『宝物』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
私の宝物は
あなたの笑顔
あなたの笑顔から
溢れる
生きている希望
『宝物』
私の部屋には小さな箱がある。
この間、ピアノの発表会の時に保育園の先生がくれた。
箱の中には焼き菓子が入っていて、全部美味しかった。
その箱はちょうど宝箱のような形をしていて可愛かったから、
捨てずに残しておいた。
弟が誕生日にくれたシール、お気に入りのキーホルダー、
おばあちゃんが買ってくれた髪ゴム、部活の先輩がくれたヘアピン。
あと、手乗りサイズのクマも入れた。
私のお気に入りのものでいっぱいになった『宝箱』。
本で読むような金銀財宝が入っている訳では無いけれど、
私にはどれも、輝いて見えた。
宝物は誰にも取られない。貴方の目に映る私もその場所は何にも取られない。だから、私の宝である貴方と貴方の瞳は誰のものにもならないはずだったのに、何時からか貴方の瞳は死に盗られ私を見なくなっていた。
#宝物
あなたがすでに
手にしているもの
これから手に入れたいと
ねがっているもの
見えるもの 見えないもの…
あなたの心を
いつも支え幸せに導いてくれるもの
必ずある 必ず見つかる
あなただけの宝物
「ミミミさん、今日の宝物ってなんですか?」
魔法使いの女の子に女剣士エレンは聞く。
「今日は竜のキバでーす!!」
魔法使いミミミはキャピキャピした声で言う。
「このお宝はドラゴンを倒した時にドロップしたもので合成素材にはピカイチ!! ドラゴン装備を揃えるならまずこの竜のキバが必要でーす!!」
女剣士エレンは言う。
「ほほう、これでドラゴンソードも作れるのか?」
「そうでーす。」
「それで? 値段は? いかほどに??」
魔法使いミミミは自信満々に言う。
「これがたったの1500エンゴールド! この安さ! 買わないとギルドに言いつけてやる!」
何が何やら。でもセールストークは良い。
勇者は勝利を確信した。彼女らは勇者のパーティの一員。勇者はギルド御用達の紹介でセールスマンをしていた。竜のキバは借金の方に奪い取ったもの。勇者はドラゴンと戦った事がない。まだひよっこだった。
いつか、いつかビッグになってやる!!
そう思いながらお金稼ぎをしている。勇者の宝物はまだない。
宝物は決められない人生が一番幸せ
【宝物】51 kogi
宝物はない。
宝物を作りたくない。
無くすのが怖いから。
人も物も少し間違えると消えてしまう。
それが怖い。
無くならない宝物ってなんだろう…。
きらきら光る箱に閉じ込めていた
幼い頃の夢をいっぱい詰めた宝箱
でも、その時の思い出が私にとって
一番の宝物
今日は彼女の誕生日だ。普段は恥ずかしくて咲優から誘ってもらうことが多いのだけれど、折角の機会だし、たまにはと思ってデートの誘いをした。
咲優と、絶対に行っておきたい場所があった。彼女が初めて告白してくれた、夜景が綺麗なあの場所。あのときの自分は、まだ恋愛を知らなくて、自分のことで精一杯で彼女を振ってしまったけれど。今はあなたのことが大好きで仕方がない、と伝えたい。
あなたに会えてどれほど良かったか。重たいと思われるかもしれないけれど、自分の想いを伝えたい。僕からの、絶対振られない告白。
なんだか足が震えてきた、振られないのに。自分の想いを伝えるのは、こんなにも緊張するものなのか、と思う。それでもいい。大切な彼女をもっと大切にしたいから。誰にも見られないように、手のひらに「人」を書いて飲み込んだ。
#宝物
箱に入れて、庭に埋めた。
誰にも盗られたくないから。
隠しておくんだ。オレは、もう決めたんだ。
おまえは、オレだけの“大切”だから。
笑顔、幸せ、暖かい、安らぎ、、、どれも今の捨てられた私には似合わない言葉だ
、、、私は捨てられた、ボロボロの姿で、買い手がいなかったんだって、、、仕方無いよね、こんなにみずぼらしいのだから、、でも、そんな私を拾ってくれた男の子がいたの、おかしな子でしょ?私もそう思ったよ、でもその子はどんな私でも許して愛してくれたんだよ、私の宝物はその子、、笑顔や幸せが手に入らなくても、、それは私にとっての宝物じゃないからいらない、、私はあの子がいればいい
世界の東の果ての寺院には竜の宝物殿があるという。
生涯かけても使い尽くせないほどの金銀財宝。
どんな願い事でも叶えてくれる不思議な珠。
飲めばたちまち不老不死になる竜涎酒。
竜の髭で編まれたサンダルは履けば空を駆けられる。
これをただの御伽話だと思う者もいれば、真実と信じて一攫千金の旅に出る者もいる。
ある日、一人の若者がついに東の果てまで辿りついた。古びた寺院には人の気配がない。彼は朽ちた門を幾つもくぐり、草木の枯れた中庭を抜け、廃墟の如き僧房の奥の奥に、ようやく大きな蔵を見つけた。
喜び勇んで扉を開く。
果たして中には一頭の竜がいた。蔵の中には他に何もなければ誰も居ない。問えば宝をもらえるものかと、おそるおそる竜に声をかける。
「竜よ、竜よ。私は宝を探してここまでやって来た」
「よく来たね。でもお前の望むものはここにはないよ」
打ちひしがれる若者に竜は優しく語り掛ける。
かつてこの蔵に積まれていたのは有難い経本。しかし戦で寺院が焼かれ、全て失われてしまった。私がここをねぐらと定めてからどれほどの年月が過ぎただろう。いつの間にやら御伽話の存在にされてしまった。
「しかしこうしてお前のように、夢物語の真実を探して稀に訪れる人間がいるから私は救われる」
長く独りで過ごした辛さは如何ほどかと若者がそっと伸ばした手を竜は軽く握り返してかすかに笑った。
「なかなか肉付きの良い手だ。久々の晩餐だよ」
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「宝物」
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所感:
この竜、単に出不精なんですよね。食事に出掛けるのも面倒っていう。でも待ってたらたまに出前が届くから。
きみがくれたプレゼント
その存在を確かめるたび
わたしの居場所がみつかる
あたたかい光に包まれ
どこへでも行ける気がする
/ 宝物
「宝物」
一生懸命に記憶をたどってみるのだが、宝物として何かを大事に持っていたというような記憶がない。
小さい頃、ビー玉やらなんちゃらカードといった子供の宝物になり得るものも、特に興味がなかったように思う。そもそも宝物って一体何なのだ?海賊が7つの海を渡って探し求める金銀財宝のことならまだわかるが、昭和という大量消費の時代に生まれ育ったものとしては、宝物と言ってもピンとくるものがない。
ちなみに私は、物に執着するタイプではないが、ミニマリストのように潔く物を捨てられるタイプでもない。1年間使わなかった物は捨てましょうと断捨離本には書いてあるが、確かにそれができれば、きっとほとんどのものを捨てられて、スッキリした部屋になるだろう。ただ私は、本を読んでなるほどと思うだけの、自己啓発本あるあるの見本のような人なので、実際は無駄な物に囲まれて生活している。そんな部屋に、宝物があろうはずもない。
中田敦彦がYoutube大学で、思い出の品はラスボスと言っていた。そんなものは写真を撮ってクラウドに上げ、思い出の品は捨ててしまえということらしい。すごいよね、ミニマリスト。そこには、思い出が宝物という概念は存在しないようだ。
あなたが私の宝物というのも、いや私って物ちゃうし、とか思ってしまう。そんなものは別冊マーガレットの中だけの話であって、実際に言われたこともないし。それはやはり、私自身に問題があるからだろうか。でもちょっと言われてみたい。誰か言って。
結局宝物なんて、人それぞれだ。なくても別に困りはしない。ただ宝物があるって、なんだかそれだけで心が豊かな人っぽいイメージが、私にはある。ないものねだりで憧れかもしれないが、大切な何かがあるっていいよねと思うのだ。
さあ、ちょっと部屋でも片付けるか。
宝物...昔はしまいきれないくらい沢山あったのに
大人になる過程でなくなってしまったみたい
いまでは見つけることも難しい
宝物
辛くて、苦しくて、虚しくて、
何もかも嫌で、どうしようもない悲しみに泣いていた。
ただただ死にたがっていたあの日々も、気持ちも、
全部がかけがけのない、宝物だったんだと
いつか愛おしく思う日が来るのでしょうーーー。
小学生2年生のころ、父親が買ってくれたグーニーズのDVD。あの当時は、少し怖さもあったけど、友達と3回は見たな。ハラハラドキドキする冒険の末、たどり着く金銀財宝の山、そして家族の絆を表現した物語。今でも心に残る作品のひとつ。友達とチャンク、スロースの真似をして遊んだ思い出もまた宝物かもなとしみじみ思う。
僕の宝物
それは、僕や僕の周りの人に関する記憶
今までの人生で積み重ねて来た記憶
でも、その宝物は日々消えていく
もう半年前の記憶すらはっきりしない
毎日たくさんの人と関わって来たはずなのに
そのほとんどが薄れてはっきりせず、
生きてきた年数は短いはずなのに、
どこか遠くのように感じる
僕は惨めな気持ちになる
もう記憶なんかなくてもいいとすら思ってしまう
でも、僕が持っている記憶は
モザイクがかかっているようだが、素敵な記憶なのだろうか
とても輝いて見える記憶もある
この記憶たちが綺麗なものだと信じて今日も生きていく
宝物
私の宝物はひとつ。
なんだと思う?
答えは、子供たち。
自分の命に変えても、必ず守っていく。
宝物
宝物ってなんだろう。
子供の頃は大好きなぬいぐるみ。
小学生の頃はゲームボーイ
中学生の時は好きなアーティストのCD
高校生の時は友達、仲間!
など年代によって変わっていくんだろう。
大人になったいま何が宝物?と聞かれても答えられない
強いて言えば物ではなく、大人になって守るものができた時その守る物が夫だったり妻だったり子供だったり。
自分の身近にいる人が私の宝物になった。