『子供のように』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
子供のようにはしゃいでる姿が好きで
楽しいとき、悲しいとき、怒ってるとき
全部顔にでる君がとても愛おしくて
僕の残りの人生全部をかけて君を守りたいって
そう思ったんだ。
大人になった今でも
あの子といると
子供の面倒を見てるみたい
どうかそのままで居てね
【子供のように】
君が泣きながら家に来た。
声を押し殺して君はまだ泣いている。
「こんなとこ見せてごめん」
しゃくりあげながらそう伝える君。
そんな事言わないで。
「謝らないで。」
嫌いになんてならないよ。
「声殺して泣かないの。苦しくなるよ。」
「かっこ悪いから。」
ここまで泣いてて今更遅いよ。
「大丈夫だよ。」
子供のように君は声を上げて泣き始めた。
「子供のように」
私は子供の時に子供のような事をした思い出がない。それは、両親が望むからだ。あなたはこうあらなくてはいけない、あなたは優秀でなければいけない。あなたはいつだって冷静でいなければいけない。あなたはいつだって優しく……そんなことをずっと言われてきた。毎日呪いのように…。
私が子供のようにはしゃいではいけない。
私もいつか子供のように…笑ったりはしゃいだりする日が来ると良いな…。
子供のようにケタケタと
隣で笑うあなたが大好きだった
その笑顔を途切れさせてしまったわたしは
もうあなたに会う資格なんてないよね
季節外れの心霊番組を興味本位で見た君に、深夜、トイレについてきて欲しいと起こされるなんて思いもしなかった。
なんの変哲もない自宅のトイレを怖がるなんて、と思いながらドアの横に座り込んで、くあっと大きく欠伸する。
時折聞こえてくる君の声に生返事しながら、眠い目を擦りつつ待っている内に、自分も催してきた。
早く出てこないかなあ、と思っているとカチャリとトイレのドアが開いて君が出てきたので、入れ代わるようにトイレに入って用を足す。
ザパー、と水の流れる音を聞きながら手を洗って出てくると君の姿は無かった。
先に寝室に戻ったのかな。
自分で頼んでおきながら薄情な奴だ、と少々イラっとしながらベッドに戻って再び寝た。
朝一番にそのことを言うと、キョトンとした顔で首を傾げる君。
夜中にトイレになんか行ってないよ?
テーマ「子供のように」
子どもみたいだね。身体ばかり大きくなってしまって、でも、そんなのみんながお揃いだもんね。遊具は小さくなってしまったけれど、このままあの高い電波塔の上まで登ろうか。側溝に敷き詰められた桜の花弁に幼い時間を、何時間も、注いだときのことをもう覚えていないと思うけど。
明日は何をしようかって毎日考えてる?目が合ったら微笑むみたいな懐こさを、何にも知らない楽しさを、無くさないで子供でいたいね。こんなこと言って、大人みたいだね。だけど、何でもできるって思ってるよ。
お隣さんが再婚したらしい。
ずっと沈みがちだったのだが、最近はすごく表情が明るくなったように思う。やっぱり好きな人と一緒に暮らすってのは良いことのようだ。幸せそうでなによりなのだが、夫婦にはそれぞれ子供がいて、その二人がちょっと……まあ、うん。
再婚に反対しているわけではなく、ただただ相性が悪いらしくて、毎日片方の大声が必ず聞こえてくる。
もうすっかり慣れてしまったので、こちらは特に気にしていないのだが、たまに夫婦揃って頭を下げに来るので大変そうだなとは思う。
「俺の靴下どこやった!」
涼やかな秋晴れの閑静な住宅地に、片方の元気な声が響き渡る。登校前の身支度をしているんだろう。先ほどまでの静寂が嘘のようだ。
「おまえが履いてんじゃねえか! 返せ!」
なるほど、靴下の取り違えか。よくある話だ。
換気のために開けている窓からそよ風が入ってくる。風を受けてふわりと舞う挽きたてのコーヒーの香りを堪能しつつ、トーストが焼き上がるのを待つ。
からからと隣の窓の開く音が聞こえてきて、今度は眠そうなのんびりした声が聞こえてきた。
「靴下くらいで、ふぁ……騒がしい奴だな」
「まだ新品なんだよ!」
「分かった分かった。……ほらよ」
「裏返しのままで返すなよ! おまえ、ほんと雑だな!」
チンと焼き上がりを知らせるベルが鳴った。
椅子から立ち上がりキッチンへ。
「あんたが着てるシャツは俺のじゃないか?」
「はあ!? んなわけ──あるわ。すまん」
冷蔵庫から取り出したバターとジャムをパンにたっぷりと塗る。ヨーグルトを器に盛って、カットフルーツを適当に盛っていく。
「あれ、ここに置いてたハンカチは?」
「洗濯物かと思ってかごに投げた」
「なんでだよ!」
お盆に乗せてダイニングテーブルへ戻る。絶えず風と遊んでいるカーテンの向こうで、似たような背格好の影が慌ただしく動いている。
それを尻目に椅子に腰かけ、いただきますと手を合わせる。
「やっべ遅刻する! おい早くしろよ!」
「自転車の鍵がない」
「はあ!? どこに置いたんだよ!?」
「……さあ?」
「なんで決まった場所に置いとかねえんだよ! ああくそっ、どこに、ってここにあんじゃねえか! よく見ろよ!」
「わりぃわりぃ。さんきゅ」
さっくりと焼き上がったトーストから、じゅわっとバターが染み出して、ジャムの甘さを引き立てる。
もぐもぐと咀嚼していると、隣からガンッゴンッと低い音が聞こえてきた。きっともつれ合うようにして転がり出たのだろう。なにやら言い合いながら、ガチャガチャと金属音を立てている。
「いってきまーす!」
「いってきまーす」
息の揃った大きな声を聞きながら、コーヒーに口をつける。今日も元気なようでなによりだ。
小さな子供のように、じゃれ合いながら日々を過ごせるなんて少し羨ましい。耳をすまさなくても聞こえてくる喧騒を、私は毎日楽しみにしている。
高校生。大人だか子供だかわからないこの時期。けれど、多くの高校生が自分は大人であると信じて行動する。少なくとも周りよりかは大人であると。
しかしながらそういうことはなくて、大人な面があったとしてもどこかに子供の面がある。自分の子供の面に気がつけないのが非常に高校生っぽくて、可愛らしい。
#子供のように
繋いだ手
嬉しくなってぶんぶんと
揺する遊びを 赤信号で
#短歌 #書く習慣 20231013「子供のように」
子供のように #4
子供の頃、自分は不満という意味も知らなかったし、感じたこともなかった。
でも、年齢が上がるにつれて、不満を沢山抱えることが多くなった。
不満を抱えることで、人間関係や自分の生活に影響を及ぼすようになり、毎日が辛かった。
無邪気な子供だった時期に戻りたい…。
いつも、自分の頭の中にはその言葉が繰り返される。
「あぁ、自分が子供のようになればな……。」
子供のように無邪気に笑うことすら
難しい歳になっちゃったんだなぁ
子供のように泣けたら、私はきっと狡い女になるような気がする。
そんな女に、私はまだなりたくない。
なりたくないから、私は本音を押し殺し、彼に別れを告げたのだ。
彼に別れを告げ私は、抜け殻になったように
帰宅した。部屋着になることなく私はソファに座り、横になる。
「はーあ、辛い日だなー今日………」
テレビもつけず静寂が響く部屋の中で、私の声だけが響いている。
私の別れを告げた彼氏は、私には勿体無いくらい私にとってはいい人だった。
物腰も柔らかくて気が利いて、何も言わなくても察することが出来る稀有な人だった。
「なのに、された事は最低だったなー
私が、悪かったのかな……」
彼は、浮気した。
それも、既婚者と。2年も前から……。
信じられなかった……。
悔しさを通り越して、気付かなかった自分に嫌気が指した……。
別れた今も、彼は不倫をしている。
ずっと好きだという。
せいぜい楽しんで、そして崩れればいい。
幸せになんて、絶対になるな……。
「あははは、サイテー、私………っ」
明日は、友達の恵美と遊ぶというのに、この気分をどうしたら良いのだろう……。
そう思いながらもソファから動けない私は、もうしばらく、ソファに寝続けるのだった。
子供のように
昨日の夜から奥歯が痛くて、我慢ができず、十年ぶりに歯医者に来ている。昔から歯医者が大嫌いだった。
歯医者
「虫歯がひどくて、これは抜かないとダメですね。」
「先生、痛いのが本当に私、無理なんです。痛いのが少しでも良くなれば後は大丈夫ですから、この痛みだけなんとかしてください。」
歯医者
「虫歯の治療をしないと痛みはよくなりませんよ。麻酔もするので、治療はそんなに痛くないと思います。」
「歯茎に注射なんて痛いじゃないですか。削る音も嫌だし。緊張で死んでしまいますよ。」
子供のように、先生を困らせる。
歯医者
「どうしますか?治療しないなら痛み止めの薬を出すので、お帰り下さい。でも、今日も痛みで眠れなくなると思いますよ。」
あんな夜、もう勘弁だ。仕方なく、麻酔をしてもらって治療をする。麻酔をした為か、思ったより痛くはなかったが、緊張で声が出たり、口を閉じようとしたりして先生に何回か怒られた。
やっと終わって、隣の治療台に乗っている患者を見ると、小学生低学年の男の子が、大人の癖に恥ずかしい、という顔で見ている。
私は小さくなって、何度もお辞儀をしながら出ていく。
歯は大切だ。
帰りに新しい歯ブラシと歯磨き粉を買って帰ろう、、、。涙。
彼は昔のおもちゃを見ると、まるで子供のような目をする。
わ、懐かしいなと言わんばかりの声色で話し、昔に戻ったかのようだ。
私も知ってたはずなのに、私とは違う趣味。
私の知らない彼の姿がそこにはあった。
子供のような君が愛おしいと思う
ゲームに合わせてよく変わるその表情、その叫び声。ゲームの登場人物の子供と張り合ったり、同じように少年になって遊ぶ君が痛いくらいに可愛くて仕方がない。
君が騒ぐのを聞きながら本を読む時間は、騒々しいながらどこか居心地が良くてずっとこの時間が続けばいいのになと願う、土曜の昼下がりのこと。
10.14 子供のように
子供のように無邪気な顔で。
周囲に笑いかけている彼女が。
本当は嘘吐きなことを知っている。
実はすごく頭が良くてけっこう打算的。
おっとりしてそうな雰囲気を出しながら、しっかり者なうえ、どことなく完璧主義な彼女。
疲れたと言って仕事の愚痴を吐き出し。
ストレスから来る頭痛に時々悩まされている。
「ごめんね。こんなに情けなくて」
月に一度の頻度でナーバスになる彼女は、耐えきれなくなると涙を流しながら僕に謝罪する。
子供のように泣きじゃくりながら、僕に八つ当たったり、ワガママを言ったり、手のひらを返したように甘えてくるものだから。
「そう? こんなに泣いてる君を見るなんて貴重だから、僕は役得だと思ってるけど」
お茶らけたようにそう言えば、泣き顔のままポカンと口を丸くした彼女が、次の瞬間、「そんなこと思うのはきっと貴方だけだよ」と、フフフっと口元を綻ばせた。
【子供のように】
帰りがけ、訳もなく走った。むしゃくしゃしていた。理由はそれだけだ。アンガーマネジメントだとか、よく分からないカタカナが頭の中を回るけど知ったことか!
自分の感情を抑えて自分を殺すことが大人なら、私は子どものままでいいよ!
「わー!」
走りながら叫んだ。
暫く走って落ち着いて、我が身を振り返る。めっちゃ変な人じゃん……。
仕事場でも親兄弟間でも
子供達に対しても
寡黙でクールで完全無欠なあなた
口数が少なく
唯ならぬオーラを纏った
ヴィン・ディーゼル似の頼れるあなた
そんなあなたは
何故に私の前では
子供のように変貌するのでしょう
幼稚園児か低学年か
8割9割そんな状態
仮にもわたしは
あなたよりひとまわり以上歳下で
かなりのポンコツ物件
私の真似をして
スヌーピーが大好きな
わたしの愛しいあなた
声を上げて泣いた。泣いても泣いても、泣き足りない。こんな風に泣いたのは、子供の時以来かな。
そう思い、ふと鏡を見た。
目は真っ赤で、顔はぐしゃぐしゃ。
思わず吹き出してしまった。
泣きたい時は、たくさん泣いていいんだ。
大人になって、今更気づいたよ。
心を洗濯して、また明日笑えますように。