『子供の頃は』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子ども時代は
腹ぺこで迎える
初めてのフルコース・序盤
テーブルに案内されて
椅子に腰掛けるだけでわくわく
グラスに注がれた水もきらめき
ああ 美味しい
メニューを示され夢が膨らむ
あれもこれも全部食べたい
全部食べられるんじゃないかな
だってこんなに腹ぺこ
こんな材料をつかって
あんな盛り付けをして
どれも目新しくて魅力的
なんて美味しいんだろ
メインをしっかり味わう頃には
お腹もしっかり落ち着いて
あれ
いつの間にか大人になってた
もうこれ以上は食べられない
あとは甘いものを少しだけ
選んだ魚は間違いなかった
肉もちょっと試したかったな
ああ 美味しかった 楽しかった
また腹ぺこからやり直したいけど
苦いコーヒーで締めくくろう
「子供の頃は」
#144
う〜ん、駄目な記憶しかない!
冷蔵庫のもの勝手に食べたり〜
すぐコケて怪我したり〜
喧嘩したり〜
怒られたり〜
入院したり〜
泣いたり〜
..............あれ?嫌な思いでしかなくねぇか
今の方が充実してて正直楽しいんだが
やばいな、うん、やばくねぇか
嫌な思いでしかないとか
施設なら大きくなってから楽しいのが当たり前!
お小遣い増えてるし!
普通じゃないけど小遣い面では大好きだよ!
お小遣いだけ!ね!
これ読んでる普通の人も施設の子供もわかるかい?
お金って大事だよねぇ
僕のいる施設の子供はみんな自由気ままだし
職員に反抗?
超日常!
みんな、自分のやりたいことしまくってるんだぁ!
あれ?またお題からズレた?
まぁ、いっかぁ!じゃあねぇ!
# 42
「願えば叶うなんて思ってたんだ」
笑ってよ 幻想に憑かれた世間知らずの夢見の子をさ。なんて,ふっきったように笑う君は知らない顔をしていた。どこまでも整った笑みを浮かべているのに泣いているように見える表情。
それはとても悲しい顔だった。
「なんで忘れてしまうのかな?」
例えば,空が吸い込まれそうに青いとか 水面に映る景色が綺麗だとか 香る花が馨しいとか。そんな小さなことに幸せとときめきを感じて,輝いた日々で煌めく心を弾ませていたのにさ。
机の下は秘密の世界 ブランコで空を飛んで 鏡は異世界へ誘う扉 金平糖は魔法の星のかけら。いつだって素敵なおとぎ話を作り出せたのに。
淡々と感情のない声は謳うように綴る。心のこもらない賛美歌みたいに撫でる音だけは響きは心地よい。
「なんで苦しいのかな」
別に今が嫌な訳ではない。でも,自由になったはずなのに囚われてる。時間もお金も行動範囲も どれだって全て弁えた範囲で望むがままなのに。
甘美なことも容易に成せるはずなんだけれどね。なにかが足りなくて満たされない。得体の知れない焦燥が身を重くする。そんな気がしてならないんだ。
なんて安っぽいポエムみたいだったかな。そんなふうにせっかく溢れた本音を冗談にしてしまう癖はいつからだったのだろうか。心を明け渡してくれなくなったのは何故。楽しくもないのに笑うようになったのはどうして。
「なにを求めてるのかな」
きっと誰もが迷い子で 希望などは忘れてしまった。かつて抱えていた純粋さは散財されて。社会に飲み込まれてしまった。
行儀よく整列したまま灰に染まって腐り合う。それを大人になると呼ぶ。
ああ,でも。絡む視線が嘘でないのなら。
無くし物も拾いに行けるのかな。
"大丈夫だよ"なんて,胸の内の小さな子どもが教えてくれるから。
―だから,そっと 君の手を取った。
テーマ : «子供の頃は» 13
子供の頃は、子供の頃は、ってさ。
明日・未来がある君に、過去を振り返るなんて、無駄なことだろう?
後悔した、そのあとが大事だって言うじゃないか。
進むか、檻という名の過去に縋り、留まっているのか。
自己判断-。自己責任-。
つまりは、君次第だってことさ。
幼い頃に夜空を見たとき、きらきらと瞬く星に手を伸ばし欲しいと両親を困らせたものだ。
大人になってもそれは変わらず。
今では月も欲しいと、今夜も夜空に手を伸ばした。
#子供の頃は
「子供の頃は」
子供の頃は
わからないことは
わからないままで良い
大人になると
わからないことは
わかったふりをすれば良い。
但し 自分自身のくちのなかに
おそらくは鉄の味の
生暖かい血を感じることだろう。
口の端から零れぬように
そいつを飲み込んで
滑稽に笑ってみせることだろう。
あるいは自ら切りつけた
脾腹の刺し傷から
他のものからは見えぬよう
じっとりとどす黒い血が
拡がってゆくのを感じるだろう。
焦点の合わない眼差しを
宙に泳がせながら
視界の靄が
拡がってゆくのを感じるだろう。
まことに遺憾ながら
まことに残念ながら
それが大人になるということであるか。
それが大人になるということならば
子供の頃は なんとさいわいであるか。
「子供の頃は」
『子供の頃は』
子供に戻りたい
人に合わせずありのままの自分でいられるから
大人も周りを気にする必要なんてないのにね、
ちーいさーい頃ーはー かーみさーまがいーてー ふーしぎーにゆーめをー かなーえーてくれたー
そうだったっけ?
存在を否定されて、蹴られて、殺すとも言われた。
始まりは僕が7つの頃、担任の先生がこういった。
「この子はおかしい子です。」
その日、僕はいきなり知的障害児になったのだ。
それから数年経って、僕は急に健常者になった。
あの頃の僕と今日の僕は一体何が違うのだろう?
そう考えずには居られない。
未だ階下には神がいる。すべてを司る神がいる。
【⠀子供の頃は 】
子供に戻りたいとよく言います、
子供の方が楽だから、
子供の方が意見を強気に言えるから、
子供の方が拗ねれるから、
子供の方が喧嘩を正面からできるから、
子供の方が泣けるから、
子供の方が駄々をこねれるから、
などなど、、でもよくよく考えてみれば
これって大人でもできるじゃないですかと思います
なぜ、一体いつ、誰が、何を、できなくさせたんでしょうか、、
政治?それでも環境?どれもこれも違うと思います、
人の成長の証とも言えるし、人の我慢の限界とも言える
人においての人間関係ではないでしょうか?
答えは人それぞれだと思います、
子供の反対は大人
大人の反対は子供?
芝生の上にゴロンと寝転がることを
「ちょっと恥ずかしいかな」て一瞬躊躇したとき、
窮屈な時間に慣れ過ぎたもんだと
自嘲する笑みが溢れた。
子供の頃は
草だらけになって、青空見上げて、
時間をを忘れるくらい無邪気に笑っていたのにね。
「おやすみ」と
たったひと言
君からの
深夜のLINE
それだけで
眠りは
安らかに
わたしに
訪れる
✩ それだけで (186)
不意に歩いていると、子供たちが、こちらへ走ってくる。
狭い路地を慌ただしく駆けて、私のそばをとおりすぎ、小さな笑い声たちは遠ざかっていった。
「懐かしい......。」
私もああやって、小さい頃はどこでも、とにかく遊びを見つけて駆け回ってたっけ。そのときは、どこもかしこも秘密の場所のように感じていたのに。
高くなった背。ひどく慣れてしまった景色たち。
あの子たちにとって、遊び場の路地裏に、大人になった私は何も感じなくなっていた。
子供の頃は、天真爛漫で無邪気に遊んでた。すごく、楽しかった。
でも今は、対人関係に上手くいかない。昔みたいに遊べたらいいのに。
*子供の頃は*
子供の頃は
人に馴染めなくて…
いつも1人だった
図書室の雰囲気が好きで
いつも図書室にいたように
思う…
騒がしいのはにがて
だから、誰も
いない教室から
外を眺め、なんで
みんなは騒がしいの
だろうと疑問だった
1人になると…
あー落ち着くと
安堵してるわたしが
いる
「子供の頃は」
子供の頃はおばけが本当に怖かった。
絵本の可愛らしいおばけの挿絵さえ怖くて半泣きだった。
いい歳になっても怖いものは怖い。おばけが怖くて何が悪い。
─などと昔に浸っている場合ではない。もう良い時間だし友人に電話入れないと。
「その日は他の予定があるからまた今度…うん、うん。本当にごめん、それでさ…」
突然に真っ暗な廊下の電灯が灯る。
誰かいらしたのだろうか。どなたでも良いがつけっぱなしは良くないと思う。
「…あ、ううん。何か勝手に廊下の電気がついた。……違うって。吃驚させるの本当に良くないよ。何でいつもやりっぱなしなんだろ。消されても嫌だけど。ああ、それでさ…」
話しながら廊下の電気を消す。
いいか、自分はおばけが怖いんだ。
いらっしゃるのは良いとしても吃驚させるのは控えて欲しい。魂がヒュッてなるでしょ。
子供の頃は
子供の頃は夢があったな〜。ラジオが好きで、ラジオの組立てセットを買って来て夢中に組み立てていた。女のコにもモテたっけ。きっと立派な技術屋になると思われていたんだ。それから本もよく読んだ。読書家ということで学級委員もやった。きっと哲人政治家になると思われていたんだ。それからいく歳月、苦労もした。艱難、汝を玉にする。全く角がとれて丸くなったものだ。今は、昔が懐かしい。人生は子どもの見る夢のようにはならないのが良くわかった。友達も多く亡くなって今は生きていることに感謝している。
6/23 お題「子供の頃は」
老人は、深い溜息をひとつついた。
「わしが子供の頃は、こうではなかった」
遥かな昔に思いを馳せるように、目を細めて遠くの空を眺める。
「あのダイヤモンドタワーがあったあたりはまだ山脈で、川ももっと向こうの急な土地を流れておった。郊外には森があってまだ古代樹が生えておったし、都心のアルティメットビルのあたりは岩場で、言葉を話すフタマタオトカゲがた〜くさん棲んでおった」
「またヨタ爺さんの昔話か」
子どもを連れ戻しに来た父親が、呆れたように腕を組む。
「程々にしてくれよ。子どもたちが信じたらどうすんだ」
「ヨタじいちゃんはウソつきじゃないよ」
「ほら見ろ、最年長のカイですらこうだ」
子どもたちに囲まれた老人は、困ったように眉を下げて笑った。
「すまんな。子どもたちよ、今日の話は終わりじゃ。またな」
父親に手を引かれた少女を先頭に、子どもたちは振り返り、手を振りながら、休息用のドームを出て行く。
一人残された老人の懐から、小さな生き物が顔を出す。
「まあ、子供の頃は、ウソみたいな夢を見るのも悪くないよね」
「失敬な。お前さんは事実を知っとるじゃろ」
老人はしわしわの指で、四百歳を超えるフタマタオトカゲの額を小突いた。
(所要時間:32分)
「子供の頃は毎日楽しかった。」
「小学生に戻りたい」
「中学生に戻りたい」
「高校が楽しかった」
「大学が楽だった」
「あのときこうしておけば」
いい加減気付こうよ
今が一番大切で楽しいことに。
後悔はあるけど未練はなくて
空に煌めくには丁度いい夏だった
子供の頃は感じていた閉塞感
どこにも逃げ場のない怖さ
そんな中に入り込んできた希望のかけらは
玄関先でないていた
小さな一匹の子猫だった
大人になって得られた
それなりの安心感には
たくさんの責任と制約があるけれど
自分の意思で
猫と暮らせる可能性があるだけで
たぶんもうそれは
わるくない人生ってこと!