝物だ。
大事な物、いや、大事な人。
誰よりも大切な奴らだ。
何がなんでも守りたい、そんな奴らに
出会えるなんて、夢にも思わなかった。
「ヒゲメガネが似合うなんて言われても
普通嬉しくないだろ」
フッと笑いながら巳波からヒゲメガネを受け取り
渋々掛ける。
「よーし!虎於、やっと掛けてくれた
じゃあ撮るよー!」
こんなくだらないけど幸せな日々が
宝物だ、一生、手離したくない。
これは二次創作です
宝物
宝物はいつも
そばにあるもの…
当たり前にある幸せ
に感謝
ありがとう
【宝物】*163*
もう、あれしか浮かばない
なくなったらこんな元気でポジティブな私から
笑顔が消えるだろうな
生きていけるのかも自信がない
大事にします
あなたの宝物はなんですか?
わたしの宝物は近くにいてくれる人です
それは、なぜかというと
親に相談できないことも聞いてくれるし、話してくれるから
1番気楽にいられるから
側にいると安心するから
そんな人達がいないとわたしは、多分今生きてないし、これからも生きていけないと思うんです
1番感謝しているのは、産んでくれた両親
だけど、1番の宝物は、わたしのことをなんでもわかっていて、理解してくれて、相談し合える、大好きな人達です
わたしは、友達が大好きなんです
わたしは、友達が生きる力なんです
わたしは、友達が“宝物”なんです
「宝物」
私が宝物にしているものは、まだない
自身で気づいていないだけかもしれないが
特別に重要視しているものはない
大事なものが近くにあるからこそ気付かないのだろうか
ピンクのキラキラのゆびわ。
そろばん大会のトロフィー。
初恋の人の第2ボタン。
成人式に着けた簪。
結婚指輪。
はじめての似顔絵。
家族旅行の写真。
まだ道半ばである。
限定の味よりきみがくれたこと大切すぎてまだあるよ、飴
題-宝物
宝物
宝物
それは人にとって
大切なもの
いつの間にか
大事なものになり
大切にする
だからこそ
壊れてしまうと
すごく傷つく
恋みたいに
でも
壊れることで
新しいい宝物
が運命にあるかもしれない
その大事な運命を待つ
一番の値をつけた場所で光ればよい
/お題「宝物」より