『子猫』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子猫
ある日、帰っている途中に子猫がいた。
首に首輪がついていた。
どこかの家から逃げてきてしまったのだろうか。
それから毎日私は子猫を見に行った。
しかし、その1ヶ月後には子猫はいつもの場所にいなかった。
家に帰れたのだろうか。
子猫
道端の段ボールから猫の鳴き声がする。
覗いてみると、子猫が数匹入っている。
捨て猫だろうか。
それとも野良猫が棲家にしているのだろうか。
野良猫なら子供には触らない方がいいだろう。
親猫が怒る可能性がある。
しかし、捨て猫なら保護するべきだろう。
そして場所を考えれば十中八九捨て猫だ。
だが私には猫を飼う事はできない。
懐かれないようにすぐにこの場を離れるべきだろう。
さようなら可哀想な子猫達。
ひとりで遠出をした時そこは饂飩がおいしいところなのだが、どうにも山に登りたくて饂飩の店を探しつつ山に向かうという奇ッ怪な行動に出た。
緑も増え始めいよいよかと息巻いていたらどうにも私が歩いている所は車道らしい。
弱ったなあ、と思い乍らガードレールを跨ぎ脇道に入り思考を廻らす。
来た道を戻るのが最善だが、如何せん私は山に登りたいのだ。
迷っている私を尻目に1匹の猫が通り過ぎる。
これは僥倖、と思い私は猫について行くことにした。
子猫
私は、同じことの繰り返しでも、小さな変化を見逃さずに楽しめる人生を歩みたい。
だから、来世は猫になりたいんだ。
できれば子猫ね、だって小さくてかわいいし。
どうせ生まれ変わるなら可愛い方がもっと良いでしょ!
あなたは生まれ変わるなら、ナニになりたい?
子猫の夢を見たよ
君と一緒に撫でていたよ
子猫と君と僕
3人で暮らしていたよ
幸せそうだったよ
そんな未来線もあったのかもしれない
そっちの僕、仲良く暮らしてね
子猫
なー。
そう言って子猫が足にすり寄る
自分は言う
甘えられるのが許されるのは、今だけかもだぞ?
と。
子猫は、なー。とご機嫌そうに言う。
何もわかっていなさそうに。
その様子を見るとなんだか自分が馬鹿らしく見えてきた
何も知らないのは、無知だけれど、
知らない事を知らないでいられることは、幸せと言うのかもしれないね。
と、心の内でそう呟く。
そのまま、子猫を撫でくりまわした。
今では、家の子になった猫が
何も知らなそうに、また
なー。とご機嫌そうに鳴く。
野良の子猫を見たことがある。
その時確か水溜まりに溜まった水を飲んでいたはずだ。
私を見た瞬間にげてしまったため、保護することができ無かった。
子猫の後をつけてみると子猫の母親がいた。子猫は母親に寄り添っており、まるで子が親を守るかの様だった。
こんな形の愛もあるのか…
「子猫」
あの頃はこんなに小さかった君が、今はこんなに大きくなってる
時間の流れは早いものだな
いつにも増して、心地よさそうだね
いままで、本当にありがとう
またどこかで
我が家は子猫に寄生されている
寄生することにより
子猫は外敵から守られ
安全な生活を送り
狩りに繰り出す必要もなく
労せず餌にありつけるのだ
そして寄生された我々は悲惨なものだ
日々の生活は子猫のための暮らしとなり
普段の活動の中心には子猫が鎮座する
そして真に恐るべきは
子猫は洗脳能力により
我々が進んで子猫の世話をするよう
常に仕向けてくるのだ
さらにそのことに対し不満を持つどころか
快感と幸福を感じるほどの強力な洗脳だ
もはや我々はここから抜け出すことはできない
このままずっと寄生され
洗脳による幸福感で満たされ続けるのだ
✎子猫
「ねぇ、可愛い子猫ちゃん!俺とお茶しなーい?」
まただ!
街を歩けば100人が振り向く美少女とは俺のことだな
え?女じゃないのかって?
なんだ、女装が趣味で悪いか?
まぁまぁそんな事は置いといて
とりま、ナンパ男をどうにかしなければ
「あ、あの、用事があるので……」
俺のターン!
上目遣い+超絶カワボで返事を召喚!
「えっ、じゃ、じゃあ電話番号だけでも…」
クリティカル入りましたぁ!!
これは勝った!
「電話番号ですか……?」
クソゴツイ友達の電話番号(本人には了承済み)を渡し
「(クソゴツイ友達が)後で連絡するね♡」
と、ハートマークをつけてトドメを刺す
するとナンパ男は満足したようで去っていった
「ざまぁねぇなww」
誰が子猫ちゃんだ
俺は人を騙す〝 化け猫〟だよ
「さて!今日はあと何人に声掛けられちゃうかな〜?」
テレビをつけると可愛い子猫。
小さくて、目がぱっちりしていて、
ふわふわしていて柔らかそうな毛。
人懐っこく可愛く甘えてくる。
隣にいるうちの子猫とは大違いだ。
目は小さいし子猫の割に大きい。
硬い毛並みで自分勝手で甘えてくるのは機嫌の良い時と
飯の催促のときだけ。
甘え方だって力強くて痛い。
でもうちのコが一番可愛い!!
途中書きです。すみません。
「子猫」
毒舌子猫。
私がそう心の中で呼んでいる友達の話にしようかな、と思ってます。
変えるかもしれませんが…
子猫
子猫じゃなくて老猫とかバチ猫とかだったら書く気になるんだけどなあ。こねこ。子猫の話ってなんかあったっけ?
ところで「子子子子子」と書いて「ねこのこねこ」と読んで歌舞伎の女鳴神の一種らしいんだけど調べてもよくわからない。「子子子子 子子子」とか「子子子子子子子子子子子子」は検索するとすぐ出てくるのになあ。歌舞伎の鳴神は面白い。ハニートラップに引っかかった鳴神上人が怒り狂うお話で、ほとんどラノベである。そういう面白いネタを女主人公にしてみましたというのが女鳴神で、やっぱりラノベである。歌舞伎ってとってもラノベ。
いやなんの話だっけ。子猫だ。子猫は神なので人は子猫について語ってはいけないのである。
ころころ転がって
ひとりでじゃれて
あっちへこっちへ
予測できない
君の心は
子猫みたいだ
………子猫
#子猫
今にも消え入りそうな声で
泣いてる 泣いてるのかな?
それとも誰かを呼んでるの?
月夜も凍る寒い夜
あの優しい眼差しと
暖かな手を求めて
キミに会うと何故か強がりばかり
素直になれない
好きとひと言言えばいいのに
私も子猫になりたい夜
月を見上げて泣きたい夜
子猫
家の近くの路地に
子猫が3匹いた
穴の中に身をしそめ
とても寒そうだった、
私はその時、子猫が
可哀想と見えたのに…
とても楽しそうにも見えた
「子猫と雨上がり」
春の雨が降りしきる中、麻美は駅前の小さな花屋で傘を畳み、雨宿りをしていた。スーツ姿の人々が忙しなく通り過ぎる中、ふと足元に何かが動くのを感じた。視線を下げると、小さな白い子猫が雨に濡れた毛をふるわせながら、彼女をじっと見上げていた。
「どうしたの? こんな雨の中で…」
麻美はそっとしゃがみ込み、子猫の冷えた体を抱き上げた。その瞬間、小さな生き物の温もりが胸に伝わり、思わず笑みがこぼれる。傍らにしゃがんでいた彼女の存在に気づいたのか、背後から低い声がした。
「その子、捨てられてたみたいですね。」
驚いて振り返ると、若い男性が立っていた。黒いコートを着た彼の顔は雨に濡れており、その眼差しにはどこか憂いがあった。
「あなたも気づいてたんですか?」
「ええ。さっきからここをうろうろしてて…でも、どうするべきか迷ってたんです。」
麻美と彼は少しの沈黙を共有した後、子猫を抱えたまま会話を始めた。名前は健斗といい、彼もまた偶然雨宿りをしていたらしい。彼の声には優しさがあったが、その奥に隠された何かが麻美の胸をざわつかせた。
「もし良ければ、僕と一緒に動物病院まで連れて行きませんか?」
健斗の提案に頷き、二人は子猫を守るように傘を広げながら歩き出した。途中、彼が話す過去のエピソードから、彼が幼い頃に飼っていた猫を亡くしたことを知る。健斗の語る声には懐かしさと痛みが入り混じっており、それが麻美の心に深く響いた。
病院での診察を終えた子猫は健康そのもので、ただ雨に濡れて疲れていただけだと分かった。安心した麻美と健斗は、子猫の保護について話し合った。
「もし迷惑じゃなければ、この子を僕が引き取ります。」
健斗の申し出に麻美は一瞬迷った。子猫と過ごした数時間の中で、麻美は既に愛情を感じていたからだ。しかし彼の真剣な瞳を見つめるうちに、きっとこの人なら子猫を大切にしてくれるだろうと思い、頷いた。
数日後、健斗から送られてきた写真には、元気そうに遊ぶ子猫と微笑む彼の姿があった。その笑顔を見るたびに、麻美の胸には言いようのない切なさが押し寄せた。
彼と過ごした短い時間、そして子猫を通じて交わした想い。麻美はそれを、春の雨のようにそっと胸の奥にしまい込むことにした。そしていつかまた彼に会える日を、ひそかに願いながら。
僕は猫派だ。ただ、猫が大好きというほどでもない。犬か猫かで訊かれれば猫というだけである。子犬か子猫かで訊かれても同様である。
まぁでも猫が可愛いのは間違いない。子猫ならば尚更だ。しかし、なぜ僕は猫派なのだろうか。考えたことがないだろうか。なぜ自分は猫派or犬派なのかと。そこには必ず何か自分の体験が関係している筈である。例えば親が猫を飼っていたから猫派、犬の博物館に行ったから犬派、という具合だ。僕は幼い頃、野良の子猫に近所の子供達と一緒に餌やりをしていた。多分、僕の猫派はそれに由来している。
今考えるとあれはいけないことだった。野良猫に餌をやっては駄目なのだ。でも、あの体験が自分を猫派にしていたと思うと感慨深い。
雨の日。仕事帰りに子猫を見つけた。
雨に濡れて寒そうにしている、段ボールに入った子猫。
最初に思ったのは、今どきこんなことするやついるんだ。だった。我ながら少し冷たい感想だったと思う。
俺の家は狭く、とてもじゃないがペットを飼うスペースはない。
それに、俺自身も遅くに帰るからペットを飼うのに向いていない。
だから、子猫のことは見なかったことにして帰ろうとした。
子猫の鳴き声が聞こえた。
そこからはよく覚えていない。
ただ、いつの間にか子猫は俺の部屋にいた。
捨てるわけにもいかないから俺は一生懸命部屋をきれいにして早く帰るようにした。
いつの間にかその子猫は大きくなって、俺は猫とともにいることが日常となった。
餌を買いに行ってから帰ったある日。
いつもは聞こえる鳴き声が聞こえなかった。
慌てて駆け寄れば、どことなく苦しそうだった。
病院に連れて行った。
もう、治ることのない病気だと言われた。
余命はほんの少ししか無かった。
俺は会社を休んでずっとそばにいた。
ある日、家を君は飛び出した。
追いかけると君は道路に飛び出した。
俺が声を掛ける前に、道路を車が通って、君は轢かれて死んだ。
車が去ってから俺は君に近づいた。
君はもう、息をしていなかった。
俺は泣いた。
いつまでもいつまでも。泣いた。
せめて寿命を全うするまで一緒にいたかった。
でも、君はもういない。
子猫が道に迷って鳴いていた
私は子猫と言えば
好きな小説に出てくる白黒の猫を想像する
飼い主にすりよるその猫は
気分屋で寂しがり屋で
気付けば飼い主の側にいる
その子猫は道に迷うことがあるだろうか
鳴いてもきっとまた前を向いて
気ままに散歩をするんじゃないかな
優しさと愛情に満ちた子猫たちが
みんなもっと愛されて幸せになりますように