『宝物』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
あなたと
最後の別れをした日から
あなたは
思い出の中のひと
あなたの眼差し
あなたの言葉
癖や仕草
歌声 笑い声
ひとつひとつを
わたしの心は憶えている
あなたと過ごした日々の
穏やかで優しい記憶は
常に
わたしを満たし
潤し
癒やし続ける
あなたとの想い出は
あなたがわたしに
遺してくれた
唯一無二の
宝物
# 宝物 (326)
《宝物》
失ってから気づくもんだよね。
それが宝物だったってことが。
どんなに大金をはたいたって買えないもので
唯一無二で。
毎日喧嘩ばっかりしてたことや
嫌なことばかりを思い出すからと
貴方の作品を叩き割って捨ててしまった。
重ならないお椀。
最初からヒビの入った大きな絵皿。
茶道なんて、たしなまないのに
たくさんある抹茶茶碗。
手元に残してるものも捨てた作品も
どれも同じようなものなのに
捨てた器ばかりが気になってしまう。
なにもかもが《宝物》なんだと思う。
そんな今日は父の命日。
貴方の作品は、毎日の食卓に欠かせない。
宝物╱11月20日 月曜日
あなたに貰った手紙。
一緒にしていた交換ノート。
あなたがくれた、壊れた三角定規。
あなたが私に与えてくれたものは、全部残ってる。
あなたに言うと、「いらないでしょw」って言われるけど、私にとってはいつまでも大事なの。
大事なのは、物だけじゃないよ。
あなたが私にくれた言葉。
一緒に過ごした日々。
全部全部、私の大切なもの。
大事な大事な、宝物。
これからも、たくさんの宝物を増やしていきたいね。
そして、どちらかが虹を渡る時、「幸せだった」と笑いあって逝けるといいな。
これからも末永くよろしくね
あなたにとって宝物ってなあに?
子供の頃から大事にしてるものとか?
うちにとっての宝物は「思い出」。
嫌なこともあったけど、今思い返すと、あのときの自分がいてくれたから今の自分がいるんだなって思えるんだ。
いつからか自分はずるくて、悪いやつで。弱くて自信もなくて、はっきり言えるはずなのに、いざという時には言えなくて。しょうもない自分だった。
でも今は違う。自信もあるし、今が楽しいって心から思える日々を過ごせてる。いいやつになれたかはわからないけど、前よりはマシだと思う。
私にとっての宝物は「思い出」。
私にとって、最大の宝物は「人生」だよ。
宝物
久しぶりに5人で集まった
みんな忙しくて距離があいたけど
集まるとちょっとバカになって
ずっと笑ってる
それが大好きで
一生大切にしたいんだ
私事ですが、最近日記を書いてるんです。
ほとんど好きな人との会話を綴っているだけですが…。
鳥頭なので、すぐに忘れちゃうんです。
でも、彼との思い出はずっと忘れたくないので日記を綴るようにしています。
物事をやる場合、いつも三日坊主な私ですが…
この日記だけは2、3週間継続させて頂いてます。
綴っている文、言葉一つ一つが、私の宝物です。
ずっとしまっておきたいもの。時間をおいて少し出してはニョニョしてしまうような。ニョニョしてしまうけれど、決して周りには知らせたくない稀有な、はかないもの。形があるような、ないような。どこにでも隠せてしまうような、そんなすきまに潜むもの。
あまりにも近くに
当たり前のようにあるから
大切だと忘れそうになる
そんなものが溢れてる私は誰よりも幸せ
“宝物”
腰にぶら下がる金色の円盤をぽん、と軽く叩いて少年は笑った。
「ぼくのみっしょんは、ずっとずっと、どこまでもとおくへいくこと。うちゅうのはての、そのまたむこうまで、みんなのこえをとどけるのがしごとなんだ」
得意気な顔をして少年はえへへ、と笑う。隣に佇む黒衣の青年は、彼の言葉に不思議そうに首を傾げるだけだった。
「あのあおいほしのしゃしんは、ぼくのたからものだけど」
遠い果てを見据えるように、少年は爪先立ちで背伸びをすると窓辺に腰掛けたままの青年に肩を並べた。
「このごーるでんれこーどにきざまれたじょうほうが、とおいとおいうちゅうのはてで、はじめてであうだれかのたからものになったらいいな、っておもうんだ」
地球の音。風。光。言葉。命。そのどれかが、何かが、かけがえのないものとして誰かの宝物になる。青年にとっての音楽のように。歌姫のように。少年にとっての“遥かな青き星“のように。それはなんだか、とても素敵な事に思えて――。
「……ふふ」
「……えへへ」
再現された作り物の星空の下。二人は視線を合わせてそっと微笑んだ。
END
ふと思い立って昔埋めた宝箱を見つけに行くことにした。
なんでも物凄い財産があるとか無いとか。多分ない。
夢を抱くのはいつでも大切だろうと思って早速出発。
実家から車で10分くらいの所に埋めたと思う。
車をおりて記憶と地図を頼りに宝物を探す。
地図は俺が昔書いたものでぐっちゃぐちゃで頼りにならないのでほとんど記憶だけが頼りだ。
木の根っこ辺りにうめたかなーなんて思いながら木々の根っこをきょろきょろ。
流石にきょろきょろだけじゃ分からない。
あ、なんかこの木見覚えあるかも。
と思って掘り起こしてみる。
好きなクッキーのカンにが出てきて掘った甲斐があったなと思う。
早速開けてみた。
そこには仮面ライダーのフィギュアや自分への手紙、スーパーボールなど子供らしい物が沢山入っていた。
手紙を開いてみると古代文字かと思うほど読めない文字がずらりとならんでいた。
こりゃ解読が難航しそうだ。
『宝物』
私だけが抱きしめていても
鼓動で耳を塞げたならばそれでよい
(宝物)
🍀宝物
今浮かぶ宝物は2つ。
・高校の頃の想い出
今でも鮮明に想い出しては涙を流し戻りたいと願う。
楽しかった想い出を楽しいままに。
想い出して辛くならないようにするには時間がかかる。
この想い出は私と先生たちを繋ぐ大切な記憶の宝物。
・尊敬する方から頂いたネックレス
この方と会う時は服に似合おうが似合わなかろうが
必ず身につけて会っている。
失くしたくない。壊れたとしても直す。
このネックレスは私に安心感を与える大切な消えない宝物。
今年の始め、
長年暮らした人と、
離婚した。
2年の別居生活を経て、
別居の時
とりあえず持ち出せる
最小限の物を使っていたが、
離婚を機に
それらを、
ほとんど処分した。
足りないものは
少しずつ揃えて
行こう。
唯一、
いつも、
あるものがある。
学校。卒業し、
一人で暮らしていく私に
母から
おばあちゃんの知恵袋
と
言う、冊子を貰った。
生活に必要な
知恵を
いろいろ書いてある。
その冊子だけは、
いつも、
私の側にある。
片親の母に育てられ、
普段の生活の知恵は
教える暇がなかった母の
思いが
それに詰まっている
その思いを、
理解する時間が
かかった。
母が昨年亡くなり、
改めて母の思いを
身に染みて感じる。
おばあちゃんの知恵袋の冊子は
私に取って、
いつも、
側に
ある
大切な
宝物。
宝物は、前に「大切なもの」というテーマの時にも書いたけれど、甥二人がくれる誕生日プレゼントだ。
その甥の母親(つまり私の妹)も、誕生日や正月にプレゼントをくれる。お年玉としての贈り物だ。
その時期、職場に持っていく水筒を買わなきゃ、と私が言ったのを覚えていて、誕生日にプレゼントしてくれた。
ありがたく使わせてもらっている。
物の内容ではなく、その人に合った物、ほしがっていた物を贈ってくれることが重要なのだ。
相手のことを考えて、品物を選んでいる時間。それは、嬉しくてありがたいものだ。
ふと、私が今まで贈ってきた品物たちは、相手に宝物だと思ってくれている物があるだろうか?と思った。
今でも大切にしている物。
あったら、嬉しいね。
「宝物」
宝物は、私が宝と思ったものがそうであって。
ええ、もしかしたら。
ええ、そうね。
コレは、貴方から見たらゴミかも知れないけれど。
子供の頃持っていたぬいぐるみや綺麗な石たち
今はもうどこにあるか分からない
でも、今大切にしたいものは分かる
品川駅でずっと待っててくれた時
幸せそうに眠る姿を見た時
狭い布団で抱き合った時
君と一緒にいろんな景色を観ると決めた
俺の大切な人
貴方といる時間、貴方の笑顔...
すべてが私の宝物。
離婚した時から
絶対などありえない
と思っていました
もうそれからは
今までの真面目な生き方を
否定するかの如く
わざわざめちゃくちゃに
生きていたように思います。
何もかもを諦めて
そんな時にあなたに出会い
そんなことないと言われ
わたしの宝物のように信じました
そんなわたしは結構なバカです
あの時絶対などないという
その言葉で
自分自身を守っていたのに
今は丸腰
はてさて今後の展開は如何に
300字小説
宝物の味
妻が亡くなってひと月。彼女の使っていた棚を整理する。家計簿に息子の保育園のお知らせを綴った綴り、町内会の当番表などと一緒に何冊か手書きのノートがあった。
「……これは……」
「美味しい!!」
妻がいなくなってから、あまり食の進まなかった息子がガツガツと俺の作った料理を頬張る。
「……本当に美味しいな」
俺も試しに自分用に作ってみた、おかずを口に運ぶ。妻のあのノートに書かれていたのは、俺と息子の好みに合わせつつ、野菜や肉、魚をバランスよく取れるレシピ集。彼女の愛情に溢れる宝物の味を噛み締める
「おかわり!」
「パパもおかわりだ」
君のぶんも頑張るから見守ってくれ。
空になった皿を手に俺は彼女の笑顔の写真に誓った。
お題「宝物」
私にとっての宝物は
忘れがたい記憶と体験
そして生きていること
あと、大好きなぬいぐるみたち