『子供のままで』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
【短歌】
・教室の隅で泣いていた少女 私の中に居続ける傷
・渋々と早起きして公園に行く美談じゃないが戻らぬあの夏
子供のままでいられたら
どんなに楽だろう…
なんて過去をやり直したくなった。
世の中、子供のままでは見れない物が多い。
その中でも、雨の日の深夜は特に好きだ。
雨粒でぼやける電灯。
道端で雨を浴びる小さな蛙。
目が眩むようなコンビニの明かり。
車のヘッドライトで浮かび上がる水溜まり。
雨粒が落ち、瞬きする程の間に消えてしまう
波紋を眺めると すぐに時間が過ぎていく。
…そんな夜を出歩ける大人は、少しだけ素敵だと思った。
〈子供のままで〉
ずっと子供のままでいたい。あなたと別れるとは嫌だ、
違う学校、大学、職場、あなたが居なきゃ面白くない。
あなたが居ないから、何もかも面白くない。11年後はあなたがこの世から旅たった。その理由はいじめだ。すごく辛いいじめだったらいしい。私は、あなたをいじめた人を恨んだ。だってそうじゃん!私はあなたが好きだったのに気持ちを伝える前に、この世からいなくなるなんて。私は、葬式の日、ずっと目に光がなかったらしい。私は、あなたの顔に、軽くキスをした。それからずっと、なんで行くの?ねぇ、私の気持ちは?、起きてよ、私を置いていかないで、と言っていたらしい。私もいつからかいじめを受けるようになっていた、それもかなり重い、いじめだ、私もあなたと同じ事をされている。でもあなたは、笑いながらそれを受け止めていたらしい。私は受け止めれない。あなたはどうして、そんなに笑っていられるの?とずっと疑問に思っていた、でも今やっと楽になれて、あなたのところに行ける、今までお疲れ様自分。そして、天国にいるあなた。私も今、今笑らいながらこの世を去ります。今まで辛い思いさせちゃってごめんねあなた、
来世で幸せになろうね!
今から向かいます、
さよなら、この街、この世
「子供のままで」
一緒に夜空に消えたいと
ティンカーベルがつぶやく
大丈夫、僕は離れたりしない
君は子供のままでいいから
僕と一緒に陸地に降りよう
君が大人になっても
僕はそばに居るから
君が不思議な力を失くしても
僕は離れたりしない
子供のままで
(本稿を下書きとして保管)
2024.5.12 藍
子どものままで。
狡いかな…と思い乍ら、あなたの手に掴まってみる…
もう、二人とも、あの頃みたいな無邪気な子供ではない…友達以上の感情も判る年頃になっている…あなたの手も、いつの間にか、大きく堅く、ゴツゴツなっている…ずっと一緒にいたのに、段々違ってきた私達…でも、出来るなら、これからもずっと、あなたと二人でいたいから…まだもう少し、子供のままで…
子供のままで
子供のままでいられたら、どれだけ良かったか。
卒業式の写真を捨てられず、かといって飾ることもできず、あの子が愛読していたからという理由で読みもしないのに買った分厚い本の間に挟んだままもう10年が経ってしまった。
本に挟まれたまま、引き出しのずっと奥にしまい込まれていたその写真はほとんど劣化することもなくあの頃の俺たちの一瞬を映し出している。
少しむすりとしているあの子のことがずっと好きだったのに。
俺はどうしてもあの子のご機嫌を損ねることばかりで、挨拶すらまともにできないままだった。
今思えば、竹を割ったような性格の彼女のことだから、目があえば少し喧嘩腰だったとしても言葉を交わしそして卒業の日には不機嫌な顔をしながらも同じ写真に映ってくれるということは心底俺を嫌っていたわけじゃないのだとわかるが、当時の俺はまだまだ子供だった。
ただただひっそりと彼女に恋をしていた子供だったものだから、俺を見るたびに機嫌を悪くする彼女を見てはひどく傷ついたものだ。
それでも嫌いになんてなれなくて、告白できる勇気もなくて、気づけば腐れ縁なんて言われて結婚式の友人代表スピーチに指名されてしまうくらいの気のおけない友人枠に収まってしまっていた。
鏡の前に映る俺は、あの写真に映る子供の俺よりずっと背が伸びた。少しだけ丈の足りない制服から身体にぴったりあう少しお高いスーツを着た大人の俺は写真と同じどうしようもなく困った顔をしている。
あの頃の俺は、自分がもっと大人なら彼女のご機嫌を損ねない様なスマートな振る舞いができるだろうと夢を見ていたものだが、どうせ告白できないのならいっそ子供まま隣にいれたらいいのにと思ってしまう。
ずっと子供のままずっとこの写真の中に入られたら、ずっとあの子の横顔を隣で眺めていられるのに。
子供の頃、今の年齢になった自分を想像した時
もっと大人になっていると思っていた。
お金を稼ぎ、結婚してお母さんになっていて
もっと仕事が出来て、稼いだお金で好きなことをして、毎日が楽しい。
そんな素敵な大人だと。
でも現実は違う。
確かにお金は稼いでいる。
仕事は思うようにいかないし、実力不足を感じる日々。
悶々として、胸中を取り巻く不安は尽きない。
そんな私を見て、子供の頃の私は絶望するだろうか。
「子供のままで」居られたら。
早く大人になりたいと願ったあの時。
大人になった私は、子供に戻りたいと思う。
あの時も不安はあったが正直、今の比ではない。
それでも、大人として生きる今の自分に対して
思うのだ。
今の私も、格好いいだろうと。
毎日何かと闘って、不安で仕方がない時も
患者さんの前では笑顔でいる私を。
私のことでなく、患者さんのことを考えて
行動して、安心して貰えるような仕事ができた私を。
それはきっと「子供のまま」の心が自分にも残っているから。
あの時の私に誇れる人生は送れていないと思うけど
時折、あの時の自分に恥じる行いをするけれど
子供のままの、あの時の心は
迷った時、どう生きるかの道標になっている。
【子供のままで】
それは私が中学生の頃でした。
新しい環境でストレスがかかったのか、難しい年頃の子供たちが集まっていたため、学校全体の雰囲気が良くなかったせいか、私は自分が落ち着いていられる居場所を探していました。
しかし、どこを探しても、私には居場所がないように感じられました。
それは学校のみではなく、家にいる時も、出かけ先でもそうでした。
今考えても、あの頃心が苦しかったわけや、窮屈な世界からどうしたら逃げ出せたのかも分かりません。
わけが分からないまま、私の心は日に日に追い詰められていきました。
そんな時に、私の心の中に、ある「イメージ」が浮かびました。
それは、真っ白な空間の中に、私が一人きりで立っているという景色でした。
以前までは、心の中に「イメージ」が現れたことはなかったので、初めての経験で戸惑うばかりです。
イメージは、私の居場所でした。
たとえ実態がなくとも、それは確かに存在するものなのです。
居場所のない私のために創られた世界───直感的にそう感じました。
しかし、私は全然嬉しくありませんでした。
イメージが濃くなるにつれて、私の現実での思考は靄がかかったように、曖昧になっていったのです。
イメージは私を救ってはくれません。
いわば、その場しのぎの気休めに過ぎないのです。
真っ白の世界の中で、たった一人で彷徨うのは、本当に心細く、辛いものでした。
歩いても、歩いても、歩いても、何もありません。
イメージの中の私は、白い簡素なワンピースを着ていて、足は何も履いてませんでした。
足の裏に、冷たい、ツルツルした地面の感覚が今でも残っています。
歩き疲れて、私はある時、倒れ伏せました。
ぼんやりと、果てのない地平線を眺めながら、私はここに来る前のことを思い出していました。
私は、こんな虚構の世界の中に生きていなかった。
輪郭のはっきりとした、あの美しい現実の世界で生きていました。
それなのに、突然独りだけこんな惨めな世界に放り出されてしまった。
それが苦しくて、悔しくてなりませんでした。
こんなことになるくらいなら、時を戻して、幼少時代に戻りたい。
中途半端に大人になるくらいなら、ずっと子供のままが良かったのに。
そう思いました。
そして、その思いが、酷く誤った考え方だと瞬時に気づくと、私の目から涙がこぼれだしました。
ずっと子供のままではいられない。いてはいけない。
たとえどんなに苦しくても、寂しくても、心細くても、辛くても、歯痒くても、私はもう二度と戻ってはいけない。
今はただ、この白い世界を、泣きながらでもひたすらに歩き続けるしかない。
逃れようのない、残酷な定めを、私は受け入れる以外ありませんでした。
「子供のままで」
いつも極端なものの見方。
相変わらず上手くいかない思考の癖付け。
いつからこうなってしまったのか。
人から学ぼうと、目をこらすほど、自分がどんどん未熟に思えて。
自分には何がある、どうやったら人として成長できる。
そんな悩みさえ、子供っぽくて。泣きたくなった。
大雨が降ると、少しワクワクする。
雨が降る朝は嫌い。
雷は苦手。
雪が降ると、積もれと願う。
地震は怖い。
虫も怖い。
ぬいぐるみが好き。
猫が好き。
大人になっても
変わらないことがある。
大丈夫。
まだ子どもの心を忘れてはいない。
「子供のままで」
子供のままで
僕らは大人になった。
彼女が笑って隣に立って2年。
ついに20歳になった。
まぁ出会った頃から大人と言われれば大人なのかもしれないけど…僕的に大人って20歳からだと思うんだよね。
大人になって、僕と彼女が笑って過ごせている未来は、僕がずっと思い描いていたものだったから非常に嬉しかった。
だけど大人っていうのは
税金だの、なんだのお金がすごくかかるもので
そして責任感も凄く、とても重圧がある。
もう子供でいい、そう思っても大人の方が良いことももちろんあるわけで僕は大人のふりをしている。
子供
それは無敵状態だ。
マリカーでいうスター状態。
テストで100点が取れて当たり前のような内容ばかりを解き
宿題がまぁ毎日出るが、1日くらいサボっても問題はない
進路に関係することも、僕は受験なんて関係なかったから問題もない。
極論、犯罪を犯してもケロッと数年後には帰れる気がするし。
だけど大人になった僕は、何もまともに出来ない。
だから、彼女を殺した今も僕は大人でいなくてはならない。
だってバレるからね。
でも彼女はそう、18の時に殺したから
“子供のまま”だ。
子供のままでいられたら
どれだけ楽しいだろうか
でも、もう大人にならなくてはいけない
大人になっても子供心は持ち続けたいな
子供のままで
僕はジュースが飲みたくなって、自はん機までお金を持って、行きました。自てん車を止めて、自はん機を見ると、人が立っていました。ぼくは待つことにして、その人の後ろに立ちます。けれど、いくら待ってもその人が、お金を入れません。だからぼくは聞きました。
「お金が無いんですか?」
すると、その人は笑って言います。
「人を待ってるんだ。ごめんね、気づかなかったよ」
僕が青いボタンを押して、オレンジ味のジュースを買って横で飲んでいると、その人がこの味が好きなのかと聞きました。
だから、僕は二番目に嫌いだと言いました。
すると、その人はまた大きく口を開けて笑いました。
大きな声ではなかったけど、お腹をおさえていて、ひとしきり満足したのかと思えば、次に、その人は、両手を広げていています。なにがそんなにおかしいのか、ぼくにはわからなくて、その人の顔をじっと見つめていると、その手に、一瞬だけれど、ちらっと500円玉が見えました。
ぎぃぃという音がします。そっちを見てみると、女の人が汗を垂らしながら、こっちへ走ってきました。
「あんた!」
その人は手を上げながらこっちに向かってきて、ぼくも同じにばいばいをしたけど、それはぼくじゃなくて、人を待っていて、さっきまで笑っていた方の、男の人でした。
こんなところに。探した。という言葉を何回も言って、心配していました。
すると、女の人もぼくに気づいたようで、声をかけてきます。
「ねえ、君。お金をしらない?落としちゃったんだ」
と言って、きょろきょろ周りを見ました。
「いくらかわかりますか?」
僕がそう聞くと、女の人は答えます。
「500円だよ」
ぼくは考えました。
知ってるよと言うとその人は、肩を上げて喜びました。
どこにあるのとその人が聞きます。
ぼくは笑っていた、男の人の方を指さそうしたけど、でも、けど、その人が、すごく暗くって、ぼくはやっぱり知らないと言いました。
女の人がため息をつきました。よく見ると、その人も自てん車に乗っていたのが、わかりました。
「あんたも早く帰りなよ。暗くなっちゃ帰れないんだから」
女の人は地面を見ながら自てん車に乗って、ペダルを踏み始めました。遠くなっていく女の人を、ぼくも、その人も、じっと見ていると、女の人は前を見ていなくて、電柱にぶつかってました。
後ろでピッと音がします。すぐに見てみると、男の人が、飲み物を買っていました。
その人はジュースを飲み終えると、自はん機の横にあるゴミ箱に缶を捨てて、地面につくぐらいぼくの前に低くなります。
その人は、ぼくの手を取って、中に置きました。
たぶん、そんなに重くなかったけれど、中でごろごろって音がして、ました。
そのあとは、あんまり覚えていません。
作品No.42【2024/05/11 テーマ:子供のままで】
子どもの頃は
早く大人になりたい
と 思ってた
でも 今は
子どものままでいたかったなぁ
って 思うんだ
子供のままでいてください。
私があれそれ世話を焼かねばならない子供でいてください。
そうすれば、私は、あなたを愛せます。慈しむことができます。
もし、大人になろうものなら、私、は、あなたを、嫌悪の対象にするでしょう。憎悪の対象にするでしょう。
お願いです、私の、愛情が、あなたをあなたが。
子供のままでいられたらいいのに。
大人になってそう思うようなことが増えて気がする。
責任も社会も義務も全部全部もう、何もかも考えたくない。
大人は自由に見えて自由では無いと私は感じる。
自分で自分を鎖で縛っているかのように私には重たすぎる。
いつまで耐えていけるのだろう。
いつまで笑っていけるだろう。
心の余裕。
金銭的余裕。
未来への不安。
人間関係。
価値観。
成長。
勉強。
言うのは、思うのは簡単だ。
でも、現実は厳しい。
今の自分に腹正しい。
同時に無価値だと思えてしまう。
私みたいな人間はこの世にいてもいいのかと思ってしまうほど追い詰めてしまう。
このまま1人で生きていけるだろうか。
いや、私はひとりがお似合いだ。
裏切られて傷つけられるのはもう疲れた。
でも、こんな私でも何かを伝えたい。
ここにいてもいいよって本当は誰かに言って欲しい。
私も誰かにここにいてもいいんだよって伝えたい。
疲れたよね。
私も疲れた。
息をして心臓が動いて感情を無くしながら生きていく。
少しづつ自分をすり減らして。
いつか、お迎えがきたら恐怖もきっともちろんあるだろうけど私はホッと安心するだろう。
その日が来るまで私は生き続けて何かをちょびっとづつ残していく。
自分が生きた証を。
誰にも気づかれないかもしれない。
けど、それでいい。
ふとした瞬間に顔も分からない名前も知らない誰か1人でも見つけて貰えたらそれでいい。
一人一人の人生という物語は違う。
価値なんて元々ないのだから私は自分にもう価値なんて付けない。
ただ、今日も息をして心臓が動いて感情をなくしながら生きていくだけ。
ただ、それだけ。
【⠀子供のままで 】
子どものままでいられたら
お母さんの好きな黄色と水色の折り紙で
手裏剣折っておせんべいの缶にしまおう
あんなに美しかったおせんべいの缶が
特別に見えなくなってしまって久しい
子どものころから変わらず
美しいと感じるものを大事にしたいな
あなたしか居ないと思ってた。
だから私すっごく嬉しくてね
「僕と結婚してください、!」
なんて、周りの目もはばからず顔真っ赤にしちゃって
「…喜んで。」
私の言葉に迷いはなかった。
そしたら貴方、子供みたいに泣き出して
「僕っ、僕っ…幸せだよ…」
「ふふっまだこれからがあるでしょ」
なんて
あなたの子供で良かった。
私、沢山迷惑かけちゃったけど
「幸せになりなさいね。」
お母さん、昨日も泣いたでしょ
綺麗な顔が台無しだよ?
「ずっと、幸せだよ」
私の言葉に偽りは無い。
そしたら何故か、私も泣けてきちゃって
「ありがとうね、生まれてきてくれて」
なんて、ゆっくり撫でられて
私もまだまだ子供だななんて思ったり。
彼が囁いた
「僕と結婚してくれて、ありがとう」
「生まれてきてくれて、ありがとう」
2人で泣いた、泣きじゃくった。
嬉しくて、幸せで。
これからも私達、子供のままだけど
これからも、ずっと。
【子供のままで】
あとがき
前々回、前回に続き三部作になってしまいました。
これで終わりになります、笑さすがに笑
なかなか大人になれない私ですが
いつか胸を張って大人と言えたらななんて
きっと無理ですね笑