『子供の頃は』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供の頃、我が家は新聞を取っていた。
幼稚園の子供にとって
難しい新聞なんて読みものではない。
当時の私の楽しみは新聞に折り込まれている
彩り豊かなチラシだ。
高価な宝石や分譲住宅に車、子供を誘惑しまくるおもちゃ等、魅惑的で持つと幸せになれそうな品々が紹介されている。
分譲住宅のチラシを見て親たちはよくため息をついていた。曰く「欲しいけれど高い」
子供の私にとってチラシに並ぶ金額は
数字でしかない。
チラシに並んでいるものたちは
欲しいと望めば手に入ると思っていた。
そんな暗い顔をしてため息をつく必要なんて無いのにとすら思っていた。
大人になってその金額の重さを知ってしまうと
子供の頃のように無邪気には思えない。
けれど、欲しいならばちゃんと欲しいと望む大切さは子供の頃の自分が合っていると思う。
大人になって様々な事を学ぶ中で、諦めや代替品で我慢することも覚えてしまい、本当に自分が欲しい物がわからなくなってしまうことがある。
そんな時は子供の頃のように
無邪気に欲しいと思えることがきっと、
大切なのだと思う。
子供の頃は
子供の頃は、窮屈だった
ただ何もできなかった
今も、結局理由をつけて
何もできてないような……
子供の頃はっていうより
何も変わってないような?
そりゃ、経験が昔と比べれば
色々してるから、考え方や
生き方、とかは比べられないけど
細かい部分は何も変わってない
だけど、子供の頃がよかったとかはないので
子供の頃の方が時間が長く感じたなぁってのが
最近、しみじみ思う……
子供の頃はっていうほど、記憶もなくなってるから
よくわからんってのも本音なのでしょうけどね
私が子供の頃は、なんて言うほど覚えてねぇです
「子供の頃は」
土砂降りの雨の中
わざと濡れて走る
長靴が金魚鉢みたいに
ジャブジャブになるまで
片足脱いで
雨水を溜める競争
水たまりにわざと入って
泥はねの模様を
ふくらはぎにつける
汚れなんて一切気にしない
人目も時間も気にしない
あの頃の私は自由なアーティスト
当たり前だった
奪われること
虐げられること
有償の愛だけ
地獄を地獄と知らずに
──子供の頃は
#子供の頃は
子供の頃は、
父が居て、母が居て、兄が居て、友達が居て、
学校で遊んで、
皆んなでテレビみて、
しあわせだった。
でも今は?
私の周りには誰も居ない。
いつからだっけ?
子供の頃は。
子供の頃は
大好きな人に
大好きと言えた。
読む空気も
なく。
今と一緒みたいに
チャリに乗って
どこまでも。
お題 子供の頃は
子供の頃はあなたの様な人に
出逢えるとは思ってなかったけど
別れるとも思っていなかった
きっと季節が巡る頃には
お互いの愛も冷めているだろう
いつの間にかあなたと私は
離れて行ってたね
お題【子供の頃は】
……っていってもまだ高校生。
まだまだ子供。ガキ。
それでも一歩ずつ、確実に近づいている"大人"
3年後には成人。
正直実感はない。
つい昨日まで仲良い男子と鬼ごっこしてた気分。
今では必要以上話さない仲になったけど。
どんな大人になるんだろうなー。
優しかったあの先生みたいになれるかなー。
どんな仕事に就くんだろう。
好きな仕事できるかな、、
来たる未来に期待と不安の思いを馳せたあの日を思い出し、
記憶の1ページを閉じる。
子供の頃は。
好きなものをレジに持っていって買い物をする大人達。
子どもの頃は、それが羨ましくて仕方がなかった。
親がだめだと言えば、自分の好きなものが買えなくて。
早く大人になって、好きなものを買いたいと思った。
漫画におもちゃにお菓子にゲーム。ほしいしやりたいことはたくさんあったのに、お金がないから、すぐ使わなくなるから、と、全然買ってもらえなかったあの頃。
それに引き換え、お母さんは使いもしないダイエットの機械とか買ってるじゃん、お父さんはめちゃくちゃ高い車を数年おきに買い換えてるじゃん。
子どもの頃は、とにかく大人達だけずるいと思った。
今、自分が大人になってみると、物価が高くなって、カップラーメンや自動販売機が段々と高価になってきた。
毎日の生活のための電気代だって値上がりしていく一方だし、あの頃と同じで、やっぱり大人になっても、好きなものを買うことなんてできない毎日。
逆に、子どもの頃は気にしていなかった家賃や携帯料金まで気になるようになって。
あの時は娯楽の好きなものを我慢するだけでよかったのに、今ではそれにプラスして食費まで我慢しなくちゃいけなくなっている。
子どもの頃は何も考えないで暮らしていたのに、大人になると大変なんだなぁ、と、家計簿を見つめて私は思った。
【子供の頃は】
デモナータ、タラ・ダンカン、ハリーポッターにマジックアウト。あの頃の私を彩った魔法の数々を今でも手放せずにいる。好みは変わってもマジックアウトの最後で泣いた過去は消せないし、赤毛に憧れた過去も、かつて抱いたロードロスへの恋情も確かなものだ。
万人受けしないものを読んでは特別感の優越感に浸っていたあの頃が懐かしい。そんなことをする暇すら無くなってしまったけれど
"子供の頃は"
子どもの頃はなんにだってなれると無敵な考えをしていた。
子どもの頃はなにになりたかった?
ファッションデザイナー
モデル
建築家
魔法使い
大人になるにつれ、現実を見るようになった。
夢を現実にした人もいる。
凄いなって。
それでも、今……笑ってられている自分がいるなら、それはらそれで幸せなんだと思う。
僕がまだ子供の頃、世界は戦争をしていた。
僕の家の近くにも爆撃機が落ちて多くの人が犠牲になった。
僕は運良く生き残ることが出来た。
でも母や父、友人などは死んでしまった。
それが僕の子供時代。
あの日、多くのものを失ったけど、その分多くのものを得ることができた。
今では平和に暮らしている。
お題 子供の頃は
家族にしか懐かない子供だった。
不登校だったし、友達なんていないし、恋なんてしないと思ってた。
ある頃から、外に出たら、人の振りをするので精一杯。そんな日々。
その中で、おまえに出会った。苦手だったよ。
面倒見がいいところも、頭がいいところも、勝負強さも、何もかもが憎らしかった。
正しい人って、怖い。オレは、正しくないから。
善人が、天国行きのチケットを持っているとしたら、オレはどうなる?
だから、ガキのオレは、あの世なんてものはないということにした。
ある日、オレは、おまえへの恋心を自覚する。
地獄って、ここのことだったんだ。
子供の頃は
不思議と何かが必ず起こっていた。
不思議な出来事ばかりで、あの頃は何もまだ知らないし、わからないままの頃だった。
今はもうわかってしまった自分がいて、何も興味が湧かなくなった。
あの頃興味があって楽しかった頃も、今は懐かしいと思うけど、再現は残念だけど二度と出来ない。
演じてしまえばそれまでだけれど、そこまでして過去を再現したいのかと思うとやっぱ違うと思える自分がいる。
だから、今のままのペースで生きている。
何かあればそれはそれで前へ進んでいる一歩だと思いたい。
「子供は気楽でいいよねー」
って、よく聞く言葉だけど。
子供の頃は、その世界でいろいろと、
悩みや苦労があるものだ。
過ぎた時間を、忘れてしまっているだけ。
子供が気楽かどうかは、
大人が気楽かどうかと、そう変わらない。
#子供の頃は
「子供の頃の話、聞かせてよ」
そう話を振られた。
「そんな昔の話面白くないよ」
「いいから」
その瞳は輝いている。
子供の頃はずっと生きにくかった。
家庭環境や日々を上手に生きられなかったこと。
その一つ一つを、飲み込む君が飲み込める量にして、語る。
「そっか」
小さく息を吐いた。
いつか笑い話に出来たら、この話をもっとしたいと思う。
『子供の頃は』
妻子ある男と若い女の物語の詳細は知らない
臆病な子どもがひとり
子供の頃は
朧げに残っている
3歳くらいの時
覚えたての手の形で
3を作って
初めての自己紹介をしたこと。
自己開示を
なんの疑問もなくできていた
そして受け止めてもらえた
暖かい世界だったと思う
不思議だよ
歳を重ねるほどに
自分を隠すようになっていく。
要するに何にだってなれたんだ
僕といる事で壊れたくなっただけなんだ
突然梅雨のソラが吹き飛んだ
天気雨のフリはやめろ
価値なんて要らない
誰かの敷いたレールの上で溶けちゃえ
妄想増幅器で僕と踊れ
安全装置のアイコンで
(こっち見んな)
前世の記憶で背伸びした火遊び 嗚呼
「あたし絶対被害者なの」
なんて誰も信じない
混濁する意識は猛毒
時は流れたのに
無邪気そうにその恋続いた
ごっこ遊び
いよいよ世紀末
そこの奥さんぶっ壊れてる
無垢な初期設定 もう不可能
後戻りはさせない
君の見せたくない姿で
パープル ピンク グレー 黒
どんな色でも(もう見飽きた)
いなくなった僕は前世を棄てた
メソッドも棄てた
友も棄てた
なのに勝手に捏造した物語で
満面の笑みで僕を叩くのか
昭和の記憶で価値 価値 価値
ほんと黴臭い 親臭い ほっといてくれ
終わりの終わりの終わりの終わり
「そして人形の様な少女は眠りにつきました」
ララバイ
別れを認めないでわざと間違えて
崩壊した駆けて来た青年メロス
免罪符の息子差し出して
はい優勝
愛情は時間だった
たっぷり時間は与えただろう
後悔するならスマホ捨てろ
不純だらけの天気雨
さようならを繰り返しても
クリックする地面
自分の手のひらにある大事なもの。
仕事、家族、信頼、お金、友人、恋人、子ども、思想、プライド、思い出…
人それぞれ大事なものを抱えて、大人は生きているの。
大人の私もそう。
大事なものをこぼさないように。傷つけないように。
握って。包んで。すくって。時には両腕で抱き締めて。
それでも落としてしまった時に、何かを拾うために自分が持ってるものを下ろさなきゃいけなくなった時に、
ひどく悲しくなる。寂しくなる。自分が許せなくなる。
子供の頃は今とは違ってたと思う。
指の隙間からたくさんのものが溢れていった。小さな手は多くは持てなかった。力加減がわからなくて潰してしまった。そんなもの、そんなこと、たくさんあるの。
それでも周りにはたくさん、キラキラしているものがあった。ほしいものであふれてた。こぼしても落としても気付けなくても、次の瞬間には楽しい世界が広がっていた。
大きくなって、子どもの時には視界にすら入らなかったものに手が届くようになったけれど、
足元にあるものを拾うには、屈まなくちゃいけなくなった。
子どもの頃よりも持てる量は増えたから、いざ幼い頃に落とした、拾い損ねた綺麗なものを改めて拾おうとしても、小さな隙間に入り込んでしまって大人の厚い手ではその隙間に入らない。届かない。
お父さんと手を繋いだ帰り道。ただよってくる夕ご飯の匂い。卒業式での担任の先生の涙。初めてもらったお小遣い。木の幹についていたセミの抜け殻。
初めてのケンカ。初めての仲直り。初恋。
雨上がりに虹がかかってないかなというワクワク。明日の約束。おじいちゃんちのにおい。
何もかもが綺麗に見えた、あの、脆くも眩しい世界のなかの、わたし。